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;汚染聖杯とアイリスフィール
;汚染聖杯とアイリスフィール
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:彼女の死後、聖杯の中で切嗣が出会ったのは、「この世全ての悪」が、「アイリスフィール」という殻を被ったモノ。生き返ったわけでも死んでいなかったわけでもない。言うなれば汚染聖杯によって練成された「反転・黒化したアイリスフィール」『Fate/Zero material』で虚淵氏が言うには『アイリのふりしたアンリで別物』
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:彼女の死後、聖杯の中で切嗣が出会ったのは、「この世全ての悪」が、「アイリスフィール」という殻を被ったモノ。生き返ったわけでも死んでいなかったわけでもない。言うなれば汚染聖杯によって練成された「反転・黒化したアイリスフィール」。『Fate/Zero material』で虚淵氏が言うには『アイリのふりしたアンリで別物』。
:「この世に生まれ出たい」という望みを持った「聖杯の意思」が切嗣と対話するためにアイリの人格を殻として被った存在。切嗣を選んだのは彼の願望が聖杯の容として最適で『この世全ての悪』を担うに相応しい人間と判断したため。殻として被ったアイリの人格は本物であるため、イリヤを殺された絶望と慟哭、殺した切嗣への増悪は本当のアイリスフィールも懐いただろう本物の感情だった。切嗣はそれを直視し受け止めながら絞殺した。
:「この世に生まれ出たい」という望みを持った「聖杯の意思」が切嗣と対話するためにアイリの人格を殻として被った存在。切嗣を選んだのは彼の願望が聖杯の容として最適で『この世全ての悪』を担うに相応しい人間と判断したため。殻として被ったアイリの人格は本物であるため、イリヤを殺された絶望と慟哭、殺した切嗣への増悪は本当のアイリスフィールも懐いただろう本物の感情だった。切嗣はそれを直視し受け止めながら絞殺した。
:本来聖杯は純粋無色の力で「過程を飛ばして結果だけを実現する」機能を持っていた。しかし「この世全ての悪」に汚染された結果、それは失われてしまう。聖杯に願いを掛ける人物が「願望を成就させる方法論(ビジョン)」を提示する必要が生じたうえに、どんな願いも殺戮という手段でしか叶えられない願望器になってしまった。
:本来聖杯は純粋無色の力で「過程を飛ばして結果だけを実現する」機能を持っていた。しかし「この世全ての悪」に汚染された結果、それは失われてしまう。聖杯に願いを掛ける人物が「願望を成就させる方法論(ビジョン)」を提示する必要が生じたうえに、どんな願いも殺戮という手段でしか叶えられない願望器になってしまった。
:そのため切嗣の内側に問いかけた結果「多数のために少数を犠牲にする」方法論と「妻と娘をこの世の何よりも愛している」という事実と「全てを呪い叶える(殺害する)」という汚染聖杯の偏向思想によって拡大解釈された結果、あのような下手にリアリティを持った悪夢が上映されることとなった。
:そのため切嗣の内側に問いかけた結果「多数のために少数を犠牲にする」方法論と「妻と娘をこの世の何よりも愛している」という事実と「全てを呪い叶える(殺害する)」という汚染聖杯の偏向思想によって拡大解釈された結果、あのような下手にリアリティを持った悪夢が上映されることとなった。
:ちなみに余談だが『お願い!アインツベルン相談室』におけるアイリ師匠もこの汚染された聖杯がアイリの殻を被ったモノであるらしい。相談室でよく切嗣へのおノロケ発言をするアイリ師匠が実際に切嗣に出会った時の反応が本編と考えると、少し切ないものがある。
:ちなみに余談だが『お願い!アインツベルン相談室』におけるアイリ師匠もこの汚染された聖杯がアイリの殻を被ったモノであるらしい。相談室でよく切嗣へのおノロケ発言をするアイリ師匠が実際に切嗣に出会った時の反応が本編と考えると、少し切ないものがある。
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== 商品情報 ==
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== 脚注 ==
== 脚注 ==