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: <RUBY><RB>魔眼蒐集列車</RB><RT>レール・ツェッペリン</RT></RUBY>を訪れた[[ロード・エルメロイⅡ世]]を突如として襲撃した謎のサーヴァント。
 
: <RUBY><RB>魔眼蒐集列車</RB><RT>レール・ツェッペリン</RT></RUBY>を訪れた[[ロード・エルメロイⅡ世]]を突如として襲撃した謎のサーヴァント。
 
: 征服王[[イスカンダル]]の腹心の一人、ヘファイスティオンを名乗るが、エルメロイⅡ世はかつて見た『王の軍勢』の中にその姿はなかったと語る。
 
: 征服王[[イスカンダル]]の腹心の一人、ヘファイスティオンを名乗るが、エルメロイⅡ世はかつて見た『王の軍勢』の中にその姿はなかったと語る。
: それからもマスターの[[ドクター・ハートレス]]と共に時計塔の魔術師たちの前に強敵として立ち塞がる。
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: それからもマスターの[[ドクター・ハートレス]]と共に[[時計塔]]の[[魔術師]]たちの前に強敵として立ち塞がる。
 
; 人物
 
; 人物
 
: ウェーブの黒髪に、赤い革鎧を纏った女戦士。右目が黒、左目が青の<RUBY><RB>金銀妖眼</RB><RT>ヘテロクロミア</RT></RUBY>になっている。外見年齢は20歳かそこそこ。
 
: ウェーブの黒髪に、赤い革鎧を纏った女戦士。右目が黒、左目が青の<RUBY><RB>金銀妖眼</RB><RT>ヘテロクロミア</RT></RUBY>になっている。外見年齢は20歳かそこそこ。
: 現代魔術科の先代学部長[[ドクター・ハートレス]]が冬木の大聖杯に接続・機能を模倣して召喚したサーヴァントで、召喚の触媒はかつてエルメロイⅡ世がイスカンダル召喚に使用した征服王のマント片<ref group="注">後に[[プリテンダー]]として『Fate/Grand Order』に実装された際の絆礼装にて、このマント片が「王が切りかかられて千切れたものを自身の後悔の象徴として拝領して生涯持ち続けたもの」という彼女本人を呼ぶにも足りるものであることが明らかになった。</ref>。聖杯もマスターも令呪もハートレスが用意した偽物でしかないが、ハートレスはそれを逆手に取って英霊の偽物・影武者としての一面を呼び出すエクストラクラス『フェイカー』として、イスカンダルの影武者の英霊召喚を成立させた。
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: [[現代魔術科]]の先代学部長ドクター・ハートレスが冬木の[[聖杯|大聖杯]]に接続・機能を模倣して召喚したサーヴァントで、召喚の触媒はかつてエルメロイⅡ世がイスカンダル召喚に使用した征服王のマント片<ref group="注">後に彼女が[[ヘファイスティオン〔プリテンダー〕|プリテンダー]]として『[[Fate/Grand Order]]』に実装された際の[[概念礼装|絆礼装]]「託されたもの」にて、このマント片が「王が切りかかられて千切れたものを自身の後悔の象徴として拝領して生涯持ち続けたもの」という彼女本人を呼ぶにも足り得るものであることが明らかになった。</ref>。聖杯もマスターも[[令呪]]もハートレスが用意した偽物でしかないが、ハートレスはそれを逆手に取って英霊の偽物・影武者としての一面を呼び出す[[エクストラクラス]]『フェイカー』として、イスカンダルの影武者の英霊召喚を成立させた。
 
: ヘファイスティオンを名乗ったが、その正体はイスカンダルの影武者となった女性であり、本当のヘファイスティオンの双子の妹。イスカンダルの母オリュンピアスにより兄妹共々イスカンダルの腹心となるべく幼少時から育てられた。完全な影武者になりきるため自分本来の名前を持たず、自分の名が必要な場合は兄ヘファイスティオンの名を借りることもあったと言う。
 
: ヘファイスティオンを名乗ったが、その正体はイスカンダルの影武者となった女性であり、本当のヘファイスティオンの双子の妹。イスカンダルの母オリュンピアスにより兄妹共々イスカンダルの腹心となるべく幼少時から育てられた。完全な影武者になりきるため自分本来の名前を持たず、自分の名が必要な場合は兄ヘファイスティオンの名を借りることもあったと言う。
 
: 影武者でありながらイスカンダルと外見が全く似ていないのは、彼女が単なる替え玉ではなくイスカンダルを狙う呪詛、魔術を引き受ける身代わりとしての魔術的な影武者であったため。後世に残るイスカンダルの容姿に関する伝承(小柄、黒髪、ヘテロクロミア等)には彼女のものが多分に含まれている。とはいえ、[[アレキサンダー|イスカンダルがあのような姿に成長する前]]は印象だけなら似てはいたらしい。
 
: 影武者でありながらイスカンダルと外見が全く似ていないのは、彼女が単なる替え玉ではなくイスカンダルを狙う呪詛、魔術を引き受ける身代わりとしての魔術的な影武者であったため。後世に残るイスカンダルの容姿に関する伝承(小柄、黒髪、ヘテロクロミア等)には彼女のものが多分に含まれている。とはいえ、[[アレキサンダー|イスカンダルがあのような姿に成長する前]]は印象だけなら似てはいたらしい。
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: 多彩な能力とそれを使いこなす技量を併せ持つ歴戦の戦士。
 
: 多彩な能力とそれを使いこなす技量を併せ持つ歴戦の戦士。
 
: 普段は直剣を主武装として扱うが、本業は魔術師であり、神代の魔術を使いこなす。高速神言により一小節で高位魔術を使用可能。
 
: 普段は直剣を主武装として扱うが、本業は魔術師であり、神代の魔術を使いこなす。高速神言により一小節で高位魔術を使用可能。
: また『強制』の[[魔眼]]―――ノウブルカラーを所持し、見るだけで相手の肉体の自由を奪い操ることができる。宝石や黄金クラスとまでは行かず、魔眼避けの礼装があれば抵抗は可能。
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: また『強制』の[[魔眼]]───ノウブルカラーを所持し、見るだけで相手の肉体の自由を奪い操ることができる。宝石や黄金クラスとまでは行かず、魔眼避けの礼装があれば抵抗は可能。
 
: 他にも、影武者としてイスカンダルをあらゆる呪いから守り続けた生涯が形となった特殊なスキルを所持している。敵の攻撃の狙いを本来のターゲットから逸らし自分に引き付ける能力で、マスター狙いの攻撃を自分に向けさせ守る。
 
: 他にも、影武者としてイスカンダルをあらゆる呪いから守り続けた生涯が形となった特殊なスキルを所持している。敵の攻撃の狙いを本来のターゲットから逸らし自分に引き付ける能力で、マスター狙いの攻撃を自分に向けさせ守る。
    
== 別クラス / バリエーション ==
 
== 別クラス / バリエーション ==
 
===プリテンダー (Grand Order)===
 
===プリテンダー (Grand Order)===
:『[[Fate/Grand Order]]』ではクラスを[[プリテンダー]]に変えて実装する。
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:『[[Fate/Grand Order]]』ではクラスを[[プリテンダー]]に変えて実装された。
 
:詳細は「[[ヘファイスティオン〔プリテンダー〕]]」を参照。
 
:詳細は「[[ヘファイスティオン〔プリテンダー〕]]」を参照。
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! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
|-
 
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| [[フェイカー]] || [[ドクター・ハートレス]] || B || C || C || B+ || D || B++ || 単独行動:B<br />偽装工作:B || 彼もまたイスカンダルなのだから(偽):A<br />高速神言:B<br />無銘の恩恵:EX || style="text-align:left"|
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| [[フェイカー]] || [[ドクター・ハートレス]] || B || C || C || B+ || D || B++ || 単独行動:B<br>偽装工作:B || 彼もまたイスカンダルなのだから(偽):A<br>高速神言:B<br>無銘の恩恵:EX || style="text-align:left"|
 
|}
 
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== [[宝具]] ==
 
== [[宝具]] ==
 
; 魔天の車輪(ヘカティック・ホイール)
 
; 魔天の車輪(ヘカティック・ホイール)
: ランク:C+~A+<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:2~100<br />最大捕捉:100人
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: ランク:C+~A+<br>種別:対軍宝具<br>レンジ:2~100<br>最大捕捉:100人
 
: [[イスカンダル]]の『神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)』と同一の空駆ける戦車。
 
: [[イスカンダル]]の『神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)』と同一の空駆ける戦車。
 
: ただし戦車を牽引するのは神牛ではなく、デュオニュソス信仰の蛇崇拝に由来する骨だけの小型の飛竜になっている。イスカンダルがゼウスの神威で戦車を操るのに対してフェイカーは魔術によってこの戦車を操っている。
 
: ただし戦車を牽引するのは神牛ではなく、デュオニュソス信仰の蛇崇拝に由来する骨だけの小型の飛竜になっている。イスカンダルがゼウスの神威で戦車を操るのに対してフェイカーは魔術によってこの戦車を操っている。
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==真名:なし(イスカンダルの影武者)==
 
==真名:なし(イスカンダルの影武者)==
:真名なし。[[イスカンダル]]の母オリュンピアスによって双子の兄ヘファイスティオンと共に幼少期から忠臣となるよう教育され、鍛え上げられた影武者。<br>[[イスカンダル]]を神代の呪詛や異境の魔術から守り続けた稀有なる臣下の一人。
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:真名なし。[[イスカンダル]]の母オリュンピアスによって双子の兄ヘファイスティオンと共に幼少期から忠臣となるよう教育され、鍛え上げられた影武者。
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:イスカンダルを神代の呪詛や異境の魔術から守り続けた稀有なる臣下の一人。
    
:大王と共に世界の国々を蹂躙制覇する遠征を行ったが、最果てに至らんとする当時の興奮は2000年以上経った後も冷めない様子。
 
:大王と共に世界の国々を蹂躙制覇する遠征を行ったが、最果てに至らんとする当時の興奮は2000年以上経った後も冷めない様子。
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== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
=== ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 ===
 
=== ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 ===
; 「我が忠誠は王のもとに! この一時、雷の御名を貸し与えたまえ!」<br />「いざ駆けよ、<RUBY><RB>魔天の車輪</RB><RT>ヘカティック・ホイール</RT></RUBY>!」
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; 「我が忠誠は王のもとに! この一時、雷の御名を貸し与えたまえ!」<br>「いざ駆けよ、<RUBY><RB>魔天の車輪</RB><RT>ヘカティック・ホイール</RT></RUBY>!」
: 宝具真名解放。
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: 宝具の真名解放。
   −
; 「ふーん 気に入らない顔だな。ケチ、せせこましい、暗くて偏屈、寝起きが悪い。さも苦労人でございって顔をしてるくせに終わってみれば一番事態をかき回してる」<br />「どうだ?全部当たってるだろう?」
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; 「ふーん 気に入らない顔だな。ケチ、せせこましい、暗くて偏屈、寝起きが悪い。さも苦労人でございって顔をしてるくせに終わってみれば一番事態をかき回してる」<br>「どうだ?全部当たってるだろう?」
 
: ロード・エルメロイ二世を前にして、その性質を看破してみせる。グレイも反論できず、目を背けるばかりであった。
 
: ロード・エルメロイ二世を前にして、その性質を看破してみせる。グレイも反論できず、目を背けるばかりであった。
 
: ……と言ってもこれはおそらく、二世の内面を見抜いたのではなく、印象のよく似た知人に対する評価であろう。
 
: ……と言ってもこれはおそらく、二世の内面を見抜いたのではなく、印象のよく似た知人に対する評価であろう。
 
: 漫画版では'''「黴びた書物ばかり読んでる」「卑屈なくせに傲慢」'''とさらに罵倒が追加されている。
 
: 漫画版では'''「黴びた書物ばかり読んでる」「卑屈なくせに傲慢」'''とさらに罵倒が追加されている。
   −
; 「<RUBY><RB>最果ての海</RB><RT>オケアノス</RT></RUBY>を目指した帝国は崩壊し、夢見た全ては失われた・・・これほど無残な結果がどこにある!」
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; 「<RUBY><RB>最果ての海</RB><RT>オケアノス</RT></RUBY>を目指した帝国は崩壊し、夢見た全ては失われた……これほど無残な結果がどこにある!」
 
: 征服王の死後に発生した戦争の顛末を知った彼女は<RUBY><RB>後継者</RB><RT>ディアドコイ</RT></RUBY>たちを激しく憎み、王の軍勢への参加を拒否している。
 
: 征服王の死後に発生した戦争の顛末を知った彼女は<RUBY><RB>後継者</RB><RT>ディアドコイ</RT></RUBY>たちを激しく憎み、王の軍勢への参加を拒否している。
    
; 「たかが半月ばかり阿った雑兵ごときが、失われた我が王を語るな!!」
 
; 「たかが半月ばかり阿った雑兵ごときが、失われた我が王を語るな!!」
: 文字通り生まれてから死ぬまで忠義を尽くした彼女からすれば、王の全てを理解したような言動を聞くのは我慢ならなかったのだろう。
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: ロード・エルメロイⅡ世に対しての台詞。
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: 文字通り生まれてから死ぬまで忠義を尽くした彼女からすれば、王の全てを理解したようなⅡ世の言動を聞くのは我慢ならなかったのだろう。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
*聖杯戦争以外の場所に召喚された、初のサーヴァント。
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*[[聖杯戦争]]以外の場所に召喚された、初のサーヴァント。
*ヘファイスティオンの宝具は「彼もまたアレクサンドロスなのだから」と言う逸話によるものである。イッソスの戦いの後、敗戦し捕虜となったダレイオスの母親と妃がイスカンダルとヘファイスティオンに面会した際に間違えてヘファイスティオンの方に跪いてしまった。普通ならば処刑もやむ無しの無礼ではあるが、イスカンダルは上記の事を述べて笑って許した。
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*ヘファイスティオンの宝具は「彼もまたアレクサンドロスなのだから」と言う逸話によるものである。イッソスの戦いの後、敗戦し捕虜となった[[ダレイオス三世|ダレイオス]]の母親と妃がイスカンダルとヘファイスティオンに面会した際に間違えてヘファイスティオンの方に跪いてしまった。普通ならば処刑もやむ無しの無礼ではあるが、イスカンダルは上記の事を述べて笑って許した。
 
*実は後継者戦争が勃発した時には既に死亡していた。彼女が後継者戦争やその顛末について知っているのは、召喚される際に与えられた知識によってである。
 
*実は後継者戦争が勃発した時には既に死亡していた。彼女が後継者戦争やその顛末について知っているのは、召喚される際に与えられた知識によってである。
*『Fate/Zero』において、イスカンダルはウェイバーに「歴史だとすっげぇチビだったってことになってるぞ!」と指摘されるがこの伝承は、これはフェイカーが影武者として活動していた時の逸話が後世に伝わった結果だと考えられる。ただし、実際の古代ギリシャにおける男性の平均身長はおよそ164cmとされている。それに対して、フェイカーの身長は168cmで、この時代の男性の基準ではむしろ平均より高い。
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*『Fate/Zero』ではイスカンダルが矮躯として後世に伝わっており、当の本人は「巨体なダレイオス三世と比べられたからだろう」としていたが、フェイカーが影武者として活動していた影響も無くはないのかもしれない。
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**ただし、実際の古代ギリシャにおける男性の平均身長はおよそ164cmとされている。それに対しフェイカーの身長は168cmで、この時代の男性の基準ではむしろ平均より高い。
    
==話題まとめ==
 
==話題まとめ==
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