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| == 魔術協会 == | | == 魔術協会 == |
− | 国籍・ジャンルを問わず[[魔術|魔術師]]たちによって作られた自衛・管理団体。[[魔術]]を管理し、隠匿し、その発展を使命とする。(無論、名目上ではある)<br>外敵(教会、自分たち以外の魔術団体、禁忌に触れる人間を罰する怪異)に対抗するための武力と、魔術の更なる発展(衰退ともいう)のための研究機関を持ち、魔術犯罪の防止法律を敷く。<br>一般社会で魔術がらみの事件を起こしたものは処刑されるが、「正義」「道徳」ではなく、「神秘の漏洩」を防ぐことがその最大の目的。<br>[[アトラス院]]は特に徹底されているが、魔術師は己の研究を公表することはなく、魔術師同士の研究の交流などというものはない(交流などというもがあるとすれば、それは世俗的な権力闘争くらいである)。隣り合った研究室を持つ魔術師同士が、互いが何を研究しているのか知らないなんてことは当たり前。<br>魔術の研究は一人でするものであり、協会による束縛を嫌う魔術師も勿論いるが、大半の教本と、魔術の実践に適した歪みを抱えている霊地は、協会が押さえている。魔術を学ぶには最高の環境であり、自分の研究こそが最優先の魔術師にとって、それらの魅力は何物にも代え難い。名目上、支配者ではないことを標榜する協会は辞めることは自由だが、そんなことを考える魔術師はそうそういない([[封印指定]]でも受ければしかたないが)。<br> | + | 国籍・ジャンルを問わず[[魔術|魔術師]]たちによって二世紀頃作られた自衛・管理団体。[[魔術]]を管理し、隠匿し、その発展を使命とする。(無論、名目上ではある)<br>外敵(教会、自分たち以外の魔術団体、禁忌に触れる人間を罰する怪異)に対抗するための武力と、魔術の更なる発展(衰退ともいう)のための研究機関を持ち、魔術犯罪の防止法律を敷く。<br>一般社会で魔術がらみの事件を起こしたものは処刑されるが、「正義」「道徳」ではなく、「神秘の漏洩」を防ぐことがその最大の目的。<br>[[アトラス院]]は特に徹底されているが、魔術師は己の研究を公表することはなく、魔術師同士の研究の交流などというものはない(交流などというもがあるとすれば、それは世俗的な権力闘争くらいである)。隣り合った研究室を持つ魔術師同士が、互いが何を研究しているのか知らないなんてことは当たり前。<br>魔術の研究は一人でするものであり、協会による束縛を嫌う魔術師も勿論いるが、大半の教本と、魔術の実践に適した歪みを抱えている霊地は、協会が押さえている。魔術を学ぶには最高の環境であり、自分の研究こそが最優先の魔術師にとって、それらの魅力は何物にも代え難い。名目上、支配者ではないことを標榜する協会は辞めることは自由だが、そんなことを考える魔術師はそうそういない([[封印指定]]でも受ければしかたないが)。<br> |
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| [[聖堂教会]]とは表向きは不可侵であるが、裏では記録に残さないことを条件に現在も殺し合いが続いている。 | | [[聖堂教会]]とは表向きは不可侵であるが、裏では記録に残さないことを条件に現在も殺し合いが続いている。 |
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| 時計塔における魔術師には階位があり、上から『冠位(グランド)』、『色位(ブランド)』、『典位(プライド)』、『祭位(フェス)』、『開位(コーズ)』、『長子(カウント)』、『末子(フレーム)』となっている。真の最高位は『冠位』だが、ほとんど幻の称号となっており、実質的な最高位は『色位』とされる。大半の君主(ロード)ですらそこ止まり。<br>最高位の術者(おそらく『色位』)には色の名を冠した称号が与えられており、最高位が三原色の『赤』、『青』、『黄』。そこから合成色の『橙』、『紫』、『緑』、『黒』と続き、後者ほどランクは下となる。<br>また、第四階位の『祭位』は特殊で、通常の魔術師の能力とは別に評価せざるを得ない特殊な技能・実績に対して与えられる名誉階級である。本来なら『色位』を超えるような魔術師から純粋な能力では『開位』以下の魔術師まで実力はピンキリ。伝承保菌者であるバゼットや講師として卓越しているエルメロイII世もこの階位を与えられている。 | | 時計塔における魔術師には階位があり、上から『冠位(グランド)』、『色位(ブランド)』、『典位(プライド)』、『祭位(フェス)』、『開位(コーズ)』、『長子(カウント)』、『末子(フレーム)』となっている。真の最高位は『冠位』だが、ほとんど幻の称号となっており、実質的な最高位は『色位』とされる。大半の君主(ロード)ですらそこ止まり。<br>最高位の術者(おそらく『色位』)には色の名を冠した称号が与えられており、最高位が三原色の『赤』、『青』、『黄』。そこから合成色の『橙』、『紫』、『緑』、『黒』と続き、後者ほどランクは下となる。<br>また、第四階位の『祭位』は特殊で、通常の魔術師の能力とは別に評価せざるを得ない特殊な技能・実績に対して与えられる名誉階級である。本来なら『色位』を超えるような魔術師から純粋な能力では『開位』以下の魔術師まで実力はピンキリ。伝承保菌者であるバゼットや講師として卓越しているエルメロイII世もこの階位を与えられている。 |
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− | ==== 講師・ロード等の運営陣 ==== | + | ==== 院長・ロード ==== |
| ;院長 | | ;院長 |
| :時計塔設立時から現在までその座にあり続ける、少なくとも二千年を生きている謎の人物。 | | :時計塔設立時から現在までその座にあり続ける、少なくとも二千年を生きている謎の人物。 |
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| :十二人のロードの一人、ロード・バルトメロイ。法政科学部長。時計塔創設時より続く名門、バルトメロイの当主であり、時計塔の院長補佐にして現・魔導元帥。 | | :十二人のロードの一人、ロード・バルトメロイ。法政科学部長。時計塔創設時より続く名門、バルトメロイの当主であり、時計塔の院長補佐にして現・魔導元帥。 |
| ;[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]] | | ;[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]] |
− | :エルメロイ学派の長にして鉱石科学部長、ロード・エルメロイ。階位は『色位』。その多才ゆえに他学部である降霊科の講師も務めていた。第四次聖杯戦争で死亡。 | + | :十二人のロードの一人、ロード・エルメロイ。エルメロイ学派の長にして鉱石科学部長。階位は『色位』。その多才ゆえに他学部である降霊科の講師も務めていた。第四次聖杯戦争で死亡。 |
| ;[[ウェイバー・ベルベット|ロード・エルメロイII世]] | | ;[[ウェイバー・ベルベット|ロード・エルメロイII世]] |
| :十二人のロードの一人。現代魔術科学部長。階位は『祭位』。とある経緯により、アーチボルト家当主からエルメロイ学派を託された講師。 | | :十二人のロードの一人。現代魔術科学部長。階位は『祭位』。とある経緯により、アーチボルト家当主からエルメロイ学派を託された講師。 |
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| :降霊科の下位学部である召喚科学部長。降霊学部長が長期の特命により時計塔を離れている間ロードの座を代行している。既に在任50年を過ぎているとも噂される矮躯の老人。 | | :降霊科の下位学部である召喚科学部長。降霊学部長が長期の特命により時計塔を離れている間ロードの座を代行している。既に在任50年を過ぎているとも噂される矮躯の老人。 |
| :十二人のロードのうちでは守旧派の代表格と見なされている。 | | :十二人のロードのうちでは守旧派の代表格と見なされている。 |
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| + | ==== 講師等の運営陣 ==== |
| + | ;[[ブラム・ヌァザレ・ソフィアリ]] |
| + | :一級講師。『[[Fate/Zero]]』の時代の降霊科学部長の嫡男であり、次期学部長の座を約束されている貴公子。 |
| ;[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア]] | | ;[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア]] |
| :二級講師として元素変換を教えていたが、本領は政治的闘争の手腕にあり、講師としての評価は低い。本来の階位は『色位』だが、『Fate/Apocrypha』の世界では特殊な事情により『冠位』となっている。 | | :二級講師として元素変換を教えていたが、本領は政治的闘争の手腕にあり、講師としての評価は低い。本来の階位は『色位』だが、『Fate/Apocrypha』の世界では特殊な事情により『冠位』となっている。 |
| :後に、[[Fate/Apocrypha|ユグドミレニア一族を挙げての大規模な離反]]を行う。 | | :後に、[[Fate/Apocrypha|ユグドミレニア一族を挙げての大規模な離反]]を行う。 |
− | ;[[ブラム・ヌァザレ・ソフィアリ]]
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− | :降霊科学部長の嫡男であり、次期学部長の座を約束されている貴公子。一級講師を務めている。
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| ;[[フラウロス]] | | ;[[フラウロス]] |
| :時計塔十一科(考古学部)ロクスロート研究棟館長。冠位指定(グランドオーダー)を授けられた名門の嫡子。若いころは弱冠二十歳で『祭位』に到達した神童と呼ばれていた。 | | :時計塔十一科(考古学部)ロクスロート研究棟館長。冠位指定(グランドオーダー)を授けられた名門の嫡子。若いころは弱冠二十歳で『祭位』に到達した神童と呼ばれていた。 |
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| :新鋭の一級講師。その身柄の確保がユグドミレニア残党にとって有利なカードとなる程度には期待されているらしい。 | | :新鋭の一級講師。その身柄の確保がユグドミレニア残党にとって有利なカードとなる程度には期待されているらしい。 |
| ;[[化野菱理]] | | ;[[化野菱理]] |
− | :時計塔第十三の科である「法政科」に所属する魔術師。踝まで届く黒髪に友禅の振袖、魔眼殺しの眼鏡が特徴的な美女。 | + | :法政科に所属する魔術師。踝まで届く黒髪に友禅の振袖、魔眼殺しの眼鏡が特徴的な美女。 |
| ;[[オルガマリー・アニムスフィア]] | | ;[[オルガマリー・アニムスフィア]] |
− | :天体科のロードを務めるアニムスフィア家の出身の女性。時計塔が出資をしている「人理保障機関カルデア」に所属。 | + | :天体科のロードを務めるアニムスフィア家の女性。 |
− | :『[[Fate/Grand Order]]』では3年前に死去した父の跡を継ぎ、アニムスフィア家の当主及びカルデアの所長を務めている。 | + | :『[[Fate/Grand Order]]』では3年前に死去した父の跡を継ぎ、アニムスフィア家の当主及び時計塔が出資をしている「人理保障機関カルデア」の所長を務めている。 |
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| ==== 封印指定執行者等の実務担当 ==== | | ==== 封印指定執行者等の実務担当 ==== |
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| :封印指定の執行や、奪われた魔術書の奪還といった荒事を担当する。 | | :封印指定の執行や、奪われた魔術書の奪還といった荒事を担当する。 |
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− | ==== 学生・元学生 ==== | + | ==== エルメロイ教室 ==== |
| + | ケイネス・エルメロイ・アーチボルトの死後にロード・エルメロイⅡ世が受け継いだ教室。<br>異様に分かりやすく実践的な授業、権力争いに敗れた講師たちを登壇させたそれまでの時計塔になかった多角的な教育体制により新世代の魔術師に人気を博した。<br>在学生ですら位階持ちが何人もおり、OBは全員十年以内に『典位』以上を取得、そのうち数名は時計塔の歴史上でも数えるほどしかいない「王冠」の位階に至るのではないかとされているため、Ⅱ世が教え子たちを集めれば時計塔の勢力図が変わるとまで言われている。 |
| + | |
| + | ===== 所属者 ===== |
| ;[[遠坂凛]] | | ;[[遠坂凛]] |
− | :ED後、エルメロイ教室に在学。のちに「鉱石学科の災厄」の片割れとなる。 | + | :『stay night』のED後所属。のちに「鉱石学科の災厄」の片割れとなる。 |
| ;[[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト]] | | ;[[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト]] |
− | :エルメロイ教室所属の学生。「鉱石学科の災厄」のもう一人。 | + | :「鉱石学科の災厄」のもう一人。 |
| ;[[フラット・エスカルドス]] | | ;[[フラット・エスカルドス]] |
− | :エルメロイ教室所属の学生。[[Fate/strange fake|偽りの聖杯戦争]]に参加する。 | + | :エルメロイ教室最古参の学生。[[Fate/strange fake|偽りの聖杯戦争]]に参加する。 |
| ;[[グレイ]] | | ;[[グレイ]] |
| :正確には魔術師ではないが、ロード・エルメロイⅡ世の内弟子という形で在籍している。 | | :正確には魔術師ではないが、ロード・エルメロイⅡ世の内弟子という形で在籍している。 |
| ;[[スヴィン・グラシュエート]] | | ;[[スヴィン・グラシュエート]] |
− | :エルメロイ教室所属の学生。 | + | :『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』時におけるエルメロイ教室最古参の学生。 |
| + | ;ヴェルナー・シザームンド |
| + | :「蝶魔術の後継者」の異名と上級階位を持つ。おそらく、[[オルロック・シザームンド]]の血縁者。 |
| + | ;ローランド・ペルジンスキー、オルグ・ラム、ラディア・ペンテル、ナジカ・ペンテル、フェズグラム・ヴォル・センベルン |
| + | :若手ながら全員が上級階位持ちの魔術師。『Apocrypha』に登場する赤のマスターたちの親族。 |
| + | ;[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア]] |
| + | :ユグドミレニアの反乱の戦後処理の一環として、実質上の人質のような形で時計塔に入学。その後「エルメロイ教室」に所属する。 |
| ;[[沙条綾香]] | | ;[[沙条綾香]] |
| :『[[氷室の天地 Fate/school life]]』の世界では一時的に在学していた。 | | :『[[氷室の天地 Fate/school life]]』の世界では一時的に在学していた。 |
| + | |
| + | ==== 秘儀裁示局・天文台カリオン ==== |
| + | 封印指定を発令する時計塔最古の教室。<br>20世紀末にこの教室にて時計塔へ全体凄まじい衝撃を引き起こす大事変が起き、その際に本来なら一度下されれば絶対のはずの封印指定が何人か解かれているという。 |
| + | |
| + | ==== 元学生 ==== |
| ;[[蒼崎橙子]] | | ;[[蒼崎橙子]] |
| :渡英した後、ここに所属。幻の『冠位』取得者。[[封印指定]]を受け逃亡。 | | :渡英した後、ここに所属。幻の『冠位』取得者。[[封印指定]]を受け逃亡。 |
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| :降霊術と人体工学に天才的な才能を持つ少女。 | | :降霊術と人体工学に天才的な才能を持つ少女。 |
| :とりたてて協会に不満などなかったのだが、ダーニックに引っ張り込まれる形で離反することになってしまった。 | | :とりたてて協会に不満などなかったのだが、ダーニックに引っ張り込まれる形で離反することになってしまった。 |
− | ;[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア]]
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− | :ユグドミレニアの反乱の戦後処理の一環として、実質上の人質のような形で入学が決まった。後に「エルメロイ教室」に所属する。
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− | ;ヴェルナー・シザームンド
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− | :「エルメロイ教室」所属の在学生。「蝶魔術の後継者」の異名と上級階位を持つ。おそらく、下記のオルロックの血縁者。
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− | ;ローランド・ペルジンスキー、オルグ・ラム、ラディア・ペンテル、ナジカ・ペンテル、フェズグラム・ヴォル・センベルン
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− | :「エルメロイ教室」所属の在学生。若手ながら全員が上級階位持ち。
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| ==== その他 ==== | | ==== その他 ==== |