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; 略歴
 
; 略歴
: 聖杯大戦を監督するという名目で聖遺物の管理・回収を生業とする第八秘蹟会から派遣された神父。自身も赤の陣営のマスターの一人として参加しており、アサシンを召喚している。聖堂教会に所属する神父の養子ということになっているが、それ以外の詳細な出自・経歴は一切不明。<br>いかなる手段を用いたかは不明だが、[[獅子劫界離|獅子劫]]を除く「赤」の陣営のマスターを傀儡にしており、彼らのサーヴァントを事実上支配化に置いている。また、[[ルーラー]]を世界でただ一人の断固として排除すべき障害と見なしており、彼女を排除する為にあらゆる手段を講じている。<br>大聖杯の奪取後、自らの目的を果たすため空中庭園と共に何処かを目指して移動を開始する。
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: 聖杯大戦を監督するという名目で聖遺物の管理・回収を生業とする第八秘蹟会から派遣された神父。自身も赤の陣営のマスターの一人として参加しており、アサシンを召喚している。聖堂教会に所属する神父の養子ということになっているが、それ以外の詳細な出自・経歴は一切不明。<br>いかなる手段を用いたかは不明だが、[[獅子劫界離|獅子劫]]を除く「赤」の陣営のマスターを傀儡にしており、彼らのサーヴァントを事実上支配化に置いている。また、[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]を世界でただ一人の断固として排除すべき障害と見なしており、彼女を排除する為にあらゆる手段を講じている。<br>大聖杯の奪取後、自らの目的を果たすため空中庭園と共に何処かを目指して移動を開始する。
    
; 人物
 
; 人物
:修道服と赤い外套を身に纏う褐色の青年。<br>一見するとまだあどけなさの残る面貌の好青年だが、その笑みからは年齢に見合わない超然的で達観した雰囲気を醸し出している。また彼の佇まいには戦場に似つかわしくない謀略の臭いが染み付いており、獅子劫や赤の陣営のサーヴァント達を程度の差はあれ警戒させている。<br>セイバー以外の、事実上支配下に置いたサーヴァント達には彼らのマスターとの「仲介人」と名乗り、その真意を誰にも打ち明けない不気味な男。<br>聖杯大戦を利用して「万人が善性であり、万人が幸福である世界。あらゆる悪が駆逐された『この世全ての善』を手に入れる」という己の野望を成就させようとしている。その目的達成の為ならば多くの無辜の命を踏みにじっても、あらゆる必要な要素を躊躇なく奪い、敵対する者は逡巡なく駆逐するという鋼鉄の意思を持ち合わせている。<br>その正体は「天草四郎時貞」。'''第三次聖杯戦争にて召喚された[[クラス (ルーラー)|ルーラー]]'''である。<br>[[アヴェンジャー|アンリマユ]]という神に近い存在を制御する自信の無かったアインツベルンは、他のサーヴァントに対する令呪の使用権を持つ「ルーラー」を悪用するため、「中立の審判」としてではなく「参加者」として彼を召喚した。だが不正に召喚された「ルーラー」であるため、その機能は十分ではなく、また彼は「ルーラー」が本来持っていてはならないはずの「聖杯への願い」を持っていた。<br>第三次聖杯戦争終盤、大聖杯に触れたことで受肉し、監督役であった[[言峰璃正]]の助力を得て偽の身分と大聖杯の行方を探るために聖堂教会での役職を手に入れ、半世紀以上も行動を起こす機会を伺っていた。
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:修道服と赤い外套を身に纏う褐色の青年。<br>一見するとまだあどけなさの残る面貌の好青年だが、その笑みからは年齢に見合わない超然的で達観した雰囲気を醸し出している。また彼の佇まいには戦場に似つかわしくない謀略の臭いが染み付いており、獅子劫や赤の陣営のサーヴァント達を程度の差はあれ警戒させている。<br>セイバー以外の、事実上支配下に置いたサーヴァント達には彼らのマスターとの「仲介人」と名乗り、その真意を誰にも打ち明けない不気味な男。<br>聖杯大戦を利用して「万人が善性であり、万人が幸福である世界。あらゆる悪が駆逐された『この世全ての善』を手に入れる」という己の野望を成就させようとしている。その目的達成の為ならば多くの無辜の命を踏みにじっても、あらゆる必要な要素を躊躇なく奪い、敵対する者は逡巡なく駆逐するという鋼鉄の意思を持ち合わせている。<br>その正体は「天草四郎時貞」。'''第三次聖杯戦争にて召喚された[[クラス (ルーラー)|ルーラー]]'''である。<br>[[アンリマユ]]という神に近い存在を制御する自信の無かったアインツベルンは、他のサーヴァントに対する令呪の使用権を持つ「ルーラー」を悪用するため、「中立の審判」としてではなく「参加者」として彼を召喚した。だが不正に召喚された「ルーラー」であるため、その機能は十分ではなく、また彼は「ルーラー」が本来持っていてはならないはずの「聖杯への願い」を持っていた。<br>第三次聖杯戦争終盤、大聖杯に触れたことで受肉し、監督役であった[[言峰璃正]]の助力を得て偽の身分と大聖杯の行方を探るために聖堂教会での役職を手に入れ、半世紀以上も行動を起こす機会を伺っていた。
    
; 能力
 
; 能力
: 謀略家としての手腕は随一。表では大戦の監督官として[[バーサーカー (Apocrypha・赤)|バーサーカー]]の通過する進路上で起こりうる問題の対処に奔走し、その裏ではアサシンが使役する鳩を通じてルーマニア全域の動向を把握しつつ、戦況に応じて的確にサーヴァントを使いこなし、さらに次の段階へ進むための準備も怠らない。<br>アサシンへの魔力供給は問題なく行える事から、魔術師としても高い特性を持つ事が伺える。<br>戦闘において、黒鍵と日本刀を武器とする。<br>黒鍵は一度標的に弾かれても、再度標的に襲い掛かるよう術式が組み込まれており、刀身を伸ばし即席の壁を作り出すことが出来る。<br>日本刀「三池典太」はかつてとある剣豪が愛用していた品で、[[ウィリアム・シェイクスピア|キャスター]]の「エンチャント」によってCランク相当の宝具と化しており、これによって並の技量しか持たずとも他のサーヴァントと互角に撃ち合うことを可能としている。
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: 謀略家としての手腕は随一。表では大戦の監督官として[[スパルタクス|バーサーカー]]の通過する進路上で起こりうる問題の対処に奔走し、その裏ではアサシンが使役する鳩を通じてルーマニア全域の動向を把握しつつ、戦況に応じて的確にサーヴァントを使いこなし、さらに次の段階へ進むための準備も怠らない。<br>アサシンへの魔力供給は問題なく行える事から、魔術師としても高い特性を持つ事が伺える。<br>戦闘において、黒鍵と日本刀を武器とする。<br>黒鍵は一度標的に弾かれても、再度標的に襲い掛かるよう術式が組み込まれており、刀身を伸ばし即席の壁を作り出すことが出来る。<br>日本刀「三池典太」はかつてとある剣豪が愛用していた品で、[[ウィリアム・シェイクスピア|キャスター]]の「エンチャント」によってCランク相当の宝具と化しており、これによって並の技量しか持たずとも他のサーヴァントと互角に撃ち合うことを可能としている。
    
== ステータス ==
 
== ステータス ==
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;[[ウィリアム・シェイクスピア|キャスター]]
 
;[[ウィリアム・シェイクスピア|キャスター]]
 
: 彼からは「マスター」と呼ばれており、戦闘において常に行動を共にしている。
 
: 彼からは「マスター」と呼ばれており、戦闘において常に行動を共にしている。
;[[アーチャー (Apocrypha・赤)|アーチャー]]、[[アキレウス|ライダー]]
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;[[アタランテ|アーチャー]]、[[アキレウス|ライダー]]
 
: 彼らのマスターを傀儡にして、事実上の支配下に置いている。
 
: 彼らのマスターを傀儡にして、事実上の支配下に置いている。
 
;[[カルナ|ランサー]]
 
;[[カルナ|ランサー]]
 
: ルーラーへの刺客として、彼を差し向ける。
 
: ルーラーへの刺客として、彼を差し向ける。
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;[[ルーラー]]
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;[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]
 
: 計画の最大の障壁として、排除を目論む。
 
: 計画の最大の障壁として、排除を目論む。
 
;[[獅子劫界離]]、[[モードレッド|セイバー]]
 
;[[獅子劫界離]]、[[モードレッド|セイバー]]
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== メモ ==
 
== メモ ==
*日本人の彼が白髪となっているのは強引に受肉した際の代償、褐色の肌となっているのはセミラミスの触媒と「虚栄の空中庭園」の材料の収集に二十年近く中等に潜伏する必要があったため。しかしメタ的には間違いなく[[アーチャー|あっちのシロウ]]へのミスリードを誘うためだろう。
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*日本人の彼が白髪となっているのは強引に受肉した際の代償、褐色の肌となっているのはセミラミスの触媒と「虚栄の空中庭園」の材料の収集に二十年近く中等に潜伏する必要があったため。しかしメタ的には間違いなく[[エミヤ|あっちのシロウ]]へのミスリードを誘うためだろう。
 
*「年若い日本人少年の姿をしたシロウという名前のカソリック教徒」「挿絵によっては大きな飾り襟に見えるフードが付いた赤いマント」「殉教を意味する赤い典礼色のストラ」等、彼の正体を知るヒントは1巻の時点で散りばめられていたが、それ以上にフルネームと容姿のインパクトが強い。
 
*「年若い日本人少年の姿をしたシロウという名前のカソリック教徒」「挿絵によっては大きな飾り襟に見えるフードが付いた赤いマント」「殉教を意味する赤い典礼色のストラ」等、彼の正体を知るヒントは1巻の時点で散りばめられていたが、それ以上にフルネームと容姿のインパクトが強い。
 
**カトリックの司祭が肩に掛けるストラは色によって意味が違い、シロウが身に着けた赤い典礼色のストラは主が受難を受けた時に流した血の色、殉教者の血の色、炎の色を象徴している。
 
**カトリックの司祭が肩に掛けるストラは色によって意味が違い、シロウが身に着けた赤い典礼色のストラは主が受難を受けた時に流した血の色、殉教者の血の色、炎の色を象徴している。
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**容姿どころか島原の乱に参加する前の経歴や出自についても謎が多く、様々な異説が存在する。特に極端なものは『大阪の陣で死なずに落ち延びた豊臣秀頼の息子』つまり[[豊臣秀吉]]の孫であるという説だろう。秀頼生存説自体が伝説の域を出ないため信憑性はお察しだが、後述の通り乱に豊臣家の残党が多数加わっていたのは事実であるため、このような説が生まれたものと思われる。
 
**容姿どころか島原の乱に参加する前の経歴や出自についても謎が多く、様々な異説が存在する。特に極端なものは『大阪の陣で死なずに落ち延びた豊臣秀頼の息子』つまり[[豊臣秀吉]]の孫であるという説だろう。秀頼生存説自体が伝説の域を出ないため信憑性はお察しだが、後述の通り乱に豊臣家の残党が多数加わっていたのは事実であるため、このような説が生まれたものと思われる。
 
*Fate二次創作界隈では昔からあるIFネタで「もし[[衛宮士郎]]が冬木の大火災で[[衛宮切嗣]]ではなく[[言峰綺礼]]に拾われ養子になっていたら」という所謂「'''言峰士郎'''」ネタがそれなりの規模で存在した。並行世界という設定もありこの二次創作ネタの存在も読者から彼の正体を眩ます要因になったかもしれない。
 
*Fate二次創作界隈では昔からあるIFネタで「もし[[衛宮士郎]]が冬木の大火災で[[衛宮切嗣]]ではなく[[言峰綺礼]]に拾われ養子になっていたら」という所謂「'''言峰士郎'''」ネタがそれなりの規模で存在した。並行世界という設定もありこの二次創作ネタの存在も読者から彼の正体を眩ます要因になったかもしれない。
*[[ルーラー]]とは同じ『キリスト教の信者』であり、『奇跡を起こしたと言われる神童』であり、『同志達のために戦った英雄』でもあった。
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*[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]とは同じ『キリスト教の信者』であり、『奇跡を起こしたと言われる神童』であり、『同志達のために戦った英雄』でもあった。
 
**しかし死後に名誉回復されて聖人となったジャンヌ・ダルクとは異なり、彼は殉教者としてすら扱われていない(島原の乱には豊臣家残党の反乱という面もあったため)。
 
**しかし死後に名誉回復されて聖人となったジャンヌ・ダルクとは異なり、彼は殉教者としてすら扱われていない(島原の乱には豊臣家残党の反乱という面もあったため)。
 
*傀儡とした赤のマスター達に対し、まるで下僕のように振舞っている。彼らの自由意志を完全に奪わずに、そのように振舞っているのは、赤のランサーの真偽感知を誤魔化すためであった。
 
*傀儡とした赤のマスター達に対し、まるで下僕のように振舞っている。彼らの自由意志を完全に奪わずに、そのように振舞っているのは、赤のランサーの真偽感知を誤魔化すためであった。
*冬木の聖杯は、その魔術基盤がアインツベルン由来のものであるため、基本的に「西洋圏由来の英霊」しか喚べないはずである。<br>日本由来の英霊である彼が喚ばれるのは本来あり得ないことだが、アインツべルン自らルール違反を行ったことでこの問題は解決した。<br>だがアインツベルンとしては聖人モドキの東洋の英霊を使う事など本意ではなかったらしく、本来のルーラーを切望していたという。この「本来のルーラー」という表現から分かるように、[[アヴェンジャー|この世全ての悪]]に汚染されていない冬木の聖杯では特殊クラスでも東洋の英霊は召喚されない事がはっきりした。<br>……それにしても、自分たちで呼びつけおいて酷い話である。
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*冬木の聖杯は、その魔術基盤がアインツベルン由来のものであるため、基本的に「西洋圏由来の英霊」しか喚べないはずである。<br>日本由来の英霊である彼が喚ばれるのは本来あり得ないことだが、アインツべルン自らルール違反を行ったことでこの問題は解決した。<br>だがアインツベルンとしては聖人モドキの東洋の英霊を使う事など本意ではなかったらしく、本来のルーラーを切望していたという。この「本来のルーラー」という表現から分かるように、[[アンリマユ|この世全ての悪]]に汚染されていない冬木の聖杯では特殊クラスでも東洋の英霊は召喚されない事がはっきりした。<br>……それにしても、自分たちで呼びつけおいて酷い話である。
 
**とはいえ、サーヴァントの選択を誤って三度に渡り失敗したアインツベルンとしては珍しく(と言うか、判明している限り初めての)成功した選択。残念ながら[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|ナチス軍の介入]]によって聖杯戦争が崩壊してしまったものの、シロウが受肉に成功するなど、本来の聖杯戦争自体には勝利している。また、この選択のためApocrypha世界の聖杯は汚染されていないなど、良い事づくめである。
 
**とはいえ、サーヴァントの選択を誤って三度に渡り失敗したアインツベルンとしては珍しく(と言うか、判明している限り初めての)成功した選択。残念ながら[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|ナチス軍の介入]]によって聖杯戦争が崩壊してしまったものの、シロウが受肉に成功するなど、本来の聖杯戦争自体には勝利している。また、この選択のためApocrypha世界の聖杯は汚染されていないなど、良い事づくめである。
 
*一応彼が傀儡としたマスター達にもデザインは用意されていたようで、TYPE-MOONエース8での対談で、「皆ばらばらの格好で、伝統派というよりも映画『エクスペンダブルズ』っぽさが漂っている」と評されている。
 
*一応彼が傀儡としたマスター達にもデザインは用意されていたようで、TYPE-MOONエース8での対談で、「皆ばらばらの格好で、伝統派というよりも映画『エクスペンダブルズ』っぽさが漂っている」と評されている。
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;「ミスリード」の真偽
 
;「ミスリード」の真偽
 
:[[アーチャー|あっちのシロウ]]へのミスリードを誘う造形で登場したシロウだが、幾つかのソース不明の言説が『シロウ・コトミネ=平行世界の衛宮士郎という誤った推測にファンを誘導するため、奈須きのこや東出祐一郎が衛宮士郎・アーチャーファンの期待を煽る恣意的な発言を行った』として主張される事がある。<br>だが実際の所、Apocryphaの第一報が発表された2012年7月~シロウの正体が発覚する2巻が刊行された2013年8月までに発表された関係者の発言で、[[アーチャー|あっちのシロウ]]とシロウ・コトミネの繋がりを直裁的に示す物があったとは言い難い。
 
:[[アーチャー|あっちのシロウ]]へのミスリードを誘う造形で登場したシロウだが、幾つかのソース不明の言説が『シロウ・コトミネ=平行世界の衛宮士郎という誤った推測にファンを誘導するため、奈須きのこや東出祐一郎が衛宮士郎・アーチャーファンの期待を煽る恣意的な発言を行った』として主張される事がある。<br>だが実際の所、Apocryphaの第一報が発表された2012年7月~シロウの正体が発覚する2巻が刊行された2013年8月までに発表された関係者の発言で、[[アーチャー|あっちのシロウ]]とシロウ・コトミネの繋がりを直裁的に示す物があったとは言い難い。
:*(例)『「正体はアイツだよね」と察してもらえるだろう』『いつもの赤マント(いつもの赤いの)が出張する』――2011年発行の'''Fate/EXTRAビジュアルファンブックで[[アーチャー (EXTRA・赤)|無銘]]に寄せられた奈須きのこの発言'''『「真名はないけれど、アーチャーの正体はアイツだよね」と察してもらえるだろうと。』が'''取り違えられた'''もの。後者も竹箒日記2010/7/23でEXTRAの無銘に宛てられた『いつもの赤マント』発言が取り違えられている。
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:*(例)『「正体はアイツだよね」と察してもらえるだろう』『いつもの赤マント(いつもの赤いの)が出張する』――2011年発行の'''Fate/EXTRAビジュアルファンブックで[[無銘]]に寄せられた奈須きのこの発言'''『「真名はないけれど、アーチャーの正体はアイツだよね」と察してもらえるだろうと。』が'''取り違えられた'''もの。後者も竹箒日記2010/7/23でEXTRAの無銘に宛てられた『いつもの赤マント』発言が取り違えられている。
 
:*『星を追う少年』――2012年12月10日の[[ひびちからじお]]第63回で公開された東出祐一郎書き下ろし音声広告の『少年は変わる。届かぬ星に手を伸ばすために。』が誤解釈されたもの。このフレーズはシロウではなく、Apocryphaの主人公[[ジーク]]に宛てられている。
 
:*『星を追う少年』――2012年12月10日の[[ひびちからじお]]第63回で公開された東出祐一郎書き下ろし音声広告の『少年は変わる。届かぬ星に手を伸ばすために。』が誤解釈されたもの。このフレーズはシロウではなく、Apocryphaの主人公[[ジーク]]に宛てられている。
 
:**2012年7月に発表された「TYPE-MOON10周年記念オールキャラクター人気投票結果発表」で奈須きのこから衛宮士郎に寄せられたコメント『主人公の宿命か、凛やセイバーのように派生作品においそれとお邪魔できませんが、彼は今も星を追いかけているのです。』と混同されたと推測される。
 
:**2012年7月に発表された「TYPE-MOON10周年記念オールキャラクター人気投票結果発表」で奈須きのこから衛宮士郎に寄せられたコメント『主人公の宿命か、凛やセイバーのように派生作品においそれとお邪魔できませんが、彼は今も星を追いかけているのです。』と混同されたと推測される。
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;キリシタン弾圧
 
;キリシタン弾圧
:いわゆる、バテレン追放令などのキリシタン弾圧を初めて行ったのが[[豊臣秀吉]]であり、その政策は徳川家康に引き継がれることになる。秀吉や家康がキリシタン弾圧を推し進めたのは、[[魔人アーチャー|織田信長]]の元で一向一揆の脅威に晒された事がその根底にある。『宗教』のもと団結した民衆の恐ろしさ、西欧諸国による海外の植民地政策(商人(交流)→宣教師(調査)→軍隊(侵略))を知っていた2人は、政権を握ると信長が段階的に行ってきた政教分離政策を更に加速させていく事となる。<br>しかし、イエズス会によって日本にもたらされたキリスト教はこの政策に中々従おうとせず(当時の欧州ではバチカンの法王の権威は、各国の国王より上位だった)、しかもキリスト教に帰依した大名達も秀吉に反発する有様であった。<br>秀吉は、この原因はキリスト教にあると判断し、バテレン追放令に代表されるキリシタン弾圧を開始する。一方、日本にいた宣教師達はこの事件に驚愕し、当時、欧州最強国であったイスパニアの国王フェリペ2世に無敵艦隊の出動を手紙で要請した程である。<br>もっとも、その内容といえば'''「5万の兵力もあれば九州ぐらいは簡単に制圧できる」'''というご都合主義満載の代物(秀吉がバテレン追放令を出した当時、'''肝心の無敵艦隊は[[フランシス・ドレイク]]にフルボッコにされた後だった上に、九州には朝鮮出兵の為に30万を超える兵力が集結しており、5万程度の兵力では瞬殺されるのがオチである''')であり、宣教師達がいかに国王というものを軽視していたかが伺える。<br>弾圧の内容は過酷を極めたものだったが、この政策が結果として日本の植民地化を防ぐ事となる。
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:いわゆる、バテレン追放令などのキリシタン弾圧を初めて行ったのが[[豊臣秀吉]]であり、その政策は徳川家康に引き継がれることになる。秀吉や家康がキリシタン弾圧を推し進めたのは、[[織田信長]]の元で一向一揆の脅威に晒された事がその根底にある。『宗教』のもと団結した民衆の恐ろしさ、西欧諸国による海外の植民地政策(商人(交流)→宣教師(調査)→軍隊(侵略))を知っていた2人は、政権を握ると信長が段階的に行ってきた政教分離政策を更に加速させていく事となる。<br>しかし、イエズス会によって日本にもたらされたキリスト教はこの政策に中々従おうとせず(当時の欧州ではバチカンの法王の権威は、各国の国王より上位だった)、しかもキリスト教に帰依した大名達も秀吉に反発する有様であった。<br>秀吉は、この原因はキリスト教にあると判断し、バテレン追放令に代表されるキリシタン弾圧を開始する。一方、日本にいた宣教師達はこの事件に驚愕し、当時、欧州最強国であったイスパニアの国王フェリペ2世に無敵艦隊の出動を手紙で要請した程である。<br>もっとも、その内容といえば'''「5万の兵力もあれば九州ぐらいは簡単に制圧できる」'''というご都合主義満載の代物(秀吉がバテレン追放令を出した当時、'''肝心の無敵艦隊は[[フランシス・ドレイク]]にフルボッコにされた後だった上に、九州には朝鮮出兵の為に30万を超える兵力が集結しており、5万程度の兵力では瞬殺されるのがオチである''')であり、宣教師達がいかに国王というものを軽視していたかが伺える。<br>弾圧の内容は過酷を極めたものだったが、この政策が結果として日本の植民地化を防ぐ事となる。
 
:*近年の史料では、フェリペ2世は本気で無敵艦隊の派遣を検討していたらしい事が判明している。もっとも実現していた場合、5万人の輸送コストだけで国家財政が破綻しただろう(現在でも5万人の人間を船舶のみで輸送するには、莫大な費用が掛かる)。
 
:*近年の史料では、フェリペ2世は本気で無敵艦隊の派遣を検討していたらしい事が判明している。もっとも実現していた場合、5万人の輸送コストだけで国家財政が破綻しただろう(現在でも5万人の人間を船舶のみで輸送するには、莫大な費用が掛かる)。
  
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