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* 彼の愛人クレオパトラはカエサルの死後アントニウスの愛人となった。ちなみにクレオパトラとアントニウスとの関係は非常に良好で、最後の遺言も「アントニウスと同じ墓に入りたい」というものだったという。また、連れ子であるカエサリオンもアントニウスは厚遇している。……カエサルが願いを叶えたところで割って入る余地があるかは微妙というところか。
 
* 彼の愛人クレオパトラはカエサルの死後アントニウスの愛人となった。ちなみにクレオパトラとアントニウスとの関係は非常に良好で、最後の遺言も「アントニウスと同じ墓に入りたい」というものだったという。また、連れ子であるカエサリオンもアントニウスは厚遇している。……カエサルが願いを叶えたところで割って入る余地があるかは微妙というところか。
 
** 尚、アントニウスはカエサルと異なり、自身の遺言書にきちんとクレオパトラとの息子を相続人とすること、クレオパトラを後見人とすることを明記していたという。しかしこの遺言書はオクタウィアヌスによってアントニウスとの対決の前に公開された。ローマの人々はエジプト女王によってローマが支配されるのではないかと恐れ、アントニウスを売国奴と蔑み、アントニウスは民心と将兵の多くを失うこととなった。生存している人間の遺言状を勝手に公開したオクタウィアヌスを非難する者はほとんどいなかった。オクタウィアヌスは「クレオパトラを」ローマの敵として宣戦布告し、クレオパトラを守ったアントニウス軍は破れ、攻め込まれたエジプトは独立を奪われた。アントニウス排除のダシに使われたクレオパトラは自害し、オクタウィアヌスのライバルになりかねないカエサリオンは処刑された。遺言状をはじめ公的な場ではクレオパトラに配慮しなかったカエサルだが、配慮しすぎたアントニウスのこの末路から、「無視」こそがカエサルなりのクレオパトラやカエサリオン、エジプトへの配慮だったのではないかという意見もある。…アントニウスと組んでローマを迎え撃つ気満々だったクレオパトラがこうした事情を理解していたとは思えない。認知しないカエサルへの失望が、アントニウスへの愛の源になった可能性もある。しかし、生前のカエサルにとって「愛人と息子の認知」という願いを叶えることは、その愛人と息子の破滅を意味したのである。聖杯に託さねばならないほどに、この願いは実現不可能なものであった。同時にこのエピソードは、一番の配下であったアントニウスではなく無名の若者オクタウィアヌスの将器を見抜き後継者として選んだカエサルの鑑識眼を裏付けるものでもある。オクタウィアヌスは、カエサルが回避したミスをアントニウスがまんまと踏み抜いたことを見逃さなかった。
 
** 尚、アントニウスはカエサルと異なり、自身の遺言書にきちんとクレオパトラとの息子を相続人とすること、クレオパトラを後見人とすることを明記していたという。しかしこの遺言書はオクタウィアヌスによってアントニウスとの対決の前に公開された。ローマの人々はエジプト女王によってローマが支配されるのではないかと恐れ、アントニウスを売国奴と蔑み、アントニウスは民心と将兵の多くを失うこととなった。生存している人間の遺言状を勝手に公開したオクタウィアヌスを非難する者はほとんどいなかった。オクタウィアヌスは「クレオパトラを」ローマの敵として宣戦布告し、クレオパトラを守ったアントニウス軍は破れ、攻め込まれたエジプトは独立を奪われた。アントニウス排除のダシに使われたクレオパトラは自害し、オクタウィアヌスのライバルになりかねないカエサリオンは処刑された。遺言状をはじめ公的な場ではクレオパトラに配慮しなかったカエサルだが、配慮しすぎたアントニウスのこの末路から、「無視」こそがカエサルなりのクレオパトラやカエサリオン、エジプトへの配慮だったのではないかという意見もある。…アントニウスと組んでローマを迎え撃つ気満々だったクレオパトラがこうした事情を理解していたとは思えない。認知しないカエサルへの失望が、アントニウスへの愛の源になった可能性もある。しかし、生前のカエサルにとって「愛人と息子の認知」という願いを叶えることは、その愛人と息子の破滅を意味したのである。聖杯に託さねばならないほどに、この願いは実現不可能なものであった。同時にこのエピソードは、一番の配下であったアントニウスではなく無名の若者オクタウィアヌスの将器を見抜き後継者として選んだカエサルの鑑識眼を裏付けるものでもある。オクタウィアヌスは、カエサルが回避したミスをアントニウスがまんまと踏み抜いたことを見逃さなかった。
** なお、オクタウィアヌスはカエサルに評価されてはいたものの、後継者として選ばれたわけではなく、あくまで遺産の大半を引き継いだだけであった。オクタウィアヌスがカエサルの後継者と位置づけられたのは、若年の彼がアントニウスらへの対抗策としてカエサルを神格化し、自身を神君カエサルの後継ぎだと(単なる遺産継承者であるにもかかわらず)することで権威を獲得したことによる。つまり『神君カエサル』もその後継者に任命されたというのも、全部オクタウィアヌスがぶちあげた概念だったのである。上記を鑑みるに、カエサルがカエサリオンを認知していたとしても、アントニウスが認知した時とは状況が異なるため認知=破滅であったとは言い切れない。カエサル自身の名声は失われ、あるいは政治的失脚を招くかもしれないが……
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** なお、オクタウィアヌスはカエサルに評価されてはいたものの、後継者として選ばれたわけではなく、あくまで遺産の大半を引き継いだだけであった。(後継者の指名ができるのならば共和制ではなく帝政である)オクタウィアヌスがカエサルの後継者と位置づけられたのは、若年の彼がアントニウスらへの対抗策としてカエサルを神格化し、自身を神君カエサルの後継ぎだと(単なる遺産継承者であるにもかかわらず)することで権威を獲得したことによる。つまり『神君カエサル』もその後継者に任命されたというのも、全部オクタウィアヌスがぶちあげた概念であり、それ故に『神君カエサル』の子カエサリオンはオクタウィアヌスにとって決して見逃せぬ存在となったのである。上記を鑑みるに、カエサルがカエサリオンを認知して遺産の一部を引き継がせたとしても、アントニウスが認知した時とは状況が異なるため認知=破滅であったとは言い切れない。またカエサル没後のクレオパトラがカエサルの政治基盤を引き継ぐであろうアントニウスに接近したことは、エジプトの後ろ盾をローマの有力者に求めるという、カエサルと出会う以前からの彼女の行動指針に変わりがないことを示す。クレオパトラはカエサルへの感情を引きずらずクレバーな判断を下していると言える。若きオクタウィアヌスがローマを支配し帝政ローマを開く怪物に成長すると見抜ける方がおかしかったのである。
 
* 自称・太っているのではなくふくよかな体型の彼だが、これで意外と俊敏らしい。ステータス上では敏捷Bとセイバークラスの基本能力通り。
 
* 自称・太っているのではなくふくよかな体型の彼だが、これで意外と俊敏らしい。ステータス上では敏捷Bとセイバークラスの基本能力通り。
 
** ゲーム的な面でも、クイックが2枚と他のセイバー(いずれも1枚)より多いコマンドカード構成をしており、宝具もクイック属性。動けるDEBUである。
 
** ゲーム的な面でも、クイックが2枚と他のセイバー(いずれも1枚)より多いコマンドカード構成をしており、宝具もクイック属性。動けるDEBUである。
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