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* 初代ローマ皇帝はガイウス・オクタウィウス・トゥリヌス(アウグストゥス)だが、オクタウィウスは彼によって後継者に指名され、彼が築いた基礎から帝政を完成させた。そのため彼は事実上の帝政創始者として見られることが多い。また、「カエサル」の名はローマ皇帝の称号の一つとして受け継がれ、「皇帝」を意味する言葉の語源にもなっている。しかし本作のカエサルは「皇帝特権」を持たず、「カリスマ」もC止まりである。[[ロムルス|帝政どころか共和政以前の「王」]]は「皇帝特権」EXなのだが……。
 
* 初代ローマ皇帝はガイウス・オクタウィウス・トゥリヌス(アウグストゥス)だが、オクタウィウスは彼によって後継者に指名され、彼が築いた基礎から帝政を完成させた。そのため彼は事実上の帝政創始者として見られることが多い。また、「カエサル」の名はローマ皇帝の称号の一つとして受け継がれ、「皇帝」を意味する言葉の語源にもなっている。しかし本作のカエサルは「皇帝特権」を持たず、「カリスマ」もC止まりである。[[ロムルス|帝政どころか共和政以前の「王」]]は「皇帝特権」EXなのだが……。
 
* カエサルの政治指導者としての評価は古代ローマ当時から今日に至るまで、毀誉褒貶が相半ばしている。「共和制のままではいずれ起こるだろう問題に対処できないことを予見し、それに代わる新たな国家像を創造した」という点は紛れも無く天才だが、その急進さ故に腹心に暗殺され、再び内乱を引き起こすことになった。
 
* カエサルの政治指導者としての評価は古代ローマ当時から今日に至るまで、毀誉褒貶が相半ばしている。「共和制のままではいずれ起こるだろう問題に対処できないことを予見し、それに代わる新たな国家像を創造した」という点は紛れも無く天才だが、その急進さ故に腹心に暗殺され、再び内乱を引き起こすことになった。
* 尚、ゲーム中でも第2章やキャラクエで度々言及されているガリア征服だが、カエサルに平定されて後は一度も独立のための反乱などは起こしていない(皇帝退位を求める反乱は起こしている)。征服後、部族など既存の支配体系を破壊したりローマ人にすげかえたりせず存置し、有力部族の長にはカエサル性を贈って元老院の議席まで与えるなど、ローマ伝統の寛容の精神に則った「政治家にして将軍」カエサルの戦後処理能力が光るエピソードである。ガリア出身のローマ皇帝などもいる。もっとも、身分が生まれで固定されず流動性のある古代ローマでは属州民出身の皇帝など特に珍しくもないのだが。
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* 現在の暦のもととなったユリウス暦を制定している。当時としては驚くべき精度の暦であった。1582年、時のローマ教皇グレゴリウス13世によって現行のグレゴリオ暦に改訂されたが、その内容は「年数が100で割り切れ、かつ400では割り切れない年は閏年ではなく平年とする」というルールをユリウス暦に追加しただけのものである。
* 現在の暦のもととなったカエサル歴を制定している。当時としては驚くべき精度の暦であった。確かに実際の暦とのズレを修正するために1582年、時のローマ教皇グレゴリウス13世によって現行のグレゴリオ暦に改訂されたが、その内容は「年数が100で割り切れ、かつ400では割り切れない年は閏年ではなく平年とする」というルールを追加しただけのものである。2000年が、「他のXX00年は4で割り切れるけど平年なのに、400で割り切れるから閏年である珍しい年」として話題になったことを記憶されている方も少なくないだろう。グレゴリウスの改訂はユリウス暦の「128年に1日のズレ」を「3221年に1日のズレ」まで抑えただけのもので、将来的に再び改訂が必要となることは明白である。完璧ではないものの、未だ人類はカエサルが作ったシステム以上の暦を考えつけていないのだ。また、カエサルの記した文章、演説した内容は現在でもラテン語の教科書に使われるほどに名文として認知されており、多方面に才能を発揮した正に天才であることがうかがえる。
   
* あんなふくよかな姿となった理由としては「ローマが美食の国だから」とのこと。……どこまで食べたらそうなるんだ。
 
* あんなふくよかな姿となった理由としては「ローマが美食の国だから」とのこと。……どこまで食べたらそうなるんだ。
 
** むしろ史実的にあの外見に合うローマ皇帝は[[ネロ・クラウディウス|ネロ]]のほうだったりする。カエサルに関してはきっちり「背が高く引き締まった体であった」という歴史記録がある。
 
** むしろ史実的にあの外見に合うローマ皇帝は[[ネロ・クラウディウス|ネロ]]のほうだったりする。カエサルに関してはきっちり「背が高く引き締まった体であった」という歴史記録がある。
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** なお、大阪にあった某家電販売店は「来た、見た、勝った」をもじった「来た、見た、買うた(買ったの大阪弁)」のキャッチコピーが有名で、イベント「月の女神はお団子の夢を見るのか?」では[[主人公 (Grand Order)|主人公]]の選択肢の中に「'''来た、見た、買った!''' ですよね!」がある。
 
** なお、大阪にあった某家電販売店は「来た、見た、勝った」をもじった「来た、見た、買うた(買ったの大阪弁)」のキャッチコピーが有名で、イベント「月の女神はお団子の夢を見るのか?」では[[主人公 (Grand Order)|主人公]]の選択肢の中に「'''来た、見た、買った!''' ですよね!」がある。
 
** もう一つ有名な言葉として知られるのが「ブルータス、お前もか」であろう。こちらもイベント「月の女神はお団子の夢を見るのか?」にて'''「そしてカリギュラよ、おまえもか」'''とアレンジされ使用された。
 
** もう一つ有名な言葉として知られるのが「ブルータス、お前もか」であろう。こちらもイベント「月の女神はお団子の夢を見るのか?」にて'''「そしてカリギュラよ、おまえもか」'''とアレンジされ使用された。
* カエサルは二回離婚を経験しているが、三回目の結婚で迎えたカルプルニアとの関係は良好で終生を共に過ごした。カエサルの浮気性は治らず、政治上の理由から彼女を離縁してポンペイウスの娘と結婚しようと図った時もあったが(ポンペイウス自身に断られた)カルプルニアは正妻として彼を支え続けたという。またカエサルもカルプルニアを他の愛人たちとは別格の存在として扱った。クレオパトラを愛人としてローマに招いた後も、彼女の別荘に入り浸りはしたが決して泊まることはなく、必ずカルプルニアの待つ家に帰ったという。
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** 一方で創作では愛人クレオパトラとの関係を全面に押し出すためか、正妻のカルプルニアは存在を無視されたり悪妻化させられたりと不遇な扱いをされることも多い。
   
* 愛人クレオパトラとの熱愛関係もあって当時のローマ市民からは「王位につきカエサリオンを後継者にするつもりではないか」「エジプトに国を売るつもりではないか」と疑われており、憎む者も多かったという。
 
* 愛人クレオパトラとの熱愛関係もあって当時のローマ市民からは「王位につきカエサリオンを後継者にするつもりではないか」「エジプトに国を売るつもりではないか」と疑われており、憎む者も多かったという。
** しかし暗殺後に明かされた遺言書にはクレオパトラやカエサリオンについての言及は一言もなく“オクタウィアヌスに遺産の大半を譲ること”“残りは市民のために用いること”“妻カルプニアとの間に子が生まれた場合の後見人”についてのみ書かれていた。
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** しかし暗殺後に明かされた遺言書にはクレオパトラやカエサリオンについての言及は一言もなく“オクタウィアヌスに遺産の大半を譲ること”“残りは市民のために用いること”“正妻カルプニアとの間に子が生まれた場合の後見人”についてのみ書かれていた。
 
* 彼の愛人クレオパトラはカエサルの死後アントニウスの愛人となった。ちなみにクレオパトラとアントニウスとの関係は非常に良好で、最後の遺言も「アントニウスと同じ墓に入りたい」というものだったという。また、連れ子であるカエサリオンもアントニウスは厚遇している。……カエサルが願いを叶えたところで割って入る余地があるかは微妙というところか。
 
* 彼の愛人クレオパトラはカエサルの死後アントニウスの愛人となった。ちなみにクレオパトラとアントニウスとの関係は非常に良好で、最後の遺言も「アントニウスと同じ墓に入りたい」というものだったという。また、連れ子であるカエサリオンもアントニウスは厚遇している。……カエサルが願いを叶えたところで割って入る余地があるかは微妙というところか。
** 尚、アントニウスはカエサルと異なり、自身の遺言書にきちんとクレオパトラとの息子を相続人とすること、クレオパトラを後見人とすることを明記していたという。しかしこの遺言書はオクタウィアヌスによってアントニウスとの対決の前に公開された。ローマの人々はエジプト女王によってローマが支配されるのではないかと恐れ、アントニウスを売国奴と蔑み、アントニウスは民心と将兵の多くを失うこととなった。生存している人間の遺言状を勝手に公開したオクタウィアヌスを非難する者はほとんどいなかった。オクタウィアヌスは「クレオパトラを」ローマの敵として宣戦布告し、クレオパトラを守ったアントニウス軍は破れ、攻め込まれたエジプトは独立を奪われた。アントニウス排除のダシに使われたクレオパトラは自害し、オクタウィアヌスのライバルになりかねないカエサリオンは処刑された。遺言状をはじめ公的な場ではクレオパトラに配慮しなかったカエサルだが、配慮しすぎたアントニウスのこの末路から、「無視」こそがカエサルなりのクレオパトラやカエサリオン、エジプトへの配慮だったのではないかという意見もある。…アントニウスと組んでローマを迎え撃つ気満々だったクレオパトラがこうした事情を理解していたとは思えない。認知しないカエサルへの失望が、アントニウスへの愛の源になった可能性もある。しかし、生前のカエサルにとって「愛人と息子の認知」という願いを叶えることは、その愛人と息子の破滅を意味したのである。聖杯に託さねばならないほどに、この願いは実現不可能なものであった。同時にこのエピソードは、一番の配下であったアントニウスではなく無名の若者オクタウィアヌスの将器を見抜き後継者として選んだカエサルの鑑識眼を裏付けるものでもある。オクタウィアヌスは、カエサルが回避したミスをアントニウスがまんまと踏み抜いたことを見逃さなかった。
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** なお、オクタウィアヌスはカエサルに評価されてはいたものの、後継者として選ばれたわけではなく、あくまで遺産の大半を引き継いだだけであった。(後継者の指名ができるのならば共和制ではなく帝政である)オクタウィアヌスがカエサルの後継者と位置づけられたのは、若年の彼がアントニウスらへの対抗策としてカエサルを神格化し、自身を神君カエサルの後継ぎだと(単なる遺産継承者であるにもかかわらず)することで権威を獲得したことによる。つまり『神君カエサル』もその後継者に任命されたというのも、全部オクタウィアヌスがぶちあげた概念であり、それ故に『神君カエサル』の子カエサリオンはオクタウィアヌスにとって決して見逃せぬ存在となったのである。上記を鑑みるに、カエサルがカエサリオンを認知して遺産の一部を引き継がせたとしても、アントニウスが遺言書を公開された時とは状況が異なるため認知=破滅であったとは言い切れない。またカエサル没後のクレオパトラがカエサルの政治基盤を引き継ぐであろうアントニウスに接近したことは、エジプトの後ろ盾をローマの有力者に求めるという、カエサルと出会う以前からの彼女の行動指針に変わりがないことを示す。クレオパトラはカエサルへの感情を引きずらずクレバーな判断を下していると言える。若きオクタウィアヌスがローマを支配し帝政ローマを開く怪物に成長すると見抜ける方がおかしかったのである。
   
* 自称・太っているのではなくふくよかな体型の彼だが、これで意外と俊敏らしい。ステータス上では敏捷Bとセイバークラスの基本能力通り。
 
* 自称・太っているのではなくふくよかな体型の彼だが、これで意外と俊敏らしい。ステータス上では敏捷Bとセイバークラスの基本能力通り。
 
** ゲーム的な面でも、クイックが2枚と他のセイバー(いずれも1枚)より多いコマンドカード構成をしており、宝具もクイック属性。動けるDEBUである。
 
** ゲーム的な面でも、クイックが2枚と他のセイバー(いずれも1枚)より多いコマンドカード構成をしており、宝具もクイック属性。動けるDEBUである。
* 『ぐだぐだ茶器集め 地獄変 ~黒縄地獄~』のボスとして登場し、その際の名義は'''「赤鬼 (ROMA仕様)」'''。
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* 『Grand Order』のイベント、「ネロ祭 決勝 超級 栄光なりしローマ」のボスとして登場した際の名義は'''「偉大なるローマ」'''。「ぐだぐだ茶器集め 地獄変 ~黒縄地獄~」のボスとして登場した際の名義は'''「赤鬼 (ROMA仕様)」'''。「ほぼ週間 サンタオルタさん 第六夜 ニセサンタ・カエサル君」のボスとして登場した際の名義は'''「偽サンタカエサル君」'''。
 
** 黒縄地獄とは八大地獄の一つで、殺生と盗みを犯した者がこの地獄に落ちるとされている。
 
** 黒縄地獄とは八大地獄の一つで、殺生と盗みを犯した者がこの地獄に落ちるとされている。
  
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