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== ルーラー(Apocrypha・第三次聖杯戦争) ==
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= ルーラー(Apocrypha・第三次聖杯戦争) =
 
* 真名:天草四郎時貞
 
* 真名:天草四郎時貞
 
* 誕生日:不明 / 血液型:不明
 
* 誕生日:不明 / 血液型:不明
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;略歴
 
;略歴
:真名は天草四郎時貞。
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:「Fate/Aporypha」世界線において[[アンリマユ]]という神に近い存在を制御する自信の無かったアインツベルンは、他のサーヴァントに対する令呪の使用権を持つ「ルーラー」を悪用するため、「中立の審判」としてではなく「参加者」として彼を召喚した。だが不正に召喚された「ルーラー」であるため、その機能は十分ではなく、また彼は「ルーラー」が本来持っていてはならないはずの「聖杯への願い」を持っていた。
:「Fate/Apocrypha」世界線において、[[アンリマユ]]という神に近い存在を制御する自信の無かったアインツベルンは、他のサーヴァントに対する令呪の使用権を持つ「ルーラー」を悪用するため、「中立の審判」としてではなく「参加者」として彼を召喚した。だが不正に召喚された「ルーラー」であるため、その機能は十分ではなく、また彼は「ルーラー」が本来持っていてはならないはずの「聖杯への願い」を持っていた。
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: 第三次聖杯戦争終盤、大聖杯に触れたことで受肉し、監督役であった[[言峰璃正]]の助力を得て偽の身分「[[シロウ・コトミネ]]」の名前と聖堂教会での役職を手に入れた四郎は、半世紀以上も行動を起こす機会を伺っていた。
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: 第三次聖杯戦争終盤、大聖杯に触れたことで受肉し、監督役であった[[言峰璃正]]の助力を得て偽の身分「[[シロウ・コトミネ]]」の名前と聖堂教会での役職を手に入れ、半世紀以上も行動を起こす機会を伺っていた。詳細は「[[シロウ・コトミネ]]」の記事を参照のこと。
;人物
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;性格
 
:聖杯大戦を利用して「万人が善性であり、万人が幸福である世界。あらゆる悪が駆逐された『この世全ての善』を手に入れる」という己の野望を成就させようとしている。その目的達成の為ならば多くの無辜の命を踏みにじっても、あらゆる必要な要素を躊躇なく奪い、敵対する者は逡巡なく駆逐するという鋼鉄の意思を持ち合わせている。
 
:聖杯大戦を利用して「万人が善性であり、万人が幸福である世界。あらゆる悪が駆逐された『この世全ての善』を手に入れる」という己の野望を成就させようとしている。その目的達成の為ならば多くの無辜の命を踏みにじっても、あらゆる必要な要素を躊躇なく奪い、敵対する者は逡巡なく駆逐するという鋼鉄の意思を持ち合わせている。
;能力
   
: 戦闘において、黒鍵と日本刀を武器とする。黒鍵は一度標的に弾かれても、再度標的に襲い掛かるよう術式が組み込まれており、刀身を伸ばし即席の壁を作り出すことが出来る。日本刀「三池典太」はかつてとある剣豪が愛用していた品。
 
: 戦闘において、黒鍵と日本刀を武器とする。黒鍵は一度標的に弾かれても、再度標的に襲い掛かるよう術式が組み込まれており、刀身を伸ばし即席の壁を作り出すことが出来る。日本刀「三池典太」はかつてとある剣豪が愛用していた品。
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== ステータス ==
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= ステータス =
 
{| class="wikitable" style="text-align:center"
 
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== [[宝具]] ==
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= [[宝具]] =
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== Fate/Apocrypha ==
 
; 左腕・天恵基盤(レフトハンド・キサナドゥマトリクス)
 
; 左腕・天恵基盤(レフトハンド・キサナドゥマトリクス)
 
: ランク:D<br />種別:対人宝具<br />レンジ:1<br />最大捕捉:1
 
: ランク:D<br />種別:対人宝具<br />レンジ:1<br />最大捕捉:1
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: 「奇跡」の正体は単なる魔術であり、この宝具の効果も「あらゆる魔術基盤に接続し、どんな魔術でも使えるようになる」という程度である。汎用性こそ高いものの、聖杯戦争という場においては戦闘補助程度にしかならず、これらだけでは決め手に欠ける二流サーヴァントに過ぎない。
 
: 「奇跡」の正体は単なる魔術であり、この宝具の効果も「あらゆる魔術基盤に接続し、どんな魔術でも使えるようになる」という程度である。汎用性こそ高いものの、聖杯戦争という場においては戦闘補助程度にしかならず、これらだけでは決め手に欠ける二流サーヴァントに過ぎない。
 
: ただし「大聖杯」という物自体が一種の魔術であるため、この宝具を用いれば大聖杯に接続し、乗っ取り、その機能を書き換えてしまうことも可能である。これにより、大聖杯を第三魔法を行使しつづける物に改造して、全人類に第三魔法を適用するのがシロウの目指す「人類の救済」の正体である。
 
: ただし「大聖杯」という物自体が一種の魔術であるため、この宝具を用いれば大聖杯に接続し、乗っ取り、その機能を書き換えてしまうことも可能である。これにより、大聖杯を第三魔法を行使しつづける物に改造して、全人類に第三魔法を適用するのがシロウの目指す「人類の救済」の正体である。
<!--; 双腕・零次集束(ツインアーム・ビッグクランチ)
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== Fate/GrandOrder ==
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; 双腕・零次集束(ツインアーム・ビッグクランチ)
 
: ランク:A+<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:1~200<br />最大捕捉:500人
 
: ランク:A+<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:1~200<br />最大捕捉:500人
:両腕を霊脈へと接続し、両腕の魔術回路へ過剰な魔力を加えて暴走。擬似的な暗黒物質を精製し、周囲のあらゆる存在を取り込む破滅型宝具。
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両腕を霊脈へと接続し、両腕の魔術回路へ過剰な魔力を加えて暴走。擬似的な暗黒物質を精製し、周囲のあらゆる存在を取り込む破滅型宝具。
: 元ネタはFate/Apocryphaで四郎が使用した最終手段『右腕・零次集束(ライトハンド・ビッグクランチ)』。右腕の魔術回路に限界まで魔力を注ぎこみ、腕を自ら切り離して擬似的なブラックホール化させることでジャンヌの宝具『紅蓮の聖女』を防いだもの。Apocryphaの時点ではあくまで宝具や大聖杯へ制御用の命令を送る際のコマンド名であり、宝具名ではなかった。-->
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: 元ネタはFate/Apocryphaで四郎が使用した最終手段『右腕・零次集束(ライトハンド・ビッグクランチ)』。右腕の魔術回路に限界まで魔力を注ぎこみ、腕を自ら切り離して擬似的なブラックホール化させることでジャンヌの宝具『紅蓮の聖女』を防いだもの。Apocryphaの時点ではあくまで宝具や大聖杯へ制御用の命令を送る際のコマンド名であり、宝具名ではなかった。
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==真名:天草四郎時貞==
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=真名:天草四郎時貞=
== 登場作品と役柄 ==
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= 登場作品と役柄 =
 
; [[Fate/Apocrypha]]
 
; [[Fate/Apocrypha]]
 
:  「赤」陣営のマスター兼大戦の監督役として登場。詳細は[[シロウ・コトミネ]]の記事へ。
 
:  「赤」陣営のマスター兼大戦の監督役として登場。詳細は[[シロウ・コトミネ]]の記事へ。
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: 現在は期間限定ガチャで入手可能。実装に伴い体験クエストも開催された。
 
: 現在は期間限定ガチャで入手可能。実装に伴い体験クエストも開催された。
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== 人間関係 ==
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= 人間関係 =
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== 名台詞 ==
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= 名台詞 =
=== Fate/Apocrypha ===
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== Fate/Apocrypha ==
 
;「知れたこと。<br> 全人類の救済だよ、ジャンヌ・ダルク」
 
;「知れたこと。<br> 全人類の救済だよ、ジャンヌ・ダルク」
 
: ルーラーと同じく「奇跡」と謳われた少年が告げた自身の願い。その願いは狂気に近い。
 
: ルーラーと同じく「奇跡」と謳われた少年が告げた自身の願い。その願いは狂気に近い。
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:ライダーから自分と自分に付き従った連中を殺した人間が憎くないのかと問われた際の返答。返答次第では即座に槍を使うつもりだったライダーに対し、向かい合い、目線は逸らさない。そこに狂気の片鱗はなく、強者の驕りもない。「奇跡」と謳われ挫折した少年の瞳は、ぞっとするほど、透明だった。言葉の後には、ただ沈黙が広がる。
 
:ライダーから自分と自分に付き従った連中を殺した人間が憎くないのかと問われた際の返答。返答次第では即座に槍を使うつもりだったライダーに対し、向かい合い、目線は逸らさない。そこに狂気の片鱗はなく、強者の驕りもない。「奇跡」と謳われ挫折した少年の瞳は、ぞっとするほど、透明だった。言葉の後には、ただ沈黙が広がる。
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=== Fate/GrandOrder ===
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== Fate/GrandOrder ==
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== メモ ==
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= メモ =
*Apocryphaの小説化にあたり、ラスボスを「Fate」の源流である「魔界転生」から抜擢するというアイデアと、本家「Fate/stay night」の主人公衛宮士郎と、下の名前や年齢が偶然一致していたという着想から発生したキャラクター。
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*Apocryphaの小説化にあたり、ラスボスを「Fate」の源流である「魔界転生」から抜擢するというアイデアと、本家「Fate/stay night」の主人公衛宮士郎と、下の名前や年齢が偶然一致していたという着想からデザインと設定が発生したキャラクター。
 
*「Fate/GrandOrder」での第一段階、第二段階の服装は「Fate/Apocrypha」登場時の姿。平行世界の第三次聖杯戦争で受肉した四郎が現世で第二の生を送るための身分と役職を得て「言峰四郎([[シロウ・コトミネ]])」と名乗っていた際の風貌になっている。<br>この段階でも「大きな飾り襟に見えるフードが付いた赤いマント」「殉教を意味する赤い典礼色のストラ」等、彼の正体を知るヒントは散りばめられている。
 
*「Fate/GrandOrder」での第一段階、第二段階の服装は「Fate/Apocrypha」登場時の姿。平行世界の第三次聖杯戦争で受肉した四郎が現世で第二の生を送るための身分と役職を得て「言峰四郎([[シロウ・コトミネ]])」と名乗っていた際の風貌になっている。<br>この段階でも「大きな飾り襟に見えるフードが付いた赤いマント」「殉教を意味する赤い典礼色のストラ」等、彼の正体を知るヒントは散りばめられている。
 
**カトリックの司祭が肩に掛けるストラは色によって意味が違い、シロウが身に着けた赤い典礼色のストラは主が受難を受けた時に流した血の色、殉教者の血の色、炎の色を象徴している。
 
**カトリックの司祭が肩に掛けるストラは色によって意味が違い、シロウが身に着けた赤い典礼色のストラは主が受難を受けた時に流した血の色、殉教者の血の色、炎の色を象徴している。
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**しかし死後に名誉回復されて聖人となったジャンヌ・ダルクとは異なり、彼は殉教者としてすら扱われていない(島原の乱には豊臣家残党の反乱という面もあったため)。
 
**しかし死後に名誉回復されて聖人となったジャンヌ・ダルクとは異なり、彼は殉教者としてすら扱われていない(島原の乱には豊臣家残党の反乱という面もあったため)。
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== 話題まとめ ==
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= 話題まとめ =
 
;キリシタン弾圧
 
;キリシタン弾圧
 
:いわゆる、バテレン追放令などのキリシタン弾圧を初めて行ったのが[[豊臣秀吉]]であり、その政策は徳川家康に引き継がれることになる。秀吉や家康がキリシタン弾圧を推し進めたのは、[[織田信長]]の元で一向一揆の脅威に晒された事がその根底にある。『宗教』のもと団結した民衆の恐ろしさ、西欧諸国による海外の植民地政策(商人(交流)→宣教師(調査)→軍隊(侵略))を知っていた2人は、政権を握ると信長が段階的に行ってきた政教分離政策を更に加速させていく事となる。<br>しかし、イエズス会によって日本にもたらされたキリスト教はこの政策に中々従おうとせず(当時の欧州ではバチカンの法王の権威は、各国の国王より上位だった)、しかもキリスト教に帰依した大名達も秀吉に反発する有様であった。<br>秀吉は、この原因はキリスト教にあると判断し、バテレン追放令に代表されるキリシタン弾圧を開始する。一方、日本にいた宣教師達はこの事件に驚愕し、当時、欧州最強国であったイスパニアの国王フェリペ2世に無敵艦隊の出動を手紙で要請した程である。<br>もっとも、その内容といえば'''「5万の兵力もあれば九州ぐらいは簡単に制圧できる」'''というご都合主義満載の代物(秀吉がバテレン追放令を出した当時、'''肝心の無敵艦隊は[[フランシス・ドレイク]]にフルボッコにされた後だった上に、九州には朝鮮出兵の為に30万を超える兵力が集結しており、5万程度の兵力では瞬殺されるのがオチである''')であり、宣教師達がいかに国王というものを軽視していたかが伺える。<br>弾圧の内容は過酷を極めたものだったが、この政策が結果として日本の植民地化を防ぐ事となる。
 
:いわゆる、バテレン追放令などのキリシタン弾圧を初めて行ったのが[[豊臣秀吉]]であり、その政策は徳川家康に引き継がれることになる。秀吉や家康がキリシタン弾圧を推し進めたのは、[[織田信長]]の元で一向一揆の脅威に晒された事がその根底にある。『宗教』のもと団結した民衆の恐ろしさ、西欧諸国による海外の植民地政策(商人(交流)→宣教師(調査)→軍隊(侵略))を知っていた2人は、政権を握ると信長が段階的に行ってきた政教分離政策を更に加速させていく事となる。<br>しかし、イエズス会によって日本にもたらされたキリスト教はこの政策に中々従おうとせず(当時の欧州ではバチカンの法王の権威は、各国の国王より上位だった)、しかもキリスト教に帰依した大名達も秀吉に反発する有様であった。<br>秀吉は、この原因はキリスト教にあると判断し、バテレン追放令に代表されるキリシタン弾圧を開始する。一方、日本にいた宣教師達はこの事件に驚愕し、当時、欧州最強国であったイスパニアの国王フェリペ2世に無敵艦隊の出動を手紙で要請した程である。<br>もっとも、その内容といえば'''「5万の兵力もあれば九州ぐらいは簡単に制圧できる」'''というご都合主義満載の代物(秀吉がバテレン追放令を出した当時、'''肝心の無敵艦隊は[[フランシス・ドレイク]]にフルボッコにされた後だった上に、九州には朝鮮出兵の為に30万を超える兵力が集結しており、5万程度の兵力では瞬殺されるのがオチである''')であり、宣教師達がいかに国王というものを軽視していたかが伺える。<br>弾圧の内容は過酷を極めたものだったが、この政策が結果として日本の植民地化を防ぐ事となる。
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:十字軍の旗、ジャンヌ・ダルクの旗、天草四郎の陣中旗が俗に「'''世界三大聖旗'''」と呼ばれている。<br>アイディアを考えていた東出氏はこれを知ってジャンヌの宝具と対になるものとして使えると喜んだが、探しても出典が分からない。そこで日本カトリック中央協議会にメールで問い合わせてみたところ、「'''そういうものを認定したことはない'''」と物凄く丁寧な返事をもらい、結局シロウが旗の宝具を使うネタは没になったという。
 
:十字軍の旗、ジャンヌ・ダルクの旗、天草四郎の陣中旗が俗に「'''世界三大聖旗'''」と呼ばれている。<br>アイディアを考えていた東出氏はこれを知ってジャンヌの宝具と対になるものとして使えると喜んだが、探しても出典が分からない。そこで日本カトリック中央協議会にメールで問い合わせてみたところ、「'''そういうものを認定したことはない'''」と物凄く丁寧な返事をもらい、結局シロウが旗の宝具を使うネタは没になったという。
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== リンク ==
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= リンク =
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*[[シロウ・コトミネ]]
 
*[[登場人物]]
 
*[[登場人物]]
 
*[[サーヴァント]]
 
*[[サーヴァント]]
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