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*聖杯から現代の知識を得て地球が丸いことを知り、「最果ての海」が存在しなかったことに衝撃を受けていたが、彼の家庭教師だったアリストテレスは地球球体説を実証していた。理屈よりも実体験を重んじたのだろうか。
 
*聖杯から現代の知識を得て地球が丸いことを知り、「最果ての海」が存在しなかったことに衝撃を受けていたが、彼の家庭教師だったアリストテレスは地球球体説を実証していた。理屈よりも実体験を重んじたのだろうか。
 
*現存している絵画や彫刻などの多くで、軍装の胸当てに[[メドゥーサ]]の首を掲げた姿が表されている。メドゥーサの首の意匠は魔除けとして、また勇者[[ペルセウス]]の武勇にあやかるものとして、古代ギリシャ世界の戦士、軍人の間で人気があった。
 
*現存している絵画や彫刻などの多くで、軍装の胸当てに[[メドゥーサ]]の首を掲げた姿が表されている。メドゥーサの首の意匠は魔除けとして、また勇者[[ペルセウス]]の武勇にあやかるものとして、古代ギリシャ世界の戦士、軍人の間で人気があった。
*多くの英雄たちをリスペクトしていた彼もまた、後世の英雄・偉人たちから盛大にリスペクトされてる。特に帝政ローマ初期の皇帝たちは世界帝国建立の先駆者としてアレクサンドロス大王に対する一種の信仰を寄せており、[[ネロ・クラウディウス|ネロ]]の伯父[[カリギュラ|カリグラ帝]]などはアレキサンドリアの陵墓から持ち出した大王の胸当てを着け海上パレードを行うほどの傾倒ぶりを見せていた。皇帝たちを喜ばせるために、また逆に諌めるために、ローマ帝国の歴史学者は良きにつけ悪しきにつけ後世の脚色がふんだんに盛り込まれた大王伝を世に送り出し、それを受けた大衆文学で更に伝説が水増しされ、ついには『アレクサンドル・ロマンス』という一つの文学ジャンルが作られるまでに至った。
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*多くの英雄たちをリスペクトしていた彼もまた、後世の英雄・偉人たちから盛大にリスペクトされてる。特に帝政ローマ初期の皇帝たちは世界帝国建立の先駆者としてアレクサンドロス大王に対する一種の信仰を寄せており、[[カリギュラ]]などはアレキサンドリアの陵墓から持ち出した大王の胸当てを着け海上パレードを行うほどの傾倒ぶりを見せていた。皇帝たちを喜ばせるために、また逆に諌めるために、ローマ帝国の歴史学者は良きにつけ悪しきにつけ後世の脚色がふんだんに盛り込まれた大王伝を世に送り出し、それを受けた大衆文学で更に伝説が水増しされ、ついには『アレクサンドル・ロマンス』という一つの文学ジャンルが作られるまでに至った。
**たとえばローマ時代に書かれた『アレクサンドロス大王東征記』では、インドからの撤退の際に突然[[セミラミス|セミラミス女王]]とキュロス大王の伝説を引き、先人の偉業を超えるため自らも更に厳しい条件のもとゲドロシア砂漠の横断を試みて、軍に大損害を与えたとも伝えられる。<!--『~東征記』のこのくだりは他の大王伝とは矛盾する表記が多く、後世の捏造説も疑われている-->
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**たとえばローマ時代に書かれた『アレクサンドロス大王東征記』では、インドからの撤退の際に突然[[セミラミス]]とキュロス大王の伝説を引き、先人の偉業を超えるため自らも更に厳しい条件のもとゲドロシア砂漠の横断を試みて、軍に大損害を与えたとも伝えられる。<!--『~東征記』のこのくだりは他の大王伝とは矛盾する表記が多く、後世の捏造説も疑われている-->
 
*父のフィリッポス二世が暗殺されたことで、彼は弱冠20歳で王になった。しかし、この暗殺で最も得をしたのは、後継者争いをすることなく王位を継いだ彼と母オリュンピアスである。そのためこの母子が暗殺の黒幕ではないかという説は古くから存在した。<br>なお『Zero』原作内では「王位を簒奪した」とあるため、この説、あるいはそれに近い解釈を採用していると思われる。<!--実際には暗殺の行われた時点でアレクサンドロスの後継を阻むようなライバルはおらず(異母兄アリダイオスは知能障害があり、それ以外のフィリッポスの子は全て娘ばかりであったため)、しかもペルシア遠征軍の出発直前でもあり、これといって暗殺を実行するほどのメリットはなかった-->
 
*父のフィリッポス二世が暗殺されたことで、彼は弱冠20歳で王になった。しかし、この暗殺で最も得をしたのは、後継者争いをすることなく王位を継いだ彼と母オリュンピアスである。そのためこの母子が暗殺の黒幕ではないかという説は古くから存在した。<br>なお『Zero』原作内では「王位を簒奪した」とあるため、この説、あるいはそれに近い解釈を採用していると思われる。<!--実際には暗殺の行われた時点でアレクサンドロスの後継を阻むようなライバルはおらず(異母兄アリダイオスは知能障害があり、それ以外のフィリッポスの子は全て娘ばかりであったため)、しかもペルシア遠征軍の出発直前でもあり、これといって暗殺を実行するほどのメリットはなかった-->
 
*エジプトでファラオとして即位した際、ゼウスと同一視されるエジプトの最高神アメンの現し身ともされ、死後伝えられる図像などではアメン神の象徴である羊の角を持った姿に描かれるようになった。この意匠はペルシャを経由して後のイスラム世界にも広く知られ、二本の角を持つ王「イスカンダル双角王(ズルカルナイン)」として伝説化されることとなる。
 
*エジプトでファラオとして即位した際、ゼウスと同一視されるエジプトの最高神アメンの現し身ともされ、死後伝えられる図像などではアメン神の象徴である羊の角を持った姿に描かれるようになった。この意匠はペルシャを経由して後のイスラム世界にも広く知られ、二本の角を持つ王「イスカンダル双角王(ズルカルナイン)」として伝説化されることとなる。
 
**インドでは土着の神と融合して軍神スカンダとなり、仏教に取り入れられては韋駄天、または鳩摩羅天と呼ばれた。
 
**インドでは土着の神と融合して軍神スカンダとなり、仏教に取り入れられては韋駄天、または鳩摩羅天と呼ばれた。
 
***なお、このスカンダという神は[[カルナ]]でおなじみ『マハーバーラタ』ではシヴァとパールヴァティーの血を引き、アグニとスヴァーハーを仮親として生まれ、インドラより天軍の総指揮権を譲られたという、ちょっと設定盛りすぎ感溢れる正真正銘の神霊であって聖杯戦争にはまず呼べない。
 
***なお、このスカンダという神は[[カルナ]]でおなじみ『マハーバーラタ』ではシヴァとパールヴァティーの血を引き、アグニとスヴァーハーを仮親として生まれ、インドラより天軍の総指揮権を譲られたという、ちょっと設定盛りすぎ感溢れる正真正銘の神霊であって聖杯戦争にはまず呼べない。
*敏捷はDとなっているが、伝記によれば、まだ王子だった頃にオリンピュア祭のスタディオン走(現代で言うオリンピックの陸上短距離)に推薦されるほどには足が速かったそうである(「他の王が参加するのでなければ」と辞退したので出場はしていない)。ただ[[アレキサンダー|後に出てきた王子の時代の彼]]でも敏捷はBランクと微妙な所なので反映しているのかもしてないのか不明。
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*敏捷はDとなっているが、伝記によれば、まだ王子だった頃にオリンピュア祭のスタディオン走(現代で言うオリンピックの陸上短距離)に推薦されるほどには足が速かったそうである(「他の王が参加するのでなければ」と辞退したので出場はしていない)。ただし[[アレキサンダー]]の敏捷はBランクと微妙な所。
 
*臣下の中で最も高名なのが、セレウコス、アンティゴノス、プトレマイオスの3人で、いずれもイスカンダルの死後の3つに分断された帝国で王となり覇を争っている。当然、この3人も「王の軍勢」で呼び出された英霊に含まれている。<br>他にも「親友」ヘファイスティオン、「最も信頼出来る男」ネアルコスなど部下の人材は枚挙に暇がない。
 
*臣下の中で最も高名なのが、セレウコス、アンティゴノス、プトレマイオスの3人で、いずれもイスカンダルの死後の3つに分断された帝国で王となり覇を争っている。当然、この3人も「王の軍勢」で呼び出された英霊に含まれている。<br>他にも「親友」ヘファイスティオン、「最も信頼出来る男」ネアルコスなど部下の人材は枚挙に暇がない。
 
**ちなみに、キャスター戦で伝令役を仰せつかったミトリネスについては、史料がほとんど残っておらず、詳細な人物像は不明。<br>伝承では、元はペルシャ帝国の指揮官だったが、イスカンダルの軍勢に恐れをなして降伏。その後は地方都市の太守に任じられるが、以降は歴史から姿を消している。
 
**ちなみに、キャスター戦で伝令役を仰せつかったミトリネスについては、史料がほとんど残っておらず、詳細な人物像は不明。<br>伝承では、元はペルシャ帝国の指揮官だったが、イスカンダルの軍勢に恐れをなして降伏。その後は地方都市の太守に任じられるが、以降は歴史から姿を消している。
 
**軍勢の中にはマハラジャ(インドにおいて「王」を意味する)もいるとの事。後にインドの大国となるマウリヤ朝を拓いたチャンドラグプタ王が、青年時代にイスカンダルの軍に加わっていたという逸話に基づくものと思われる。
 
**軍勢の中にはマハラジャ(インドにおいて「王」を意味する)もいるとの事。後にインドの大国となるマウリヤ朝を拓いたチャンドラグプタ王が、青年時代にイスカンダルの軍に加わっていたという逸話に基づくものと思われる。
 
*「ヘタイロイ」は古代ギリシャ語で「(王の)友、仲間」という意味から転じてマケドニア王国の重装騎兵部隊のことを指すが、原作の挿絵やアニメ版ではマケドニア独自のペゼタイロイ(歩兵ヘタイロイ)、その中でも更に選りすぐりの精鋭達であるヒュパスピスタイ(盾持ち部隊)が描かれている。<br>原作では明言されていないが、近衛兵団という設定上、呼ばれたのはヒュパスピスタイと思われる。
 
*「ヘタイロイ」は古代ギリシャ語で「(王の)友、仲間」という意味から転じてマケドニア王国の重装騎兵部隊のことを指すが、原作の挿絵やアニメ版ではマケドニア独自のペゼタイロイ(歩兵ヘタイロイ)、その中でも更に選りすぐりの精鋭達であるヒュパスピスタイ(盾持ち部隊)が描かれている。<br>原作では明言されていないが、近衛兵団という設定上、呼ばれたのはヒュパスピスタイと思われる。
*身長2mを超える彼だが、ウェイバーからは「歴史だとすっげぇチビだったってことになってるぞ!」とつっこまれる。<br>書店でウェイバーが読んだ伝記に、ダレイオス三世の玉座に座ろうとした際、足が届かず踏み台代わりにテーブルを使ったという逸話が記されていたことが根拠だが、それに対し彼は「あの偉丈夫と比べられたんでは是非もない」と、まるで3mはあろうかという巨人を見上げるような仕草をした。
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*身長2mを超える彼だが、ウェイバーからは「歴史だとすっげぇチビだったってことになってるぞ!」とつっこまれる。<br>書店でウェイバーが読んだ伝記に、[[ダレイオス三世]]の玉座に座ろうとした際、足が届かず踏み台代わりにテーブルを使ったという逸話が記されていたことが根拠だが、それに対し彼は「あの偉丈夫と比べられたんでは是非もない」と、まるで3mはあろうかという巨人を見上げるような仕草をした。
 
**後に『Fate/Grand Order』にてダレイオス三世がバーサーカーとして登場。身長は345cmであり、イスカンダルよりも110cm以上背が高い。
 
**後に『Fate/Grand Order』にてダレイオス三世がバーサーカーとして登場。身長は345cmであり、イスカンダルよりも110cm以上背が高い。
 
*イッソスの戦いでペルシャ軍を打ち破り敗走させた際、戦場に取り残された敵軍の物資や財宝と共にダレイオス三世の王妃と母后、二人の王女を捕虜としたが行軍の間も彼女たちには一切手を触れず、他の臣下にも姿を見ることすら許さずにダレイオスのもとへ送り返したという(王妃は帰りつく前に病死したとされる)。<br>このエピソードは後のヨーロッパ世界で広く人気を博し、貴婦人に対する騎士の模範として件の場面を描いた絵が数多くの城や館に飾られることとなった。いわば「人妻に手を出さない男」という評判が騎士道の界隈で一人歩きしている状態。
 
*イッソスの戦いでペルシャ軍を打ち破り敗走させた際、戦場に取り残された敵軍の物資や財宝と共にダレイオス三世の王妃と母后、二人の王女を捕虜としたが行軍の間も彼女たちには一切手を触れず、他の臣下にも姿を見ることすら許さずにダレイオスのもとへ送り返したという(王妃は帰りつく前に病死したとされる)。<br>このエピソードは後のヨーロッパ世界で広く人気を博し、貴婦人に対する騎士の模範として件の場面を描いた絵が数多くの城や館に飾られることとなった。いわば「人妻に手を出さない男」という評判が騎士道の界隈で一人歩きしている状態。
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