− | :本来ならば狂気と凶気しか存在せず、召喚した者の体を乗っ取り無差別に殺戮を行う存在として顕現する筈だったが、「狂気の象徴」としての出自がバーサーカー(狂戦士)のクラスと波長が合い、狂化と打ち消し合った結果(フラットの解釈では「マイナス×マイナス=プラス」という理屈)正常な理性と知性を具えた状態に落ち着いた。<br>むしろ、多少殺人行為などに忌避感が薄い程度で思考回路は至って常識人に近いため、マスターであるフラットの非常識なまでのユルさ、能天気さに驚いたり絶句したりつっこんだりと、やけに人間くさいリアクションを見せるようになっている。<br>犯人探しのミステリーから生まれた「誰でもない」ものであるがゆえに定まった姿形を持たず、基本的にはフラットの頭の中に気さくな紳士風の口調で語りかける声としてのみ存在する。その「声」にもはっきりとした特徴はなく、性別も、年の頃も、身分その他の素性も感じ取れず、あたかも顔のない怪物と会話しているような気分にさせられるという。<br>最初に自らの能力をデモンストレーションするため警官や娼婦に変身した時も、その人物としての演技をしていない限り、口調は元々の紳士風のもののままだった。 | + | :本来ならば狂気と凶気しか存在せず、召喚した者の体を乗っ取り無差別に殺戮を行う存在として顕現する筈だったが、「狂気の象徴」としての出自がバーサーカー(狂戦士)のクラスと波長が合い、狂化と打ち消し合った結果(フラットの解釈では「マイナス×マイナス=プラス」という理屈)正常な理性と知性を具えた状態に落ち着いた。<br>むしろ、多少殺人行為などに忌避感が薄い程度で思考回路は至って常識人に近いため、マスターであるフラットの非常識なまでのユルさ、能天気さに驚いたり絶句したりつっこんだりと、やけに人間くさいリアクションを見せるようになっている。<br>犯人探しのミステリーから生まれた「誰でもない」ものであるがゆえに定まった姿形を持たず、基本的にはフラットの頭の中に気さくな紳士風の口調で語りかける声としてのみ存在する。その「声」にもはっきりとした特徴はなく、性別も、年の頃も、身分その他の素性も感じ取れず、あたかも顔のない怪物と会話しているような気分にさせられるという。<br>最初に自らの能力をデモンストレーションするため警官や娼婦に変身した時も、その人物としての演技をしていない限り、口調は元々の紳士風のもののままだった。<br>聖杯にかける願いは本物のジャック・ザ・リッパーの正体を知ることである。 |