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== 真名:ナイチンゲール ==
 
== 真名:ナイチンゲール ==
:フローレンス・ナイチンゲール。<br>クリミアの天使、小陸軍省といった異名を持つ女性。
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:フローレンス・ナイチンゲール。実在の人物。1820年生、1910年没。<br>クリミアの天使、小陸軍省といった異名を持つ女性。裕福な紳士階級生まれで社交界の華とされながら、若き日の彼女は当時の時代では卑賎な職業とされていた看護婦(看護師)となることを希望した。
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:裕福な紳士階級生まれで社交界の華とされながら、若き日の彼女は当時の時代では卑賎な職業とされていた看護婦(看護師)となることを希望した。<br>
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:医師と看護の知識と技術を得た後、ロンドン・ハーリー街の委員で監督として看護体制改革に着手。私財を用いて近代的な設備を作り、看護師たちの状況改善にも努めた。<br>その後、知己であった戦時大臣シドニー・ハーバートの頼みを受けて大英帝国陸軍病院看護婦総監督としてクリミア戦争へと従事するが、彼女が見た光景は、まさに地獄と言うべきものだった。<br>医師や看護への不理解から来る不衛生や多数の前時代的な規則が横行し、地獄の様相と化した戦時医療の改革を務めるべく、彼女は奮起する。
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:医師と看護の知識と技術を得た後、ロンドン・ハーリー街の委員で監督として看護体制改革に着手。私財を用いて近代的な設備を作り、看護師たちの状況改善にも努めた。<br>その後、知己であった戦時大臣シドニー・ハーバートの頼みを受けて大英帝国陸軍病院看護婦総監督としてクリミア戦争へと従事するが、彼女が見た光景は、まさに地獄と言うべきものだった。<br>医師や看護への不理解から来る不衛生や多数の前時代的な規則が横行し、地獄の様相と化した戦時医療の改革を務めるべく、彼女は奮起する。<br>
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:一時期は「戦時医院での死亡率が跳ね上がった」ものの活動を続け、清潔な衛生と正しい看護を徹底し、惜しみなく私財をなげうって物資を揃え、40%近かった死亡率を5%までに抑制させる成果を導いた。
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:一時期は「戦時医院での死亡率が跳ね上がった」ものの活動を続け、清潔な衛生と正しい看護を徹底し、惜しみなく私財をなげうって物資を揃え、40%近かった死亡率を5%までに抑制させる成果を導いたであった。
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:ロンドンの新聞各紙は、彼女こそ戦場に舞い降りた天使そのものであると讃え、女王の時代に現れた女性英雄に人々は熱狂した。数多の喝采があったが、彼女は微笑まなかった。自分は天使などではなく、ただ、人を助けるだけにあると。
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:ロンドンの新聞各紙は、彼女こそ戦場に舞い降りた天使そのものであると讃えた。女王の時代に現れた女性英雄に人々は熱狂した。数多の喝采があったが、彼女は微笑まなかった。自分は天使などではなく、ただ、人を助けるだけにあると。
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:その後も彼女は活動を続け、戦時医療及び陸軍衛生の大改革に着手。ヴィクトリア女王さえをも味方として引き込み、改革を進めていった。<br>彼女の生涯は名も知れぬ誰かの為に捧げ、没するまで独身で過ごしたという。
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:その後も彼女は活動を続け、戦時医療及び陸軍衛生の大改革に着手。ヴィクトリア女王さえをも味方として引き込み、改革を進めていった。<br>改革のために医院の記録分析を進めた行為は、統計学の先駆としても知られている。
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:改革のために医院の記録分析を進めた行為は、統計学の先駆としても知られている。
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===関連===
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;小陸軍省
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:ナイチンゲールに付けられた異名の一つ。
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:当時の劣悪な看護環境を改善するために、陸軍の関係者はおろか、大英帝国の君主であろうとも告げるべき言葉を告げていた。
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:彼女が持つ『たったひとりの軍隊』とでも言うべき不屈性と苛烈さから、畏敬と恐怖と揶揄の念を込めて付けられた。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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