差分

1,048 バイト追加 、 2013年8月28日 (水) 22:38
編集の要約なし
1行目: 1行目:  
==Fate/strange fake==
 
==Fate/strange fake==
架空のゲームのキャラメイキング前の序章という形で、Fateから数年後、別の街で起こる擬似聖杯戦争を描く[[Fate/stay night]]スピンアウト小説。著者は成田良悟。
+
著者、成田良悟。<br>
<br />元々は成田氏が自身のウェブサイトに掲載したエイプリルフール企画「Fake/states night」だった。
+
架空のゲームのキャラメイキング前の序章という形で、第五次聖杯戦争から数年後、別の街で起こる擬似聖杯戦争を描く『[[Fate/stay night]]』スピンアウト小説。
<br />だが、後に「[[TYPE-MOONエース]]」Vol.2に別冊付録として加筆収録され、正式な外伝作品となった。
+
<br>元々は成田氏が自身のウェブサイトに掲載したエイプリルフール企画『Fake/states night』だった。
 +
<br>だが、後に『[[TYPE-MOONエース]]』Vol.2に別冊付録として加筆収録され、正式な外伝作品となった。
    
==登場人物==
 
==登場人物==
9行目: 10行目:     
;ティーネ・チェルク
 
;ティーネ・チェルク
:スノーフィールドの原住民たちを束ねる少女。スノーフィールドの霊脈を利用した魔術を使える。<br>アーチャーのマスターを召喚直後に殺害、代理マスターとなる。英雄王に対しては、使い魔たるサーヴァントなどではなく力ある英霊として、真摯に敬意を払う。
+
:スノーフィールドの原住民たちを束ねる少女。スノーフィールドの霊脈を利用した魔術を使える。<br>アーチャーのマスターだった魔術師を召喚直後に殺害、代理マスターとなる。<br>英雄王に対しては、使い魔たるサーヴァントなどではなく力ある英霊として、真摯に敬意を払う。
 +
 
 
;[[ギルガメッシュ|アーチャー]]
 
;[[ギルガメッシュ|アーチャー]]
 
:冬木聖杯戦争にも現れたかの英雄王。召喚された直後はこの戦争を「紛い物」と断じて戯れ程度にあしらうつもりでいたが、唯一無二の友が参戦したことを感じとったため、珍しく本気モードとなる。<br>まだ幼さの残るティーネに対しては、傲岸ながらも鷹揚に接する。
 
:冬木聖杯戦争にも現れたかの英雄王。召喚された直後はこの戦争を「紛い物」と断じて戯れ程度にあしらうつもりでいたが、唯一無二の友が参戦したことを感じとったため、珍しく本気モードとなる。<br>まだ幼さの残るティーネに対しては、傲岸ながらも鷹揚に接する。
    
;フラット・エスカルドス
 
;フラット・エスカルドス
:バーサーカーのマスター。ロード・エルメロイII世の最古参にあたる弟子。<br>地中海に基盤を持つ魔術師の家の長男であり、過去に類を見ない魔術回路とそれを制御する才能を持ちあわせ、時計塔入学当初は神童として多くの教授に期待されていた。しかし彼には神秘の秘匿をはじめとする魔術師としての合理性が著しく欠けており、そのユルい性格は壊滅的に魔術師に向いていなかった。<br>過去に師事した教授達は誰もが早々に胃痛を訴え、たらい回しの末、最終的にロード・エルメロイII世の教室に落ち着く。以来何年も名講師の指導を受け、学生達の中でも群を抜く実力を得はしたのだが、それ以外の主に性格的な問題点は依然として改善せず、未だに時計塔を卒業できていない。<br>「聖杯を見てみたい」「英雄を友達にしたい」という理由で、聖杯戦争に参加。ロード・エルメロイII世からもらったゲームの懸賞品「ジャック・ザ・リッパーの銘入りナイフ(レプリカ)」を英霊召喚のための聖遺物と勘違いし、喜び勇んでスノーフィールドに旅立つ。晴れて令呪を授かった彼は白昼堂々、町の広場の中心にて、祭壇も呪文も用いずにバーサーカーを召喚するという快挙もしくは暴挙を成し遂げる。
+
:バーサーカーのマスター。ロード・エルメロイII世の最古参にあたる弟子。<br>地中海に基盤を持つ魔術師の家の長男であり、過去に類を見ない魔術回路とそれを制御する才能を持ちあわせ、時計塔入学当初は神童として多くの教授に期待されていた。しかし彼には神秘の秘匿をはじめとする魔術師としての合理性が著しく欠けており、その能天気でユルい性格は壊滅的に魔術師に向いていなかった。<br>過去に師事した教授達は誰もが早々に胃痛を訴え、たらい回しの末、最終的にロード・エルメロイII世の教室に落ち着く。以来何年も名講師の指導を受け、学生達の中でも群を抜く実力を得はしたのだが、それ以外の主に性格的な問題点は依然として改善せず、未だに時計塔を卒業できていない。<br>「聖杯を見てみたい」「英雄を友達にしたい」という理由で、聖杯戦争に参加。ロード・エルメロイII世からもらったゲームの懸賞品「ジャック・ザ・リッパーの銘入りナイフ(レプリカ)」を英霊召喚のための聖遺物と勘違いし、喜び勇んでスノーフィールドに旅立つ。晴れて令呪を授かった彼は白昼堂々、街の広場の中心にて、祭壇も呪文も用いずにバーサーカーを召喚するという快挙もしくは暴挙を成し遂げる。
    
;バーサーカー
 
;バーサーカー
20行目: 22行目:     
;ジェスター・カルトゥーレ
 
;ジェスター・カルトゥーレ
:アサシンのマスター。スノーフィールド郊外に別荘を持つ[[魔術|魔術師]]であり[[死徒]]。<br>「六連男装」の異名を持ち、その魂(概念核)を入れ替える事によって六種類の体を自在に変換し、使い分ける事が可能。但し、致命的な傷を受けるなどして概念核を使い切ってしまうと本体である女性の姿に戻るという。また、赤い影を伸ばして大量の死体を一度に吸収することができる。<br>世の中に退屈していて、聖杯の力で[[ORT|蜘蛛]]でも起こして世界を滅ぼそうかと考えていた。アサシンを召喚した直後に彼女によって殺害されるが、別の概念核で蘇生する。蘇生中に魔力のラインから流れ込んだアサシンの記憶から、彼女の純粋すぎる信仰に感動し、その信念・力・肉体全てを打ち砕き、彼女の全てを穢し抜いて絶望させたいという歪んだ感情を胸に、美しき暗殺者を執拗に追い求める。
+
:アサシンのマスター。スノーフィールド郊外に別荘を持つ[[魔術|魔術師]]であり[[死徒]]。<br>「六連男装」の異名を持ち、その魂(概念核)を入れ替える事によって六種類の体を自在に変換し、使い分ける事が可能。但し、致命的な傷を受けるなどして概念核を使い切ってしまうと本体である女性の姿に戻るという。また、赤い影を伸ばして大量の死体を一度に吸収することができる。<br>世の中に退屈していて、聖杯の力で[[ORT|蜘蛛]]でも起こして世界を滅ぼそうかと考えていた。アサシンを召喚した直後に彼女によって「魔術師としてのジェスター」は殺害されるが、別の概念核で蘇生する。蘇生中に魔力のラインから流れ込んだアサシンの記憶から、彼女の純粋すぎる信仰に感動し、その信念・力・肉体全てを打ち砕き、彼女の全てを穢し抜いて絶望させたいという歪んだ感情を胸に、美しき暗殺者を執拗に追跡し始める。
    
;アサシン
 
;アサシン
35行目: 37行目:     
;繰丘椿
 
;繰丘椿
:魔術刻印の暴走により昏睡し続けている少女。夢の中の孤独を嫌い、無意識のうちにライダーの力で人々を夢の中に呼び寄せる。現実の光景を夢の中に投影する魔術を無意識に使っている。
+
:体内に巣食う細菌型刻印蟲の暴走により昏睡し続けている少女。夢の中に現実を投影する魔術を無意識のうちに使っており、生命体以外は精巧に再現されたスノーフィールドの街で孤独に過ごしていたところ、そこに突然現れたライダーと契約する。<br>共に魔術師である両親からは自分たちの血筋と魔術刻印を次代に繋ぐための道具としか見做されていなかったが、彼女はその意図を理解するにはまだ幼く、両親の期待に沿うことで愛されようと過酷な肉体改造に耐えていた。<br>昏睡状態のままサーヴァントと契約を果たした後は、誰もいない「夢の中のスノーフィールド」に両親をはじめとした人々をライダーの力で呼び寄せ、何も知らぬままにこの偽りの聖杯戦争における最大にして最悪のダークホースと化す。
    
;ライダー
 
;ライダー
44行目: 46行目:     
;ランサー
 
;ランサー
:英雄王の唯一無二の親友、エルキドゥ。<br>飾り気のない簡素な服装に、男とも女とも取れる柔らかく優美な風貌で、その端整さは人間というより人形に近い。温和な性格だが、狼を虐待した創造主を一睨みで追い払う意志の強さを持つ。 <br>かつて神々が暴虐を振るうウルクの王を諌めるために送り込んだ泥人形という、いわば神造宝具ともいえる存在だったが、森で出会った聖娼と交わる(「EXTRA CCC」では長いこと語らう)ことで力を減じた代わりに、聖娼の美しい姿と人間の知恵を手に入れた。<br>動物の声を解し、マスターである狼とも苦なく意思疎通することができる。また最高クラスの「気配感知」スキルを持ち、遠く離れた場所の水源やサーヴァントの気配を感知することが可能で、ギルガメッシュの顕現を感知し、旧友と再び合間見えることに歓喜している。触媒は合成獣自身。英雄王ギルガメッシュに匹敵する、もしくはそれ以上の強大な力を持つ。<br>「EXTRA CCC」によれば身体を自由に変化させられる能力の持ち主で、あらゆる武器に変化して戦ったという。ギルガメッシュと数日に渡る死闘を繰り広げ、彼の財宝を空にするも自身も肉体の9割を失い、互いに力尽きて引き分けに終わった。
+
:英雄王の唯一無二の親友、エルキドゥ。<br>飾り気のない簡素な服装に、男とも女とも取れる柔らかく優美な風貌で、その端整さは人間というより人形に近い。温和な性格だが、狼を虐待した創造主を一睨みで追い払う意志の強さを持つ。 <br>かつて神々が暴虐を振るうウルクの王を諌めるために送り込んだ泥人形という、いわば神造宝具ともいえる存在だったが、森で出会った聖娼と交わる(「EXTRA CCC」では長いこと語らう)ことで力を減じた代わりに、聖娼の美しい姿と人間の知恵を手に入れた。<br>動物の声を解し、マスターである狼とも苦なく意思疎通することができる。また最高クラスの「気配感知」スキルを持ち、遠く離れた場所の水源やサーヴァントの気配を感知することが可能で、ギルガメッシュの顕現を感知し、旧友と再び合間見えることに歓喜している。触媒は合成獣自身。英雄王ギルガメッシュに匹敵する、もしくはそれ以上の強大な力を持つ。<br>「EXTRA CCC」によれば身体を自由に変化させられる能力の持ち主で、あらゆる武器に変化して戦ったという。ギルガメッシュと数日に渡る死闘を繰り広げ、彼の財宝を空にするも自身も肉体の9割を失い、互いに力尽きて引き分けに終わった。
    
;ランガル
 
;ランガル
53行目: 55行目:     
;[[ウェイバー・ベルベット|ロード・エルメロイII世]]
 
;[[ウェイバー・ベルベット|ロード・エルメロイII世]]
:時計塔の講師。フラットの師。
+
:時計塔の講師。フラットの師であり、彼に(そのつもりはなかったが)サーヴァント召喚の触媒を渡す。
    
;繰丘夫妻
 
;繰丘夫妻
:繰丘椿の両親。間桐の魔術を模倣して細菌に応用、痛みを伴う肉体改造によって椿の魔力回路を増幅させるがうまく調整できず昏睡状態にしてしまう。<br>秦の始皇帝を召喚する算段で、宝具としても有用な遺物を触媒に用意していたが、ライダーの力により昏倒させられ、椿が思い描く通りの理想の両親を演じる死した人形と化す。
+
:繰丘椿の両親。間桐の魔術を模倣して細菌に応用、痛みを伴う肉体改造によって椿の魔力回路を増幅させるがうまく調整できず昏睡状態にしてしまう。<br>ファルデウスらと協力関係にあり、偽りの聖杯戦争においては秦の始皇帝を召喚する算段で、宝具としても有用な聖遺物を触媒に用意していたが、ライダーの力により昏倒させられ、椿が思い描く通りの理想の両親を演じる死した人形と化す。
    
;合成獣を製造した魔術師
 
;合成獣を製造した魔術師
69行目: 71行目:     
==メモ==
 
==メモ==
*成田良悟氏はライトノベル作家で、代表作は「バッカーノ!」<br />奈須きのこ氏とは知人を介して知り合ったそうで、その当時は[[TYPE-MOON]]の作品に関してほぼ未プレイ状態だったとのこと。むしろ奈須きのこの方が「バッカーノ!」に関して熱心だったらしい。<br />この辺りの詳細は[[劇場版 空の境界]]第六章パンフレットに寄せられた成田氏のコメントにて知ることができる。
+
*成田良悟氏はライトノベル作家で、代表作は『バッカーノ!』『デュラララ!!』など。<br>奈須きのこ氏とは知人を介して知り合ったそうで、その当時は[[TYPE-MOON]]の作品に関してほぼ未プレイ状態だったとのこと。むしろ奈須きのこの方が『バッカーノ!』に関して熱心だったらしい。<br>この辺りの詳細は『[[劇場版 空の境界]]第六章』パンフレットに寄せられた成田氏のコメントにて知ることができる。
匿名利用者