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[[魔術協会|時計塔]]に学ぶ青年。[[Fate/strange fake|偽りの聖杯戦争]]において、[[ジャック・ザ・リッパー (Fake)|バーサーカー]]のマスターとなる。
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[[魔術協会|時計塔]]に学ぶ青年。[[Fate/strange Fake|偽りの聖杯戦争]]において、[[ジャック・ザ・リッパー (Fake)|バーサーカー]]のマスターとなる。
    
; 略歴
 
; 略歴
: 地中海のモナコに居を構える魔術師の家系、エスカルドス家の嫡男として生まれる。過去に類を見ない魔術回路と、それを制御する才能を具え、年若くして時計塔に入学。期待の神童として迎え入れられるも、その才能以外の部分、魔術師として必要欠くべからざる合理的思考を持たず、魔術師としてあるまじき気性の緩さを持ち合わせていた彼は多くの教師に胃痛を訴えさせ、時計塔内を転々とたらい回しされた末、人気講師ではあるが若輩の[[ウェイバー・ベルベット|ロード・エルメロイII世]]の下へ『貴方しかいない』と押しつけられた。
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: 地中海のモナコに居を構える魔術師の家系、エスカルドス家の嫡男として生まれる。過去に類を見ない魔術回路と、それを制御する才能を具え、年若くして時計塔に入学。期待の神童として迎え入れられるも、その才能以外の部分、魔術師として必要欠くべからざる合理的思考を持たず、魔術師としてあるまじき気性の緩さを持ち合わせていた彼は多くの教師に胃痛を訴えさせ、時計塔内を転々とたらい回しされた末、人気講師ではあるが若輩の[[ウェイバー・ベルベット|ロード・エルメロイⅡ世]]の下へ『貴方しかいない』と押しつけられた。
: 幸いにも、学生の隠された能力を見抜き鍛え上げることにかけては随一の名講師に指導を受け、魔術の才能という意味では他の追随を許さぬほどに成長した彼だが、肝心の性格的な問題はいっこうに改善されないため未だに時計塔を卒業することが出来ず(『strange Fake』時点では最古参の弟子)、エルメロイII世を悩ませ続けている。
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: 幸いにも、学生の隠された能力を見抜き鍛え上げることにかけては随一の名講師に指導を受け、魔術の才能という意味では他の追随を許さぬほどに成長した彼だが、肝心の性格的な問題はいっこうに改善されないため未だに時計塔を卒業することが出来ず(『strange Fake』時点では最古参の弟子)、エルメロイⅡ世を悩ませ続けている。
: 「ちょっと興味があったから」と魔術協会幹部の極秘会議を盗み聞いた彼はアメリカのスノーフィールドにて行われる聖杯戦争への参加を望み、エルメロイII世に厳しく制止されながらも、双方の勘違いによって貰い受けたゲーム会社の懸賞品「ジャック・ザ・リッパーの銘入りナイフ(レプリカ)」を手に単身渡米。首尾よく聖杯からマスターとして選ばれ、真剣に聖杯戦争に関わる者が聞いたら憤死しそうな方法で[[サーヴァント]]の召喚を果たし、契約する。
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: 「ちょっと興味があったから」と魔術協会幹部の極秘会議を盗み聞いた彼はアメリカのスノーフィールドにて行われる聖杯戦争への参加を望み、エルメロイⅡ世に厳しく制止されながらも、双方の勘違いによって貰い受けたゲーム会社の懸賞品「ジャック・ザ・リッパーの銘入りナイフ(レプリカ)」を手に単身渡米。首尾よく聖杯からマスターとして選ばれ、真剣に聖杯戦争に関わる者が聞いたら憤死しそうな方法で[[サーヴァント]]の召喚を果たし、契約する。
 
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; 人物
 
; 人物
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== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
; [[Fate/strange Fake]]
 
; [[Fate/strange Fake]]
: ロード・エルメロイII世の不肖の弟子。
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: ロード・エルメロイⅡ世の不肖の弟子。
 
: 特に深い理由も切なる願いもないままに、スノーフィールドにて行われる偽りの聖杯戦争へとお気楽に飛び込んでいく。
 
: 特に深い理由も切なる願いもないままに、スノーフィールドにて行われる偽りの聖杯戦争へとお気楽に飛び込んでいく。
 
; [[Fate/Apocrypha]]
 
; [[Fate/Apocrypha]]
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: だが、その行いがひとつの因縁に決着を付けるきっかけとなる。
 
: だが、その行いがひとつの因縁に決着を付けるきっかけとなる。
 
; [[ちびちゅき!]]
 
; [[ちびちゅき!]]
: 団子盗難事件に触発され、自分も探偵をやってみようと思うが、結局ジャック(Fake版)をロード・エルメロイII世にして探偵役を振り、自分は助手役をやることに。
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: 団子盗難事件に触発され、自分も探偵をやってみようと思うが、結局ジャック(Fake版)をロード・エルメロイⅡ世にして探偵役を振り、自分は助手役をやることに。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
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: フラットが師から勘違いで譲り受けた懸賞品「ジャック・ザ・リッパーの銘入りナイフ(レプリカ)」を触媒として呼び出したサーヴァント。本来ならば血に飢えた狂気の殺人鬼として現界するはずだったが、運良く「[[クラス (バーサーカー)|狂戦士]]」のクラスの狂化補正と元からの狂気が打ち消し合った結果、正気を保った紳士的なパーソナリティを具えることとなった。
 
: フラットが師から勘違いで譲り受けた懸賞品「ジャック・ザ・リッパーの銘入りナイフ(レプリカ)」を触媒として呼び出したサーヴァント。本来ならば血に飢えた狂気の殺人鬼として現界するはずだったが、運良く「[[クラス (バーサーカー)|狂戦士]]」のクラスの狂化補正と元からの狂気が打ち消し合った結果、正気を保った紳士的なパーソナリティを具えることとなった。
 
: 「謎の殺人鬼に関わる伝承が具現化したもの」という非常識な出自ながらも、マスターがそれに輪をかけて出鱈目な人物のため、つい真面目にツッコミサイドに回ってしまう。
 
: 「謎の殺人鬼に関わる伝承が具現化したもの」という非常識な出自ながらも、マスターがそれに輪をかけて出鱈目な人物のため、つい真面目にツッコミサイドに回ってしまう。
; [[ウェイバー・ベルベット|ロード・エルメロイII世]]
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; [[ウェイバー・ベルベット|ロード・エルメロイⅡ世]]
 
: 時計塔の名物講師にしてフラットの恩師。数多くの教師が匙を投げた天才的問題児の面倒を根気よく見て指導を与え、とりあえず魔術の才能という面では文句なしのレベルにまで育て上げた。
 
: 時計塔の名物講師にしてフラットの恩師。数多くの教師が匙を投げた天才的問題児の面倒を根気よく見て指導を与え、とりあえず魔術の才能という面では文句なしのレベルにまで育て上げた。
 
: フラットが『絶対領域マジシャン先生』という二つ名を奉ろうとした時は「死ね!」と一蹴。
 
: フラットが『絶対領域マジシャン先生』という二つ名を奉ろうとした時は「死ね!」と一蹴。
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; [[ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ]]
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: 師匠の義理の妹。「姫さん」と呼んでいるが、向こうからはそのアレっぷりから怒られたことがあるらしい。
 
; トリムマウ
 
; トリムマウ
: エルメロイII世が[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|先代]]の生み出した礼装を改良して使い魔としての機能を持たせたもので、今では[[ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ|エルメロイの姫君]]のレディーズメイドを務めている。
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: ライネスが[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|ケイネス]]の生み出した礼装を改良して使い魔としての機能を持たせたもので、今ではライネスのレディーズメイドを務めている。
: フラットがちょくちょく姫君の目を盗んでは情操教育に悪い映画を見せるなどの要らん知識を吹き込んだせいで、大した害は無いものの、ある意味では深刻なバグを抱える羽目になってしまった。
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: フラットがちょくちょくライネスの目を盗んでは情操教育に悪い映画を見せるなどの要らん知識を吹き込んだせいで、大した害は無いものの、ある意味では深刻なバグを抱える羽目になってしまった。
 
; [[沙条綾香]]
 
; [[沙条綾香]]
: 『氷室の天地』世界では妹弟子。彼女の所持していた稀代の奇書を「ちょっと見せてー」と強奪し、これまで誰一人として解読に成功しなかったその内容を解き明かして色々と伝授したとかなんとか。
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: 『氷室の天地』『strange Fake』世界では妹弟子。彼女の所持していた稀代の奇書を「ちょっと見せてー」と強奪し、これまで誰一人として解読に成功しなかったその内容を解き明かして色々と伝授したとかなんとか。
 
; [[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト]]
 
; [[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト]]
 
: 「エルメロイ教室」の後輩。「ルヴィアちゃん」と呼んでいる。
 
: 「エルメロイ教室」の後輩。「ルヴィアちゃん」と呼んでいる。
 
; [[ヴァン=フェム]]
 
; [[ヴァン=フェム]]
 
: 「ちょっと色々あった」末に、特別に彼の船宴で遊ばせてもらったらしい。(本来、未成年は立ち入り禁止)
 
: 「ちょっと色々あった」末に、特別に彼の船宴で遊ばせてもらったらしい。(本来、未成年は立ち入り禁止)
: それ以降も友好関係は続いているようで、エイプリルフール企画の時言及していた「死徒の友人」は彼のことと思われる。
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: それ以降も友好関係は続いているようで、エイプリルフール企画の時言及していた「知り合いの死徒」は彼のことと思われる。
 
; [[キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ]]
 
; [[キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ]]
 
: エイプリルフール企画では、「ゼルレッチさん」と呼び、並行世界の教授との通信記録を渡してもらおうとしていた。
 
: エイプリルフール企画では、「ゼルレッチさん」と呼び、並行世界の教授との通信記録を渡してもらおうとしていた。
 
; [[ロッコ・ベルフェバン]]
 
; [[ロッコ・ベルフェバン]]
: エルメロイII世の前には彼に師事していたようだが、手に負えないとして放逐された。
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: エルメロイⅡ世の前には彼に師事していたようだが、手に負えないとして放逐された。
; [[ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ]]
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: 師匠の義理の妹。「姫さん」と呼んでいるが、向こうからはそのアレっぷりから怒られたことがあるらしい。
      
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
===Fate/strange Fake===
 
===Fate/strange Fake===
 
; 「そんな! せめて二言以上で表してください!」
 
; 「そんな! せめて二言以上で表してください!」
: エルメロイII世に「君は一言で表すならばアホだな」と身も蓋もないコメントを貰ってしまってこの反応である。実際にアホなのか天然なのか、むしろ大人物というべきなのか。
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: エルメロイⅡ世に「君は一言で表すならばアホだな」と身も蓋もないコメントを貰ってしまってこの反応である。実際にアホなのか天然なのか、むしろ大人物というべきなのか。
 
: そして師からの二言以上のコメントは「馬鹿でアホ」だった。
 
: そして師からの二言以上のコメントは「馬鹿でアホ」だった。
    
; 「ただ、ほら、何かヒーローを召喚するためのアイテムがいるんでしょう!? それ、どうやって手に入れたらいいのかわからないんですよ!<br> ナポレオンの肖像画とか持っていったらナポレオン召喚できるんですか! 皇帝なら最強じゃないですか!」
 
; 「ただ、ほら、何かヒーローを召喚するためのアイテムがいるんでしょう!? それ、どうやって手に入れたらいいのかわからないんですよ!<br> ナポレオンの肖像画とか持っていったらナポレオン召喚できるんですか! 皇帝なら最強じゃないですか!」
:エルメロイII世には「私がナポレオンの英霊なら契約する前に君を銃殺しているところだ!」と怒られる。<br>メタ的に言えば、肖像画程度の縁の深さでは目当ての英霊など到底呼び出せないと読者にツッコませるところなのだが、この後彼が実際にやらかした召喚と来てはもはや肖像画どころの話ではなかった。
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:エルメロイⅡ世には「私がナポレオンの英霊なら契約する前に君を銃殺しているところだ!」と怒られる。<br>メタ的に言えば、肖像画程度の縁の深さでは目当ての英霊など到底呼び出せないと読者にツッコませるところなのだが、この後彼が実際にやらかした召喚と来てはもはや肖像画どころの話ではなかった。
    
;「だって、超カッコイイじゃないですか! 聖杯なんて!<br> あのヒットラーやゲッペルスが第三帝国のために追い求めて、秦の始皇帝やノブナガやゴジラも追い求めた一品ですよ!<br> 本当に存在するのなら、どんなのか見てみたいじゃないっすか!」
 
;「だって、超カッコイイじゃないですか! 聖杯なんて!<br> あのヒットラーやゲッペルスが第三帝国のために追い求めて、秦の始皇帝やノブナガやゴジラも追い求めた一品ですよ!<br> 本当に存在するのなら、どんなのか見てみたいじゃないっすか!」
:どうして聖杯を求めるのか、と師に問われて。あまりのくだらなさに、毒舌家のエルメロイII世も咄嗟には、スペル違いや時代的・文化的間違いを指摘するくらいしかリアクションが取れなかった。
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:どうして聖杯を求めるのか、と師に問われて。あまりのくだらなさに、毒舌家のエルメロイⅡ世も咄嗟には、スペル違いや時代的・文化的間違いを指摘するくらいしかリアクションが取れなかった。
    
;「……難しい問題ですよね。他の英雄とかも凄く見てみたいし、できれば仲良くなりたいじゃないですか!<br> 英雄を六人も友達にできたら、これ、魔術師として凄いでしょ! 世界征服だって夢じゃないっすよ!」
 
;「……難しい問題ですよね。他の英雄とかも凄く見てみたいし、できれば仲良くなりたいじゃないですか!<br> 英雄を六人も友達にできたら、これ、魔術師として凄いでしょ! 世界征服だって夢じゃないっすよ!」
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== メモ ==
 
== メモ ==
*高い魔術の能力、歴史ある血筋、そして細かいことに一切拘らない大らかすぎる気性と、彼の師匠の[[ウェイバー・ベルベット|若かりし頃]]とちょうど真逆を行くキャラクター造形であり、それはとりもなおさず、師匠がそこからの逆算によって造形されることとなった[[イスカンダル|とある英霊]]との相似形を示す。<br>実際、「地中海出身のでたらめに奔放な男」と「イギリス出身の振り回され型相棒」という組み合わせは、[[Fate/Zero|第四次聖杯戦争]]におけるライダー陣営の、マスターとサーヴァントを入れ替えたリフレインとも言える。また「数多の物語の題材になった伝説の殺人鬼」と「饒舌で明るい掴み所のない若者」の組み合わせも師匠にトラウマを刻み込んだ同じく四次のキャスター陣営を彷彿とさせる。
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*同じく時計塔の神童と呼ばれた[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]]並みの魔術的資質を持つと仮定して、そこにプロフィール上では欠点として扱われる「魔術師らしからぬ気性」を持ち合わせているとなると、「魔術師らしい魔術師」ほどひどい目に遭わされる聖杯戦争のマスターとしては反則級にチートな人材ということになる。
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**一方で自身は表立って行動せず、偵察や情報収集を重視し、危険を察知したらすぐに撤退するなど堅実で慎重な戦術を取っている。
   
*魔術で結界など他者の魔術に干渉することを「ハッキング」と呼ぶのは、フラットに限らず若い魔術師たちの間にしばしば見受けられる風潮である。教授からしてコンピューターゲームに熱中しているエルメロイ教室などは突出しすぎた例としても、時計塔の魔術師社会もわりあい俗世に染まってきているようだ。
 
*魔術で結界など他者の魔術に干渉することを「ハッキング」と呼ぶのは、フラットに限らず若い魔術師たちの間にしばしば見受けられる風潮である。教授からしてコンピューターゲームに熱中しているエルメロイ教室などは突出しすぎた例としても、時計塔の魔術師社会もわりあい俗世に染まってきているようだ。
 
*上記の名台詞にもある通り、サーヴァントに敬語で話しかける男性では珍しいマスターである。
 
*上記の名台詞にもある通り、サーヴァントに敬語で話しかける男性では珍しいマスターである。
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