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| * キャラクターデザイン:前田浩孝 / 設定作成:虚淵玄 | | * キャラクターデザイン:前田浩孝 / 設定作成:虚淵玄 |
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− | 「[[クラス (ランサー)|槍兵]]」のクラスの[[サーヴァント]]。[[聖杯戦争|聖杯大戦]]において、[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア]]に召喚された。闇に溶け込みそうなほどに黒い貴族服を着た王。 | + | 「[[クラス (ランサー)|槍兵]]」のクラスの[[サーヴァント]]。[[聖杯戦争|聖杯大戦]]において、[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア]]に召喚された。 |
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| ; 略歴 | | ; 略歴 |
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| * 出典:『ドラキュラ』 | | * 出典:『ドラキュラ』 |
| * 地域:ルーマニア | | * 地域:ルーマニア |
− | * 属性:混沌・悪 | + | * 属性:混沌・悪 / カテゴリ:地 |
| * 性別:男性 | | * 性別:男性 |
| * CV:置鮎龍太郎 / キャラクターデザイン:前田浩孝 | | * CV:置鮎龍太郎 / キャラクターデザイン:前田浩孝 |
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| * 設定作成:東出祐一郎・虚淵玄 | | * 設定作成:東出祐一郎・虚淵玄 |
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| 『[[Fate/Grand Order]]』では「[[クラス (バーサーカー)|狂戦士]]」のクラスで参戦。 | | 『[[Fate/Grand Order]]』では「[[クラス (バーサーカー)|狂戦士]]」のクラスで参戦。 |
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| ; 人物 | | ; 人物 |
| + | : 一人称は「余」。闇に溶け込みそうなほどに黒い貴族服を着た王。 |
| : バーサーカーとして召喚された影響か、元の記憶と自身が忌み嫌う「吸血鬼ドラキュラ」としての記憶が混在しており、吸血鬼として振る舞っている。 | | : バーサーカーとして召喚された影響か、元の記憶と自身が忌み嫌う「吸血鬼ドラキュラ」としての記憶が混在しており、吸血鬼として振る舞っている。 |
− | : とはいえ、この姿で召喚したことに怒りを感じており、「ドラキュラ」の名を言いかけたマシュを睨みつけている場面がある。 | + | : とはいえ、この姿で召喚したことに怒りを感じており、「ドラキュラ」の名を言いかけたマシュを睨みつけている場面があり、聖杯にかける願いも自身の汚名である「吸血鬼ドラキュラ」を雪ぐこと。 |
| : ランサーにあった時の気品は消えているとマテリアルに記述されているが、むしろ吸血鬼という存在と扱われる自分を否定するために戦うランサー時と比べて落ち着いている節がある。 | | : ランサーにあった時の気品は消えているとマテリアルに記述されているが、むしろ吸血鬼という存在と扱われる自分を否定するために戦うランサー時と比べて落ち着いている節がある。 |
| : 国を護る身として、祭りの重要性を理解しており、また、道化であれとやると決めたら全力で物事に取り組む。 | | : 国を護る身として、祭りの重要性を理解しており、また、道化であれとやると決めたら全力で物事に取り組む。 |
− | : 狂化のランクは規格外のEX。会話こそ通じるが、吸血鬼としての一面を持っており、余程のマスターでない限り、ヴラド三世はいつしかマスターの血を啜ることになる。 | + | : 狂化のランクは規格外のEXとなっているが、これは狂化によって「どうにか」吸血鬼の特徴を受け入れた事がヴラド三世にとって異例中の異例である。 |
| + | : 思考は真っ当であり、会話も通じるが、吸血鬼としての一面を持っている為、余程のマスターでない限り、いつしかマスターの血を啜ることになる。 |
| : 編み物が趣味という一面を持ち、自分の手で一度は仕上げたいという願望を持っているが、己の立場上、それを成し得ていない。 | | : 編み物が趣味という一面を持ち、自分の手で一度は仕上げたいという願望を持っているが、己の立場上、それを成し得ていない。 |
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| ; 能力 | | ; 能力 |
| : バーサーカーとして召喚される場合、宝具『鮮血の伝承』が発動された状態がデフォルトとなる為、知名度は「吸血鬼ドラキュラ」に準拠する。 | | : バーサーカーとして召喚される場合、宝具『鮮血の伝承』が発動された状態がデフォルトとなる為、知名度は「吸血鬼ドラキュラ」に準拠する。 |
| + | : スキルも血を啜ることで下僕にする「吸血」、霧や蝙蝠に変化させる「変化」瀕死の傷でも戦闘し続けられる「戦闘続行」といった吸血鬼の特徴が揃えられている。 |
| : また、ランサーとして召喚された時と使用出来る宝具は、真名の読みこそ同じものの効果などの内容は別物となる。 | | : また、ランサーとして召喚された時と使用出来る宝具は、真名の読みこそ同じものの効果などの内容は別物となる。 |
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| : ランク:B<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:1~99<br />最大捕捉:666人<br />由来:二万のオスマントルコ兵を串刺しにした伝説。 | | : ランク:B<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:1~99<br />最大捕捉:666人<br />由来:二万のオスマントルコ兵を串刺しにした伝説。 |
| : ランサーのクラスで召喚された際に使用する宝具。 | | : ランサーのクラスで召喚された際に使用する宝具。 |
− | : スキル『護国の鬼将』によって作成した“領土”の空間に大量の杭を出現させ、敵を串刺しにする。攻撃範囲は半径1km、同時に出せる杭の数は最大2万本。杭は破壊されても、魔力供給源さえあれば再生しほぼ無限に生み出し続けることが出来る。3秒間発動させただけで500人以上の敵をまとめて捕捉し、粛清する。次第に数を増す杭は敵の退路を塞ぎ、時間が経つごとに回避を困難にする。杭の数が増すと呪的な心理効果が発生し、見る者に恐怖と精神的圧迫感を与える。攻撃だけでなく、防御に利用することも可能で、大よその飛び道具を無力化可能。 | + | : スキル『護国の鬼将』によって作成した“領土”の空間に大量の杭を出現させ、敵を串刺しにする。攻撃範囲は半径1km、同時に出せる杭の数は最大2万本。杭は破壊されても、魔力供給源さえあれば再生しほぼ無限に生み出し続けることが出来る。3秒間発動させただけで500人以上の敵をまとめて捕捉し、粛清する。次第に数を増す杭は敵の退路を塞ぎ、時間が経つごとに回避を困難にする。杭の数が増すと呪的な心理効果が発生し、見る者に恐怖と精神的圧迫感を与える。更には無数の杭を結合・操作することも、防御に利用することも可能で、大よその飛び道具を無力化可能。 |
| : 杭ではなく“突き立てられた杭”が宝具であり、ヴラドが手にした槍で一撃を与えた事実があれば“串刺しにした”という概念が生まれ、対象の心臓を起点として突き刺さった状態で杭を顕現させることが出来る。しかし『護国の鬼将』によって作成した領土外では自らから杭を生み出すことしか出来なくなり、大幅に弱体化する。 | | : 杭ではなく“突き立てられた杭”が宝具であり、ヴラドが手にした槍で一撃を与えた事実があれば“串刺しにした”という概念が生まれ、対象の心臓を起点として突き刺さった状態で杭を顕現させることが出来る。しかし『護国の鬼将』によって作成した領土外では自らから杭を生み出すことしか出来なくなり、大幅に弱体化する。 |
| ; 鮮血の伝承(レジェンド・オブ・ドラキュリア) | | ; 鮮血の伝承(レジェンド・オブ・ドラキュリア) |
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| : だがその圧倒的な力の代償として陽光や聖印に弱いという弱点も得てしまう。<br>ランサーとして召喚された場合の彼はこの吸血鬼の伝承を消去することを目的に戦っているためこの宝具を忌み嫌っており、たとえ敗北と死を前にしても自らの意思で使うことは決してなく、召喚されてすぐにマスターであるダーニックに使用を強制すれば殺すと警告するほど。 | | : だがその圧倒的な力の代償として陽光や聖印に弱いという弱点も得てしまう。<br>ランサーとして召喚された場合の彼はこの吸血鬼の伝承を消去することを目的に戦っているためこの宝具を忌み嫌っており、たとえ敗北と死を前にしても自らの意思で使うことは決してなく、召喚されてすぐにマスターであるダーニックに使用を強制すれば殺すと警告するほど。 |
| ; 血塗れ王鬼(カズィクル・ベイ) | | ; 血塗れ王鬼(カズィクル・ベイ) |
− | : ランク:C+<br />種別:対人宝具 | + | : ランク:C+<br />種別:対人宝具<br />レンジ:1~5<br />最大捕捉:1人 |
| : バーサーカーのクラスで召喚された際に使用する宝具。 | | : バーサーカーのクラスで召喚された際に使用する宝具。 |
| : 体内で生成した「杭」を射出させ、敵を串刺しにする。杭の材質は木の他に骨、肉、影、毛髪などは勿論、射程距離内に存在する物を取り込んで杭にすることも可能。 | | : 体内で生成した「杭」を射出させ、敵を串刺しにする。杭の材質は木の他に骨、肉、影、毛髪などは勿論、射程距離内に存在する物を取り込んで杭にすることも可能。 |
| + | : ランサーのクラスと比べると射程は劣るが、サーヴァント一人を討ち滅ぼすには十分な威力を持つ。 |
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| == 真名:ヴラド三世 == | | == 真名:ヴラド三世 == |
− | : ヴラド三世。ワラキア公国の王であり、当時最強の軍事力を誇っていたオスマン帝国の侵攻を幾たびも退けた大英雄。 | + | : ヴラド三世。ワラキア公国の王であり、当時最強の軍事力を誇っていたオスマン帝国の侵攻を幾たびも退けた大英雄。<br>かつて船を山に登らせるという奇策を使い、三重防壁に囲まれた東ローマ帝国を滅ぼしたメフメト二世ですら、敵兵を平然と串刺しにして見せつけた悪魔には手も足も出なかった。 |
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| + | :やがて彼は東欧においては英雄として、西欧においては悪逆の存在として認識されていたが、そこまでであれば小国の英雄として世界には知られることなく消えたのであろう。<br>しかし、アイルランドの作家ブラム・ストーカーが書いた「ドラキュラ」のモデルとされたことでその知名度は爆発的に広まった。<br>ただし、それはメフメト二世を撃退した小国の英雄としてではなく、「ドラキュラ」に登場する災厄の吸血鬼、ドラキュラ伯爵としてであったが。 |
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| : 吸血鬼ドラキュラ、その不名誉を拭うためにヴラド三世はランサーとしての召喚に応じ、聖杯戦争を戦う。<br>だが、極稀な確率で「吸血鬼ドラキュラ」としての側面を持つバーサーカーとして召喚されることがある。 | | : 吸血鬼ドラキュラ、その不名誉を拭うためにヴラド三世はランサーとしての召喚に応じ、聖杯戦争を戦う。<br>だが、極稀な確率で「吸血鬼ドラキュラ」としての側面を持つバーサーカーとして召喚されることがある。 |
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| + | : 幾度聖杯戦争で敗れ去ろうとも、無知に対する憎悪に身を焦がしながら、己を英雄と認める者が現れるまで、彼は戦い続けるのだ。 |
| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
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| : 『Grand Order』に登場する吸血鬼であることを肯定したバーサーカーとしての彼とも、『Apocrypha』に登場する君主としての側面が強調されたランサーとしての彼とも違い、狂信的な騎士としての側面や妻を愛する男としての側面が強調された状態のヴラド三世。 | | : 『Grand Order』に登場する吸血鬼であることを肯定したバーサーカーとしての彼とも、『Apocrypha』に登場する君主としての側面が強調されたランサーとしての彼とも違い、狂信的な騎士としての側面や妻を愛する男としての側面が強調された状態のヴラド三世。 |
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| + | ; ブラム・ストーカー |
| + | : かの有名な「ドラキュラ」の作家。ヴラド三世からすれば、自身の知名度を広めたと同時に、自身を吸血鬼の汚名を被せた人物といってもいい。 |
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