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:魔の血が強い者同士の近親交配が繰り返された結果、「魔」の純度が非常に高まった[[混血]]の男性。鬼。紅摩で軋間一族が望んだレベルに至る。しかし、その果てが破滅であることに気付いた一族は幼い紅摩を幽閉し、銃を突きつけ処断しようとした。この時、弾を頭部に受けた紅摩は、ショックで理性のタガが外れ暴走。逆に一族を皆殺しにしてしまった。銃弾を受けた紅摩だが、実際には傷ひとつ負わなかったという。<br />その後は斎木の屋敷に拾われ監禁される。(軋間一族殲滅は、公には斎木家が行ったとされたが、退魔側には紅摩によるものと真相が知らされている)<br />10歳くらいの頃、斎木当主を暗殺しに来た七夜の当主・[[七夜黄理]]と出会い、右目を潰されて隻眼となる。この時、本来なら殺されて当然の所を(この時なら確実に殺せたにも関わらず)、何故か黄理に見逃された。<br />(理由は歌月十夜の短編「赤い鬼神」で語られる)<br /><br />退魔組織が放った七夜によって斎木当主が死んだ後は、斎木を退魔に売った張本人である[[遠野槙久]]の管理下にあったようだ。七夜殲滅の夜に七夜黄理を殺す為だけの切り札として使われ、これを死闘の末殺害するが紅摩も死にかける。それまで人としての感情がなかった紅摩に生の実感が芽生え、黄理から貰ったこの感触を忘れまいと他の七夜一族をも多数虐殺した。<br />深層でこの時の事を覚えていたらしい志貴にとって、紅摩は「死」のイメージを抱かせる。(月姫時点の志貴では恐れは抱いていなかったが…)
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:ひたすら[[混血]]としての「魔」の純度を高め続ける混血の一族軋間に生まれる。紅摩で軋間一族が望んだレベルに至る。しかし、その果てが破滅であることに気付いた一族は幼い紅摩を幽閉し、紅摩が10歳足らずの時に銃で殺そうとした。この時、弾を頭部に受けた紅摩は、ショックで理性のタガが外れ暴走。逆に一族を皆殺しにしてしまった。<br />その後は斎木の屋敷に拾われ監禁される。(軋間一族殲滅は、公には斎木家が行ったとされたが、退魔側には紅摩によるものと真相が知らされている)<br />その後、斎木当主を暗殺しに来た七夜の当主・[[七夜黄理]]と出会い、右目を潰されて隻眼となる。この時、本来なら殺されて当然の所を(この時なら確実に殺せたにも関わらず)、何故か黄理に見逃された(理由は歌月十夜の短編「赤い鬼神」で語られる)。<br /><br />退魔組織が放った七夜によって斎木当主が死んだ後は、斎木を退魔に売った張本人である[[遠野槙久]]の管理下にあったようだ。七夜殲滅の夜に七夜黄理を殺す為だけの切り札として使われ、これを死闘の末殺害するが彼の一撃で紅摩もダメージを負い、自分も死ぬ生き物だと知ったことでそれまで人としての感情がなかった紅摩に生の実感が芽生え、黄理から貰ったこの感触を忘れまいと他の七夜一族をも多数虐殺した。<br />この時に幼い志貴と出会っており、深層でこの時の事を覚えていたらしい志貴にとって、紅摩は「死」のイメージを抱かせる。(月姫時点の志貴では恐れは抱いていなかったが…)
    
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:当主は決まって紅赤朱になり、狂いの果てに死ぬと言われる軋間一族の、それなりの立場の子に産まれる。軋間一族も持て余していた存在であり、紅摩は産まれた時から普通ではなかった。<br />幼少の頃は言葉を覚えず、人の世より獣の生活を好み、虚無のまま山で隠れ暮らすことを望んでいた。<br />わずかな理性で自身を押さえつけ家族を守っていたが、その家族の攻撃に、自制タガが外れ、軋間一族を皆殺しにするという結末が起きた。<br />だからといって家族に愛があったとは言い難く、紅摩には元々人としての心がないそれだけの存在であった。人の世に興味を持てないなりの僅かな常識が、『そうしなければならない』という気持ちを作っただけの話である。<br /><br />七夜殲滅の際、七夜黄理との死闘から、人としての心『生の実感』を得られた紅摩は虚無な自身に戻りたくなくなった。現在は、独りで森に籠もり悟りを開こうとしている求道者となったらしい。<br />過去と現在で性格が著しく違うキャラクターである。特に以前はメルブラのように雄弁に人語を話すことはあまり無かった。<br /><br />戦闘においてはまさしく悪鬼そのものと化すが、普段の生活においてはむしろ物静からしい。ただし、喧嘩は断らない主義。しかしながら、七夜黄理の息子である[[遠野志貴]]、その鏡である[[七夜志貴]]との対峙ではそう簡単には戦おうとしない様子を見せる。なんらかの思い入れを持つようだ。
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: 産まれた時から一族や肉親にすらその血の純度から「鬼子」と呼ばれ遠ざけられ恐れられたため、人間との意思疎通の必要性を感じなかった。そのため人の言葉を覚えず森を好み獣の中で暮らして穏やかに土に還ることを望んでいた。しかし形式上一族を継ぐものがそのようなケモノのような生活を望むなど恥として一族はそれすら許さなかった<br />一族からは痴呆と思われていたが、実際は様々な意味で早熟と言える人物で、通常なら人間として培った理性で押さえつけるものであり、発病すれば成人した人間の理性ですら一年を保たずに破滅させる軋間の魔の衝動に生まれながらさらされながら、産声を上げた時からその衝動を押さえつけて肉親や家族を彼なりに守っていた。<br />だがそれも長くは続かず、「―――おまえは、生まれた時から正気じゃない」という言葉と共に一族から受けた銃弾で自制のタガが外れ、軋間一族を皆殺しにするという結末が起きた。確かに紅摩は正気ではなかったが、それはひたすら乾きを押さえこみ、自身という怪物を抑制することが出来る正気とは思えない精神性だということに一族は気づいていなかったのである。<br>その後はなにもかも空虚で意味が感じられなかったないまま斉木、遠野と混血の家に飼われていたが、七夜殲滅の際に駆り出されて繰り広げた七夜黄理との死闘から生まれて初めて『生の実感』を得られた紅摩は虚無な自身に戻りたくなくなり、黄理を殺した時のことを真似て七夜の一族を殺して回った。<br />その後経緯は不明だがしばらくして遠野屋敷で暮らすこととなり、[[遠野秋葉]]、[[琥珀]]、[[翡翠]]とは面識がある。秋葉に家から追い出された現在は、独りで森に籠もり、己の在り方の意味を見出しとしている求道者の真似事のようなことをしている。<br />過去と現在で性格が著しく違うキャラクターである。特に以前はメルブラのように雄弁に人語を話すことはあまり無かった。<br />戦闘においてはまさしく悪鬼そのものと化すが、普段の生活においてはむしろ物静か。ただし、酒も好んでいる。また、喧嘩は断らない主義。しかしながら、七夜黄理の息子である[[遠野志貴]]、その鏡である[[七夜志貴]]との対峙ではそう簡単には戦おうとしない様子を見せる。なんらかの思い入れを持つようだ。
    
;能力
 
;能力
:軋間一族の遺伝の果てに産まれた、最高峰といえる鬼。完全な紅赤朱ではないが、ほぼそれに等しい状態。生まれついての鋼の肉体を持つ。その強靱さは、一撃で多くの混血を殺してきた七夜黄理の緻密な攻撃を、ろくな防御法も知らないまま実に四十数回も耐えきった程。さらに、巨大な大木を軽々と握りつぶす握力、天性の敏捷性をも持つ。それに加え、異能『灼熱』を七夜黄理との戦闘を知って解放。「独角」と呼ばれる彼にしか使えない体術を独自に会得。その強さは鬼神にならぶと称される。<br />ちなみに『灼熱』はもともと軋間一族に内包されていた能力であり、軋間一族殲滅の際にも、屋敷が炎上している様が描写されている。これは紅摩には自在には使えてなかった、もしくは紅摩にとってそれまで必要を感じられず、忘れられていたものと思われるが、黄理との戦闘で教えられた「生の実感」(熱さ)を忘れまいとして、最後のスイッチが入って使えるようになった、いわば七夜黄理が呼び戻した能力と言える。
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:軋間一族の遺伝の果てに産まれた、最高峰といえる鬼。完全な紅赤朱ではないが、ほぼそれに等しい状態。生まれついての鋼の肉体を持つ。その強靱さは、一撃で多くの混血を殺してきた七夜黄理の緻密な攻撃を、ろくな防御法も知らないまま実に四十数回も耐えきった程。さらに、巨大な大木を軽々と握りつぶす握力、天性の敏捷性をも持つ。それに加え、七夜黄理との戦いをきっかけに自身を焦熱させる自然干渉の異能『灼熱』も使えるようになっている。「独角」と呼ばれる彼にしか使えない体術を独自に会得。その強さは鬼神にならぶと称される。メルブラでのラストアーク「夜摩判決」では紅赤朱化した秋葉同様に髪と眼が赤く染まる。<br />ちなみに『灼熱』はもともと軋間一族に内包されていた能力であり、軋間一族殲滅の際にも、屋敷が炎上している様が描写されている。これは紅摩には自在には使えてなかった、もしくは紅摩にとってそれまで必要を感じられず、忘れられていたものと思われるが、黄理との戦闘で教えられた「生の実感」(熱さ)を忘れまいとして、最後のスイッチが入って使えるようになった、いわば七夜黄理が呼び戻した能力と言える。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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