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308 バイト追加 、 2013年9月11日 (水) 02:54
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令呪の命令は絶対、とは言われるが、いくつかの条件があえば、「絶対」とはいかないのが実際である。<br />令呪の強制力は、命令した内容が明確であったり瞬間的であれば強くなり、曖昧であったり長期間に渡る命令であれば弱くなる。そして、令呪の命令に対しサーヴァントは、それが不本意な命令であれば、拒否するために抵抗する、ということ自体は可能なのである。<br />サーヴァントの意思に沿わず、かつ曖昧で長期間に渡るという悪条件が揃えば、令呪の命令といえど絶対ではない。しかし逆に言えば、そういった特殊な条件でもない限り、令呪の「サーヴァントに対する絶対命令権」という謳い文句に偽りはない。いかにサーヴァントの意思に沿わずとも、その命令が明確で瞬間的であれば、ほぼ抵抗を許さず強制できる。<br>端的な例が「サーヴァントに自害を強制する」という命令であり、マスターにとってサーヴァントが都合の悪い存在となった場合、マスターはいつでもサーヴァントの意思を無視して切り捨てることができる。<br />(これがあるため、作中で自分のマスターを直接殺害したサーヴァントの多くは、全ての令呪を使い切らせた状態で実行している。返り討ちにあうリスクを考慮しないのであれば、令呪を持ったままのマスターの殺害も可能)。<br>実際、[[アサシン (Apocrypha・黒)|黒のアサシン]]は召喚者の「自害しろ」という命令に対し令呪を使われる寸前に召喚者の下顎を斬り落とし、使用を未然に防いでいる。<br />セイバールートのバッドエンドの一つには、[[セイバー]]が[[衛宮士郎|士郎]]を手にかけるというものもある。
 
令呪の命令は絶対、とは言われるが、いくつかの条件があえば、「絶対」とはいかないのが実際である。<br />令呪の強制力は、命令した内容が明確であったり瞬間的であれば強くなり、曖昧であったり長期間に渡る命令であれば弱くなる。そして、令呪の命令に対しサーヴァントは、それが不本意な命令であれば、拒否するために抵抗する、ということ自体は可能なのである。<br />サーヴァントの意思に沿わず、かつ曖昧で長期間に渡るという悪条件が揃えば、令呪の命令といえど絶対ではない。しかし逆に言えば、そういった特殊な条件でもない限り、令呪の「サーヴァントに対する絶対命令権」という謳い文句に偽りはない。いかにサーヴァントの意思に沿わずとも、その命令が明確で瞬間的であれば、ほぼ抵抗を許さず強制できる。<br>端的な例が「サーヴァントに自害を強制する」という命令であり、マスターにとってサーヴァントが都合の悪い存在となった場合、マスターはいつでもサーヴァントの意思を無視して切り捨てることができる。<br />(これがあるため、作中で自分のマスターを直接殺害したサーヴァントの多くは、全ての令呪を使い切らせた状態で実行している。返り討ちにあうリスクを考慮しないのであれば、令呪を持ったままのマスターの殺害も可能)。<br>実際、[[アサシン (Apocrypha・黒)|黒のアサシン]]は召喚者の「自害しろ」という命令に対し令呪を使われる寸前に召喚者の下顎を斬り落とし、使用を未然に防いでいる。<br />セイバールートのバッドエンドの一つには、[[セイバー]]が[[衛宮士郎|士郎]]を手にかけるというものもある。
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なお、令呪は事実上現代の魔術師には魔術で干渉できない、とされている対魔力Aのサーヴァント(セイバー等)にも干渉する事が可能。これは単純に令呪の魔力がAランクを超えるということではなく、魔力による強制力以外にもサーヴァントは召喚の際に「令呪を受け入れる」という契約を交わしているためである。
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なお、令呪は事実上現代の魔術師には魔術で干渉できない、とされている対魔力Aのサーヴァント(セイバー等)にも干渉する事が可能。これは単純に令呪の魔力がAランクを超えるということではなく、魔力による強制力以外にもサーヴァントは召喚の際に「令呪を受け入れる」という契約を交わしているためである。
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ただし対魔力が令呪に対して完全に無力と言う訳ではなく、高い対魔力スキルを持っていれば意に沿わぬ命令に反発する事が可能。マスター側はこの場合、重ねて使用する事でさらなる強制力を発揮することができる。<br>抵抗の実例としては『stay night』で[[キャスター]]がセイバーに下した絶対服従の令呪、『Zero』で[[衛宮切嗣|切嗣]]が同じくセイバーに下した聖杯破壊の令呪が挙げられる。<br>どちらにおいても、セイバーは1画目の命令に対して強い抵抗を示すと同時に、重ねられた2画目の命令に屈してしまっている。<br>『Apocrypha』においても[[ライダー (Apocrypha・黒)|黒のライダー]]の心情を現す文に「令呪も魔術の一種である以上、自身の対魔力スキルで弾く事も出来ようが」「仮令(たとえ)Aランクであっても逆らうのは一画が限度」「二画使用されれば、どんな命令にも従わなければならない」と言うものがある。
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ただし対魔力が令呪に対して完全に無力と言う訳ではなく、高い対魔力スキルを持っていれば意に沿わぬ命令に反発する事が可能。マスター側はこの場合、重ねて使用する事でさらなる強制力を発揮することができる。<br>抵抗の実例としては『stay night』で[[キャスター]]がセイバーに下した絶対服従の令呪、『Zero』で[[衛宮切嗣|切嗣]]が同じくセイバーに下した聖杯破壊の令呪が挙げられる。<br>どちらにおいても、セイバーは1画目の命令に対して強い抵抗を示すと同時に、重ねられた2画目の命令に屈してしまっている。<br>『Apocrypha』においても[[ライダー (Apocrypha・黒)|黒のライダー]]の心情を現す文に「令呪も魔術の一種である以上、自身の対魔力スキルで弾く事も出来ようが」「仮令(たとえ)Aランクであっても逆らうのは一画が限度」「二画使用されれば、どんな命令にも従わなければならない」と言うものがある。<br>加えて、対魔力Aですら全身全霊をもって抵抗しても、命令を一時的に受け付けずに時間を稼ぐのが限界。戦闘中に咄嗟に使用された場合等には抵抗出来ない。
    
逆に、令呪を使用するマスターが高い能力を持っている場合、本来令呪では通用しない命令を強制する事も可能となる。<br>『stay night』プロローグでは、凛の令呪使用について「『絶対服従』と言う曖昧かつ長期にわたる命令は本来は無効であるはずだが『逆らうと能力が1ランク下がる』程度の強制力を感じている」と言うことを、令呪の対象者である[[アーチャー]]自身が丁寧に説明してくれる。
 
逆に、令呪を使用するマスターが高い能力を持っている場合、本来令呪では通用しない命令を強制する事も可能となる。<br>『stay night』プロローグでは、凛の令呪使用について「『絶対服従』と言う曖昧かつ長期にわたる命令は本来は無効であるはずだが『逆らうと能力が1ランク下がる』程度の強制力を感じている」と言うことを、令呪の対象者である[[アーチャー]]自身が丁寧に説明してくれる。
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また、キャスターがセイバーに下した命令も描写から長期服従の類であると推測されるが、キャスターが神代の魔術師であるためか(抵抗こそされているものの)セイバーに通用している。<br>その逆もまたしかりで、能力の低いマスターならば強制力が落ちるようだ。<br>『EXTRA CCC』では、マスターとして三流の[[ジナコ=カリギリ|ジナコ]]では大英霊たる[[ランサー (Apocrypha・赤)|カルナ]]に対しての令呪も石につまずく程度にしかならないと、カルナ本人の口から発せられている。ただし前述の通り、月の聖杯戦争の令呪は厳密には魔力を用いた物ではないため、地上の聖杯戦争でも同様の事が起こりうるかは不明。
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また、キャスターがセイバーに下した命令も描写から長期服従の類であると推測されるが、キャスターが神代の魔術師であるためか(抵抗こそされているものの)セイバーに通用している。<br>その逆もまたしかりで、能力の低いマスターならば強制力が落ちるようだ。<br>『EXTRA CCC』では、マスターとして三流の[[ジナコ=カリギリ|ジナコ]]では大英霊たる[[ランサー (Apocrypha・赤)|カルナ]]に対しての令呪も石につまずく程度にしかならないと、カルナ本人の口から発せられている。ただし、月の聖杯戦争における流動リソースはマナであるため令呪の原理も地上と似たようなものであると考えられるが、厳密には異なる可能性もあるので、地上の聖杯戦争でも同様の事が起こりうるかは不明。
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また、「狂化ランクEX」にもなると、命令の内容を問わず令呪二画が必須であることが言及されている。<br />ただし、「狂化C」の[[バーサーカー (第四次)|バーサーカー]]に対しては、このサーヴァントが最も守りたくない「[[セイバー]]を絶対に無視する」という命令を一画で遵守させられたこと。対して、「狂化B」の[[バーサーカー]]は令呪を拒絶して弾く可能性が高く、アインツベルンは特別製の強化令呪を拵えていたこと。<br>これらの事情から、「狂化」以外にも、対象になる英霊の霊格が極端に高い(神性A程度)と受諾出来ない命令の場合は令呪を弾く可能性が高まる模様。
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また、「狂化ランクEX」にもなると、命令の内容を問わず令呪二画が必須であることが言及されている。<br />ただし、「狂化C」の[[バーサーカー (第四次)|バーサーカー]]に対しては、このサーヴァントが最も守りたくない「[[セイバー]]を絶対に無視する」という命令を一画で遵守させられたこと。対して、「狂化B」の[[バーサーカー]]は令呪を拒絶して弾く可能性が高く、アインツベルンは特別製の強化令呪を拵えていたこと。<br>これらの事情から、「狂化」以外にも、対象になる英霊の霊格が極端に高い(神性A程度)と受諾出来ない命令の場合は令呪を弾く可能性が高まる。
    
==== サーヴァント以外への使用 ====
 
==== サーヴァント以外への使用 ====
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