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:別世界で英雄王に対して固有結界を披露した時のようなシチュエーションだが、自分自身を「間違い」と断じた以上、出てくるのは誇りある言葉ではなく妹以外のすべてを閉ざすような言葉。
 
:別世界で英雄王に対して固有結界を披露した時のようなシチュエーションだが、自分自身を「間違い」と断じた以上、出てくるのは誇りある言葉ではなく妹以外のすべてを閉ざすような言葉。
 
:この時点で、自身の狙いは美遊のための「時間稼ぎ」で、そのために自らの全てを捨て駒と定義し「生きること」そのものを放棄している。ここまでの経歴と決意を思えば当然だが、何とも悲痛かつ悲壮な覚悟を思わせる。当然、その様を理解できないアンジェリカは激怒した。
 
:この時点で、自身の狙いは美遊のための「時間稼ぎ」で、そのために自らの全てを捨て駒と定義し「生きること」そのものを放棄している。ここまでの経歴と決意を思えば当然だが、何とも悲痛かつ悲壮な覚悟を思わせる。当然、その様を理解できないアンジェリカは激怒した。
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;「―たったひとつが すべてを上回ることだって ある」
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:アンジェリカの放った『天地乖離す開闢の星』を、固有結界内の全ての剣を束ねて迎撃する。
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:その全てを切り裂きながら「たとえ全ての剣を束ねても、究極の一には届かない」と叫ぶアンジェリカに対して、
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:士郎は「―そうだ その通りだ」とそれを肯定する。
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:士郎にとって「たったひとつ」の美遊の命は、他の全てを束ねたよりも重かった。
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;『―何か とても大切な繋がりが 消えたと感じた』
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; ようやく―わかった
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; ずっと自分を支えてくれてたのは
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;『戦うための<ruby><rb>魔力</rb><rt>ちから</rt></ruby>を送ってくれていたのは―』
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; ―美遊だったんだ
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:恐らくは美遊が「士郎さんと本当の兄妹になりたい」と願った際に、美遊本人も気付かぬうちに繋がっていた魔力パス。
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:美遊が「美遊が幸せになれる世界」へ旅立った瞬間それは途切れた。
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:その時士郎はようやく気付く
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:強敵との七連戦もの間、枯れることなくどこからか湧いて来た力。固有結界を展開し、神造兵器の投影すら可能とした魔力。
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:それは美遊から送られていたものだったのだと。
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:美遊のために戦った士郎を守っていたのもまた、士郎を想う美遊だった。
    
;「勝ったよ………切嗣」
 
;「勝ったよ………切嗣」
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