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| : [[Fate/EXTRA CCC|とある平行世界]]での出来事が彼の<ruby><rb>霊基</rb><rt>たましい</rt></ruby>を震わすのか、怒りを露わにする。しかし[[ランルーくん|どこかで聞いた彼女の声]]が竜の少女を許してほしいと訴えかけている。 | | : [[Fate/EXTRA CCC|とある平行世界]]での出来事が彼の<ruby><rb>霊基</rb><rt>たましい</rt></ruby>を震わすのか、怒りを露わにする。しかし[[ランルーくん|どこかで聞いた彼女の声]]が竜の少女を許してほしいと訴えかけている。 |
| : あの顛末は少女の裏切りによるものだったが、彼女自身は少女を恨んでいないことが伺える。 | | : あの顛末は少女の裏切りによるものだったが、彼女自身は少女を恨んでいないことが伺える。 |
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| + | ;「だが。この姿の<ruby><rb>吾</rb><rt>おれ</rt></ruby>は貴様には特に厳しい。貴様が犯した罪は数多い。</br> その中の一つに、英霊となった吾にとっては決して見過ごせぬ罪がある。</br> ―――死をもって償え、とは言わん。償いの場など与えぬからな。」</br>「王たる吾は鷹揚にして苦悩する人間であるが、武人たる吾には一切の邪悪を赦しはしない。</br> 不義不徳、民を玩弄し、無知である事を当然だと考えた殺人鬼よ。</br> 貴様の罪は百年経っても醒めぬ悪夢、貴様の悪は歴史に刻まれし罪科である。</br> 何人も訪れぬ暗闇に還る時だ。では―――徹頭徹尾、<ruby><rb>鏖</rb><rt>みなごろし</rt></ruby>である。」 |
| + | : ハロウィン・カムバックにて。門番として立ちはだかるヴラド三世は、エリザベートの罪を糾弾する。 |
| + | : 『CCC』で突き付けられた「永遠に救われない」という事実。どれだけ善行を積もうが、どれほど時が経とうが、犯した罪科の重みは決して消えることはない。 |
| + | : 何より、彼にとって許せぬ罪をエリザベートは犯した。それゆえに、彼は断罪の槍を掲げる。 |
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| + | ;「そうだ。貴様は罪を犯した。世界は貴様のあの罪を数えぬだろう。</br> 貴様の霊基にも、あの罪は刻まれてはいないだろう。何もかもが無かった事になった世界での話だからな。</br> ……だが、吾は忘れる訳にはいかぬ。</br> 我が妻。我が愛。我が光の最後の理性を、貴様は否定したのだ。</br> あの美しい女のために、吾は貴様を赦さぬ。たとえ、あの女が貴様を赦すと言ってもな―――」 |
| + | : 同イベントにて。ヴラド三世にとって許せぬことを、自分がしてしまったのかもしれないとエリザベートが自問した際の言葉。 |
| + | : 何もかもが無くなった出来事であったとしても。全てが忘れ去られた世界のことであっても。 |
| + | : ただ、己がマスターの『愛』を『愛した』が故に。彼の魂は決してそれを忘れない。 |
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| == メモ == | | == メモ == |
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| == 話題まとめ == | | == 話題まとめ == |
| + | ;月の記憶 |
| + | *『Grand Order』のイベントにて、ヴラド三世がエリザベートの犯した罪を糾弾するシーンがある。</br>マスターを巡る二人の因縁は以前よりファンの間でも話題に挙がることが多かっただけに、公式で取り上げてくれたことに喜ぶユーザーの声は多かった。</br>しかしそれと同時に、一つの疑問点が浮上することになる、それは'''「なぜヴラド三世は月の裏側のことを知っているのか'''」ということだ。 |
| + | **ヴラド三世の語る通り、『CCC』の物語はムーンセルに記録されない「月の裏側」での出来事で、事態が収拾された時点で「全てが無かった事になった」世界での話である。よってエリザベートがランルーくんを殺害したという「事実」も世界には忘れられており、ヴラド三世が事の顛末を知るのは少々難しいと言わざるを得ない。</br>ただし「全てがなかった事になった」とはいえ、[[カルナ]]のように月の裏側での[[ジナコ=カリギリ|ジナコ]]を覚えているケースもあるので、これだけで判断するのは早計だろう。 |
| + | **そもそもマスターを軸として考えた場合、'''「ヴラド三世とエリザベートには接点が存在し得ないのではないか?」'''という推測が上がっている。</br>『EXTRA material』の記述によれば、ランルーくんのサーヴァントとして『EXTRA』ではヴラド三世が召喚されたが、『CCC』のように[[BB]]が存在してしまう歴史においてはエリザベートが召喚されることが確定するという。つまりランルーくんがヴラド三世を召喚した世界では、エリザベートがランルーくんを殺害していないため因縁自体が生じないのではないか、ということである。</br>一応、サーヴァントのデータは聖杯戦争終了後にムーンセルに戻るため、並行世界まで記録するムーンセルのデータベースをヴラド三世自身が閲覧することができれば話は変わってくるのだが、ここで上に述べた「ムーンセルに記録されない月の裏側」という背景が問題となる。エリザベートがランルーくんを殺害した事件は「月の裏側」での出来事であるため、ムーンセルのデータベースにも記録されない事柄を知る術がないのである。 |
| + | *以上の点から、ヴラド三世が月の裏側の記憶をどうやって知ったのかが議論されるようになった。これについては『Grand Order』特有の記憶の曖昧さが招いたのか、あるいは別の手段でヴラド三世が事の顛末を知ったのか、はたまた単なるファンサービスなのか、定かではない。 |
| + | **確実なことは、ヴラド三世がマスターへの『愛』を失っていないという事だけである。『CCC』で[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]が語った三竦みで語るならば、ヴラド三世が抱く彼女への『愛』が、全てがなかったことになった『現実』を歪ませた、のかもしれない……。 |
| == リンク == | | == リンク == |
| *[[登場人物]] | | *[[登場人物]] |