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:千年京を襲撃した李書文の軍を片付け、ネロと精神の主人公との初戦を終えて。<br>SE.RA.PHの危機が迫るとネロは言う。我々と協力せよ(そしてそちらの魂の主人公を再融合させよ)と。しかし、「だから何だ」と玉藻の前は返す。<br>先の災厄を目から背け、私利私欲に走るその姿勢を撤退しながらのネロに侮蔑され、やや哀しげに、しかし決意は固く魂の主人公に向き直る。
 
:千年京を襲撃した李書文の軍を片付け、ネロと精神の主人公との初戦を終えて。<br>SE.RA.PHの危機が迫るとネロは言う。我々と協力せよ(そしてそちらの魂の主人公を再融合させよ)と。しかし、「だから何だ」と玉藻の前は返す。<br>先の災厄を目から背け、私利私欲に走るその姿勢を撤退しながらのネロに侮蔑され、やや哀しげに、しかし決意は固く魂の主人公に向き直る。
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;「そう、そうやって……。ネロさんはいつも、私から奪うのですね。あの時も。」<br>「月の聖杯戦争。その終焉のとき、ムーンセル中枢に入ったのは、ご主人様と……貴女、だえだった。」<br>「私は、そこにいなかった。知っての通り、はぐれてしまいましたから。」<br>「最後のあの部屋で何があったのか、私は知りません。だから……。」<br>「だから、この指輪を与えられた時は本当に……本当に、嬉しかったんです。心の底から。」<br>「今度こそ自分は選ばれたのだと、選んでもらうことができたのだと。薬指に輝く光を前に、確信したんです。」
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;「そう、そうやって……。ネロさんはいつも、私から奪うのですね。あの時も。」<br>「月の聖杯戦争。その終焉のとき、ムーンセル中枢に入ったのは、ご主人様と……貴女、だけだった。」<br>「私は、そこにいなかった。知っての通り、はぐれてしまいましたから。」<br>「最後のあの部屋で何があったのか、私は知りません。だから……。」<br>「だから、この指輪を与えられた時は本当に……本当に、嬉しかったんです。心の底から。」<br>「今度こそ自分は選ばれたのだと、選んでもらうことができたのだと。薬指に輝く光を前に、確信したんです。」
 
:ネロの月のローマを攻め、ネロとの一騎打ちの果てに掴んだ勝利。しかして、倒れかけたネロを精神の主人公は降伏勧告を述べられても手放さない。<br>そんな姿に、玉藻の前は傾国の振る舞いを束の間剥がし、悔しげに、羨ましげに語りだす。
 
:ネロの月のローマを攻め、ネロとの一騎打ちの果てに掴んだ勝利。しかして、倒れかけたネロを精神の主人公は降伏勧告を述べられても手放さない。<br>そんな姿に、玉藻の前は傾国の振る舞いを束の間剥がし、悔しげに、羨ましげに語りだす。
  
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