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;人物
;人物
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:全身に傷跡を持つ筋骨隆々とした戦士。<!--一人称は「俺」。-->
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:全身に傷跡を持つ筋骨隆々とした戦士。一人称は「俺」。
:戦闘狂であり、殴り合うことを楽しみとしている。しかし、バーサーカーで召喚されたにも関わらず、多少の凶暴性が残っている程度で狂気はその片鱗すら浮かばず、高等な会話とそれによる意思疎通も可能。
:戦闘狂であり、殴り合うことを楽しみとしている。しかし、バーサーカーで召喚されたにも関わらず、多少の凶暴性が残っている程度で狂気はその片鱗すら浮かばず、高等な会話とそれによる意思疎通も可能。
:これは生前にて老いてなおも理性を保ったままドラゴンスレイヤーを成し遂げた逸話があるため、狂化ランクが『E-』とかなり低い故であり、狂化のメリット及びデメリットはほとんど失われており、培った技も衰えることはない。
:これは生前にて老いてなおも理性を保ったままドラゴンスレイヤーを成し遂げた逸話があるため、狂化ランクが『E-』とかなり低い故であり、狂化のメリット及びデメリットはほとんど失われており、培った技も衰えることはない。
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:生前は王であったが、王よりも破壊を求めて、ついには竜殺しすら成し遂げるほどの凶暴性は、老いてもなお変わらなかった。
:生前は王であったが、王よりも破壊を求めて、ついには竜殺しすら成し遂げるほどの凶暴性は、老いてもなお変わらなかった。
:基本的に今の姿勢はいわゆるテロリストのそれに近く、創造と破壊が雌雄一対の存在であると認識し、破壊の後だからこそ創造を為したのだと嘯く。
:基本的に今の姿勢はいわゆるテロリストのそれに近く、創造と破壊が雌雄一対の存在であると認識し、破壊の後だからこそ創造を為したのだと嘯く。
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:外見のイメージや凶暴さとは裏腹に、私利私欲へ走らず真っ当かつ穏健に国を治めており、民のために命を賭して戦う英雄としての側面を見せている。
:外見のイメージや凶暴さとは裏腹に、私利私欲へ走らず真っ当かつ穏健に国を治めており、民のために命を賭して戦う英雄としての側面を見せている。
:女性にも優しく、五章でアルカトラズに捕らえられた[[シータ]]に対しては何も手を出さなかった。
:女性にも優しく、五章でアルカトラズに捕らえられた[[シータ]]に対しては何も手を出さなかった。
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;能力
;能力
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: 手にした二本の剣<!--『赤原猟犬』と『鉄槌蛇潰』-->で戦うが、ベオウルフ自身は武具による技巧よりも天性の剛力を最大の武器としており、素手での殴り合いで真価を発揮する。
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: 手にした二本の剣『赤原猟犬』と『鉄槌蛇潰』で戦うが、ベオウルフ自身は武具による技巧よりも天性の剛力を最大の武器としており、素手での殴り合いで真価を発揮する。
:『Grand Order』第五章終盤では同じステゴロサーヴァントとして李書文と激突するも、「ただ殴ることに特化した」彼は技量の差で打ち負かされてしまった。
:『Grand Order』第五章終盤では同じステゴロサーヴァントとして李書文と激突するも、「ただ殴ることに特化した」彼は技量の差で打ち負かされてしまった。
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== [[宝具]] ==
== [[宝具]] ==
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;源流闘争(グレンデル・バスター)
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:ランク:A+→A++<br>種別:対人宝具
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:発動時に二本の魔剣を手放した後、敵一体に拳を乱打する。
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; 赤原猟犬(フルンディング)
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: ベオウルフが使用している鎖で連結された二本の魔剣の一つ。敵を追跡する能力を持つ。
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; 赤原猟犬(フルンディング)
; 赤原猟犬(フルンディング)
: ランク:A<br />種別:対人宝具<br>レンジ:1<br>最大補足:1人
: ランク:A<br />種別:対人宝具<br>レンジ:1<br>最大補足:1人
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50行目:
: セイントグラフでは右手で構えており、再臨するたびに刀身が徐々にボロボロになっていく。
: セイントグラフでは右手で構えており、再臨するたびに刀身が徐々にボロボロになっていく。
; 源流闘争(グレンデル・バスター)
; 源流闘争(グレンデル・バスター)
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: ランク:A+<br />種別:対人宝具<br>レンジ:1<br>最大補足:1人
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: ランク:A+→A++<br />種別:対人宝具<br>レンジ:1<br>最大補足:1人
: 『赤原猟犬』と『鉄槌蛇潰』を破壊することによって使用解禁される特殊宝具。
: 『赤原猟犬』と『鉄槌蛇潰』を破壊することによって使用解禁される特殊宝具。
: グレンデルを仕留めた逸話がそのまま宝具として昇華しているモノで、幕間の物語ではグレンデルが召喚されたことでこの宝具の真価を発揮できないでいた。
: グレンデルを仕留めた逸話がそのまま宝具として昇華しているモノで、幕間の物語ではグレンデルが召喚されたことでこの宝具の真価を発揮できないでいた。
64行目:
56行目:
: この攻撃は原始から変わらぬ根源的な武器(手足)のため、「一度使用すれば見切られるという」特質の宝具やスキルを無効化する。
: この攻撃は原始から変わらぬ根源的な武器(手足)のため、「一度使用すれば見切られるという」特質の宝具やスキルを無効化する。
: ゲームでのモーションは、発動時に二本の魔剣を手放した後、敵一体に拳の乱打を叩き込み、シメに渾身の一撃を食らわせる。
: ゲームでのモーションは、発動時に二本の魔剣を手放した後、敵一体に拳の乱打を叩き込み、シメに渾身の一撃を食らわせる。
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==真名:ベオウルフ==
==真名:ベオウルフ==
70行目:
61行目:
:ある城において人の魂を貪り食う怪物、グレンデルの噂を聞きつけたベオウルフが十五人の部下と共に退治に赴いた。
:ある城において人の魂を貪り食う怪物、グレンデルの噂を聞きつけたベオウルフが十五人の部下と共に退治に赴いた。
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:十二年前、シルディング属の長ロースガールは館ヘオロットを建造し、それを祝って連日連夜宴を開いたが、それに苛立った巨人グレンデルはヘオロットを襲っては毎夜シルディング族の人間を殺戮した。
:十二年前、シルディング属の長ロースガールは館ヘオロットを建造し、それを祝って連日連夜宴を開いたが、それに苛立った巨人グレンデルはヘオロットを襲っては毎夜シルディング族の人間を殺戮した。
:ベオウルフは、ロースガールたちが避難したヘオロットに留まり、深夜にやってきたグレンデルを相手に素手で戦い、その腕をもぎ取った。
:ベオウルフは、ロースガールたちが避難したヘオロットに留まり、深夜にやってきたグレンデルを相手に素手で戦い、その腕をもぎ取った。
:安心したのも束の間、グレンデルの母がロースガールの部下を連れ去り、もぎ取った腕を奪い去ったが、ベオウルフはこれを追跡して、グレンデルとその母親の首をはねた。
:安心したのも束の間、グレンデルの母がロースガールの部下を連れ去り、もぎ取った腕を奪い去ったが、ベオウルフはこれを追跡して、グレンデルとその母親の首をはねた。
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:それから五十年の月日は経ち、ベオウルフは王となったが、宝を盗まれたことで怒った火竜が国を襲撃し、民衆を混乱に陥れた。<br>老いた体に鞭を打ち、火竜と死闘を繰り広げるが、火竜との戦いで部下は臆病風に吹かれて散り散りになって逃げ、老いた自分と若騎士<!--ウィラーフ-->だけが残されていた。<br>火竜がどれほどの強敵か解っているのに、今の自分の力は全盛期から程遠いのに、何故立ち向かおうとしたのか。<br>若かりし頃の情熱はとうに失せて、ただ平穏の望みしか残ってない彼は闘志を見せた。
:それから五十年の月日は経ち、ベオウルフは王となったが、宝を盗まれたことで怒った火竜が国を襲撃し、民衆を混乱に陥れた。<br>老いた体に鞭を打ち、火竜と死闘を繰り広げるが、火竜との戦いで部下は臆病風に吹かれて散り散りになって逃げ、老いた自分と若騎士<!--ウィラーフ-->だけが残されていた。<br>火竜がどれほどの強敵か解っているのに、今の自分の力は全盛期から程遠いのに、何故立ち向かおうとしたのか。<br>若かりし頃の情熱はとうに失せて、ただ平穏の望みしか残ってない彼は闘志を見せた。
:グレンデルを打倒した時の情熱はなくとも、己の背後には平穏があった。無数の人々が慎ましい幸福を享受し、厳しくも絶望のない生活を必死になって営んでいる。<br>己の為でもなく、名誉の為でも、富貴の為でもない。<br>平穏を守るために、火竜と相打ちとなる形で王としての義務を全うした。
:グレンデルを打倒した時の情熱はなくとも、己の背後には平穏があった。無数の人々が慎ましい幸福を享受し、厳しくも絶望のない生活を必死になって営んでいる。<br>己の為でもなく、名誉の為でも、富貴の為でもない。<br>平穏を守るために、火竜と相打ちとなる形で王としての義務を全うした。
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:なお、グレンデル退治とドラゴン退治以外にベオウルフのエピソードは残っていないが、世界に散らばった数々の伝説の源流となったのは確かである。
:なお、グレンデル退治とドラゴン退治以外にベオウルフのエピソードは残っていないが、世界に散らばった数々の伝説の源流となったのは確かである。
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===関連===
===関連===
;ベルセルク
;ベルセルク
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**形状からすると、ベオウルフが使用している鎖で連結された二本の剣の片方、細身のものがフルンティングと思われる。もう片方については不明だが、竜退治に使用されたネイリング、グレンデルの母を退治したときに使用したヨツンの剣などが候補として考えられる。
**形状からすると、ベオウルフが使用している鎖で連結された二本の剣の片方、細身のものがフルンティングと思われる。もう片方については不明だが、竜退治に使用されたネイリング、グレンデルの母を退治したときに使用したヨツンの剣などが候補として考えられる。
*ベオウルフのコンセプトは映画「ファイトクラブ」の登場人物「タイラー・ダーデン」とのこと。
*ベオウルフのコンセプトは映画「ファイトクラブ」の登場人物「タイラー・ダーデン」とのこと。
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<!--**キャラクターデザインを担当した下越氏もシンプルにタフそうなデザインにした。-->
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**キャラクターデザインを担当した下越氏もシンプルにタフそうなデザインにした。
**原典のベオウルフは戦闘狂の側面は皆無であり、むしろ国への忠義に厚く正義感も強い極めてオーソドックスな英雄となっている(仇討ちに積極的など、北欧らしい任侠じみた文化に染まっていることはいるが)。型月ではまま見かけられる、性格改変度の高い英霊の一人。
**原典のベオウルフは戦闘狂の側面は皆無であり、むしろ国への忠義に厚く正義感も強い極めてオーソドックスな英雄となっている(仇討ちに積極的など、北欧らしい任侠じみた文化に染まっていることはいるが)。型月ではまま見かけられる、性格改変度の高い英霊の一人。
*怪物殺し・竜殺しの逸話を持っている英雄ではあるが、これといってそれに類するスキルは保有していない。竜殺しとしての知名度は[[ジークフリート|邪竜殺し]]や[[ゲオルギウス|イングランドの守護聖人]]に比べるとやや低めではあるが、後世への影響を考えるとそれなりのものではある。それが実装されていないのは、バーサーカーというクラスかつ、設定上火竜よりグレンデルに重きを置いたものとなっているからか。
*怪物殺し・竜殺しの逸話を持っている英雄ではあるが、これといってそれに類するスキルは保有していない。竜殺しとしての知名度は[[ジークフリート|邪竜殺し]]や[[ゲオルギウス|イングランドの守護聖人]]に比べるとやや低めではあるが、後世への影響を考えるとそれなりのものではある。それが実装されていないのは、バーサーカーというクラスかつ、設定上火竜よりグレンデルに重きを置いたものとなっているからか。