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:それは美遊から送られていたものだったのだと。
 
:それは美遊から送られていたものだったのだと。
 
:美遊のために戦った士郎を守っていたのもまた、士郎を想う美遊だった。
 
:美遊のために戦った士郎を守っていたのもまた、士郎を想う美遊だった。
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;「大丈夫だよな美遊 きっとお前なら すぐ友達もできるさ」<br>「もっともっと 色んなことを……教えてやりたかったな」<br>「あ……そういや」<br>「海に連れてくって約束 忘れてた」<br>「まずいなぁ……怒ってるかな美遊 怒ってるよなぁ…」<br>「……まぁでも 俺もちょっとはがんばったし」<br>「許してくれよな」
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:別世界へと送り出した妹へと向けた、最後の言葉。妹を案じながら自らの力不足を噛み締め、その行く末の幸福を願う。
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:「ちょっとはがんばった」とは言うが、ちょっとどころか自らの存在すら犠牲にした、命がけのがんばりである。「ちょっと」どころではない。
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:そして美遊と交わした「海へ連れていく」という約束と「色んなことを教える」という願いは、並行世界の自分が、義妹の親友となった義妹と一緒に確かに果たしてくれていた。
    
;「勝ったよ………切嗣」
 
;「勝ったよ………切嗣」
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