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;略歴
 
;略歴
:暗殺組織に「暗殺道具として」育てられていたという壮絶な過去の持ち主。暗殺道具としての仕事を果たした後に自害するはずであったが、自身の成果に疑問を感じたことからそのまま惰性で生き続けた。暗殺のため用意された仮の経歴・社会的地位にそのまま納まり、2年ほど前からは柳洞寺に客分として居候している。<br>[[魔術|魔術師]]ではなく、そもそも[[聖杯戦争]]とは関係のない人間だったが、柳洞寺の前で行き倒れていたキャスターを助け、彼女に頼まれるままに力を貸すことになった。
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:暗殺組織に「暗殺道具として」育てられていたという壮絶な過去の持ち主。暗殺の道具として人里離れた森で「生産」された彼は、生まれてから完成するまで十メートル四方の森から出ることなく、ただひとつの技能を磨き続けていた。そして道具としての仕事を果たした後に自害するはずであったが、自身の成果に疑問を感じたことからそのまま惰性で生き続けた。暗殺のため用意された仮の経歴・社会的地位にそのまま納まり、2年ほど前からは柳洞寺に客分として居候している。<br>[[魔術|魔術師]]ではなく、そもそも[[聖杯戦争]]とは関係のない人間だったが、柳洞寺の前で行き倒れていたキャスターを助け、彼女に頼まれるままに力を貸すことになった。
    
;人物
 
;人物
:実直と寡黙を絵に描いたような人物。生徒からの評判は悪くなく、上級生になればなるほど彼の持ち味を理解し親しむ生徒が多くなるとか。<br>いささか融通の効かな過ぎるきらいがあり、テスト問題に誤字があっただけでテストを中止したという逸話が語り草となっている。<br>自らを「朽ち果てた殺人鬼」と言い、生ける屍であったが、キャスターとの出会いに彼なりの意味を見出す。
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:実直と寡黙を絵に描いたような人物。余計な事は一切口にせず、悟りを開いた仙人や聖人のような近寄りがたい雰囲気を醸し出しているが、生徒からの評判は悪くなく、上級生になればなるほど彼の持ち味を理解し親しむ生徒が多くなるとか。<br>いささか融通の効かな過ぎるきらいがあり、テスト問題に誤字があっただけでテストを中止したという逸話が語り草となっている。<br>幼少から続いた訓練によって『感動する心』が死んでおり、自らを「朽ち果てた殺人鬼」と呼ぶ生ける屍であったが、キャスターとの出会いに彼なりの意味を見出す。
    
;能力
 
;能力
:特殊な暗殺拳「蛇」の達人。役割の異なる二つの拳打を用いた戦闘技術で、左は「しなる鞭のように円弧を描く」と「垂直かつ直線的」という二つの軌道を組み合わせての牽制と可変軌道による強襲を担当。対する右は普段は動かさず、ここぞというときに強力な一撃を放つ。形が非常に奇特で読みづらく、奇襲についてこの上ないほどに優れる。<br>キャスターに[[魔術]]で拳を「強化」してもらうことにより、[[サーヴァント]]であっても彼の技を初めて見る相手であれば互角以上に戦うことが可能で、[[ライダー]]を殺害し、[[セイバー]]を戦闘不能に追い込むなど驚異的な戦闘能力を発揮する。<br>恐ろしい事に、セイバーの初撃を素手で封じた時はキャスターも強化が間に合っておらず、純粋に'''彼自身の実力によるものである'''。<br>だが[[令呪]]も魔術回路も持たないマスターであるため、彼だけではサーヴァントを現代に留めて置ける能力が無い。
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:二千万円と二十年の時間をかけて完成させられた、役割の異なる二つの拳打を用いた特殊な暗殺拳「蛇」の達人。左は「しなる鞭のように円弧を描く」と「垂直かつ直線的」という二つの軌道を組み合わせての牽制と可変軌道による強襲を担当。対する右は普段は動かさず、ここぞというときに強力な一撃を放つ。形が非常に奇特で読みづらく、奇襲についてこの上ないほどに優れる。<br>キャスターに[[魔術]]で拳を「強化」してもらうことにより、[[サーヴァント]]であっても彼の技を初めて見る相手であれば互角以上に戦うことが可能で、[[ライダー]]を殺害し、[[セイバー]]を戦闘不能に追い込むなど驚異的な戦闘能力を発揮する。<br>恐ろしい事に、セイバーの初撃を素手で封じた時はキャスターも強化が間に合っておらず、純粋に'''彼自身の実力によるものである'''。<br>だが[[令呪]]も魔術回路も持たないマスターであるため、彼だけではサーヴァントを現代に留めて置ける能力が無い。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[キャスター]]
 
;[[キャスター]]
:サーヴァントだが、使役や共闘といった関係ではなく一方的に助力をしている状態。<br>hollowでは夫婦としてどう向き合っていくのが正しいのか模索している。平行世界(花のみやこ!)では妻となっているが、料理が下手。
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:サーヴァントだが、使役や共闘といった関係ではなく一方的に助力をしている状態。<br>書類上は結婚しているが、まだ式は挙げておらず、hollowでは夫婦としてどう向き合っていくのが正しいのか模索している。平行世界(花のみやこ!)では妻となっているが、やっぱり料理が下手。娘さんからは「ママの料理ってあんまり美味しくないよね」と評されている。
    
;[[柳洞一成]]
 
;[[柳洞一成]]
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;[[藤村大河]]
 
;[[藤村大河]]
 
:同僚。穂群原では対極的な位置にいるが、相談事を持ちかけられたりと仲は悪くない。
 
:同僚。穂群原では対極的な位置にいるが、相談事を持ちかけられたりと仲は悪くない。
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;[[アサシン]]
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:友人。「宗一郎殿」と呼ばれる。<br>本編ではずっと霊体化するようキャスターに言われていたため出会う機会がなかったが、後に暇な時は一緒に将棋をして遊ぶなど結構親しい関係になる。
    
;葛木亜魅
 
;葛木亜魅
:平行世界で生まれた娘。娘可愛さの余り、変な虫がつかない服装で学校へ行くよう意見したり、彼女のパンクな眼帯を「'''キュート'''」と評するなど、かなり弾けている。
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:平行世界で生まれた娘。<br>娘可愛さの余り、変な虫がつかないようにワザと派手な服装で学校へ行くよう意見したり、彼女のパンクな眼帯を「これはこれで'''キュート'''」と評するなど、かなり弾けている。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
'''Fate/stay night'''
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===Fate/stay night===
 
;「成程……。<br> それは悪い事なのか? 衛宮」
 
;「成程……。<br> それは悪い事なのか? 衛宮」
 
:士郎にキャスターが街の人の生命力を奪っている事を聞かされた時の一言。 眉毛一つ動かさずに言い切っている。
 
:士郎にキャスターが街の人の生命力を奪っている事を聞かされた時の一言。 眉毛一つ動かさずに言い切っている。
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'''フェイト/タイガーころしあむ'''
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===フェイト/タイガーころしあむ===
 
;「……くだらん。<br> この聖杯を、“あれ”が手にしたとしよう。本懐を遂げたとしよう。<br> だが、その日から長き月日を耐え、忍び、困難に打ち勝たねばならぬ『生きる』という試練が待ち受けているのだ。<br> それに対し私に出来うる事は、今現在の数刻の苦痛のみ。<br> 何と楽な道か。だがこの程度の事しか、私には“あれ”にしてやれる術が見つからん——<br> ……以上だ。柄にもなく声をあげるとは私も未熟だな。<br> では来い、人あらざる者。我が安楽の道を阻んでみるか」
 
;「……くだらん。<br> この聖杯を、“あれ”が手にしたとしよう。本懐を遂げたとしよう。<br> だが、その日から長き月日を耐え、忍び、困難に打ち勝たねばならぬ『生きる』という試練が待ち受けているのだ。<br> それに対し私に出来うる事は、今現在の数刻の苦痛のみ。<br> 何と楽な道か。だがこの程度の事しか、私には“あれ”にしてやれる術が見つからん——<br> ……以上だ。柄にもなく声をあげるとは私も未熟だな。<br> では来い、人あらざる者。我が安楽の道を阻んでみるか」
 
:「タイガーころしあむ」葛木編にて、虎聖杯に固執する理由をイリヤに向けて語るくだり。<br>コメディであるタイころにおいて、彼のシナリオだけは本編と見まがうシリアスぶりである。
 
:「タイガーころしあむ」葛木編にて、虎聖杯に固執する理由をイリヤに向けて語るくだり。<br>コメディであるタイころにおいて、彼のシナリオだけは本編と見まがうシリアスぶりである。
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'''氷室の天地 Fate/school life'''
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===氷室の天地 Fate/school life===
 
;「ならおまえの旅はもうここまでだ。冒険を打ち切ろう」
 
;「ならおまえの旅はもうここまでだ。冒険を打ち切ろう」
 
:修学旅行中蒔寺を無断行動させないよう氷室と美綴に取り押さえさせ、涙ながらに「知らない街を冒険したい。冒険でしょでしょ」と訴える蒔寺に対して。元ネタはアニメ「ガンバの冒険」のED曲で、絶望的な歌詞で知られる「冒険者たちのバラード」より。その台詞に対して蒔寺も同じ曲から「夕日にドクロをうつされるー」と返している。
 
:修学旅行中蒔寺を無断行動させないよう氷室と美綴に取り押さえさせ、涙ながらに「知らない街を冒険したい。冒険でしょでしょ」と訴える蒔寺に対して。元ネタはアニメ「ガンバの冒険」のED曲で、絶望的な歌詞で知られる「冒険者たちのバラード」より。その台詞に対して蒔寺も同じ曲から「夕日にドクロをうつされるー」と返している。
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*所謂、'''山育ち'''。
 
*所謂、'''山育ち'''。
 
*『hollow』発売以前は、「所属していた暗殺組織は七夜と似たような組織」という説明があり、月姫とのつながりを示唆する人物として見られていた。<br>が、hollowで明らかになったところでは、彼相手にするのは政治的・経済的な重要人物、あくまで人間の要人であり、退魔組織とは関係ない様子。あくまで「似たような」というのは使っている技術の点だったらしい。<br>また、七夜一族は「生還」のためにその技術を築いたが、彼のいた組織は「道具生産」として葛木に技を教え込んでおり、使い捨てのものとして見ていた。
 
*『hollow』発売以前は、「所属していた暗殺組織は七夜と似たような組織」という説明があり、月姫とのつながりを示唆する人物として見られていた。<br>が、hollowで明らかになったところでは、彼相手にするのは政治的・経済的な重要人物、あくまで人間の要人であり、退魔組織とは関係ない様子。あくまで「似たような」というのは使っている技術の点だったらしい。<br>また、七夜一族は「生還」のためにその技術を築いたが、彼のいた組織は「道具生産」として葛木に技を教え込んでおり、使い捨てのものとして見ていた。
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**彼らを生産する側の者たちの住居は廟と表現されている。そこでは命に背いた者が生きたまま解体される、生産者に恥をかかせた者が脳を動物に移植される、子供の肉詰め水槽がある、とされる。彼が実際に行った時は一点の染みも見当たらなかったが、そういった非道は確実に行われていたらしい。
 
*『hollow』のエピソードから逆算した場合、実年齢は25〜6歳と見た目に反してかなり若い。<br>ただし、名前や経歴はすべて偽装と思われる為、戸籍上の年齢がこれに一致するかは不明。
 
*『hollow』のエピソードから逆算した場合、実年齢は25〜6歳と見た目に反してかなり若い。<br>ただし、名前や経歴はすべて偽装と思われる為、戸籍上の年齢がこれに一致するかは不明。
 
*キャラクター設定は小説版『[[魔法使いの夜]]』の主人公の一人[[静希草十郎]]の「裏の顔」からで、名前も草十郎のもじりである。『stay night』製作時点では魔法使いの夜を発表する予定が全くなかったため流用したとのこと。なおPCゲーム版での草十郎のキャラクターは小説版とは大きく異なるらしい。
 
*キャラクター設定は小説版『[[魔法使いの夜]]』の主人公の一人[[静希草十郎]]の「裏の顔」からで、名前も草十郎のもじりである。『stay night』製作時点では魔法使いの夜を発表する予定が全くなかったため流用したとのこと。なおPCゲーム版での草十郎のキャラクターは小説版とは大きく異なるらしい。
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==話題まとめ==
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;VSバゼット
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:[[バゼット・フラガ・マクレミッツ]]と戦った場合は、初戦は葛木が有利、二戦目にはバゼットがほぼ完勝とされる。<br>これは、葛木が奇襲必殺を旨とした暗殺者であるのに対し、バゼットは人間が考え鍛え上げた格闘技のエキスパートであるためで、才能重視のサーヴァントよりも早く蛇に対応できる可能性があるからである。ただし、バゼットが葛木は一般人だからと甘く見てしまいあっさり倒されてしまう可能性も十分ある。なお初戦であっても一戦のみ、かつ闇討ちという条件ならば葛木が強い。
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;VSキャスター
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:キャスターと戦った場合、「惚れた方の負け」ということでキャスターが自滅する。本来有り得ない組み合わせの対戦カードだが、真面目に戦闘した場合にはまともな戦いにならないとされる。なぜなら葛木は気付かれる前に即死させ、キャスターは戦闘が始まれば圧倒的火力で敵を葬るという、どちらも初撃を取った方が勝つという前提戦であるため。
    
== リンク ==
 
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*[[登場人物]]
 
*[[登場人物]]