;「王が捧げるのでない。国が、民草が、その身命を王に捧げるのだ。断じてその逆ではない」<br>「然り。我らは暴君であるが故に英雄だ」<br>「だがなセイバー、自らの治世を、その結末を悔やむ王がいるとしたら、それはただの暗君だ。暴君よりなお始末が悪い」<br>「余の決断、余につき従った臣下達の生き様の果てに行きついた結末であるならば、その滅びは必定だ。<br> 悼みもしよう。涙も流そう。だが決して悔やみはしない」<br>「ましてそれを覆すなど! そんな愚行は、余とともに時代を築いた全ての人間に対する侮辱である!」 | ;「王が捧げるのでない。国が、民草が、その身命を王に捧げるのだ。断じてその逆ではない」<br>「然り。我らは暴君であるが故に英雄だ」<br>「だがなセイバー、自らの治世を、その結末を悔やむ王がいるとしたら、それはただの暗君だ。暴君よりなお始末が悪い」<br>「余の決断、余につき従った臣下達の生き様の果てに行きついた結末であるならば、その滅びは必定だ。<br> 悼みもしよう。涙も流そう。だが決して悔やみはしない」<br>「ましてそれを覆すなど! そんな愚行は、余とともに時代を築いた全ての人間に対する侮辱である!」 |