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| :彼の魔術師としての特性はピーキーであり、言葉で表すなら『魔術回路と魔術センスこそ一流、なれど魔術師としての心構えが完全に欠落している』。両親からも全く底が見えない才能と典型的な魔術師像から逸脱した気質に恐怖され、時計塔に送り込まれたのも、エスカルドスの麒麟児のお披露目としてではなく、厄介払いをするような形で追い払われたため。 | | :彼の魔術師としての特性はピーキーであり、言葉で表すなら『魔術回路と魔術センスこそ一流、なれど魔術師としての心構えが完全に欠落している』。両親からも全く底が見えない才能と典型的な魔術師像から逸脱した気質に恐怖され、時計塔に送り込まれたのも、エスカルドスの麒麟児のお披露目としてではなく、厄介払いをするような形で追い払われたため。 |
| :時計塔でも、自らの利権を組み込もうと目論んだ講師達も、彼の気質がどうしても矯正できないことで徐々に彼を疎み、プライドを傷つけられて最終的に追い出してしまい、エルメロイⅡ世と出会うまでたらい回しにされてしまう。<ref>『Fake』作中でも「一流の原石があるのに磨くことができず、その原石が原石のまま宝石以上に眩い輝きを放つ」と揶揄されている。</ref> | | :時計塔でも、自らの利権を組み込もうと目論んだ講師達も、彼の気質がどうしても矯正できないことで徐々に彼を疎み、プライドを傷つけられて最終的に追い出してしまい、エルメロイⅡ世と出会うまでたらい回しにされてしまう。<ref>『Fake』作中でも「一流の原石があるのに磨くことができず、その原石が原石のまま宝石以上に眩い輝きを放つ」と揶揄されている。</ref> |
− | :また、死徒に関して「効率が悪い」と言い切ったり、人の命を地球より重いと言いつつも、「地球を飛び越えるための大事な部品」として襲撃した傭兵たちを「殺したら可哀想だし勿体無い」等、'''魔術師でもただの人間でもない'''一面を覗かせている。 | + | :また、死徒に関して「効率が悪い」と言い切ったり、人の命を地球より重いとしつつも自分を襲撃した魔術師たちを「地球を飛び越えるための大事な部品」「殺したら可哀想だし勿体無い」と言うなど、'''魔術師でもただの人間でもない'''得体の知れない一面を覗かせている。 |
| : 今回の聖杯戦争に参加したがる理由も「聖杯を見てみたい」「英霊と友達になりたい」といった軽いにも程があるものだけで、それでいながら、サーヴァントの召喚触媒(と勘違いした模造ナイフ)を手に入れるや否や、命の保証など一切ない死地へと躊躇なく、準備も予備知識もろくにない状態で飛び込んでいくほどの無茶な行動力を持ち合わせているのが本当に始末に悪い。 | | : 今回の聖杯戦争に参加したがる理由も「聖杯を見てみたい」「英霊と友達になりたい」といった軽いにも程があるものだけで、それでいながら、サーヴァントの召喚触媒(と勘違いした模造ナイフ)を手に入れるや否や、命の保証など一切ない死地へと躊躇なく、準備も予備知識もろくにない状態で飛び込んでいくほどの無茶な行動力を持ち合わせているのが本当に始末に悪い。 |
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| : 「天恵の忌み子」「天才馬鹿」などなどと渾名される通り、理想とされる魔術師像からはかけ離れた性格を度外視すると、魔術の才能は時計塔の全学生の中でもトップレベル。 | | : 「天恵の忌み子」「天才馬鹿」などなどと渾名される通り、理想とされる魔術師像からはかけ離れた性格を度外視すると、魔術の才能は時計塔の全学生の中でもトップレベル。 |
| : ロードや教授陣も加わっている魔術協会幹部による極秘会議の内容を、幾重にも張り巡らされた結界をものともせず、「試しにハッキングしてみたら上手くできた」と干渉したことすら悟られずに傍受する、自らの手に宿った令呪を少し調べただけで大体の仕組みを把握する、他人が使役している使い魔とのラインに介入して視覚情報を覗き見る、果ては'''聖遺物でも何でもない玩具同然の模造品を「魔力の流れとかいろいろ弄ってたら『繋がっちゃった』」で触媒とし、白昼堂々、儀式の祭壇も呪文の詠唱も無しでサーヴァントの召喚に成功する'''、など、真面目に魔道を追求している者や聖杯戦争の秘匿性や前準備の難しさを良く知る者が見たら確実に激怒するか絶句するレベルの所業を当たり前のように、しかも全く躊躇なくやってのける。<ref>『Fake』3巻では勝手に渡米した件諸々を仕出かしたフラットを説教したエルメロイⅡ世にバーサーカー召喚の経緯を正直に答えたところ、数分の絶句の後にそれまで以上の勢いで説教が再開された一幕があった。</ref> | | : ロードや教授陣も加わっている魔術協会幹部による極秘会議の内容を、幾重にも張り巡らされた結界をものともせず、「試しにハッキングしてみたら上手くできた」と干渉したことすら悟られずに傍受する、自らの手に宿った令呪を少し調べただけで大体の仕組みを把握する、他人が使役している使い魔とのラインに介入して視覚情報を覗き見る、果ては'''聖遺物でも何でもない玩具同然の模造品を「魔力の流れとかいろいろ弄ってたら『繋がっちゃった』」で触媒とし、白昼堂々、儀式の祭壇も呪文の詠唱も無しでサーヴァントの召喚に成功する'''、など、真面目に魔道を追求している者や聖杯戦争の秘匿性や前準備の難しさを良く知る者が見たら確実に激怒するか絶句するレベルの所業を当たり前のように、しかも全く躊躇なくやってのける。<ref>『Fake』3巻では勝手に渡米した件諸々を仕出かしたフラットを説教したエルメロイⅡ世にバーサーカー召喚の経緯を正直に答えたところ、数分の絶句の後にそれまで以上の勢いで説教が再開された一幕があった。</ref> |
− | :魔術的な構造を感覚的に読み解く能力を有しており、クラスメイトや教授たちの力量を正確に把握するのは勿論、一目見ただけの私服姿のギルガメッシュやジェスターの正体を看破し、街を覆うペイルライダーの魔力の出所を探り当てるなど、おおよその魔術に関する事柄を精緻に把握・解析することが可能。 | + | :魔術的な構造を感覚的に読み解く能力を有しており、クラスメイトや教授たちの力量を正確に把握するのは勿論、一目見ただけの私服姿のギルガメッシュやジェスターの正体を看破し、街を覆うペイルライダーの魔力の出所を探り当て、スノーフィールド全域に張り巡らされた監視網を辿って警察署長やファルデウスの工房を割り出すなど、おおよその魔術に関する事柄を精緻に把握・解析することが可能。 |
| :そのレベルは彼自身の発言を参考にするなら、「感覚の鋭い魔術師なら気づく」二段階前、魔力計すら感知できず、勘の凄く鋭い英霊や死徒でもなければ気づけないような異質な魔力の流れに気づけるような段階にあり、天才という呼び方すら生温く、文字通り「超人じみている」「人間を辞めている」レベルである。 | | :そのレベルは彼自身の発言を参考にするなら、「感覚の鋭い魔術師なら気づく」二段階前、魔力計すら感知できず、勘の凄く鋭い英霊や死徒でもなければ気づけないような異質な魔力の流れに気づけるような段階にあり、天才という呼び方すら生温く、文字通り「超人じみている」「人間を辞めている」レベルである。 |
− | :8歳の時点でエスカルドス家が300年前に取り組んで、結果的に『不可能』だと判断されて死蔵されていた研究を言語化も再現性もなく、感覚的に弄っただけで完成させている。 | + | :8歳の時点で、エスカルドス家が300年前に取り組みはしたが結果的に『不可能』だと判断され死蔵されていた研究を言語化も再現性もなく、感覚的に弄っただけで完成させている。 |
| :エイプリルフール企画でも「自分じゃなくて召喚対象が使うのなら禁呪じゃないよねと召喚した何者かに固有結界を使わせる」「発言をtwitterに投稿する魔術を教授で無断実験する(二番目の式は暴走、周囲の人間も無差別に投稿されるように)」等と色々な意味で弾けている。 | | :エイプリルフール企画でも「自分じゃなくて召喚対象が使うのなら禁呪じゃないよねと召喚した何者かに固有結界を使わせる」「発言をtwitterに投稿する魔術を教授で無断実験する(二番目の式は暴走、周囲の人間も無差別に投稿されるように)」等と色々な意味で弾けている。 |
| :『[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]』において判明した魔術属性は「空」。属性も希少なら魔術のスタイルも極めて異端で、世界各地の魔術の「いいとこどり」をして即席で作った魔術基盤によりそれを「なぜか通してしまう」混沌魔術と呼ばれるもの。ひとつ魔術を使うたびにCPUを設計図から作り直すような不安定で無駄な魔術のはずだが、術式の扱いだけなら色位並というその才能で使いこなしている。特に他人の魔術に干渉する分野には異常なまでの才覚をあらわしており、魔術のベクトルを弄って術者本人に直撃させたり、大掛かりな儀式魔術の構成を見抜いて欠点にダメ出しするなど、「一般的な魔術師」からしたらこの上なく屈辱的で禁忌に近い事を悪気なく、そしていともたやすくやってのける。 | | :『[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]』において判明した魔術属性は「空」。属性も希少なら魔術のスタイルも極めて異端で、世界各地の魔術の「いいとこどり」をして即席で作った魔術基盤によりそれを「なぜか通してしまう」混沌魔術と呼ばれるもの。ひとつ魔術を使うたびにCPUを設計図から作り直すような不安定で無駄な魔術のはずだが、術式の扱いだけなら色位並というその才能で使いこなしている。特に他人の魔術に干渉する分野には異常なまでの才覚をあらわしており、魔術のベクトルを弄って術者本人に直撃させたり、大掛かりな儀式魔術の構成を見抜いて欠点にダメ出しするなど、「一般的な魔術師」からしたらこの上なく屈辱的で禁忌に近い事を悪気なく、そしていともたやすくやってのける。 |