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リビングデッドになった後
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:魔術も神秘も知らない普通の高校生の少年。母方の祖父の遺品として送られてきた手帖の文章を読み上げることで、意図せずしてバーサーカーのサーヴァントを召喚してしまい、聖杯戦争に巻き込まれることになる。
 
:魔術も神秘も知らない普通の高校生の少年。母方の祖父の遺品として送られてきた手帖の文章を読み上げることで、意図せずしてバーサーカーのサーヴァントを召喚してしまい、聖杯戦争に巻き込まれることになる。
 
:バーサーカーから聖杯戦争の概要とその危険性、そして「正義の味方」として人々を守りたいという願いを聞き、巽自身も自分の街を戦火から守るためにマスターとして聖杯戦争に身を投じる覚悟を決める。
 
:バーサーカーから聖杯戦争の概要とその危険性、そして「正義の味方」として人々を守りたいという願いを聞き、巽自身も自分の街を戦火から守るためにマスターとして聖杯戦争に身を投じる覚悟を決める。
:戦端が開かれた後は、玲瓏館陣営を此度の聖杯戦争の諸悪の根源であると判断し、バーサーカーに攻撃を指示する。しかしバーサーカーが突撃をかけている間に、[[沙条愛歌|愛歌]]の命を受けた[[ハサン・サッバーハ〔静謐のハサン〕|アサシン]]の手により暗殺された。その後キャスターによって賢者の石で動く死体(リビングデッド)にされてしまう。
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:戦端が開かれた後は、玲瓏館陣営を此度の聖杯戦争の諸悪の根源であると判断し、バーサーカーに攻撃を指示する。しかしバーサーカーが突撃をかけている間に、[[沙条愛歌|愛歌]]の命を受けた[[ハサン・サッバーハ〔静謐のハサン〕|アサシン]]の手により暗殺された。その後、アサシンの愛が「自らの毒で死なない相手なら愛歌である必要はない」と突きつけるキャスターによって賢者の石で動く死体(リビングデッド)にされてしまう。
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:しかし死してなお人々を思う彼の高潔さは消えることなく、生贄の少女を救い生粋の人類悪につき従うアサシンに多大な影響を与える。最後はセイバーとの対決に臨む彼女の名を呼び止めようとする。
    
;人物
 
;人物
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;能力
 
;能力
 
:令呪は一枚羽で、マスター階梯は最下位。
 
:令呪は一枚羽で、マスター階梯は最下位。
:ほぼ普通の一般人同然だが、母方の祖先が魔術師で、隔世遺伝によって右目に“[[魔眼]]”が発現している。「見る」ことにより対象となった生物のあらゆる動きを停止させる能力であり(当然、対象に魔術の心得があれば抵抗される可能性は高い)、自らの力を把握していなかった時期でも趣味であるカメラのファインダー越しに「見られた」動物は妙に長く動きを止めることが多かった。
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:ほぼ普通の一般人同然だが、母方の祖先が魔術師で、隔世遺伝によって右目に“[[魔眼]]”が発現している。「見る」ことにより対象となった生物のあらゆる動きを停止させる能力であり(当然、対象に魔術の心得があれば抵抗される可能性は高い)、自らの力を把握していなかった時期でも趣味であるカメラのファインダー越しに「見られた」動物は妙に長く動きを止めることが多かった。リビングデッドになった後は魔眼の性質も失われている模様。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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;「俺に<RUBY><RB>令呪</RB><RT>これ</RT></RUBY>を使わせないでくれ。俺がこれを使ったら……<br> すぐに、俺の友達が来る……俺の、友達は……! きっと、きみを殺す!」
 
;「俺に<RUBY><RB>令呪</RB><RT>これ</RT></RUBY>を使わせないでくれ。俺がこれを使ったら……<br> すぐに、俺の友達が来る……俺の、友達は……! きっと、きみを殺す!」
 
:七日目の夜、バーサーカーの戦いを離れて見守るマンションの空き室で、突如現れたアサシンと対峙することとなって。<br>友人であるバーサーカーに無益な殺しをさせたくないという思いと、怪しくはあるが可憐な少女に見えるアサシンを傷つけたくないという良心から出た言葉ではあったが、その善良さは戦いの中で己の命ひとつすらも救えなかった。
 
:七日目の夜、バーサーカーの戦いを離れて見守るマンションの空き室で、突如現れたアサシンと対峙することとなって。<br>友人であるバーサーカーに無益な殺しをさせたくないという思いと、怪しくはあるが可憐な少女に見えるアサシンを傷つけたくないという良心から出た言葉ではあったが、その善良さは戦いの中で己の命ひとつすらも救えなかった。
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;「き、ミ……は……ダレ、だ……?」<br>「だメ、だ……おレハ、きみヲ、こロシたく、なイ」
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:キャスターがアサシンへの贈り物として作ったリビングデッド。既に死んでいる存在にアサシンの毒は効かず「[[沙条愛歌|生粋の人類悪]]や[[主人公 (Grand Order)|人類最後のマスター]]と同じ存在になる。だがあの夜の続きの言葉を紡ぐだけの生き人形となってしまった。
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;「……た、ま、き」
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:生贄にされそうになった芳守鈴埜を妹を重ねたのか彼女を生贄にしようとしていた愛歌から庇う。
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;「ハ、サ、ン」<br>「行く、な」<br>「死ぬ、な」<br><br> 死ぬな 殺すな 逃げろ   生きろ(石牢に刻まれた文字列より抜粋)
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:静謐の名を冠したハサン・サッバーハが、「[[“山の翁”]]」に粛清された過去を語った事を彼は感じていた。それでいてアサシンが全てに精算をつけるべく、真正面からでは勝機が皆無である相手(セイバー)に挑んで討ち取られる覚悟を決めている事も悟っていた。彼のその遺志はアサシンの心を動かすが、その直後泣きながら振り下ろされた彼女のダークで彼の生も終わりを告げる。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
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**あえて主人公との違いを挙げるならば、彼には他の主人公のようなどこか人から外れた精神性はなかった。
 
**あえて主人公との違いを挙げるならば、彼には他の主人公のようなどこか人から外れた精神性はなかった。
 
**妹の環曰く不器用で、焼き魚やお好み焼き等を「ひっくり返す」のが苦手だったらしい。Prototypeの世界にも「起源」の概念があるので、聖杯戦争を卓袱台返しできなかったのは天命だったのかもしれない。
 
**妹の環曰く不器用で、焼き魚やお好み焼き等を「ひっくり返す」のが苦手だったらしい。Prototypeの世界にも「起源」の概念があるので、聖杯戦争を卓袱台返しできなかったのは天命だったのかもしれない。
**皮肉な事に、死後リビングデッドにされた後にアサシンの心を動かしたり、生前に言った事が巡り巡ってセイバーを翻意させる遠因の一つになったりと、ストーリーへの貢献は確実に行われている。結果、'''「死んでから主人公になった」'''等と言われてしまう事も……
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**皮肉な事に、死後リビングデッドにされた後にアサシンやエルザの心を動かしたり、生前に言った事が巡り巡ってセイバーを翻意させる遠因の一つになったりと、ストーリーへの貢献は確実に行われている。結果、'''「死んでから主人公になった」'''等と言われてしまう事も……
    
== リンク ==
 
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