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: 『[[Fate/Grand Order]]』亜種特異点Ⅰ『悪性隔絶魔境 新宿』では西暦1999年の新宿において召喚され、[[バアル|魔神バアル]]と同盟を結んだ。
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: 『[[Fate/Grand Order]]』亜種特異点Ⅰ『悪性隔絶魔境 新宿』では西暦1999年の新宿において召喚され、己の目的を果たすために[[バアル|魔神バアル]]と同盟を結んだ。
: 彼はまず自らの記憶と悪性を削り、善性を拾得して生まれ変わった。同時にバアルもまた自らの記憶を削り、モリアーティに擬態する。
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: 彼の志す目的。それは宿敵[[シャーロック・ホームズ]]を超え、地球を砕く事。
: バアル扮するモリアーティは記憶を操作している為、自身を本物のモリアーティだと信じて行動する。一方で本物のモリアーティは記憶の一部喪失に加え、善性を獲得している為に悪を働く偽のモリアーティ(及びその配下達)と争う事となる。
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: たった一度でも宿敵を越えたいと願い、しかし己が悪役である限りどう足掻いても勝てない事を悟った彼が唯一可能性を見出したのは、宿敵の味方につく事……すなわち、「これまで通り悪役として戦う」のではなく「正義の味方になる」ことだった。
: そのさなかレイシフトで現れた主人公を助け、肩を並べて戦う内にモリアーティが二人いる現象を「モリアーティが善性と悪性で二分された結果」と誤認。自らを「善のモリアーティ」として主人公と行動を共にしていたが、最終局面で「悪のモリアーティ」を撃破した際に“本来の目的”を思い出す。
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: 彼は手始めに、自身の記憶と悪性を削り善性を獲得することで善の存在「善のモリアーティ」として新生。一方で共謀するバアルは記憶を封じてモリアーティに化け、モリアーティとしての意識を植え付けた――「悪のモリアーティ」の誕生である。
: それは宿敵[[シャーロック・ホームズ]]を超え、地球を砕く事。
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: 新生の際に記憶を操作した両者はお互いを「元は一つの存在だったが善と悪の側面に分かたれた」と認識し、「悪のモリアーティ」は自身を本物のモリアーティだと認識し悪役として行動を開始。その一方で「善のモリアーティ」は記憶の一部喪失に加え善性を獲得している為に、悪を働く「悪のモリアーティ」一派と争う正義の味方として彼らと対立した。
: 己が悪役である限りどう足掻いてもホームズには勝てない事を悟った彼が唯一可能性を見出したのは、ホームズの味方につく事だった。その目論見は見事に的中し、ホームズは油断の結果重要な推理を誤り、モリアーティに取り込まれるという形で敗北する。
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: こうして下準備を整えた後、「善のモリアーティ」はレイシフト直後の主人公に接触、その後も味方として行動を共にする。
: そして既にモリアーティが取り込んでいた幻霊「魔弾の射手」の持つ「自らの最も大切なものを射抜く」という力を利用し、善性を得て共に戦った事で彼が初めて獲得した大切なもの、即ち主人公の頭上に七発目の魔弾となった隕石を落下させようとする。
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: 共に肩を並べて戦ううちに主人公を「自身の身と引き換えにしてでも守るべき大切な存在」として意識し、またその想いから生じた行動で当初は懐疑的だった他の味方サーヴァント達をも信用させていったが、それこそが記憶を失う前の彼自身の企んでいた事でもあった。
: このようにホームズに勝利し、星を砕くという完全犯罪までも成立させかけたが、駆けつけた[[巌窟王 エドモン・ダンテス|厳窟王]]と[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|ジャンヌ・オルタ]]の二人により救出された[[ウィリアム・シェイクスピア|シェイクスピア]]と、この時の為に身を隠していた[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]ら二名が二次創作による幻霊探偵――[[シャーロック・ホームズ]]には届かないまでも名だたる名探偵達の幻霊を召喚。
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: 主人公の味方として「悪のモリアーティ」陣営と戦い続け、ついに「悪のモリアーティ」を倒すことに成功したその時、彼は全てを思い出した。
: 彼らに力を与えられた主人公に"この事件の犯人である事を完全に証明され"、敗北を喫する。
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: ここまでの全てが今この瞬間までの布石であり、自分が今どう動くべきなのかを。
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: 様々な不確定要素すらも計算の内に織り込んだ計画は見事に成功し、ホームズは油断の結果重要な推理を誤り、味方と信用しきっていたモリアーティに取り込まれるという形で敗北を喫した。
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: そしてモリアーティは取り込んでいた幻霊「魔弾の射手」の持つ「七発目の弾は自らの最も大切なものを射抜く」という力を利用し、彼が初めて獲得した大切なもの、即ち主人公の頭上に「七発目の魔弾」として隕石を落下させ、地球を砕くという大犯罪の成就に王手をかけた。
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: こうして目的の完全遂行まであと一歩というところまで漕ぎ付けたが、駆けつけた[[巌窟王 エドモン・ダンテス|厳窟王]]と[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|ジャンヌ・オルタ]]の二人により救出された[[ウィリアム・シェイクスピア|シェイクスピア]]と、この時の為に身を隠していた[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]ら二名が二次創作による無数の幻霊探偵達――本来彼と戦うべきシャーロック・ホームズには届かないまでも名だたる名探偵達の幻霊――を召喚。
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: 彼らに力を与えられた主人公に"この事件の犯人である事を完全に証明され"弱体化、敗北を喫する。
 
: 本来ならば幻霊探偵の支援を受けた主人公を相手にしてもなお充分な勝算はあったのだが、魔弾を命中させる為にどうしても消す事が出来なかった、主人公を大切に想う心が敗北の一因となってしまった。
 
: 本来ならば幻霊探偵の支援を受けた主人公を相手にしてもなお充分な勝算はあったのだが、魔弾を命中させる為にどうしても消す事が出来なかった、主人公を大切に想う心が敗北の一因となってしまった。
: そして、いつの日か正式に契約するかも知れない主人公に激励をかけ、消滅して行った。
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: 落下中であった隕石も[[セイバーオルタ]]と[[エミヤ〔オルタ〕]]による攻撃で爆砕され、計画は完全に失敗。
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: 全てが終結した後、いつの日か正式に契約するかも知れない主人公に激励をかけ、初めて「正義の味方」という役割を体験できたことに満足したように消滅した。
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;人物
 
;人物
 
: 蝶をモチーフとした近現代風の衣装を纏ったアラフィフ紳士。
 
: 蝶をモチーフとした近現代風の衣装を纏ったアラフィフ紳士。
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: 「黒い聖剣を使用する剣士の少女」という程度の情報から[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕|アルトリア・オルタ]]の真名を推測するほどの高い推理力を持つ。
 
: 「黒い聖剣を使用する剣士の少女」という程度の情報から[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕|アルトリア・オルタ]]の真名を推測するほどの高い推理力を持つ。
 
: また、戦闘においても時間稼ぎを目的とした戦闘をきっちり予想通りの秒数で終わらせるほど理知的で、時折数式やギャンブル用語に例えている。
 
: また、戦闘においても時間稼ぎを目的とした戦闘をきっちり予想通りの秒数で終わらせるほど理知的で、時折数式やギャンブル用語に例えている。
: 本来は悪役であり、ホームズにも彼自身も、モリアーティに善心が存在したことに驚きを感じている。
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: 本来は悪役であり、宿敵であるホームズはおろか彼自身も、「モリアーティという存在」に善心が存在したことに驚きを感じていた(最も、この善心は前述の通り「元々持っていた」訳でもないようだが)。
: 無意味な死を何より嫌うと自称している。
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: 他、無意味な死を何より嫌うと自称している。
 
;能力
 
;能力
 
: カメレオンの持ち手が特徴なステッキは、サーベルと銃を仕込んでおり、遠距離と近距離に対応できる。
 
: カメレオンの持ち手が特徴なステッキは、サーベルと銃を仕込んでおり、遠距離と近距離に対応できる。
: 背に背負った超過剰武装多目的棺桶(ライヘンバッハ)は重機関銃にロケットランチャー、ビーム砲といった兵器を内蔵しているほか、これ自体を振り回して敵に叩きつけることも可能。
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: 背に背負った超過剰武装多目的棺桶『ライヘンバッハ』は重機関銃にロケットランチャー、ビーム砲といった兵器を内蔵しているほか、これ自体を振り回して敵に叩きつけることも可能。
: 武器も、その扱い方もすべてが合理的であり、戦場を的確に把握し、部下を使って敵を追い込み、あらゆる不確定要素を排除している。
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: 武器も、その扱い方もすべてが合理的であり、戦場を的確に把握し、部下を使って敵を追い込む。しかし真に恐ろしいのは、不確定要素を排除するどころかその不確定要素すら予測し計画に組み込んでしまえる圧倒的な頭脳。
: ただし、「犯罪者は探偵に敗れる」という性質上、探偵系のサーヴァントやその力を借りた存在に犯人だと指さされることで力が抜けていき、極端に弱体化してしまうという弱点を持つ。
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: ただし「犯罪者は探偵に敗れる」という性質、そして彼自身が「一度も誰かに犯人だと特定されたことがない犯罪者」であることを基盤として成り立つ英霊であるという特性が原因で、探偵系のサーヴァントやその力を借りた存在に「(起こした事件の)犯人だと特定される」ことで力が抜けていき、極端に弱体化してしまうという弱点も持つ。
    
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