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| : 夢に彷徨いこんだ主人公が垣間見た彼の姿。何やら様子がおかしいが、その真相は…… | | : 夢に彷徨いこんだ主人公が垣間見た彼の姿。何やら様子がおかしいが、その真相は…… |
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− | ; 「――――答えを。<br>私は<ruby><rb>戦士</rb><rt>クシャトリア</rt><ruby>であるが、同時に<ruby><rb>使い魔</rb><rt>サーヴァント</rt><ruby>である。<br>戦士の誇りを抱こう。使い魔として任務を果たそう。<br/> 両立することはできる。戦士としての誇りは失うことなく、使い魔として忠を尽くすことも。」 | + | ; 「――――答えを。<br>私は<ruby><rb>戦士</rb><rt>クシャトリア</rt></ruby>であるが、同時に<ruby><rb>使い魔</rb><rt>サーヴァント</rt></ruby>である。<br>戦士の誇りを抱こう。使い魔として任務を果たそう。<br/> 両立することはできる。戦士としての誇りは失うことなく、使い魔として忠を尽くすことも。」 |
| : 同上。夢中の迷宮で邂逅したラーマからの「貴様は誇り高き戦士か、それとも別の違う何かか?」という問いに対する返答。 | | : 同上。夢中の迷宮で邂逅したラーマからの「貴様は誇り高き戦士か、それとも別の違う何かか?」という問いに対する返答。 |
| : 戦士であり使い魔。その在り方を、同郷に生きた大英雄にも臆することなく示してみせるが……試練はまだ終わらない。 | | : 戦士であり使い魔。その在り方を、同郷に生きた大英雄にも臆することなく示してみせるが……試練はまだ終わらない。 |
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− | ; 「カルナ、勝負は付いた。この場で再戦するほど恥を知らぬ貴様でもあるまい。<br/> 立ち去れ。そうすれば、命だけは見逃そう。<br/> そして、先ほどの問いに答えよう。我が<ruby><rb>真名</rb><rt>な</rt><ruby>はアルジュナ。<br/> マスター、〇〇のサーヴァントである。」 | + | ; 「カルナ、勝負は付いた。この場で再戦するほど恥を知らぬ貴様でもあるまい。<br/> 立ち去れ。そうすれば、命だけは見逃そう。<br/> そして、先ほどの問いに答えよう。我が<ruby><rb>真名</rb><rt>な</rt></ruby>はアルジュナ。<br/> マスター、〇〇のサーヴァントである。」<br/> 「……今、何と言った。」<br/> 「……ッ! 私は――――。」 |
− | br/> 「……今、何と言った。」<br/> 「……ッ! 私は――――。」 | |
| : さらに下層で「おまえは何者だ」という問いを投げかけ、立ちはだかるカルナを前にして。 | | : さらに下層で「おまえは何者だ」という問いを投げかけ、立ちはだかるカルナを前にして。 |
| : 彼には致命的な「何か」が欠けていると説かれ、一同は更なる深淵を目指すことに。 | | : 彼には致命的な「何か」が欠けていると説かれ、一同は更なる深淵を目指すことに。 |
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− | ; 「――――私を見るな。私を見るな。私を見るな。<br/> ――――私の心には、<ruby><rb>“黒”</rb><rt>クリシュナ</rt><ruby>が棲んでいる。<br>邪悪な囁き。<br>私を扇動し、先導し、全ての罪を背負わせるもの。<br/> ……何て酷い言い訳だろう。浅ましい、恥ずかしい、おぞましい、見られたくない……。<br>ああ、だが。邪悪であることは、羨ましい。」 | + | ; 「――――私を見るな。私を見るな。私を見るな。<br/> ――――私の心には、<ruby><rb>“黒”</rb><rt>クリシュナ</rt></ruby>が棲んでいる。<br>邪悪な囁き。<br>私を扇動し、先導し、全ての罪を背負わせるもの。<br/> ……何て酷い言い訳だろう。浅ましい、恥ずかしい、おぞましい、見られたくない……。<br>ああ、だが。邪悪であることは、羨ましい。」 |
| : アルジュナの独白。顔を見られ、心に踏み込まれることを恐れる。彼の心に巣食うものとは…… | | : アルジュナの独白。顔を見られ、心に踏み込まれることを恐れる。彼の心に巣食うものとは…… |
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− | ; アルジュナ「クリシュナ! 我が友の名を冠する私よ!」<br/> クリシュナ「アルジュナのご帰還か。否、あるいは遠征か? 闇を打ち払い、光を求めて此処に来たのか?」<br/> アルジュナ「その通りだ!」<br/> クリシュナ「度し難いな、我が友よ!<br> <ruby><rb>“輝く王冠”</rb><rt>キリーティ</rt><ruby>とすら呼ばれた私が救われるのは、最奥の暗黒だけ。<br>――――何て皮肉。何て無様。強くなり、絆を結べば結ぶほどに――――。<br/> 私は、どうしようもなく。結んだ相手を殺さねばならなくなる。<br> となればほら、そこに殺すべき相手が二人いるな?」 | + | ; アルジュナ「クリシュナ! 我が友の名を冠する私よ!」<br/> クリシュナ「アルジュナのご帰還か。否、あるいは遠征か? 闇を打ち払い、光を求めて此処に来たのか?」<br/> アルジュナ「その通りだ!」<br/> クリシュナ「度し難いな、我が友よ!<br> <ruby><rb>“輝く王冠”</rb><rt>キリーティ</rt></ruby>とすら呼ばれた私が救われるのは、最奥の暗黒だけ。<br>――――何て皮肉。何て無様。強くなり、絆を結べば結ぶほどに――――。<br/> 私は、どうしようもなく。結んだ相手を殺さねばならなくなる。<br> となればほら、そこに殺すべき相手が二人いるな?」 |
| : 深淵にてついに邂逅した、アルジュナの抱える「闇そのもの」。 | | : 深淵にてついに邂逅した、アルジュナの抱える「闇そのもの」。 |
| : それこそが「黒」、かつての親友の名を与えられた、もう一人のアルジュナ自身である。 | | : それこそが「黒」、かつての親友の名を与えられた、もう一人のアルジュナ自身である。 |
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− | ; アルジュナ「しかし……しかし、私は! 私は恵まれて育てられた!<br/> 善を尊び、悪を憎み、戦士として誇り高く生きてきた!<br/> このような悪心が、<ruby><rb>存在することが有り得ない</rb><rt>・・・・・・・・・・・・</rt><ruby>!<br/> いや……あってはならないはずなんだ!」<br>クリシュナ「その通りだ、アルジュナ!<br/> 私の、この顔を見た者に例外はない。誰であれ、何であれ、殺さなくてはならない。<br/> そうでなければ、私は英雄でいられない。私が英雄であるために、必要な殺人だ……!」 | + | ; アルジュナ「しかし……しかし、私は! 私は恵まれて育てられた!<br/> 善を尊び、悪を憎み、戦士として誇り高く生きてきた!<br/> このような悪心が、<ruby><rb>存在することが有り得ない</rb><rt>・・・・・・・・・・・・</rt></ruby>!<br/> いや……あってはならないはずなんだ!」<br>クリシュナ「その通りだ、アルジュナ!<br/> 私の、この顔を見た者に例外はない。誰であれ、何であれ、殺さなくてはならない。<br/> そうでなければ、私は英雄でいられない。私が英雄であるために、必要な殺人だ……!」 |
| : 「悪心なんて誰にでもある」と言った主人公に対しての返答。 | | : 「悪心なんて誰にでもある」と言った主人公に対しての返答。 |
| : その誰にでもある「悪心」すら己には本来存在してはいけない、それがあるのは英雄に相応しくない……彼が幼い頃より抱え続け、隠し続けていた悲痛な叫び。 | | : その誰にでもある「悪心」すら己には本来存在してはいけない、それがあるのは英雄に相応しくない……彼が幼い頃より抱え続け、隠し続けていた悲痛な叫び。 |
| : 例えそれが宿敵であっても、マスターであっても、「黒」を見た者は手に掛けなければならない。そうしなければ、己は恥辱で死に絶えるのだから。 | | : 例えそれが宿敵であっても、マスターであっても、「黒」を見た者は手に掛けなければならない。そうしなければ、己は恥辱で死に絶えるのだから。 |
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− | ; 「ずっと……ずっと、そう考えていた。おまえがいるからこそ、私はあの矢を放てたのだと。<br/>卑怯で、戦士の道から外れた振る舞いは――――。<br/>何もかも、<ruby><rb>おまえの責任だと</rb><rt>・・・・・・・・</rt><ruby>。<br>……あの時の私は、ただひたすらに楽になりたかった。永劫続くかと思われたカルナとの戦い。<br/>自分という存在が、あまりに矮小で戦士に相応しくないという絶望感と諦観。<br/> だが、受け入れなければならなかった。どれほど否定しようとも、あの矢を放ったのは――――。」<br/> 「――――あの矢を放ったのは、俺だ。<br/> あの矢を握り、あの矢を番え、あの矢を放ったのは、このアルジュナだ。」 | + | ; 「ずっと……ずっと、そう考えていた。おまえがいるからこそ、私はあの矢を放てたのだと。<br/>卑怯で、戦士の道から外れた振る舞いは――――。<br/>何もかも、<ruby><rb>おまえの責任だと</rb><rt>・・・・・・・・</rt></ruby>。<br>……あの時の私は、ただひたすらに楽になりたかった。永劫続くかと思われたカルナとの戦い。<br/>自分という存在が、あまりに矮小で戦士に相応しくないという絶望感と諦観。<br/> だが、受け入れなければならなかった。どれほど否定しようとも、あの矢を放ったのは――――。」<br/> 「――――あの矢を放ったのは、俺だ。<br/> あの矢を握り、あの矢を番え、あの矢を放ったのは、このアルジュナだ。」 |
| : アルジュナは、自分の闇を受け入れ悪性を認める。それは数千年の後悔を、今後も一生背負って生きてゆくこと。 | | : アルジュナは、自分の闇を受け入れ悪性を認める。それは数千年の後悔を、今後も一生背負って生きてゆくこと。 |
| : 後悔することも恐れない、そんな覚悟を背負って第二の生を歩もうとする姿がそこにはある。 | | : 後悔することも恐れない、そんな覚悟を背負って第二の生を歩もうとする姿がそこにはある。 |
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| : 時間神殿でカルナと語らった際に、いつか出会いたいと願った存在に、彼も巡り会うことが出来たのだ。 | | : 時間神殿でカルナと語らった際に、いつか出会いたいと願った存在に、彼も巡り会うことが出来たのだ。 |
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− | ; 「私はアーチャー。真名をアルジュナ。<br><ruby><rb>戦士</rb><rt>クシャトリア</rt><ruby>であり、サーヴァントであり――――。<br>未来を勝ち取るため、とあるマスターに力を貸す者。そして、ただの平凡な英霊に過ぎない。<br/> 神の血を引いているが神ではなく。人ならぬ非凡な力を持っても、所詮は人。<br/>ただ戦うのだ。マスターのために戦うのだ。マスターに仕えるという、その本質だけを抱いて戦うのだ。<br/>その一点を以て、私は私を英雄であると認識する。<br/>その為ならば、我が“黒”も受け入れる、恥とも思わぬ。<br/>私はアーチャー、私はアルジュナ。<br/>私は、〇〇のサーヴァントである。」 | + | ; 「私はアーチャー。真名をアルジュナ。<br><ruby><rb>戦士</rb><rt>クシャトリア</rt></ruby>であり、サーヴァントであり――――。<br>未来を勝ち取るため、とあるマスターに力を貸す者。そして、ただの平凡な英霊に過ぎない。<br/> 神の血を引いているが神ではなく。人ならぬ非凡な力を持っても、所詮は人。<br/>ただ戦うのだ。マスターのために戦うのだ。マスターに仕えるという、その本質だけを抱いて戦うのだ。<br/>その一点を以て、私は私を英雄であると認識する。<br/>その為ならば、我が“黒”も受け入れる、恥とも思わぬ。<br/>私はアーチャー、私はアルジュナ。<br/>私は、〇〇のサーヴァントである。」 |
| : 自問自答の末にたどり着いた境地。長くも短い一夢を経て、彼は確実に新たな一歩を踏み出そうとしている。 | | : 自問自答の末にたどり着いた境地。長くも短い一夢を経て、彼は確実に新たな一歩を踏み出そうとしている。 |
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