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| : 修道服と赤い外套を身に纏う褐色の青年。一人称は「私」「俺」。 | | : 修道服と赤い外套を身に纏う褐色の青年。一人称は「私」「俺」。 |
| : 一見するとまだあどけなさの残る面貌と人当たりの良い穏やかな好青年だが、その笑みからは年齢に見合わない超然的で達観した雰囲気を醸し出しており、その振る舞いが妙に計算的に見えることがある。 | | : 一見するとまだあどけなさの残る面貌と人当たりの良い穏やかな好青年だが、その笑みからは年齢に見合わない超然的で達観した雰囲気を醸し出しており、その振る舞いが妙に計算的に見えることがある。 |
− | : また彼の佇まいには戦場に似つかわしくない謀略の臭いが染み付いており、獅子劫や赤の陣営のサーヴァント達を程度の差はあれ警戒させている。セイバー以外の、事実上支配下に置いたサーヴァント達には彼らのマスターとの「仲介人」と名乗り、その真意を誰にも打ち明けない不気味な男。 | + | : また彼の佇まいには戦場に似つかわしくない謀略の臭いが染み付いており、程度の差はあれども表面上は同じ陣営の仲間である獅子劫や赤の陣営のサーヴァント達からさえも不信感や警戒心を抱かれている。セイバー以外の、事実上支配下に置いたサーヴァント達には彼らのマスターとの「仲介人」と名乗り、その真意を誰にも打ち明けない不気味な男。 |
| : 聖杯大戦を利用して「万人が善性であり、万人が幸福である世界。あらゆる悪が駆逐された『この世全ての善』を手に入れる」という己の野望を成就させようとしている。その目的達成の為ならば多くの無辜の命を踏みにじっても、あらゆる必要な要素を躊躇なく奪い、敵対する者は逡巡なく駆逐するという鋼鉄の意思を持ち合わせている。 | | : 聖杯大戦を利用して「万人が善性であり、万人が幸福である世界。あらゆる悪が駆逐された『この世全ての善』を手に入れる」という己の野望を成就させようとしている。その目的達成の為ならば多くの無辜の命を踏みにじっても、あらゆる必要な要素を躊躇なく奪い、敵対する者は逡巡なく駆逐するという鋼鉄の意思を持ち合わせている。 |
− | : 人間は嫌いだが、人類は愛している。これは、生前の出来事がきっかけで、人間がどこまで下衆に、下劣に、そして残酷に強くなれるかを見てしまった。加えて、第三次聖杯戦争とその直後に起きた第二次世界大戦でその考えを深めてしまい、人類を救済するには大聖杯の奇跡、第三魔法しかないと結論づけた。 | + | : 人間は嫌いだが、人類は愛している。これは、生前の出来事がきっかけで、人間がどこまで下衆に、下劣に、そして残酷に強くなれるかを見てしまったためである。この生前からの価値観に加え、自身が体験した第三次聖杯戦争とその直後に起きた第二次世界大戦の出来事を見た事で、最終的に人類を救済するには大聖杯の奇跡、即ち第三魔法による魂の物質化を行うしかないと考えるようになった。 |
− | : 『Apocrypha』では黒幕ではあるが、善良な存在。いつか辿り着くであろう場所、そこにほんの僅か近道への案内をしたと言えるが、個々を人を救うのではなく、ただ人類という種を救おうしているため、彼は紛れもなく悪である。 | + | : 『Apocrypha』では黒幕であるが、その存在自体は善良なものである。彼の思想はいつか辿り着くであろう場所、そこにほんの僅か近道への案内をするものであると言える。しかし、その彼が見据える物はあくまでも「人類」という生物種を魔術を用いて自身の理想の形で保全する事であり、「人類」を「人間・個人」の集まりとして見なした上でそれらの幸福や生命などを守るなどという事では決してない。そのため、その存在の善良さに反し、その思想や行動は人類からすると悪逆そのものであるとも言える。 |
− | : 強固に壁を作るというよりは、常に他者との距離をギリギリ敵対関係にも親しい関係にもならないようにしているタイプであり、マスターとの関係も極めて穏当なものに留まる。 | + | : このように、他者から非難されるような手法や策略を用いてでも自分の理想を叶えようと、その真意や本性を滅多に明かす事無く暗躍する彼であるが、人間関係に置いては他人と強固に壁を作るというよりかは、常に他者との距離をギリギリ敵対関係にも親しい関係にもならないようにするタイプであり、マスターとの関係も極めて穏当なものに留まる。 |
− | : とはいえ聖杯の願望を叶えることを優先しており、どれほど親しくなろうとも、マスターがそれを受け入れてくれない限りは常に粛清の対象とみなし、逆に彼の意見や思想に賛同してその力を振るう者、そして夢を託すに相応しい人間だと認めれば、喜んで自分の命を差し出す。 | + | : しかし、それでも彼の中での最優先事項は聖杯の願望を叶えることに変わりはなく、どれほど親しくなろうとも、マスターが自分の理想や考え方を受け入れてくれない限りは常に粛清の対象とみなす。しかし、逆に彼の意見や思想に賛同してその力を振るう者、そして夢を託すに相応しい人間だと認めた者に対しては、喜んで自分の命さえも差し出す。 |
− | : また、上記のような堅苦しく真面目な面も強いが、下記のように仮面を被ってノリノリで遊んだり自分が胡散臭く見えることを自覚した上で手作りクッキーをくれたりと、『Fate/Grand Order』では外見年齢相応にはっちゃけることも多い。 | + | : 基本的には誰にでも柔和で礼儀正しい態度を崩さないため、律儀で堅苦しく真面目な所が非常に目立つが、『Fate/Grand Order』では仮面を被ってノリノリで遊んでいたり、自分が胡散臭く見えることを自覚した上で手作りクッキーをくれたりと、外見年齢相応にはっちゃけることも多い。 |
| ; 能力 | | ; 能力 |
− | : 謀略家としての手腕は随一。表では大戦の監督官として[[スパルタクス|赤のバーサーカー]]の通過する進路上で起こりうる問題の対処に奔走し、その裏ではアサシンが使役する鳩を通じてルーマニア全域の動向を把握しつつ、戦況に応じて的確にサーヴァントを使いこなし、さらに次の段階へ進むための準備も怠らない。 | + | : 謀略家・戦術家としての手腕や実力は非常に高い。表では大戦の監督官として[[スパルタクス|赤のバーサーカー]]の通過する進路上で起こりうる問題の対処に奔走し、その裏ではアサシンが使役する鳩を通じてルーマニア全域の動向を把握しつつ、戦況に応じて的確にサーヴァントを使いこなし、さらに次の段階へ進むための準備も怠らない。 |
| : アサシンへの魔力供給は問題なく行える事から、魔術師としても高い特性を持つ事が伺える。本人の自己申告によればアインツベルンによるイレギュラー召喚でルーラーとして召喚された結果ルーラーとしての彼が人理に記録されただけで本来、サーヴァントとして召喚されるとしたら[[キャスター]]として召喚されるとのこと。 | | : アサシンへの魔力供給は問題なく行える事から、魔術師としても高い特性を持つ事が伺える。本人の自己申告によればアインツベルンによるイレギュラー召喚でルーラーとして召喚された結果ルーラーとしての彼が人理に記録されただけで本来、サーヴァントとして召喚されるとしたら[[キャスター]]として召喚されるとのこと。 |
− | : 戦闘において、黒鍵と日本刀を武器とする。黒鍵は一度標的に弾かれても、再度標的に襲い掛かるよう術式が組み込まれており、刀身を伸ばし即席の壁を作り出すことが出来る。日本刀「三池典太」はかつてとある剣豪が愛用していた品で、[[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]の「エンチャント」によってCランク相当の宝具と化しており、これによって並の技量しか持たずとも他のサーヴァントと互角に撃ち合うことを可能としている。 | + | : 戦闘において、黒鍵と日本刀を武器とする。黒鍵は一度標的に弾かれても、再度標的に襲い掛かるよう術式が組み込まれており、刀身を伸ばして即席の壁を作り出すことも出来る。日本刀「三池典太」はかつてとある剣豪が愛用していた品で、[[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]の「エンチャント」によってCランク相当の宝具と化しており、これによって剣の技量がそこまで高くない彼でも他のサーヴァントと互角に撃ち合うことが可能になっている。 |
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| == ステータス == | | == ステータス == |
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| ; ロットウェル・ペルジンスキー、ジーン・ラム、ペンテル兄弟、フィーンド・ヴォル・センベルン | | ; ロットウェル・ペルジンスキー、ジーン・ラム、ペンテル兄弟、フィーンド・ヴォル・センベルン |
− | : 「赤」陣営のマスター達。何らかの手段により傀儡として、彼らのサーヴァント達を支配下に置く。 | + | : 「赤」陣営のマスター達。何らかの手段により彼らの精神に干渉して無力化し、そのまま「彼らの代理人」を名乗って彼らのサーヴァント達を支配下に置く。 |
| ; [[言峰璃正]] | | ; [[言峰璃正]] |
| : 第三次聖杯戦争で出会った神父。シロウが生前に辿った経緯から尊敬されている。受肉後、聖杯の追跡を(表向き)諦めたシロウが現世で第二の生を送るための身分と役職、それに私財を与えていた。シロウは彼の養子になるにあたり、「大聖杯の追跡を諦めていない」事のみを隠したまま璃正に接していた。 | | : 第三次聖杯戦争で出会った神父。シロウが生前に辿った経緯から尊敬されている。受肉後、聖杯の追跡を(表向き)諦めたシロウが現世で第二の生を送るための身分と役職、それに私財を与えていた。シロウは彼の養子になるにあたり、「大聖杯の追跡を諦めていない」事のみを隠したまま璃正に接していた。 |
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| ; [[言峰綺礼|義弟]] | | ; [[言峰綺礼|義弟]] |
− | : 義理の兄弟にあたる人物。大した交流がないらしく、璃正の死後は何かを求めて何処かに去って行ったという。 | + | : この世界線における義理の兄弟にあたる人物。大して交流がなかったらしく、璃正の死後は何かを求めて何処かに去って行ったという。 |
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| === Fate/Grand Order === | | === Fate/Grand Order === |