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→‎真名:ギルガメッシュ: ヒッタイト神話における「エアの剣」について加筆。
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;「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」と乖離剣エア
 
;「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」と乖離剣エア
: 古代メソポタミアの創世叙事詩「エヌマ・エリシュ」が生まれたのは古バビロニア王国が興った頃であり、ギルガメッシュの時代から700~800年ほど後である。
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: バビロニア神話の創世叙事詩「エヌマ・エリシュ」が生まれたのはバビロニア王国が興った頃であり、ギルガメッシュの時代から700~800年ほど後である。
: 伝承の中で天地開闢の剣を振るうのは知恵の神エアの息子であり、バビロニアの主神であるマルドゥク。これはバビロニアがシュメールを征服し、メソポタミアを統一したことの証とされている。
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: 伝承の中で天地開闢の剣を振るうのは知恵の神エアではなく、バビロニアの主神である息子のマルドゥク。これはバビロニアがシュメールを征服し、メソポタミアを統一したことの証とされている。
: 後にバビロニアはヒッタイト王国に征服されるが、ヒッタイト神話にも「エアの剣」が登場する。かつて世界を分け、神の宝物庫に収められていたと伝えられ、伝承を受け継いだことが窺える。これらの伝承を照らし合わせ複合したものが『Fate』における乖離剣エアの実態であると推測される。
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: その後、バビロニアはヒッタイト王国に征服されるが、ヒッタイト神話にも「エアの剣」が登場する。天空の神アヌと息子のクマルビは神々の王座を巡って争い、クマルビはアヌの性器を噛み切った。そこから3柱の神が生まれ、その中の一人である天候の神テシュブによってクマルビは追われる事になる。クマルビは、復讐のために泉のほとりにあった長さ3ダンナ(1ダンナ=約10.7km)の岩との間にウルリクムミという子供をもうける。1日に1アムマトゥ(40cm)、1月に1イクー(8400平方m)成長するとされ、その全長は9,000ダンナ(約96,300km)になり、神々の住む天界に届くほど成長した。神々のあらゆる攻撃が通用しなかったためテシュブはエアに助けを求め、エアは天界の宝物庫に収められていた「遥か昔に天と地を切り分けた鋸」を用いて弱点であるウルミクムミの足首を切断するように助言し、テシュブによってウルミクムミは倒された。
:「エヌマ・エリシュ」に登場する剣に名は無く、「エアの剣」も通称である。無論、「ギルガメシュ叙事詩」には乖離剣エアや天地開闢に関連するような記述は一切ない。故に、乖離剣エアは「無銘の剣」と作中で呼ばれているのだろう。
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:「エヌマ・エリシュ」に登場する天地開闢の剣に名は無く、「ギルガメシュ叙事詩」には乖離剣エアや天地開闢に関連するような記述は一切ない、「ヒッタイト神話」には「遥か昔に天と地を切り分けた鋸」が登場するが、「エアの剣」は通称である。こういった多数の伝承を複合したものが『Fate』における乖離剣エアであると推測される。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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