差分

254 バイト追加 、 2014年2月8日 (土) 22:19
編集の要約なし
7行目: 7行目:     
;略歴
 
;略歴
: ユグドミレニア一族により、アインツベルンの技術を流用して作り出されたホムンクルス。彼を含むホムンクルスたちは元々、[[サーヴァント]]の宝具や自己治癒、[[魔術]]行使などによる魔力供給を肩代わりさせられるために生み出された、ただ消費されるだけの自我無き生命だった。だが、奇跡的な確率で自我に目覚めた彼は死への恐怖から魔術回路を駆動させ、魔力供給槽からの脱出に成功する。<br>しかし、歩くことすら設計されていない欠陥を抱えた体では城の外までは逃げられず、命運が尽きようとしていたその時、[[ライダー (Apocrypha・黒)|黒のライダー]]に助けられる。<br>その後、[[バーサーカー (Apocrypha・赤) |赤のバーサーカー]]襲撃の混乱に乗じ、ライダーの助けを借りて脱走を試みるも、[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|ダーニック]]の命で捕縛に現れた[[ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア|ゴルド]]に暴行を受け、瀕死の重傷を負う。<br>だがライダーに英雄としての誇りを問い質された[[セイバー (Apocrypha・黒)|ジークフリート]]によって、彼の心臓を与えられ、蘇生に成功。サーヴァントの心臓を取り込んだことで肉体が変化し、錬金術の永い歴史の中でも例のない存在となる。<br>それまでは無銘のホムンクルスだったが、恩人であるジークフリートへの感謝の念を込めて、この時から「ジーク」と名乗るようになった。<br>ライダーと互いに別れを惜しみながら別々の道を行くこととなるが、事情を確認するために現れた[[ルーラー]]と出会い、同胞を救う手段を求めて彼女と行動を共にするようになる。<br>その後、戦場でホムンクルス達を説得しながらライダーを探し、[[モードレッド|赤のセイバー]]の前に絶体絶命の窮地に陥っていた彼を救うため剣を取り、その戦いの中で特殊な令呪「竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)」を左手に発現させ「黒のセイバー」として復活を遂げる。<br>戦闘終了後、ライダーを奪われたと嫉妬に狂う[[セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア|セレニケ]]に襲撃されるが、偶然通りかかった赤のセイバーに救われ、難を逃れる。そしてマスターを失ったライダーを消滅から救うため彼と契約を交わし、[[フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア|フィオレ]]との交渉の結果、ホムンクルス達の解放にも成功した。<br>直後に現れた[[キャスター (Apocrypha・黒)|キャスター]]の『王冠・叡智の光』をルーラー・[[アーチャー (Apocrypha・黒) |アーチャー]]アーチャー・赤のセイバーと共闘し、炉心を破壊する大戦果を挙げる。そして「ルーラーから聞いた聖杯戦争の異常」、「ライダーへの恩返し」、「フィオレがジークからの要求を呑む交換条件として提示したユグドミレニアへの協力」と複数の理由からマスターとして正式に参加する資格と戦う理由を得て、同盟に参加する。<br>同胞を殺されたこともあり、[[アサシン (Apocrypha・黒)|アサシン]]の討伐にも積極的に参加し、ルーラーと共に探索を行う。だがアサシンのマスター・[[六導玲霞]]はジーク達同盟側の戦術と状況を優れた判断能力で看破しており、アサシンに襲われ、いなくなった娘を必死に呼ぶ一般人の母親をジークが救おうとした‎瞬間、硫酸の霧に耐えながら「一般人の母親」を演じていた玲霞から心臓に銃撃を受け、生死不明の状況に陥ってしまった。
+
: ユグドミレニア一族により、アインツベルンの技術を流用して作り出されたホムンクルス。彼を含むホムンクルスたちは元々、[[サーヴァント]]の宝具や自己治癒、[[魔術]]行使などによる魔力供給を肩代わりさせられるために生み出された、ただ消費されるだけの自我無き生命だった。だが、奇跡的な確率で自我に目覚めた彼は死への恐怖から魔術回路を駆動させ、魔力供給槽からの脱出に成功する。<br>しかし、歩くことすら設計されていない欠陥を抱えた体では城の外までは逃げられず、命運が尽きようとしていたその時、[[ライダー (Apocrypha・黒)|黒のライダー]]に助けられる。<br>その後、[[バーサーカー (Apocrypha・赤) |赤のバーサーカー]]襲撃の混乱に乗じ、ライダーの助けを借りて脱走を試みるも、[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|ダーニック]]の命で捕縛に現れた[[ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア|ゴルド]]に暴行を受け、瀕死の重傷を負う。<br>だがライダーに英雄としての誇りを問い質された[[セイバー (Apocrypha・黒)|ジークフリート]]によって、彼の心臓を与えられ、蘇生に成功。サーヴァントの心臓を取り込んだことで肉体が変化し、錬金術の永い歴史の中でも例のない存在となる。<br>それまでは無銘のホムンクルスだったが、恩人であるジークフリートへの感謝の念を込めて、この時から「ジーク」と名乗るようになった。<br>ライダーと互いに別れを惜しみながら別々の道を行くこととなるが、事情を確認するために現れた[[ルーラー]]と出会い、同胞を救う手段を求めて彼女と行動を共にするようになる。<br>その後、戦場でホムンクルス達を説得しながらライダーを探し、[[モードレッド|赤のセイバー]]の前に絶体絶命の窮地に陥っていた彼を救うため剣を取り、その戦いの中で特殊な令呪「竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)」を左手に発現させ「黒のセイバー」として復活を遂げる。<br>戦闘終了後、ライダーを奪われたと嫉妬に狂う[[セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア|セレニケ]]に襲撃されるが、偶然通りかかった赤のセイバーに救われ、難を逃れる。そしてマスターを失ったライダーを消滅から救うため彼と契約を交わし、[[フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア|フィオレ]]との交渉の結果、ホムンクルス達の解放にも成功した。<br>直後に現れた[[キャスター (Apocrypha・黒)|キャスター]]の『王冠・叡智の光』をルーラー・[[アーチャー (Apocrypha・黒) |アーチャー]]アーチャー・赤のセイバーと共闘し、炉心を破壊する大戦果を挙げる。そして「ルーラーから聞いた聖杯戦争の異常」、「ライダーへの恩返し」、「フィオレがジークからの要求を呑む交換条件として提示したユグドミレニアへの協力」と複数の理由からマスターとして正式に参加する資格と戦う理由を得て、同盟に参加する。この際に、彼の命を削る事を危惧したルーラーから黒のセイバー用の令呪二画を補填している。<br>同胞を殺されたこともあり、[[アサシン (Apocrypha・黒)|アサシン]]の討伐にも積極的に参加し、ルーラーと共に探索を行う。だがアサシンのマスター・[[六導玲霞]]はジーク達同盟側の戦術と状況を優れた判断能力で看破しており、アサシンに襲われ、いなくなった娘を必死に呼ぶ一般人の母親をジークが救おうとした‎瞬間、硫酸の霧に耐えながら「一般人の母親」を演じていた玲霞から心臓に銃撃を受け、生死不明の状況に陥ってしまった。
    
;人物
 
;人物
13行目: 13行目:     
;能力
 
;能力
: 生まれた時から、一流と呼ばれる魔術師ですら及ばない一級品の魔術回路を持ち、手で触れた物体の組成を瞬時に解析し、魔力を変質・同調させ、最適な破壊を行う「理導/開通(シュトラセ/ゲーエン)」と呼ばれるアインツベルンの錬金術を元にした強力な攻撃魔術を行使する。<br>当初は肉体が虚弱だったため、この魔術を行使すれば大きな反動が発生し死の危険さえも伴っていたが、ジークフリートの心臓によって竜種の血が混じったこともあり、実戦での使用に耐えられるまでに肉体が成長した。<br>黒のライダーから細身の剣を譲渡されている。剣自体は宝具でもないただの武器にすぎないが、曲りなりにもサーヴァントの武装であり神秘を帯びているため、サーヴァントを傷つけることも可能。<br>赤のセイバーに討たれた後に[[バーサーカー (Apocrypha・黒)|黒のバーサーカー]]の宝具の余波により再度蘇生した際、黒のセイバーの心臓が触媒となり、悪竜の呪いから通常の令呪とは完全に異なる黒き紋様「竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)」を発現させた。<br>この令呪一画につき3分間限定で自らの体に「英霊ジークフリートそのもの」を憑依させ、その身体能力、戦闘経験値、宝具を含む保存能力を完全具現化する。彼がこのような荒業を身に着ける事ができたのは、彼の魂が純粋で何物にも染まっておらず、ホムンクルスとして生まれた事で肉体にも年月の蓄積がなく、憑依の際の急激な変化にも適応することが可能だったためである。<br>ただし、これは使用する度に己の命を削る諸刃の剣で、彼自身剣を振るうことと与えられた力に戸惑っており、今の時点では十全に力を発揮させることが出来ないでいる。キャスターが放った『王冠・叡智の光』との戦いでは周りのサーヴァント達に遅れることなく連携を成功させ、確実にジークフリートの力を扱える器を身に付けつつある。<br>既に二回使用しているが、この「竜告令呪」は使用後も聖痕のような黒い痣が残り、使用者に精神的な影響を与えるなど普通の令呪では考えられないような異常現象を起こしている。だが扱い自体は普通の令呪と同じらしく、彼の命を削る事を危惧したルーラーから黒のセイバー用の令呪二画を補填している。
+
: 生まれた時から、一流と呼ばれる魔術師ですら及ばない一級品の魔術回路を持ち、手で触れた物体の組成を瞬時に解析し、魔力を変質・同調させ、最適な破壊を行う「理導/開通(シュトラセ/ゲーエン)」と呼ばれるアインツベルンの錬金術を元にした強力な攻撃魔術を行使する。<br>当初は肉体が虚弱だったため、この魔術を行使すれば大きな反動が発生し死の危険さえも伴っていたが、ジークフリートの心臓によって竜種の血が混じったこともあり、実戦での使用に耐えられるまでに肉体が成長した。<br>黒のライダーから細身の剣を譲渡されている。剣自体は宝具でもないただの武器にすぎないが、曲りなりにもサーヴァントの武装であり神秘を帯びているため、サーヴァントを傷つけることも可能。<br>赤のセイバーに討たれた後に[[バーサーカー (Apocrypha・黒)|黒のバーサーカー]]の宝具の余波により再度蘇生した際、黒のセイバーの心臓が触媒となり、悪竜の呪いから通常の令呪とは完全に異なる黒き紋様「竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)」を発現させた。<br>当初、彼は与えられた力に戸惑っており、赤のセイバーとの初陣では十全に力を発揮させることが出来なかった。しかしキャスターが放った『王冠・叡智の光』との戦いでは周りのサーヴァント達に遅れることなく連携を成功させ、確実にジークフリートの力を扱える器を身に付けつつある。
 +
 
 +
*竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)<br>彼の左手に発現した、全く前例の無い令呪。いま現在、全容は謎に包まれている。<br>その能力はルビの通り、余命を削ることを代償にジークフリートに「変身」できる。一画につき3分間限定で自らの体に「英霊ジークフリートそのもの」を憑依させ、その身体能力、戦闘経験値、宝具を含む保存能力を完全具現化する。彼がこのような荒業を身に着ける事ができたのは、彼の魂が純粋で何物にも染まっておらず、ホムンクルスとして生まれた事で肉体にも年月の蓄積がなく、憑依の際の急激な変化にも適応することが可能だったためである。<br>通常の令呪は使用する度に消えていくが、この「竜告令呪」は使用後も聖痕のような黒い痣が残り、使用者に精神的な影響を与えるなど普通では考えられないような異常現象を起こしている。<br>また通常の令呪と同じく聖杯戦争のマスター資格として認められ、サーヴァントとの契約や消費分の補填が可能である。
    
==[[宝具]]==
 
==[[宝具]]==
 
;幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)
 
;幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)
:ランク:A+<br>種別:対軍宝具<br>レンジ:1~50<br>最大捕捉:500人<br>柄に青い宝玉が埋め込まれた黄金の大剣。<br>「竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)」発動中のみ使用可能で、普段の彼はライダーから別れの際に貰った剣を武器としている。<br>聖剣のカテゴリーに属し、真名を解放することで、大剣を中心とした半円状に拡散する黄昏色の光の波を放つ。
+
:ランク:A+<br>種別:対軍宝具<br>レンジ:1~50<br>最大捕捉:500人<br>柄に青い宝玉が埋め込まれた黄金の大剣。<br>「竜告令呪)」発動中のみ使用可能で、普段の彼はライダーから別れの際に貰った剣を武器としている。<br>聖剣のカテゴリーに属し、真名を解放することで、大剣を中心とした半円状に拡散する黄昏色の光の波を放つ。
    
;悪竜の血鎧(アーマー・オブ・ファヴニール)
 
;悪竜の血鎧(アーマー・オブ・ファヴニール)
:ランク:B+<br>種別:対人宝具<br>レンジ:-<br>防御対象:1人<br>竜の血を浴びることで得た常時発動型の宝具。<br>同じく、「竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)」発動中のみ効果が適用される。<br>Bランク以下の攻撃を完全に無効化し、更にAランクの攻撃でもその威力を大幅に減少させ、竜種由来の肉体強度と治癒能力が合わさり、Aランク以上の対軍宝具による一撃を耐えるほどの強固な肉体を誇る。<br>但し、伝承の通り「背中の一部分のみ」その効力は発揮されない。<br>この宝具は正当な英雄であるジークフリートが使用した場合、更なる防御効果があるのだが、ジークが使用した場合はそこまでの力を発揮することは出来ない。
+
:ランク:B+<br>種別:対人宝具<br>レンジ:-<br>防御対象:1人<br>竜の血を浴びることで得た常時発動型の宝具。<br>同じく、「竜告令呪」発動中のみ効果が適用される。<br>Bランク以下の攻撃を完全に無効化し、更にAランクの攻撃でもその威力を大幅に減少させ、竜種由来の肉体強度と治癒能力が合わさり、Aランク以上の対軍宝具による一撃を耐えるほどの強固な肉体を誇る。<br>但し、伝承の通り「背中の一部分のみ」その効力は発揮されない。<br>この宝具は正当な英雄であるジークフリートが使用した場合、更なる防御効果があるのだが、ジークが使用した場合はそこまでの力を発揮することは出来ない。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
87行目: 89行目:  
; 「俺は確かに、お前の言う通り偽物だが。<br> この剣と力は紛れもない本物だ。<br> お前の相手をするのに、不足は無い。<br> 不足があるとすれば、それは俺の心だけだ」
 
; 「俺は確かに、お前の言う通り偽物だが。<br> この剣と力は紛れもない本物だ。<br> お前の相手をするのに、不足は無い。<br> 不足があるとすれば、それは俺の心だけだ」
 
: 「紛い物」と呼んだ赤のセイバーに対して。戦場にいた全ての者が無視できないほどの衝撃と共に再誕し、歴戦の勇者そのままの威風と共に、セイバー同士の死闘の幕が開く。
 
: 「紛い物」と呼んだ赤のセイバーに対して。戦場にいた全ての者が無視できないほどの衝撃と共に再誕し、歴戦の勇者そのままの威風と共に、セイバー同士の死闘の幕が開く。
: '''かくして、地上に伝説の英雄“竜殺し”は帰還した'''。
+
: '''かくして、地上に伝説の英雄――“竜殺し”が帰還した'''。
    
;「ライダー。 俺は生まれて一年にも満たぬ子供かもしれない。 知識はあっても、それを活用する術を知らぬ小僧かもしれない。<br> それでも今、ここでやるべきことくらいは分かる。 俺は君と契約する」<br>「俺が死ねば、君も死ぬ。心中みたいなものだ、償う必要は無い。<br> ……キミを見殺しにするくらいなら、死んだ方がいい」
 
;「ライダー。 俺は生まれて一年にも満たぬ子供かもしれない。 知識はあっても、それを活用する術を知らぬ小僧かもしれない。<br> それでも今、ここでやるべきことくらいは分かる。 俺は君と契約する」<br>「俺が死ねば、君も死ぬ。心中みたいなものだ、償う必要は無い。<br> ……キミを見殺しにするくらいなら、死んだ方がいい」
81

回編集