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;略歴
 
;略歴
:かつて、「倉密メルカ」を名乗った爆弾魔。この名はたまたまコミックで見かけたキャラの名前からとった偽名であると同時に、本名のアナグラムでもある。<br />未来視を使って[[両儀式]]に挑むも敗北。右目の視力と未来視を失う。とどめを刺される前に式は興味を失い、生きながらえる。<br />未来視を失った後は平凡に生き、得がたい友人を得たもののそれを喪い、彼の後を継いで廃ビル同然の住家で暮らしつつ、絵本を書いていた。<br />しかし、売れない絵本作家は借金で首が回らなくなる。そこへ彼のファンを名乗る[[両儀未那]]が現れ助け舟を出すも、結局両儀家のボスに興信所の所長という役どころを押し付けられ、日々振り回されている。
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:かつて、「倉密メルカ」を名乗った爆弾魔。この名はたまたまコミックで見かけたキャラの名前からとった偽名であると同時に、本名のアナグラムでもある。<br />未来視を使って[[両儀式]]に挑むも敗北。右目の視力と未来視を失う。とどめを刺される前に式は興味を失い、生きながらえる。<br />未来視を失った後も中々人に混じることが出来なかったが、[[黒桐幹也]]の紹介で出会った水原真鮎との生活で初めて人間らしい暮らしを送ると共に、十年前の自分の罪と対面する。彼の死後は彼の後を継いで廃ビル同然の住家で暮らしつつ、絵本を書いていた。<br />しかし、売れない絵本作家は借金で首が回らなくなる。そこへ彼のファンを名乗る[[両儀未那]]が現れ助け舟を出すも、結局両儀家のボスに興信所の所長という役どころを押し付けられ、日々振り回されている。
    
;人物
 
;人物
:かつては未来視の能力ゆえに、本人いわく「未来という定められた命令を実行するだけのロボット」といった生き方をしていたが、未来視を失ってからは人並みの人間性を手に入れた。<br />今の彼は、両儀未那や本人いわく「半端なチンピラ」らしい。「(未来視を失った)代わりに得たものは失敗だらけの人生だったが、それでも残るものはあった」とのこと。<br />絵本は売れてはいないものの、亡くなった友人のツテやらなにやらで編集部の覚えはよいらしく、作家活動は細々と続いている。処女作は『吸血鬼の涙』。いかなる理由からか、作者である自分のことを「彼」と呼んで突き放した視点で見ていることがままある。
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:幼少期から持っていた未来視の能力により、「自分が望んだ理想の、良き未来」を作り続けることを繰り返すうち、未来が決まった事をただこなすだけの作業にしか思えなくなり、彼は「定められた命令を実行するだけのロボット」に成り果てていた。未来視を失ってからは人並みの人間性を手に入れた。<br>今の彼は、両儀未那や本人いわく「半端なチンピラ」らしい。「(未来視を失った)代わりに得たものは失敗だらけの人生だったが、それでも残るものはあった」とのこと。<br>絵本は売れてはいないものの、亡くなった友人のツテやらなにやらで編集部の覚えはよいらしく、作家活動は細々と続いている。処女作は『吸血鬼の涙』。いかなる理由からか、作者である自分のことを「彼」と呼んで突き放した視点で見ていることがままある。
    
;能力
 
;能力
:「測定」系の未来視能力者。「予測」系の未来視である[[瀬尾静音]]・[[瀬尾晶|晶]]のものとは違う能力。<br />彼の能力は有り体に言うと、「望む未来を引き寄せる能力」である。瀬尾静音・晶のものが受動的に未来を押し付けられるものであるのに対して、能動的に「未来を作る」能力。自分の思い描いた望む未来を右目に映せば、どうすればそこに至れるかという過程を左目が段階的に映していく。本人が数式に例えて曰く、先に解答を書いたら勝手に計算式が浮かび上がってくるようなもの、らしい。<br />「押し付けられた、不幸な未来」ではなく、「自分が望んだ理想の、良き未来」であるがゆえに、これを改変する理由は存在しない。<br />だがそれを繰り返すうち、未来が決まった事をただこなすだけの作業にしか思えなくなり、彼は「定められた命令を実行するだけのロボット」に成り果てた。<br />ただし、この能力には「未来は自分の視界に映るものでなければならない」という制限がある。黙っていれば何もせずやってくる未来なのではなく、当事者としてそれを「構築」しなければならない。<br />そして、視界に映らない、自分の未来とは全く関係ない他人の未来を操ることはできない(とはいえ、もとより「関係がない」のだから、操る必要もない)。<br />未来を確定させる「測定」の未来視は、「予測」の未来視が「特権」と言い表されるのに対し、「越権」に相当する超能力。ただ、不確定を予測するだけの未来視ではなく、「確定された未来」は既にカタチあるものに成り下がってしまうため、[[直死の魔眼]]の前に敗れることとなった。<br />未来を見ていた右目を殺され、今では失われた能力だが、瓶倉は時々眼鏡をかけ、その真似事をしているという。
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:「測定」系の未来視能力者。「予測」系の未来視である[[瀬尾静音]]・[[瀬尾晶|晶]]のものとは違う能力。<br>彼の能力は有り体に言うと、「望む未来を引き寄せる能力」、あるいは「起きる未来を限定する能力」である。瀬尾静音・晶のものが受動的に未来を押し付けられるものであるのに対して、能動的に「未来を作る」能力。自分の思い描いた望む未来を右目に映せば、どうすればそこに至れるかという過程を左目が段階的に映していく。本人が数式に例えて曰く、先に解答を書いたら勝手に計算式が浮かび上がってくるようなもの、らしい。<br>ただし、この能力には「未来は自分の視界に映るものでなければならない」という制限がある。黙っていれば何もせずやってくる未来なのではなく、当事者としてそれを「構築」しなければならない。そして、視界に映らない、自分の未来とは全く関係ない他人の未来を操ることはできない(とはいえ、もとより「関係がない」のだから、操る必要もない)。<br>ただ、不確定を予測するだけの未来視ではなく、「確定された未来」は既にカタチあるものに成り下がってしまうため、[[直死の魔眼]]の前に敗れることとなった。<br />未来を見ていた右目を殺され、今では失われた能力だが、瓶倉は時々眼鏡をかけ、「予測」の未来視の真似事をしている。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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*奈須氏の書いた小説「DDD」にて倉密メルカという名前のキャラが存在する。関連性は特に無い。「出口なき脳髄陥穿(クラインキューブフラインネス)」の二つ名をもつ敗戦主義者で、44マグナムをぶち込まれて死亡した。
 
*奈須氏の書いた小説「DDD」にて倉密メルカという名前のキャラが存在する。関連性は特に無い。「出口なき脳髄陥穿(クラインキューブフラインネス)」の二つ名をもつ敗戦主義者で、44マグナムをぶち込まれて死亡した。
 
*味の強いキャラデザの多い空の境界の中でも特に現代的なデザインだが、小説初公開の時点ではまだどういう像か決められておらず、劇場版制作に伴って初めて設定画が描かれた。武内曰く「描くべき時が来たら描く」とあらかじめ決めていたそうだ。
 
*味の強いキャラデザの多い空の境界の中でも特に現代的なデザインだが、小説初公開の時点ではまだどういう像か決められておらず、劇場版制作に伴って初めて設定画が描かれた。武内曰く「描くべき時が来たら描く」とあらかじめ決めていたそうだ。
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*彼の「測定」系未来視は「予測」系と同じく人間機能の延長で、厳密には超常現象を起こす異能ではない。未来福音劇場版では、多数のテレビの映像(未来の可能性)を行動で消していくことで、未来を測定したモノに限定していくという、イメージ映像で解説されている。
    
== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
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