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| ;島原の乱 | | ;島原の乱 |
| :江戸時代初期最大の一揆。そして幕末を除けば最大の内乱とも言われる。 | | :江戸時代初期最大の一揆。そして幕末を除けば最大の内乱とも言われる。 |
− | :島原の農民は藩主松倉勝家による重税に喘ぎ、本来の石高の二倍以上という杜撰な検地が理由であった。 | + | :島原の農民は藩主松倉勝家の暴政に疲弊しきっており、重税に次ぐ重税の繰り返しで生活すらままならない有様となっていた。 |
− | :年貢のみならず、人頭税などあらゆる手段で税を絞る藩主に農民は業を煮やして決起した。 | + | :本来の石高の2倍という杜撰極まりない検地からの不当に重い年貢の徴収や人頭税などの新課税の導入に農民の怨嗟の声は高まり続け、そして税を払えない農民の家族の命を奪った藩主と役人の非道を引き金に農民の怒りが爆発、戦いの火蓋が切って落とされた。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
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| ;救う、という行為は本来傲慢なものです。<br>ですが、その傲慢さを容認しなければ、人は人を引っ張り上げられない。<br>個々人を救済するのは簡単です。彼ら彼女らに思いを砕けば、それでいい。<br>では、世界を救済するとはどういうことなのか。<br>私はわかったつもりでいるのですが、その実何もわかっていないのかもしれません。<br>だから、必要なのは問答無用の力。<br>この世全て、万物を公平に――無慈悲なまでに救済する力。<br>私が召喚に応じたのは、もちろん人理修復が目的ですが。<br>それでも、心の何処かでその無慈悲な力を探しているのです。<br>――そう、聖杯という無慈悲な救済を。 | | ;救う、という行為は本来傲慢なものです。<br>ですが、その傲慢さを容認しなければ、人は人を引っ張り上げられない。<br>個々人を救済するのは簡単です。彼ら彼女らに思いを砕けば、それでいい。<br>では、世界を救済するとはどういうことなのか。<br>私はわかったつもりでいるのですが、その実何もわかっていないのかもしれません。<br>だから、必要なのは問答無用の力。<br>この世全て、万物を公平に――無慈悲なまでに救済する力。<br>私が召喚に応じたのは、もちろん人理修復が目的ですが。<br>それでも、心の何処かでその無慈悲な力を探しているのです。<br>――そう、聖杯という無慈悲な救済を。 |
− | :幕間の物語冒頭にて。FGOの天草はApocryphaの事件の記録を通っているため、冬木大聖杯でなくとも聖杯に未だ強い関心を持ち続けている。 | + | :幕間の物語冒頭にて。Apocryphaでの出来事や決意を忘れていない彼は、冬木大聖杯でなくとも聖杯に未だ強い関心を持ち続けている。 |
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| == メモ == | | == メモ == |
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| *冬木の聖杯は、その魔術基盤がアインツベルン由来のものであるため、基本的に「西洋圏由来の英霊」しか喚べないはずである。<br>日本由来の英霊である彼が喚ばれるのは本来あり得ないことだが、アインツべルン自らルール違反を行ったことでこの問題は解決した。<br>(召喚に際して何らかのルール違反が行われた場合、喚ばれる英霊の西洋縛りが解かれるという現象は『stay night』の[[佐々木小次郎]]で既に登場している)<br>だがアインツベルンとしては聖人モドキの東洋の英霊を使う事など本意ではなかったらしく、本来のルーラーを切望していたという。この「本来のルーラー」という表現から分かるように、[[アンリマユ|この世全ての悪]]に汚染されていない冬木の聖杯では特殊クラスでも東洋の英霊は召喚されない事がはっきりした。<br>……それにしても、自分たちで呼びつけおいて酷い話である。 | | *冬木の聖杯は、その魔術基盤がアインツベルン由来のものであるため、基本的に「西洋圏由来の英霊」しか喚べないはずである。<br>日本由来の英霊である彼が喚ばれるのは本来あり得ないことだが、アインツべルン自らルール違反を行ったことでこの問題は解決した。<br>(召喚に際して何らかのルール違反が行われた場合、喚ばれる英霊の西洋縛りが解かれるという現象は『stay night』の[[佐々木小次郎]]で既に登場している)<br>だがアインツベルンとしては聖人モドキの東洋の英霊を使う事など本意ではなかったらしく、本来のルーラーを切望していたという。この「本来のルーラー」という表現から分かるように、[[アンリマユ|この世全ての悪]]に汚染されていない冬木の聖杯では特殊クラスでも東洋の英霊は召喚されない事がはっきりした。<br>……それにしても、自分たちで呼びつけおいて酷い話である。 |
| **とはいえ、サーヴァントの選択を誤って三度に渡り失敗したアインツベルンとしては珍しく(と言うか、判明している限り初めての)成功した選択。残念ながら[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|ナチス軍の介入]]によって聖杯戦争が崩壊してしまったものの、シロウが受肉に成功するなど、本来の聖杯戦争自体には勝利している。また、この選択のためApocrypha世界の聖杯は汚染されていないなど、良い事づくめである。 | | **とはいえ、サーヴァントの選択を誤って三度に渡り失敗したアインツベルンとしては珍しく(と言うか、判明している限り初めての)成功した選択。残念ながら[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|ナチス軍の介入]]によって聖杯戦争が崩壊してしまったものの、シロウが受肉に成功するなど、本来の聖杯戦争自体には勝利している。また、この選択のためApocrypha世界の聖杯は汚染されていないなど、良い事づくめである。 |
− | **当人も「ルーラーにすらなりえない三流サーヴァント」「頑張ってキャスターに引っかかるかどうか」とクラス適性が殆どないことを自嘲しており、前述の反則的な行為で召喚されたことでルーラーの資格を得たのはある意味皮肉であろう。そして人理焼却でもない限りは喚ばれる可能性は低く、『Grand Order』で登場した天草はApocrypha世界を経た後と明言されている。 | + | **当人も「ルーラーにすらなりえない三流サーヴァント」「頑張ってキャスターに引っかかるかどうか」とクラス適性が殆どないことを自嘲しており、前述の反則的な行為で召喚されたことでルーラーの資格を得たのはある意味皮肉であろう。そして人理焼却でもない限りは喚ばれる可能性は低く、『Grand Order』の世界で召喚に応じた天草はApocryphaの世界を経た彼自身だと明言されている。 |
− | *小説版『Apocrypha』において[[ゲオルギウス]]がリストラされた原因の一つが彼の存在。[[ジャンヌ・ダルク]]と彼の思想対立が小説版の柱であり、それ以外に聖人のサーヴァントがいると話が煩雑になるためだとされている。 | + | *小説版『Apocrypha』において[[ゲオルギウス]]の登場が見送られた原因の一つが彼の存在。[[ジャンヌ・ダルク]]と彼の思想対立が小説版の柱であり、それ以外に聖人のサーヴァントがいると話が煩雑になるためだとされている。 |
| *元々サーヴァントであるにも拘わらずにマスターとして参戦しただけでなく[[セミラミス|赤のアサシン]]本人を召喚しているが、おそらくこれは[[メディア|裏切りの魔女]]と異なり彼が生前魔術師であると共に聖杯の力で受肉した結果と思われる。 | | *元々サーヴァントであるにも拘わらずにマスターとして参戦しただけでなく[[セミラミス|赤のアサシン]]本人を召喚しているが、おそらくこれは[[メディア|裏切りの魔女]]と異なり彼が生前魔術師であると共に聖杯の力で受肉した結果と思われる。 |
− | *『Grand Order』にて、宝具の効果が「強化解除後」にダメージを与えるというものであるため、相手が回避・無敵・防御アップ等を使用していても、問答無用で攻撃が可能。…逆を返せば、敵として出てくると非常に恐ろしい存在となる。 | + | *『Grand Order』にて、宝具の効果が「強化解除後」にダメージを与えるというものであるため、相手が回避・無敵・防御アップ等を使用していても全部無効化して確実に攻撃を通せる。…逆を返せば、敵として出てくると非常に恐ろしい存在となる。 |
| * 宝具がルビが英語となっており、[[主人公 (Grand Order)]]からも「[[風魔小太郎|イモータル・カオス・ブリゲイド]]的な?」と指摘しており、「だいたいそんな感じですね!」と妙にノリのいい一面を見せた。 | | * 宝具がルビが英語となっており、[[主人公 (Grand Order)]]からも「[[風魔小太郎|イモータル・カオス・ブリゲイド]]的な?」と指摘しており、「だいたいそんな感じですね!」と妙にノリのいい一面を見せた。 |
| *「二代目はオルタちゃん」で水子の集合体であるジャックに対してブラックショークを言ったことで「結果授かった者を持て余して堕胎する」ことを仄めかすさらにドス黒い内容なのでは?という解釈があるが、天草四郎が首魁をつとめた島原の乱は、年貢の未進を理由に拷問にかけられ死亡した臨月の妊婦と拷問中に流産した胎児の報復から始まったと記録されている(後述)。 | | *「二代目はオルタちゃん」で水子の集合体であるジャックに対してブラックショークを言ったことで「結果授かった者を持て余して堕胎する」ことを仄めかすさらにドス黒い内容なのでは?という解釈があるが、天草四郎が首魁をつとめた島原の乱は、年貢の未進を理由に拷問にかけられ死亡した臨月の妊婦と拷問中に流産した胎児の報復から始まったと記録されている(後述)。 |
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| :という非常に簡素な物。取材者も東出氏も'''「対談相手はシロウの容姿を”どこで見た誰に似ている”と思ったのか」に言及していない'''事に注目されたい。…要するに「突っ込まれたら困るからはぐらかした」のだろうか。 | | :という非常に簡素な物。取材者も東出氏も'''「対談相手はシロウの容姿を”どこで見た誰に似ている”と思ったのか」に言及していない'''事に注目されたい。…要するに「突っ込まれたら困るからはぐらかした」のだろうか。 |
| :無論、明言していないだけで、衛宮士郎へのミスリードを誘ったのは間違いないだろう(でなければ、日焼けさせる必要も、コトミネ姓を名乗る必要もない)。だがそれは、「士郎である事を誤認させ期待させる」事よりも「士郎を目眩ましにして天草四郎の正体を隠す」と言う方に重点が置かれていたと考えた方が自然である。 | | :無論、明言していないだけで、衛宮士郎へのミスリードを誘ったのは間違いないだろう(でなければ、日焼けさせる必要も、コトミネ姓を名乗る必要もない)。だがそれは、「士郎である事を誤認させ期待させる」事よりも「士郎を目眩ましにして天草四郎の正体を隠す」と言う方に重点が置かれていたと考えた方が自然である。 |
− | :実際、第1巻発売の2週間前に刊行された「TYPE-MOONエースVol.8」でシロウの名前と聖堂教会の神父という前情報が公開された段階で'''『シロウはシロウでも漢字違いの別人ではないか』という予想から速攻で天草四郎の名前が導き出されてしまう'''ほど([http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/otaku/995/1355157046/ リンク先247-248])天草四郎の名は”シロウ”繋がりで連想しやすい人物名だった。<br>事前にアルトリアと別人だとアナウンスが為された赤セイバーのケースと異なり、もし事前情報で衛宮士郎と無関係だと明言されていたら、16騎目のサーヴァント=天草四郎の存在を伏せるギミックが成立し得なかっただろう。 | + | :実際、第1巻発売の2週間前に刊行された「TYPE-MOONエースVol.8」でシロウの名前と聖堂教会の神父という前情報が公開された段階で'''『シロウはシロウでも漢字違いの別人ではないか』という予想から速攻で天草四郎の名前が導き出されてしまう'''ほど([http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/otaku/995/1355157046/ リンク先247-248])天草四郎の名は”シロウ”繋がりで連想しやすい人物名だった。<br>事前にアルトリアと別人だとアナウンスが為された赤セイバーと異なり、もし事前情報で衛宮士郎と無関係だと明言されていたら、16騎目のサーヴァント=天草四郎の存在を伏せるギミックが成立し得なかっただろう。 |
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| ;キリシタン弾圧 | | ;キリシタン弾圧 |
| :いわゆるバテレン追放令などのキリシタン弾圧を初めて行ったのが[[豊臣秀吉]]なのだが、その政策は徳川家康に引き継がれた。彼らがキリシタン弾圧を推し進めたのは、[[織田信長]]の元で一向一揆の脅威に晒されていた経験が根底にある。 | | :いわゆるバテレン追放令などのキリシタン弾圧を初めて行ったのが[[豊臣秀吉]]なのだが、その政策は徳川家康に引き継がれた。彼らがキリシタン弾圧を推し進めたのは、[[織田信長]]の元で一向一揆の脅威に晒されていた経験が根底にある。 |
| : 『宗教』のもと団結した民衆の恐ろしさに加え、西欧諸国による海外の植民地政策の手口(商人(交流)→宣教師(調査)→軍隊(侵略))や布教にかこつけてやって来た外国人が人攫いなどの犯罪行為を働いていた事などを知っていた2人は、政権を握ると信長が段階的に行ってきた政教分離政策を更に加速させていく。しかしイエズス会によって日本にもたらされたキリスト教はこの政教分離政策に中々従おうとせず(当時の欧州において、バチカンの法王の権威は各国の国王より上位だったので、日本でも将軍や大名の命令や取り決めを守らなかった)、しかもキリスト教に帰依した大名達も秀吉に反発する有様であった。 | | : 『宗教』のもと団結した民衆の恐ろしさに加え、西欧諸国による海外の植民地政策の手口(商人(交流)→宣教師(調査)→軍隊(侵略))や布教にかこつけてやって来た外国人が人攫いなどの犯罪行為を働いていた事などを知っていた2人は、政権を握ると信長が段階的に行ってきた政教分離政策を更に加速させていく。しかしイエズス会によって日本にもたらされたキリスト教はこの政教分離政策に中々従おうとせず(当時の欧州において、バチカンの法王の権威は各国の国王より上位だったので、日本でも将軍や大名の命令や取り決めを守らなかった)、しかもキリスト教に帰依した大名達も秀吉に反発する有様であった。 |
− | : このような状況に業を煮やした秀吉はついにバテレン追放令に代表されるキリシタン弾圧に踏み切る。その内容は過酷を極めたが、結果的には日本の植民地化を防いだ一因になったのも確かだろう。 | + | : このような状況に業を煮やした秀吉はついにバテレン追放令に代表されるキリシタン弾圧に踏み切った。その内容は過酷を極めたが、結果的には日本の植民地化を防いだ一因になったのも確かだとも言える。 |
− | : 日本にいた宣教師達はバックに西欧の軍事国家がついている自分達を弾圧し始めた日本政権の方針に驚愕し、当時の欧州最強国であったイスパニア(現スペイン)の国王フェリペ2世に無敵艦隊の出動を手紙で要請した程である。もっとも、その内容といえば'''「5万の兵力もあれば九州ぐらいは簡単に制圧できる」'''というあまりにも日本の国力をみくびり過ぎた杜撰な見積もり<ref>秀吉がバテレン追放令を出した当時、'''肝心の無敵艦隊は[[フランシス・ドレイク]]に壊滅させられた直後だった'''上に、当時の九州には朝鮮出兵の為に30万を超える兵力が集結していた為、5万程度の兵力では瞬殺されるのがオチである。ついでに言うと、当時の日本は'''50万丁以上の鉄砲を有する世界最強の軍事大国'''でもあった。</ref>であり、当時の宣教師達がいかに国王というものを軽視し、東洋諸国を舐めていたかが伺える。 | + | : 日本にいた宣教師達はバックに西欧の軍事国家がついている自分達を弾圧し始めた日本政権の方針に驚愕し、当時の欧州最強国であったイスパニア(現スペイン)の国王フェリペ2世に無敵艦隊の出動を手紙で要請した程であった。もっとも、その内容といえば'''「5万の兵力もあれば九州ぐらいは簡単に制圧できる」'''というあまりにも日本の国力をみくびり過ぎた杜撰な見積もり<ref>秀吉がバテレン追放令を出した当時、'''肝心の無敵艦隊は[[フランシス・ドレイク]]に壊滅させられた直後だった'''上に、当時の九州には朝鮮出兵の為に30万を超える兵力が集結していた為、5万程度の兵力では瞬殺されるのがオチである。ついでに言うと、当時の日本は'''50万丁以上の鉄砲を有する世界最強の軍事大国'''でもあった。</ref>であり、当時の宣教師達がいかに国王というものを軽視し、東洋諸国を舐めていたかが伺える。 |
| :*近年の史料では、フェリペ2世は本気で無敵艦隊の派遣を検討していたらしい事が判明している。もっとも、実際にやろうとしたところで5万人の輸送コストだけで国家財政が無駄に潰れるのがオチだろうが(5万人の人間を船舶のみで輸送するには現在でも莫大な費用が掛かる。当時のイスパニアの破綻寸前レベルの財政難の事を考えてもかなり無謀な計画がよしんば実現したとしても、当時の航海術や帆船では5万人もの人間が五体満足で日本まで辿り着く事はほぼ不可能である<ref>一例を挙げると、後の日露戦争の時にヨーロッパから遠征してきたバルチック艦隊は、イギリスの妨害もあり喜望峰ルートを通過せざるを得ず日本に到達した頃には兵員が疲労困憊の極みとなっており、結果、日本海海戦で大敗を喫した。本来長距離航行には向かない駆逐艦等を含んでいた事や多数の死者や脱走兵を出しながらも日本海まで到達したことは「奇跡の航海」と呼ばれ、東郷平八郎も艦隊司令のジノヴィー・ロジェストヴェンスキー中将を見舞った際にこの航海の成功を偉業と労っている。何れにせよこれは大軍の長距離航海が困難であることを示しており、その上での勝利は無理難題に等しいものだった。</ref>)。 | | :*近年の史料では、フェリペ2世は本気で無敵艦隊の派遣を検討していたらしい事が判明している。もっとも、実際にやろうとしたところで5万人の輸送コストだけで国家財政が無駄に潰れるのがオチだろうが(5万人の人間を船舶のみで輸送するには現在でも莫大な費用が掛かる。当時のイスパニアの破綻寸前レベルの財政難の事を考えてもかなり無謀な計画がよしんば実現したとしても、当時の航海術や帆船では5万人もの人間が五体満足で日本まで辿り着く事はほぼ不可能である<ref>一例を挙げると、後の日露戦争の時にヨーロッパから遠征してきたバルチック艦隊は、イギリスの妨害もあり喜望峰ルートを通過せざるを得ず日本に到達した頃には兵員が疲労困憊の極みとなっており、結果、日本海海戦で大敗を喫した。本来長距離航行には向かない駆逐艦等を含んでいた事や多数の死者や脱走兵を出しながらも日本海まで到達したことは「奇跡の航海」と呼ばれ、東郷平八郎も艦隊司令のジノヴィー・ロジェストヴェンスキー中将を見舞った際にこの航海の成功を偉業と労っている。何れにせよこれは大軍の長距離航海が困難であることを示しており、その上での勝利は無理難題に等しいものだった。</ref>)。 |
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| :『黒田長興一世之記』という記録によれば、1637年10月(旧暦)、年貢が支払えない庄屋の身重の妻が役人に捕らわれ、裸で水牢に入れられた。庄屋では年貢の支払いに知恵を絞るも払えるものはもう何もなく、6日後、妻は出産した子供と共に命を落とした。<br>こうした暴虐に耐えかねた人々は同年10月25日に代官を殺害して蜂起、これが島原の乱の始まりである。 | | :『黒田長興一世之記』という記録によれば、1637年10月(旧暦)、年貢が支払えない庄屋の身重の妻が役人に捕らわれ、裸で水牢に入れられた。庄屋では年貢の支払いに知恵を絞るも払えるものはもう何もなく、6日後、妻は出産した子供と共に命を落とした。<br>こうした暴虐に耐えかねた人々は同年10月25日に代官を殺害して蜂起、これが島原の乱の始まりである。 |
| :幕府の政策によって他藩が幕府の許可が下りない内は軍を出動させられなかった事などが追い風となり、当初は一揆軍側が優勢であったものの、九州諸藩の討伐軍が島原に進軍してくると次第に追い詰められていき、最終的に島原半島南部にあった原城に立て篭もる。その数は3万7千人にも及び、更に各地から奪った鉄砲などで武装するなど原城の防備を固めた。 | | :幕府の政策によって他藩が幕府の許可が下りない内は軍を出動させられなかった事などが追い風となり、当初は一揆軍側が優勢であったものの、九州諸藩の討伐軍が島原に進軍してくると次第に追い詰められていき、最終的に島原半島南部にあった原城に立て篭もる。その数は3万7千人にも及び、更に各地から奪った鉄砲などで武装するなど原城の防備を固めた。 |
− | :幕府はまず九州諸藩の討伐軍のみで原城を攻めようとする。だが総大将に任じられた板倉重昌は九州大名たちを率いるに値する者ではなく、ひたすら総攻撃を続けるも攻城は全て失敗。事態を重く見た幕府は「知恵伊豆」の異名を持つ老中・松平信綱を派遣するも、それから間もなく重昌が戦死するという最悪の結果を迎える。<ref>信綱の援軍派遣決定を受けて責任を取らされる事を恐れた重昌が功を焦り、総攻撃にあたって自ら最前線に出たところを討ち取られた。家光の側近であった[[柳生但馬守宗矩]]はこの顛末を予期し、重昌の派遣を撤回するよう諌言したという。</ref> | + | :幕府はまず九州諸藩の討伐軍のみで原城を攻めようとする。だが総大将に任じられた板倉重昌には九州大名たちを率いる程の力量はなく、ひたすら総攻撃を続けるも攻城は全て失敗。事態を重く見た幕府は「知恵伊豆」の異名を持つ老中・松平信綱を派遣するも、それから間もなく重昌が戦死して指揮官がいないまま戦線が瓦解し掛けるという最悪の結果を迎える。<ref>信綱の援軍派遣決定を受けて責任を取らされる事を恐れた重昌が功を焦り、総攻撃にあたって自ら最前線に出たところを討ち取られたという。家光の側近であった[[柳生但馬守宗矩]]はこの顛末を予期し、重昌の派遣を撤回するよう諌言したという。</ref> |
− | :あわや瓦解寸前のところで援軍を得た討伐軍は12万を数えるも、信綱は緩急を付けた戦い方を心掛けて無理な攻撃を控えるようになり、情報収集や矢文で投降を呼びかけるなどの心理戦を展開。更に一揆軍の食料が残り少ないと見て取ると兵糧攻めを仕掛けて一揆軍の弱体化を計った。<br>篭城戦が始まった3ヵ月後の1638年2月27日(旧暦)、遂に総攻撃を再開、兵糧攻めで武器・食料を失っていた一揆軍は総崩れとなり、乱は鎮圧された。 | + | :辛うじて援軍到着まで持ちこたえた討伐軍は総勢12万を数えるも、信綱は緩急を付けた戦い方を心掛けて無理な攻撃を控えるようになり、情報収集や矢文で投降を呼びかけるなどの心理戦を展開。更に一揆軍の食料が残り少ないと見て取ると兵糧攻めを仕掛けて一揆軍の弱体化を計った。<br>篭城戦が始まった3ヵ月後の1638年2月27日(旧暦)、遂に総攻撃を再開、兵糧攻めで武器・食料を失っていた一揆軍は総崩れとなり、乱は鎮圧された。 |
− | :*なお、立て篭もった3万7千人全員が討ち取られたとされているが、最近の史料では1万人ほどが投降・脱出するなどして命を失わなかったと言われている。 | + | :*なお、立て篭もった3万7千人全員が討ち取られたとされているが、最近の史料では1万人ほどが投降・脱出するなどして命を失わなかったと言われている。そして乱の鎮圧後、松倉勝家は暴政によって騒乱を招いた責任を問われて改易された上、江戸に罪人として送られて1638年8月(旧暦)斬首刑となった。''大名が切腹ではなく斬首となったのは後にも先にもこの時だけ''であり、さすがの幕府も勝家の目に余る暴政ぶりは看過できなかった事が伺える。また、この直後から唯一貿易国としての付き合いがあったキリスト教国家のオランダとの貿易にもますます厳しい制約が付くようになり、宣教師対策として取った鎖国体制はますます強固になっていった。 |
− | :そして乱の鎮圧後、松倉勝家は暴政によって騒乱を招いた責任を問われて改易されたばかりか、江戸に罪人として送られ1638年8月(旧暦)斬首刑となった。''大名が切腹ではなく斬首となったのは後にも先にもこの時だけ''であり、さすがの幕府も勝家の目に余る暴政は看過できなかった事が伺える。
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| ;母「マルタ」 | | ;母「マルタ」 |
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| :島原の乱を鎮圧した幕府ではあったが、首謀者たる天草四郎の人相を把握していなかったため、多数持ち込まれる年頃の少年の首のどれが天草のものであったか区別がつかなかった。そこで、予め捕えてあった天草の母に少年の首を見せていった所、ある一つの首を見て青ざめ泣き崩れたため、その首を天草四郎であると断定した。 | | :島原の乱を鎮圧した幕府ではあったが、首謀者たる天草四郎の人相を把握していなかったため、多数持ち込まれる年頃の少年の首のどれが天草のものであったか区別がつかなかった。そこで、予め捕えてあった天草の母に少年の首を見せていった所、ある一つの首を見て青ざめ泣き崩れたため、その首を天草四郎であると断定した。 |
| :もちろんこれは本名ではなく洗礼名(クリスチャンネーム)であり、[[マルタ|こっちのマルタ]]が天草と関係があった訳では無いが、英霊として登場している方のマルタが由来となって、クリスチャンの女性の洗礼名に「マルタ」という名前を使うのが広まったので、自分の母の洗礼名の由来本人であるという点では天草四郎から見て無関係の人物ではない。 | | :もちろんこれは本名ではなく洗礼名(クリスチャンネーム)であり、[[マルタ|こっちのマルタ]]が天草と関係があった訳では無いが、英霊として登場している方のマルタが由来となって、クリスチャンの女性の洗礼名に「マルタ」という名前を使うのが広まったので、自分の母の洗礼名の由来本人であるという点では天草四郎から見て無関係の人物ではない。 |
− | :ただしゲーム内では母の洗礼名に関しての話どころか、どちらもお互いに言及はない。
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| ;魔界転生 | | ;魔界転生 |