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:反面、好きになってしまった相手への情は深く、「息子の為なら世界を敵に回す」といった母性愛の権化になるが、逆に言えば「愛するものの為ならあらゆるものを排除し、また、狂信的に守ろうとする」と精神的に病んでいる。独占欲も強いので凄まじい溺愛ぶりを見せるが、余所見されたらすぐ泣き、浮気をしたら病んだ目で問い詰めており、その在り方は「子供を所有物化し、その自由も未来もいっさい奪うもの」となる。つまり、彼女にとって「恋人」とはイコール「自分の息子」なのであるが、本人はその捉え方のズレにまったく気づいていない。
 
:反面、好きになってしまった相手への情は深く、「息子の為なら世界を敵に回す」といった母性愛の権化になるが、逆に言えば「愛するものの為ならあらゆるものを排除し、また、狂信的に守ろうとする」と精神的に病んでいる。独占欲も強いので凄まじい溺愛ぶりを見せるが、余所見されたらすぐ泣き、浮気をしたら病んだ目で問い詰めており、その在り方は「子供を所有物化し、その自由も未来もいっさい奪うもの」となる。つまり、彼女にとって「恋人」とはイコール「自分の息子」なのであるが、本人はその捉え方のズレにまったく気づいていない。
 
:まっとうな愛を語りながら、愛の為なら社会道徳が目に入らなくなり、あらゆる行為を容認しており、そういった破綻している所を外部にまったく悟らせないところが他のバーサーカーたちと一線を画している。故に、彼女を基本的に説得、改心させる事は不可能。
 
:まっとうな愛を語りながら、愛の為なら社会道徳が目に入らなくなり、あらゆる行為を容認しており、そういった破綻している所を外部にまったく悟らせないところが他のバーサーカーたちと一線を画している。故に、彼女を基本的に説得、改心させる事は不可能。
 
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:頼光はその出生から、たとえ神の血を戴いていようと、自分を『魔性』に近いものとして考え、苦しんできた。父の期待に応える、京の都を護る、といった献身の下には、『自分は人間ではない』という負い目が常にあった。彼女は人として生きられず、また魔性としても生きられない。
:頼光はその出生から、たとえ神の血を戴いていようと、自分を『魔性』に近いものとして考え、苦しんできた。父の期待に応える、京の都を護る、といった献身の下には、『自分は人間ではない』という負い目が常にあったのだ。彼女は人として生きられず、また魔性としても生きられない。
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:そんな頼光にとって、自分と同じ混血であり、また自分より弱く、保護者を必要とした坂田金時との出会いは数少ない救いとなった。「姉にはなれませんが、母として鍛えます」と頼光が誓ったのは、金時に自分と同じ孤独を味わわせないためでもあった。父に不要と捨てられ、母の愛を知らなかった頼光にとって、金時を親代わりに鍛えた日々は唯一の『人間らしい日々』だったのである。
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:そんな日々も過去になり、金時が一人前になったある日、京の都に[[酒呑童子]]という新しい鬼が現れた。自由気ままに『魔性である事』を誇り、人界を楽しんでいる酒呑童子は「なりたかった自分」の姿そのものだ。
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:軽蔑、羨望、嫉妬、憧れ。頼光にとって酒呑童子とは、そんな感情が入り交じった『近しい他人』だった。なので頼光自身、積極的に酒呑童子を討伐する事はしなかった。
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:酒呑童子が、金時の幼少時からの知人と判明するまでは。
   
;能力
 
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:刀剣や弓矢の扱いも長けており、戦闘においては刀と弓矢に魔力放出(雷)による雷を付与させながら戦う。
 
:刀剣や弓矢の扱いも長けており、戦闘においては刀と弓矢に魔力放出(雷)による雷を付与させながら戦う。
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:牛鬼の部分を疎んだ父の努力によって、頼光は源氏の棟梁になるにあたって、その異形の側面を切り離すため、牛鬼と頼光を分離させ、牛鬼だけを退治。これによって牛鬼は頼光の心の奥深くへと封印された。<br>……が、実際には、[[丑御前]]として暴走し、自害に及ぼうとしたが、涙ながらに説得した[[坂田金時|金時]]によって失神させられ、無理くり深層の奥深くに封じる形となった。
 
:牛鬼の部分を疎んだ父の努力によって、頼光は源氏の棟梁になるにあたって、その異形の側面を切り離すため、牛鬼と頼光を分離させ、牛鬼だけを退治。これによって牛鬼は頼光の心の奥深くへと封印された。<br>……が、実際には、[[丑御前]]として暴走し、自害に及ぼうとしたが、涙ながらに説得した[[坂田金時|金時]]によって失神させられ、無理くり深層の奥深くに封じる形となった。
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:頼光はその出生から、たとえ神の血を戴いていようと、自分を『魔性』に近いものとして考え、苦しんできた。父の期待に応える、京の都を護る、といった献身の下には、『自分は人間ではない』という負い目が常にあったのだ。彼女は人として生きられず、また魔性としても生きられない。
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:そんな頼光にとって、自分と同じ混血であり、また自分より弱く、保護者を必要とした坂田金時との出会いは数少ない救いとなった。「姉にはなれませんが、母として鍛えます」と頼光が誓ったのは、金時に自分と同じ孤独を味わわせないためでもあった。父に不要と捨てられ、母の愛を知らなかった頼光にとって、金時を親代わりに鍛えた日々は唯一の『人間らしい日々』だったのである。
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:そんな日々も過去になり、金時が一人前になったある日、京の都に[[酒呑童子]]という新しい鬼が現れた。自由気ままに『魔性である事』を誇り、人界を楽しんでいる酒呑童子は「なりたかった自分」の姿そのものだ。
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:軽蔑、羨望、嫉妬、憧れ。頼光にとって酒呑童子とは、そんな感情が入り交じった『近しい他人』だった。なので頼光自身、積極的に酒呑童子を討伐する事はしなかった。
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:酒呑童子が、金時の幼少時からの知人と判明するまでは。
    
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