差分

2,480 バイト追加 、 2018年2月13日 (火) 02:39
編集の要約なし
14行目: 14行目:  
:[[ロード・エルメロイⅡ世]]の内弟子で、身の周りの世話などを担当している。一人称は「拙(せつ)」。「剥離城アドラ」の時点で年齢は15歳ほど。
 
:[[ロード・エルメロイⅡ世]]の内弟子で、身の周りの世話などを担当している。一人称は「拙(せつ)」。「剥離城アドラ」の時点で年齢は15歳ほど。
 
:時計塔の学生だが、厳密には魔術師ではなく、魔術関係の知識にはあまり詳しくない。
 
:時計塔の学生だが、厳密には魔術師ではなく、魔術関係の知識にはあまり詳しくない。
:性格は内向的で寡黙。自分に自信がなく、やや自虐的なところがある。周囲に人がほとんどいない環境で十数年間育ってきており、人の多い場所が苦手。ちまちました作業にやり甲斐を覚える性格なのでエルメロイⅡ世の身の回りの世話(靴磨き、部屋の掃除等)に関してはあまり苦に感じていない。
+
:性格は内向的で寡黙。自分に自信がなく、やや自虐的なところがある。周囲に人がほとんどいない環境で十数年間育ってきており、人の多い場所が苦手。しかしロード・エルメロイ二世の元で様々な人間と触れ合う中でそういった面も解れ、精神的に成長していく。同時に大切に思う者が増えた影響で感情的になる事が多くなり、涙もろくなった。ちまちました作業にやり甲斐を覚える性格なのでエルメロイⅡ世の身の回りの世話(靴磨き、部屋の掃除等)に関してはあまり苦に感じていない。
 
:常に目深に被ったフードで顔を隠しているが、フード下の素顔は[[ウェイバー・ベルベット|エルメロイⅡ世]]が[[Fate/Zero|第4次聖杯戦争]]で対峙した英霊[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王]]に瓜二つ。エルメロイⅡ世は遠縁の末裔か何かだろうと予想している。フードを被っているのは、過去のいきさつからその顔にいい思い出のない彼から顔を隠すように言われているため。しかしそれは表向きの理由で、本当はグレイ自身が自分の物ではないアーサー王の顔に嫌悪感と恐怖心を抱いていて、エルメロイ二世に自分の顔を嫌い続けてほしいと願ったからである。
 
:常に目深に被ったフードで顔を隠しているが、フード下の素顔は[[ウェイバー・ベルベット|エルメロイⅡ世]]が[[Fate/Zero|第4次聖杯戦争]]で対峙した英霊[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王]]に瓜二つ。エルメロイⅡ世は遠縁の末裔か何かだろうと予想している。フードを被っているのは、過去のいきさつからその顔にいい思い出のない彼から顔を隠すように言われているため。しかしそれは表向きの理由で、本当はグレイ自身が自分の物ではないアーサー王の顔に嫌悪感と恐怖心を抱いていて、エルメロイ二世に自分の顔を嫌い続けてほしいと願ったからである。
 
:本来は対霊戦のプロフェッショナルだが、あまりに素質があり霊の本質を捉えすぎるため、亡霊の類に強い恐怖心を抱いてしまう。
 
:本来は対霊戦のプロフェッショナルだが、あまりに素質があり霊の本質を捉えすぎるため、亡霊の類に強い恐怖心を抱いてしまう。
39行目: 39行目:  
::その人格は『槍』の神秘性を失わないための封印として与えられた擬似人格であり、『槍』の起動と同時に無機質で機械的な口調に戻る。
 
::その人格は『槍』の神秘性を失わないための封印として与えられた擬似人格であり、『槍』の起動と同時に無機質で機械的な口調に戻る。
 
::戦闘時には『死神の鎌』の名称通りの大鎌になるが、元々、決まった形状を持っておらず様々な姿に変化する。
 
::戦闘時には『死神の鎌』の名称通りの大鎌になるが、元々、決まった形状を持っておらず様々な姿に変化する。
 +
::アッドの人格はその『槍』を封印する為に円卓の騎士の一人、[[ケイ]]の精神モデルを元に形成されている。
    
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
78行目: 79行目:  
:師匠のかつて召喚した英霊の部下であり、魔眼蒐集列車では三度交戦した。彼女の見た夢を偶然共有しており、その境遇には複雑な感情を抱いている。
 
:師匠のかつて召喚した英霊の部下であり、魔眼蒐集列車では三度交戦した。彼女の見た夢を偶然共有しており、その境遇には複雑な感情を抱いている。
   −
;メルヴィン・ウェインズ
+
;[[メルヴィン・ウェインズ]]
 
:師匠の親友を名乗る男。その人でなしぶりには辟易しているが、彼のⅡ世に対する感情については共感できる部分もあり嫌っているわけではない。
 
:師匠の親友を名乗る男。その人でなしぶりには辟易しているが、彼のⅡ世に対する感情については共感できる部分もあり嫌っているわけではない。
 +
 +
;[[ベルサック・ブラックモア]]
 +
:故郷にあるブラックモアの墓地の墓守。グレイを次代のブラックモアの墓守に選んだのも彼であり、村で偶像扱いされていたグレイを「人間」として見ていた数少ない人物。グレイにとっては先生の様な存在。
    
=== Fate/Labyrinth ===
 
=== Fate/Labyrinth ===
88行目: 92行目:  
;「……ただの、<ruby><rb>グレイ</rb><rt>どっちつかず</rt></ruby>です」
 
;「……ただの、<ruby><rb>グレイ</rb><rt>どっちつかず</rt></ruby>です」
 
:グラニド・アッシュボーンにお前は何者かと問われて。霊園の生まれでありながら霊を恐れ、故郷で望まれていた者にも最終的になりきれなかったどっちつかずの存在、というグレイの卑屈な心情が表れている。
 
:グラニド・アッシュボーンにお前は何者かと問われて。霊園の生まれでありながら霊を恐れ、故郷で望まれていた者にも最終的になりきれなかったどっちつかずの存在、というグレイの卑屈な心情が表れている。
 +
 +
;「<ruby><rb>Gray</rb><rt>暗くて</rt></ruby>……<ruby><rb>Rave</rb><rt>浮かれて</rt></ruby>……<ruby><rb>Crave</rb><rt>望んで</rt></ruby>……<ruby><rb>Deprave</rb><rt>堕落させて</rt></ruby>……」<br>「<ruby><rb>Grave</rb><rt>刻んで</rt></ruby>……<ruby><rb>me</rb><rt>私に</rt></ruby>……」<br>「<ruby><rb>Grave</rb><rt>墓を掘ろう</rt></ruby>……、<ruby><rb>for you</rb><rt>あなたに</rt></ruby>……」
 +
:『槍』の封印を解き放つ詠唱。彼女の意識は死に絶え、遠く失われた大いなる神秘を起動させる為の歯車と化す。
 +
 +
;「<ruby><rb>最果てにて</rb><rt>ロンゴ</rt></ruby>――」<br>「<ruby><rb>輝ける槍</rb><rt>ミニアド</rt></ruby>――!」
 +
:真名解放。其れはかつて騎士王が振るった、世界を繋ぐ聖槍。
    
;「拙の顔のことは……嫌ったままでいてください」
 
;「拙の顔のことは……嫌ったままでいてください」
97行目: 107行目:  
;「クズですね」
 
;「クズですね」
 
:腑海林の仔の中で倒れていたメルヴィンの浮ついた女性交友の呟きを聞いた後の一言。イヴェットとはコンマ秒レベルで意見が一致し、そのまま見捨てていこうと思ったがメルヴィンがⅡ世の親友と聞いてギリギリ踏みとどまった。
 
:腑海林の仔の中で倒れていたメルヴィンの浮ついた女性交友の呟きを聞いた後の一言。イヴェットとはコンマ秒レベルで意見が一致し、そのまま見捨てていこうと思ったがメルヴィンがⅡ世の親友と聞いてギリギリ踏みとどまった。
 +
 +
;「拙、は、師匠を、みんなを、守り、たい。守れる、自分で、いたい」
 +
:迫りくるヘファイスティオンの宝具を前に不安に満ちていた所をカラボーに諭され、自分が望む在り方を必死に口にする。その決意は遂に『槍』の十三拘束を解放させるに至った。
    
;ずるい。<br>その言い方は、あまりにずるい。ずるすぎる。ついさっきまでの自分がどんな思いだったか、ちっとも分かってないくせに。
 
;ずるい。<br>その言い方は、あまりにずるい。ずるすぎる。ついさっきまでの自分がどんな思いだったか、ちっとも分かってないくせに。
:グレイがエルメロイⅡ世についていくと決めた直前の過去まで飛ばされた際、彼が真っ先にグレイに会いに来なかった理由として「私の事を知らない君と会う勇気が無かった」と言われて。結果として二人とも記憶はそのままだったのだが、彼との半年以上の日々はグレイにとってかけがえのない時間となっており、そんな自分と同じ気持ちを抱いてくれていた師匠を涙を零しながらただぽかぽかと叩き続けるのだった。
+
:グレイがエルメロイⅡ世についていくと決めた直前の過去まで飛ばされた際、彼が真っ先にグレイに会いに来なかった理由として「私の事を知らない君と会う勇気が無かった」と言われて。結果として二人とも記憶はそのままだったのだが、彼との半年以上の日々はグレイにとってかけがえのない時間となっており、そんな自分と同じ気持ちを抱いてくれていた師匠を涙を零しながらぽかぽかと叩き続けるのだった。
 +
 
 +
;「……師匠は馬鹿ですね。そんなの、申し訳なさそうに言わないでください」<br>「だって、そんなものは、とっくに預けています」
 +
:「私に命を預けてくれないか」と言うエルメロイ二世に対して、ただ当たり前のように言葉を返す。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
110行目: 126行目:  
*彼女がアーサー王の末裔であるというのはあくまでエルメロイⅡ世の推論であり、事実であるかは不明だが、仮にそうだとしてもずばりアーサー王直系の子孫、そのクローンであるモードレッドの子孫、アーサー王の甥であるガウェイン卿の弟達や息子達の子孫等可能性は色々ある。…血筋と御家騒動で散々争ってブリテンが滅んだので、「実は子孫いました」は色々台無しになる感があるが。
 
*彼女がアーサー王の末裔であるというのはあくまでエルメロイⅡ世の推論であり、事実であるかは不明だが、仮にそうだとしてもずばりアーサー王直系の子孫、そのクローンであるモードレッドの子孫、アーサー王の甥であるガウェイン卿の弟達や息子達の子孫等可能性は色々ある。…血筋と御家騒動で散々争ってブリテンが滅んだので、「実は子孫いました」は色々台無しになる感があるが。
 
**もう一つの可能性として、「髪の色が銀」「子孫を残すことが出来た(=カムランでの戦いで生き残った)」「アーサー王が死する前に所持していた槍を回収することが出来た(=アーサー王の死を看取った)」事を考えると、[[ベディヴィエール]]の子孫と考えることもできるか。
 
**もう一つの可能性として、「髪の色が銀」「子孫を残すことが出来た(=カムランでの戦いで生き残った)」「アーサー王が死する前に所持していた槍を回収することが出来た(=アーサー王の死を看取った)」事を考えると、[[ベディヴィエール]]の子孫と考えることもできるか。
 +
*アッドの人格モデルがケイである理由は、本人曰く、ほかの騎士達と違って武功や神秘に興味がないため、封印のはずが解除に積極的になるという様な事態にならないからとの事。
    
== リンク ==
 
== リンク ==
119

回編集