48行目: |
48行目: |
| ===冬木=== | | ===冬木=== |
| ;[[衛宮矩賢]] | | ;[[衛宮矩賢]] |
− | :父親。敬愛していた。 | + | :母親を憶えていない彼には唯一の家族。厳格だが優しい父親で敬愛していた。 |
| | | |
| ;[[シャーレイ]] | | ;[[シャーレイ]] |
− | :衛宮家に仕えた家政婦の少女で、初恋の相手。<br>初めの頃は父親を取られたように感じて、屋敷に来る彼女を本気で疎ましく思った時もあったが<br>彼女の明るい気性と優しさに絆されるのに時間はかからなかった。事故で死亡する。 | + | :衛宮家に仕えた家政婦の少女で、初恋の相手。<br>初めの頃は父親を取られたように感じて、屋敷に来る彼女を本気で疎ましく思った時もあったが<br>彼女の明るい気性と優しさに絆されるのに時間はかからなかった。知的好奇心が悲劇を起こしてしまい事故で死亡する。 |
| | | |
| ;[[ナタリア・カミンスキー]] | | ;[[ナタリア・カミンスキー]] |
− | :賞金稼ぎもしくは情報屋で生計を立てるフリーの魔術師。切嗣が母親のように思った女性。<br>切嗣に賞金稼ぎのノウハウを教えたり魔術道具を与え、起源弾を製作したのも彼女。 | + | :賞金稼ぎもしくは情報屋で生計を立てるフリーの魔術師。母親のように思った女性。<br>切嗣に賞金稼ぎのノウハウを教えたり魔術道具を与え、起源弾を製作したのも彼女。 |
| | | |
| ;[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]] | | ;[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]] |
− | :最愛の妻。初めて出会ったのは培養槽越し、その時目を開けた彼女の瞳の緋色の奥底に魅入られた。<br>馴れ初めはアイリスフィールの起動した瞬間から。 | + | :最愛の妻。初めて出会ったのは培養槽越しでその時目を開けた彼女の瞳の緋色の奥底に魅入られた。<br>馴れ初めはアイリスフィールの起動した瞬間から。犠牲にすることは2人の間で何度も語られ彼女は了解していた。 |
− | | |
| ;[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]] | | ;[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]] |
− | :最愛の娘。幸多き人生であってほしいと願っていた。 | + | :最愛の娘。無茶な調整を受けた身の上を不遇と思わないぐらい幸多き人生であってほしいと願っていた。 |
| ;[[久宇舞弥]] | | ;[[久宇舞弥]] |
− | :戦場で拾った少女。自分が知る限りの戦いの手段を教え込んだ助手であり相棒。おそらく彼の生涯で一番付き合いが長い人物。 | + | :戦場で拾った少女。おそらく彼の生涯で父親に次いで付き合いが長い。自分と居れば遠からず死ぬと最初から確信を持ち「道具」として使い切ろうと戦いの技術や知識を教え込んだ助手であり相棒。<br>実際に総身を血に染め最期を迎えようとしてる状態を目にするまでその姿はいつか見るだろう「当然の末路」と達観していた。 |
| ;[[セイバー]] | | ;[[セイバー]] |
| :第四次聖杯戦争で契約していたサーヴァント。<br>目指した場所は同じながらも行動指針は真逆であり、結局相容れることはなかった。 | | :第四次聖杯戦争で契約していたサーヴァント。<br>目指した場所は同じながらも行動指針は真逆であり、結局相容れることはなかった。 |
212行目: |
211行目: |
| == メモ == | | == メモ == |
| *一人称は「僕」。こんな恐ろしいオッサンがボクって…… | | *一人称は「僕」。こんな恐ろしいオッサンがボクって…… |
− | *直接の死因は「この世全ての悪」の呪い。聖杯に選ばれながらも拒絶したために、第四次聖杯戦争終結後も呪われ続けた。 | + | *直接の死因は「この世全ての悪」の呪い。聖杯に選ばれながらも拒絶したために、第四次聖杯戦争終結後も呪われ続けた。切嗣を選んだのは「この世すべての悪を担っても構わない」と聞き呼ばれてるから応えようとした。また”在り方”が限りなく聖杯に近いから願いを叶えるのに相応しい人間と認識したため。 |
| *「魔術師殺し」として活動した期間は意外に短い。享年から逆算するとアインツベルンに迎えられたのが20歳ごろ、ナタリアと一緒に仕事をするようになったのが10代前半、死別して独り立ちしたのが10代後半と思われるため、その期間は数年程度であり、以後は第四次聖杯戦争まで活動を控えていた。<br>つまりその数年間に「起源弾」で葬った魔術師だけで37人、もちろんその他にも魔術師たちを魔術師らしからぬ手段で殺害してきたことになる。さらにその合間に世界各地の紛争に武力介入している。 | | *「魔術師殺し」として活動した期間は意外に短い。享年から逆算するとアインツベルンに迎えられたのが20歳ごろ、ナタリアと一緒に仕事をするようになったのが10代前半、死別して独り立ちしたのが10代後半と思われるため、その期間は数年程度であり、以後は第四次聖杯戦争まで活動を控えていた。<br>つまりその数年間に「起源弾」で葬った魔術師だけで37人、もちろんその他にも魔術師たちを魔術師らしからぬ手段で殺害してきたことになる。さらにその合間に世界各地の紛争に武力介入している。 |
| *その信念もあって、呼び出すサーヴァントは自分に扱いやすい「魔術師」か「暗殺者」クラスを所望していた。それが真逆のセイバーだったのは皮肉としか言い様がない。<br>さらにいえば、彼の望んだ「騎士道にこだわらず、情も捨てて戦えるサーヴァント」に[[アーチャー|信念の継承を試みた彼]]が該当するのもまた皮肉と言える。 | | *その信念もあって、呼び出すサーヴァントは自分に扱いやすい「魔術師」か「暗殺者」クラスを所望していた。それが真逆のセイバーだったのは皮肉としか言い様がない。<br>さらにいえば、彼の望んだ「騎士道にこだわらず、情も捨てて戦えるサーヴァント」に[[アーチャー|信念の継承を試みた彼]]が該当するのもまた皮肉と言える。 |
221行目: |
220行目: |
| **セイバーを無視していたのは、栄誉を重んじる騎士道など、戦いに関する価値観が違い過ぎるから。アイリの考察によると「アーサー王が実は女性だった」という事実に対して憤ったのもある模様。<br>男性であると期待していたのに伝説との食い違いに失望した、ということではなく、王の重荷を一人の少女に背負わせた周囲の人間たちとそれを受け入れたセイバーの生き方を許容できなかったため。後に士郎も同じ様に怒り、セイバーと衝突したが、彼は言うだけ無駄と諦めて口にしなかった。 | | **セイバーを無視していたのは、栄誉を重んじる騎士道など、戦いに関する価値観が違い過ぎるから。アイリの考察によると「アーサー王が実は女性だった」という事実に対して憤ったのもある模様。<br>男性であると期待していたのに伝説との食い違いに失望した、ということではなく、王の重荷を一人の少女に背負わせた周囲の人間たちとそれを受け入れたセイバーの生き方を許容できなかったため。後に士郎も同じ様に怒り、セイバーと衝突したが、彼は言うだけ無駄と諦めて口にしなかった。 |
| **また士郎と違い切嗣はセイバーの境遇の件があるにしろ初戦のランサー戦時に「己の手駒」の力量を見極めておくのもいいかと思っており道具として使おうとしていた。 | | **また士郎と違い切嗣はセイバーの境遇の件があるにしろ初戦のランサー戦時に「己の手駒」の力量を見極めておくのもいいかと思っており道具として使おうとしていた。 |
− | **それに加えて、第四次当時の切嗣に精神的余裕が少なかったこともある。「守るものがない」ことがかつての彼の強みの一つでもあったのに、アインツベルンで『家族』を得てしまったことで精神的に弱くなっていた。そのうえ、「厄介な敵」言峰綺礼に狙われることで、セイバーとの妥協や説得すら受け入れられないほど追い詰められていた。 | + | **それに加えて、第四次当時の切嗣に精神的余裕が少なかったこともある。「守るものがない」ことがかつての彼の強みの一つでもあったのに、アインツベルンで『家族』を得てしまったことで精神的に弱くなっていた。そのうえ、「危険な敵」言峰綺礼に狙われることで、セイバーとの妥協や説得すら受け入れられないほど追い詰められていた。 |
| **セイバーから「若き日の本当の貴方は、『正義の味方』になりたかったはずだ」と指摘される以前に切嗣がセイバーに示してきた態度は黙殺か冷ややかな蔑視だけだった。<br>だがこの時初めてその二つ以外の感情を向けた。それは怒りの情念だった。 | | **セイバーから「若き日の本当の貴方は、『正義の味方』になりたかったはずだ」と指摘される以前に切嗣がセイバーに示してきた態度は黙殺か冷ややかな蔑視だけだった。<br>だがこの時初めてその二つ以外の感情を向けた。それは怒りの情念だった。 |
| **アインツベルン城でのセイバー同席の上での作戦会議の後は聖杯戦争からアイリを連れて逃げ出すことを提案するほどの弱さを見せ、ランサー消滅後のセイバーの糾弾にも英雄や正義への憎しみの感情を発露するなど、無視してなおセイバーと関わると激しい感情の揺さぶりを起こしている。 | | **アインツベルン城でのセイバー同席の上での作戦会議の後は聖杯戦争からアイリを連れて逃げ出すことを提案するほどの弱さを見せ、ランサー消滅後のセイバーの糾弾にも英雄や正義への憎しみの感情を発露するなど、無視してなおセイバーと関わると激しい感情の揺さぶりを起こしている。 |
− | *魔術回路を励起させると術者の体温に独特の変化パターンが表れることを発見しており、体温の探知に魔術を用いないことで、魔術師相手に完全な不意討ちや策敵を可能にする応用戦術を編み出した。<br>ワルサー狙撃銃に、携行性を損なうのを承知で熱感知スコープを取り付けているのはこのためである。 | + | *アインツベルン城で弱気になり嗚咽を漏らしたのは、当初から危険視していた相手に行動を読まれ負ける可能性が浮かんでしまったからで自分の命惜しさからではない。暗殺者にとって狩られる側に立たされることは最大の悪夢だが、かつては己の窮地でも冷淡に最善の打開策を見出すことに専念できる強さを持っていた。それは「愛する者を喪う」恐怖とは無縁でいた故の強さだった。 |
| + | *最終決戦前に言峰の目的が分かってからは言峰に懐いていた畏怖や危機感は微塵もない。恨みを買った原因も興味ない。どんな強敵でも「殺人機械」にとってただの障害物で「排除すべき敵」でしかなくなった。 |
| + | *魔術回路を励起させると術者の体温に独特の変化パターンが表れることを発見しており、体温の探知に魔術を用いないことで、魔術師相手に完全な不意討ちや策敵を可能にする応用戦術を編み出した。ワルサー狙撃銃に、携行性を損なうのを承知で熱感知スコープを取り付けているのはこのためである。 |
| *「人生のあらゆる局面で女性を惹きつけ、なおかつその悉くを不幸な末路に追いやってしまう」というジンクスを有している。その魔手から逃れられたのは[[藤村大河]]ただ一人。 | | *「人生のあらゆる局面で女性を惹きつけ、なおかつその悉くを不幸な末路に追いやってしまう」というジンクスを有している。その魔手から逃れられたのは[[藤村大河]]ただ一人。 |
| *大河を可愛がっていたのは[[シャーレイ|初恋の女性]]に似た雰囲気があったためらしい。 | | *大河を可愛がっていたのは[[シャーレイ|初恋の女性]]に似た雰囲気があったためらしい。 |
235行目: |
236行目: |
| *切嗣の死後、コンテンダーと「起源弾」がどうなったかは不明。Fateルートにおいて、士郎とセイバーが家中を探し尽くしたが武器らしいものが見つかる事はなかった。 | | *切嗣の死後、コンテンダーと「起源弾」がどうなったかは不明。Fateルートにおいて、士郎とセイバーが家中を探し尽くしたが武器らしいものが見つかる事はなかった。 |
| *手先が器用で銃の整備などは手早くこなせるのだが、精密機器の修理が実は苦手である。これは「起源弾」の説明にある通り、切嗣の起源が「切断」と「結合」=「不可逆の変質」であるため。<br>僅かな構造の変質さえ致命的となる精密機器は、彼が手を加えれば加える程、直るどころか逆に壊れていってしまうのである。また、彼の起源とはまるで無関係だがとは荷物の整理なども苦手なようで、士郎曰く「さんざん散らかしながら」無理やり詰め込むといった有様だったという。 | | *手先が器用で銃の整備などは手早くこなせるのだが、精密機器の修理が実は苦手である。これは「起源弾」の説明にある通り、切嗣の起源が「切断」と「結合」=「不可逆の変質」であるため。<br>僅かな構造の変質さえ致命的となる精密機器は、彼が手を加えれば加える程、直るどころか逆に壊れていってしまうのである。また、彼の起源とはまるで無関係だがとは荷物の整理なども苦手なようで、士郎曰く「さんざん散らかしながら」無理やり詰め込むといった有様だったという。 |
− | *ナタリアの影響で煙草を愛飲していたが、アインツベルンに婿入りしてからの9年間は禁煙していた。森の奥の城の生活なので吸いなれた銘柄が手に入らなくなったということもあるがそれ以上に、アイリ、イリヤに対する気遣いから。だが、第四次開始時に昔の自分を取り戻すための一環として、再び吸うようになる。 | + | *ナタリアの影響で煙草を愛飲していたが、異郷のアインツベルンでは吸いなれた銘柄が手に入らなくなったということもあるがそれ以上にアイリとイリヤへの心遣いで9年間禁煙していたが、第四次開始時に昔の習慣のままなんとなく買い再び吸うようになる。 |
| *舞弥とは愛人関係、かどうかは言葉の定義次第。切嗣にとってアイリを聖杯完成の犠牲にするのは誰が何と言おうと「妻の愛情に対する裏切り」以外の何者でもなかったので、その裏切りにおいて躊躇しない自分を求めていた。彼にとって舞弥との肉体関係は裏切りの予行練習であり、自分を強く保つための一種の自虐行為。浮気の理由としては下の下だが、当の舞弥がそれを良しとしてるので、限りなくネガティブスパイラルだった。 | | *舞弥とは愛人関係、かどうかは言葉の定義次第。切嗣にとってアイリを聖杯完成の犠牲にするのは誰が何と言おうと「妻の愛情に対する裏切り」以外の何者でもなかったので、その裏切りにおいて躊躇しない自分を求めていた。彼にとって舞弥との肉体関係は裏切りの予行練習であり、自分を強く保つための一種の自虐行為。浮気の理由としては下の下だが、当の舞弥がそれを良しとしてるので、限りなくネガティブスパイラルだった。 |
| *イリヤには裏切ったと誤解されたまま亡くなったが、切嗣本人はイリヤの事を溺愛している。もしイリヤに恋人が出来たら、容赦なく排除するらしい。それは例え士郎でも例外では無いとか。<br>ちなみにこれはカーニバルファンタズムでの発言である。 | | *イリヤには裏切ったと誤解されたまま亡くなったが、切嗣本人はイリヤの事を溺愛している。もしイリヤに恋人が出来たら、容赦なく排除するらしい。それは例え士郎でも例外では無いとか。<br>ちなみにこれはカーニバルファンタズムでの発言である。 |