差分

829 バイト追加 、 2014年6月14日 (土) 20:14
編集の要約なし
12行目: 12行目:     
;略歴
 
;略歴
:かつては[[封印指定]]を受けた[[魔術|魔術師]]の父・[[衛宮矩賢]]と共に、[[魔術協会]]から潜伏しながらの生活をしていた。母親はその逃避行の最中に死亡し、生後間もなかった彼は彼女のことを覚えていない。<br>潜伏地・アリマゴ島において研究サンプルが漏れ出す事故が発生する。その際に羅患した幼馴染の少女・[[シャーレイ]]が、苦しみから彼に自分を殺してくれと頼む。しかし彼は幼さ故の未熟さも手伝い、恐怖からそれを拒絶して、大人に助けを求めようとする。<br>その結果として島は地獄と化し、彼は「一人を殺せなかったために大勢を殺す」という、強烈なトラウマを刻み込まれる。原因となった父がまた同じ事を繰り返すであろうことを予見した彼は、今度こそ自らの手で父を殺害する。<br>その後、父を狙っていた[[ナタリア・カミンスキー]]と共に島を脱し、そのままナタリアの元でハンターとしての腕を磨き、傭兵のような生活を送る。仕事の途中、ナタリア一人と他の大勢の命を天秤にかけねばならない場面に直面した彼は、再び非情な決断を強いられる。<br>ナタリアの死後は独立し、フリーランスの魔術師として活動。魔術師関連の殺しと並行して戦況がもっとも激化し破滅的になった時期に傭兵として各地の戦地に赴いていた。<br>「魔術師殺し」の戦歴をアインツベルンに買われ、共同で第四次聖杯戦争に参加。開戦以前に[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン|アイリスフィール]]と夫婦になり、娘の[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン|イリヤスフィール]]を設けている。<br>発掘された聖剣の鞘を触媒にセイバーを召喚。触媒である「全て遠き理想郷」は代理マスターとして戦地に送り込んだアイリに預けていた。<br>戦争の終結後、現場で唯一生き残っていた[[衛宮士郎|少年]]を発見。瀕死だった彼を「全て遠き理想郷」を体に埋め込むことで救い、脱出する。士郎を養子に迎えた後も、「世界旅行」と称して屋敷を離れて、我が子を迎えにアインツベルンを幾度も訪れたが、[[ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン|アハト翁]]の妨害に遭い、娘と再会することは叶わなかった。<br>聖杯戦争終結から五年後、士郎に看取られながら聖杯の呪いにより短い生涯を終える。享年三十四。
+
:かつては[[封印指定]]を受けた[[魔術|魔術師]]の父・[[衛宮矩賢]]と共に、[[魔術協会]]から潜伏しながらの生活をしていた。母親はその逃避行の最中に死亡し、生後間もなかった彼は彼女のことを覚えていない。<br>潜伏地・アリマゴ島において研究サンプルが漏れ出す事故が発生する。その際に羅患した幼馴染の少女・[[シャーレイ]]が、苦しみから彼に自分を殺してくれと頼む。しかし彼は幼さ故の未熟さも手伝い、恐怖からそれを拒絶して、大人に助けを求めようとする。<br>その結果として島は地獄と化し、彼は「一人を殺せなかったために大勢を殺す」という、強烈なトラウマを刻み込まれる。原因となった父がまた同じ事を繰り返すであろうことを予見した彼は、今度こそ自らの手で父を殺害する。<br>その後、父を狙っていた[[ナタリア・カミンスキー]]と共に島を脱し、そのままナタリアの元でハンターとして生きるため苛烈すぎる経験と鍛錬を積みながら過ごす。血と硝煙にまみれた生活を送り既に眼差しは10代のものではなくなっていた。仕事の途中、ナタリア一人と他の大勢の命を天秤にかけねばならない場面に直面した彼は、再び非情な決断を強いられる。<br>ナタリアの死後は独立し、フリーランスの魔術師として活動。魔術師関連の殺しと並行して戦況がもっとも激化し破滅的になった時期に傭兵として各地の戦地に赴いていた。<br>「魔術師殺し」の戦歴をアインツベルンに買われ、共同で第四次聖杯戦争に参加。開戦以前に[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン|アイリスフィール]]と夫婦になり、娘の[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン|イリヤスフィール]]を設けている。<br>発掘された聖剣の鞘を触媒にセイバーを召喚。触媒である「全て遠き理想郷」は代理マスターとして戦地に送り込んだアイリに預けていた。<br>戦争の終結後、現場で唯一生き残っていた[[衛宮士郎|少年]]を発見。瀕死だった彼を「全て遠き理想郷」を体に埋め込むことで救い、脱出する。士郎を養子に迎えた後も、「世界旅行」と称して屋敷を離れて、我が子を迎えにアインツベルンを幾度も訪れたが、[[ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン|アハト翁]]の妨害に遭い、娘と再会することは叶わなかった。<br>聖杯戦争終結から五年後、士郎に看取られながら聖杯の呪いにより短い生涯を終える。享年三十四。
    
;人物
 
;人物
51行目: 51行目:     
;[[シャーレイ]]
 
;[[シャーレイ]]
:衛宮家に仕えた家政婦の少女で、初恋の相手。<br>初めの頃は父親を取られたように感じて、屋敷に来る彼女を本気で疎ましく思った時もあったが<br>彼女の明るい気性と優しさに絆されるのに時間はかからなかった。知的好奇心が悲劇を起こしてしまい事故で死亡する。
+
:潜伏先の島で出会った少女。衛宮家に仕えた家政婦で初恋の相手。<br>初めの頃は父親を取られたように感じて、屋敷に来る彼女を本気で疎ましく思った時もあったが<br>彼女の明るい気性と優しさに絆されるのに時間はかからなかった。知的好奇心が悲劇を起こしてしまい事故で死亡する。
    
;[[ナタリア・カミンスキー]]
 
;[[ナタリア・カミンスキー]]
:賞金稼ぎもしくは情報屋で生計を立てるフリーの魔術師。母親のように思った女性。<br>切嗣に賞金稼ぎのノウハウを教えたり魔術道具を与え、起源弾を製作したのも彼女。
+
:賞金稼ぎもしくは情報屋で生計を立てるフリーの魔術師。切嗣が母親のように想った女性。<br>切嗣に賞金稼ぎのノウハウを教えたり魔術道具を与え、起源弾を製作したのも彼女。
    
;[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]
 
;[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]
:最愛の妻。初めて出会ったのは培養槽越しでその時目を開けた彼女の瞳の緋色の奥底に魅入られた。<br>馴れ初めはアイリスフィールの起動した瞬間から。犠牲にすることは2人の間で何度も語られ彼女は了解していた。
+
:最愛の妻。初めて出会ったのは培養槽越しでその時目を開けた彼女の瞳の緋色の奥底に魅入られた。<br>馴れ初めはアイリスフィールが培養槽から出た後から。彼女を犠牲にすることは子が生まれる前から何度も二人の間で話され、そのたび泣き、呪う切嗣を彼女は赦し励ましてきた。
 
;[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]]
 
;[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]]
:最愛の娘。無茶な調整を受けた身の上を不遇と思わないぐらい幸多き人生であってほしいと願っていた。
+
:最愛の娘。生まれた時に誰より愛おしい、世界を滅ぼしても守りたいと思った我が子。無茶な調整を受けた身の上を不遇と思わないぐらい幸多き人生であってほしいと願っている。<br>だがもし、自身が懐く理想が愛娘の犠牲を求めるならどうするか――最初から解っていた。
 
;[[久宇舞弥]]
 
;[[久宇舞弥]]
 
:戦場で拾った少女。おそらく彼の生涯で父親に次いで付き合いが長い。自分と居れば遠からず死ぬと最初から確信を持ち「道具」として使い切ろうと戦いの技術や知識を教え込んだ助手であり相棒。<br>実際に総身を血に染め最期を迎えようとしてる状態を目にするまでその姿はいつか見るだろう「当然の末路」と達観していた。
 
:戦場で拾った少女。おそらく彼の生涯で父親に次いで付き合いが長い。自分と居れば遠からず死ぬと最初から確信を持ち「道具」として使い切ろうと戦いの技術や知識を教え込んだ助手であり相棒。<br>実際に総身を血に染め最期を迎えようとしてる状態を目にするまでその姿はいつか見るだろう「当然の末路」と達観していた。
142行目: 142行目:  
;「アイリー!くそっ……何がどうなっているんだ!」
 
;「アイリー!くそっ……何がどうなっているんだ!」
 
:切嗣シナリオにて。攫った方も攫われた方もシリアスさが皆無のなか、切嗣だけが真面目なリアクションをしていた。
 
:切嗣シナリオにて。攫った方も攫われた方もシリアスさが皆無のなか、切嗣だけが真面目なリアクションをしていた。
 +
 +
;「ああ、セイバーにも協力してもらいたかったが、あの様子では助力を請うのは無理だな……」
 +
:アイリを士郎と共に探しながら。心底不思議な様子だが直前のシーンで共演しているにも関わらず、一言も話しかけていない。ちなみにセイバーは切嗣の態度が<br>相変らずだから聞く耳持たなかったのではなく、士郎いわくアイリと聞いて飛び出していったらしい。
 +
 +
;「言え、化け猫。アイリをどこへやった。言わなければ体に聞くまでだ」
 +
:アイリを連れ去った連中の一味であると思い捕まえた猫アルクに対して。薄い本を想像したくなる台詞だが、実際はキャットニップで餌付けという穏当な方法だった。<br>……似たような状況で[[間桐鶴野]]が右手を拳銃で吹っ飛ばされたのとはえらい違いである。
 +
 +
;「わっ、大河ちゃん?!<br> やぁ、すっかり女っぽくなったなぁ。相変わらず剣道やってるのかい?」
 +
:大河と再会した時のセリフ。何やらほっこりした顔グラと合わせて完全に親戚のおじさん状態である。<br>甘やかしていたというのは本当だったようだ。
    
;「ああ、ついに娘に反抗期が来ちまった!<br> 殺すとかきっついなぁもう!」
 
;「ああ、ついに娘に反抗期が来ちまった!<br> 殺すとかきっついなぁもう!」
147行目: 156行目:  
;「イリヤ、女の子がシメるとか言っちゃいけません!<br>言うこと聞かないとお尻ぺんぺんだぞー」
 
;「イリヤ、女の子がシメるとか言っちゃいけません!<br>言うこと聞かないとお尻ぺんぺんだぞー」
 
:上記の続きの会話。反抗期扱いされた事に一回シメると発言したイリヤにこの対応。もはやただのお父さん。<br>まあ当然というか、この発言で更に娘の怒りを買った。イリヤシナリオで再会した時はジャーマンスープレックス等の攻撃をイリヤから受けた。
 
:上記の続きの会話。反抗期扱いされた事に一回シメると発言したイリヤにこの対応。もはやただのお父さん。<br>まあ当然というか、この発言で更に娘の怒りを買った。イリヤシナリオで再会した時はジャーマンスープレックス等の攻撃をイリヤから受けた。
  −
;「わっ、大河ちゃん?!<br> やぁ、すっかり女っぽくなったなぁ。相変わらず剣道やってるのかい?」
  −
:大河と再会した時のセリフ。何やらほっこりした顔グラと合わせて完全に親戚のおじさん状態である。<br>甘やかしていたというのは本当だったようだ。
  −
  −
;「ああ、セイバーにも協力してもらいたかったが、あの様子では助力を請うのは無理だな……」
  −
:はぐれたアイリを士郎と共に探しながら。心底不思議な様子だが、半分は切嗣のせいである、ついでに言うと、直前のシーンで共演しているにも関わらず、一言も話しかけていない。
  −
  −
;「言え、化け猫。アイリをどこへやった。言わなければ体に聞くまでだ」
  −
:アイリを連れ去った連中の一味である猫アルクに対して。薄い本を想像したくなる台詞だが、実際はキャットニップで餌付けという穏当な方法だった。……似たような状況で[[間桐鶴野]]が右手を拳銃で吹っ飛ばされたのとはえらい違いである。
      
;「いやー、娑婆の空気はうまいなー」
 
;「いやー、娑婆の空気はうまいなー」
:家族団欒中に。まるで刑務所にでも入っていたのかと言いたくなるような台詞である。
+
:家族団欒中に。お前は刑務所にでも入っていたのかと言いたくなるような台詞である。
    
;「これ、フォークです。さあどうぞ。自慢の妻の手料理を」
 
;「これ、フォークです。さあどうぞ。自慢の妻の手料理を」
248行目: 248行目:  
*切嗣の死後、コンテンダーと「起源弾」がどうなったかは不明。Fateルートにおいて、士郎とセイバーが家中を探し尽くしたが武器らしいものが見つかる事はなかった。
 
*切嗣の死後、コンテンダーと「起源弾」がどうなったかは不明。Fateルートにおいて、士郎とセイバーが家中を探し尽くしたが武器らしいものが見つかる事はなかった。
 
*手先が器用で銃の整備などは手早くこなせるのだが、精密機器の修理が実は苦手である。これは「起源弾」の説明にある通り、切嗣の起源が「切断」と「結合」=「不可逆の変質」であるため。<br>僅かな構造の変質さえ致命的となる精密機器は、彼が手を加えれば加える程、直るどころか逆に壊れていってしまうのである。また、彼の起源とはまるで無関係だがとは荷物の整理なども苦手なようで、士郎曰く「さんざん散らかしながら」無理やり詰め込むといった有様だったという。
 
*手先が器用で銃の整備などは手早くこなせるのだが、精密機器の修理が実は苦手である。これは「起源弾」の説明にある通り、切嗣の起源が「切断」と「結合」=「不可逆の変質」であるため。<br>僅かな構造の変質さえ致命的となる精密機器は、彼が手を加えれば加える程、直るどころか逆に壊れていってしまうのである。また、彼の起源とはまるで無関係だがとは荷物の整理なども苦手なようで、士郎曰く「さんざん散らかしながら」無理やり詰め込むといった有様だったという。
*ナタリアの影響で煙草を愛飲していたが、異郷のアインツベルンでは吸いなれた銘柄が手に入らなくなったということもあるがそれ以上にアイリとイリヤへの心遣いで9年間禁煙していたが、第四次開始時に昔の習慣のままなんとなく買い再び吸うようになる。
+
*ナタリアの影響で煙草を愛飲していたが、アインツベルンに入ってからは吸いなれた銘柄が手に入らなくなったという理由もあるが、それ以上にアイリとイリヤへの心遣いで禁煙していた。<br>だが聖杯戦争のため冬木に入った際に戦争の本番ということで昔の習慣のままなんとなく買い吸い出した。10年近く吸ってなかったというのに、その味わいは切嗣にとってコンテンダーの感触と同様に慣れ親しんだものだった。
 
*舞弥とは愛人関係、かどうかは言葉の定義次第。切嗣にとってアイリを聖杯完成の犠牲にするのは誰が何と言おうと「妻の愛情に対する裏切り」以外の何者でもなかったので、その裏切りにおいて躊躇しない自分を求めていた。彼にとって舞弥との肉体関係は裏切りの予行練習であり、自分を強く保つための一種の自虐行為。浮気の理由としては下の下だが、当の舞弥がそれを良しとしてるので、限りなくネガティブスパイラルだった。
 
*舞弥とは愛人関係、かどうかは言葉の定義次第。切嗣にとってアイリを聖杯完成の犠牲にするのは誰が何と言おうと「妻の愛情に対する裏切り」以外の何者でもなかったので、その裏切りにおいて躊躇しない自分を求めていた。彼にとって舞弥との肉体関係は裏切りの予行練習であり、自分を強く保つための一種の自虐行為。浮気の理由としては下の下だが、当の舞弥がそれを良しとしてるので、限りなくネガティブスパイラルだった。
 
*イリヤには裏切ったと誤解されたまま亡くなったが、切嗣本人はイリヤの事を溺愛している。もしイリヤに恋人が出来たら、容赦なく排除するらしい。それは例え士郎でも例外では無いとか。<br>ちなみにこれはカーニバルファンタズムでの発言である。
 
*イリヤには裏切ったと誤解されたまま亡くなったが、切嗣本人はイリヤの事を溺愛している。もしイリヤに恋人が出来たら、容赦なく排除するらしい。それは例え士郎でも例外では無いとか。<br>ちなみにこれはカーニバルファンタズムでの発言である。
301

回編集