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| 獣人であるウェアウルフ、ライカンスロープなどは、有り体に言って血の覚醒を伴う魔獣。<br> | | 獣人であるウェアウルフ、ライカンスロープなどは、有り体に言って血の覚醒を伴う魔獣。<br> |
| 一方、ヤガは魔獣と人間の合成体。どちらかといえばキメラのような合成された幻想種に近いため、源流が異なる。 | | 一方、ヤガは魔獣と人間の合成体。どちらかといえばキメラのような合成された幻想種に近いため、源流が異なる。 |
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− | 魔獣を仕留める獣がなかった時代には、弱者は肉になるという時代が存在した。<br>
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− | 勝利者と敗北者を分析し、強者のみを尊んだ。魔獣の力に溺れた者、耐え切れなかった者、絶望した者を糧とした。その次には病気に罹る者、その子供を糧とした。更に次には純粋な弱者を糧とした。そこまでやって、ようやく魔獣と人間の合成体から“ヤガ”となった。<br>
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− | 弱者である<ruby><rb>旧種</rb><rt>ヒト</RT></RUBY>と決別した強き者として、ヤガを名乗った。<br>
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− | 或いは、「人を食い殺す魔女」という部分が重要だったのかもしれない。自分たちがやったことを絶対に忘れないため。誰かが名付けた。
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− | この事はヤガたちにとって、禁忌とされている。
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| 不死身にほど近い頑強な肉体を持ち、零下100度の気温でも活動することができる。<br> | | 不死身にほど近い頑強な肉体を持ち、零下100度の気温でも活動することができる。<br> |
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| 寒さに慣れていなかった国は、呆気なく滅び、元々常に寒さに対する備えがあり、わずかに余裕があったロシアでも、人口の九割近くが失われ、国そのものが消えてなくなる一歩手前までいった。<br> | | 寒さに慣れていなかった国は、呆気なく滅び、元々常に寒さに対する備えがあり、わずかに余裕があったロシアでも、人口の九割近くが失われ、国そのものが消えてなくなる一歩手前までいった。<br> |
| 当時のイヴァン雷帝は魔術師と一緒に対策を練り、ロシアの人間に魔獣と人間の合成術を施したことで誕生したのが“ヤガ”。 | | 当時のイヴァン雷帝は魔術師と一緒に対策を練り、ロシアの人間に魔獣と人間の合成術を施したことで誕生したのが“ヤガ”。 |
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| + | 魔獣を仕留める獣がなかった時代には、弱者は肉になるという時代が存在した。<br> |
| + | 勝利者と敗北者を分析し、強者のみを尊んだ。魔獣の力に溺れた者、耐え切れなかった者、絶望した者を糧とした。その次には病気に罹る者、その子供を糧とした。更に次には純粋な弱者を糧とした。そこまでやって、ようやく魔獣と人間の合成体から“ヤガ”となった。<br> |
| + | 弱者である<ruby><rb>旧種</rb><rt>ヒト</RT></RUBY>と決別した強き者として、ヤガを名乗った。<br> |
| + | 或いは、「人を食い殺す魔女」という部分が重要だったのかもしれない。自分たちがやったことを絶対に忘れないため。誰かが名付けた。<br> |
| + | この事はヤガたちにとって、禁忌とされている。 |
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| 人間の姿では最早生きていけない過酷な環境だったため、生き残った全ての人間はヤガとなったが、それは人間とは異なる生物を世界に産み落としたも同然であり、その過程で彼らは人間であったときに得た大切なものを失った。<br> | | 人間の姿では最早生きていけない過酷な環境だったため、生き残った全ての人間はヤガとなったが、それは人間とは異なる生物を世界に産み落としたも同然であり、その過程で彼らは人間であったときに得た大切なものを失った。<br> |
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| ==メモ== | | ==メモ== |
− | | + | *『永久凍土帝国 アナスタシア』に登場した[[アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ]]の外身は<ruby><rb>旧種</rb><rt>ヒト</RT></RUBY>だが、中身はヤガに近いものとなっている。 |
| ==リンク== | | ==リンク== |
| *[[小辞典]] | | *[[小辞典]] |