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| ; 略歴 | | ; 略歴 |
| : 最初の登場である『冠位時間神殿 ソロモン』では、Ⅰの座においてオルレアンに登場したサーヴァント達と決戦を繰り広げた。 | | : 最初の登場である『冠位時間神殿 ソロモン』では、Ⅰの座においてオルレアンに登場したサーヴァント達と決戦を繰り広げた。 |
− | : 時間神殿崩壊時には自身の中に芽生えた「人間の可能性への期待」という命題を探求する為に逃亡。一時的に傷を癒す為に[[海洋油田基地セラフィックス]]に潜伏した。そこで遭遇した[[ビーストⅢ/R|殺生院キアラ]]の精神に寄生するが、そこで「不要だからと良心を封印する」「ムーンセルの裏側にあったキアラのデータと彼女を同期させる」など余計な事をしたために、ただの善良な女性で終わるはずだったこの世界のキアラを魔性菩薩に覚醒させてしまった<ref group = "出" name = "『深海電脳楽土 SE.RA.PH』 -閉幕-">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』 -閉幕-より。</ref><ref group = "出" name = "竹箒日記2017/5/12">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201704.html 竹箒日記2017/5/12]より。</ref>。 | + | : 時間神殿崩壊時には自身の中に芽生えた「人間の可能性への期待」という命題を探求する為に逃亡。戦いにおいて肉体を失い、一時的に傷を癒す為に[[海洋油田基地セラフィックス]]に潜伏した。そこで遭遇した[[ビーストⅢ/R|殺生院キアラ]]の精神に寄生するが、「不要だからと良心を封印する」「ムーンセルの裏側にあったキアラのデータと彼女を同期させる」など余計な事をしたために、ただの善良な女性で終わるはずだったこの世界のキアラを魔性菩薩に覚醒させてしまった<ref group = "出" name = "『深海電脳楽土 SE.RA.PH』-閉幕-">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』 -閉幕-より。</ref><ref group = "出" name = "竹箒日記2017/5/12">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201704.html 竹箒日記2017/5/12]より。</ref>。 |
− | : 自身も彼女の肉体を通して人間の快楽を体験するうちに堕落してしまい、彼女に教えを請ううちに次第に立場を逆転されてしまう。最終的には肉体の主導権もほぼ失い、怯えながら記述していた日記にも触れなくなり、彼女から離れようとするも分離したら自身が消滅する事を教えられ発狂。隷属してでも生き延びようとするものの彼女に切り離され、見捨てられることに怯えながら幼児退行しつつ消滅するという、自業自得とはいえ悲惨な最期を遂げた<ref group = "出" name = "『深海電脳楽土 SE.RA.PH』 -閉幕-"/><ref group = "出" name = "竹箒日記2017/5/12"/>。 | + | : 自身も彼女の肉体を通して人間の快楽を体験するうちに堕落してしまい、彼女に教えを請ううちに次第に立場を逆転されてしまう。最終的には肉体の主導権もほぼ失い、怯えながら記述していた日記にも触れなくなり、彼女から離れようとするも分離したら自身が消滅する事を教えられ発狂。隷属してでも生き延びようとするものの彼女に切り離され、見捨てられることに怯えながら幼児退行しつつ消滅するという、自業自得とはいえ悲惨な最期を遂げた<ref group = "出" name = "『深海電脳楽土 SE.RA.PH』-閉幕-"/><ref group = "出" name = "竹箒日記2017/5/12"/>。 |
| ; 人物 | | ; 人物 |
| : 基本的には「独立稼働する受肉した魔術式」という存在のため、独立した人格は持たなかった。 | | : 基本的には「独立稼働する受肉した魔術式」という存在のため、独立した人格は持たなかった。 |
− | : 自我が芽生えた他の魔神柱と比べると性格は慎重かつ狡猾。セラフィックスでは徹底して自身の存在を表に出さないように立ち回っていた。 | + | : 自我が芽生えた他の魔神柱と比べると性格は慎重かつ狡猾。セラフィックスでは徹底して自身の存在を表に出さないように立ち回っていた<ref group = "注">魔神柱が生存していると判明すれば、カルデアの一行が処理しにかかる。</ref>。 |
− | : 一方で独立前から自らの設計を間違えたのではないかとゲーティアへの弾劾を叫んだり<ref group = "出" name = "終局特異点 第2節">『冠位時間神殿 ソロモン』第2節「Ⅰ/溶鉱炉ナベリウス」より。</ref>、時間神殿から逃亡したラウムの考えに対してゲーティアに変わって決を下す形で「否定」する等<ref group = "出" name = "亜種特異点Ⅳ 第8節">『禁忌降臨庭園 セイレム』第8節「最後の結び目」より。</ref>、他の魔神柱に対して居丈高な態度が目立つ。 | + | : 一方で独立前から自らの設計を間違えたのではないかとゲーティアへの弾劾を叫んだり<ref group = "出" name = "終局特異点 第2節">『冠位時間神殿 ソロモン』第2節「Ⅰ/溶鉱炉ナベリウス」より。</ref>、時間神殿から逃亡したラウムの考えに対してゲーティアに変わって決を下す形で「否定」していた<ref group = "出" name = "亜種特異点Ⅳ 第8節">『禁忌降臨庭園 セイレム』第8節「最後の結び目」より。</ref>。 |
− | : 時間神殿崩壊後も人間に可能性に期待を抱き始めたが「個体のスペックはどれでもほぼ同じだから自分が管理して良い方向に導こう」と上から目線である他、寄生先のキアラの善性を封じて利用するも逆に利用された挙句に消滅されるの際にも「'''なにもわるいことしてないのに'''」と最期まで自分の非を認めなかった<ref group = "出" name = "『深海電脳楽土 SE.RA.PH』 -閉幕-"/>。 | + | : 時間神殿崩壊後は自分たちを打倒した人間に可能性に期待を抱き始めていたが、それは人間の知性活動には大きなエネルギーを生み出す点にすぎず、「個体のスペックはどれでもほぼ同じだから自分が管理して良い方向に導こう」と目論みからも分かるように、人間を不出来な存在と見下している<ref group = "出" name = "『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第三幕">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第三幕「ナッツ・クラッカーをもう一度」より。</ref>。 |
| ; 能力 | | ; 能力 |
| : 魔神柱として非常に強力な力を持ち、サーヴァント数騎に匹敵する実力を持つ。 | | : 魔神柱として非常に強力な力を持ち、サーヴァント数騎に匹敵する実力を持つ。 |
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| ;ああ、きえる、きえる、うすれていく。たもてない、じぶん をたもてない、<br/>なんでこんな、こんなことに、わるいことなんかなにもしてこなかったのに、なんで―――<br/>やだ……いやだよぅ……こんなのひどい……あんまりだ……ころさないで……すてないで……すてないで……<br/>わたしを みすてないで キアラさま――― | | ;ああ、きえる、きえる、うすれていく。たもてない、じぶん をたもてない、<br/>なんでこんな、こんなことに、わるいことなんかなにもしてこなかったのに、なんで―――<br/>やだ……いやだよぅ……こんなのひどい……あんまりだ……ころさないで……すてないで……すてないで……<br/>わたしを みすてないで キアラさま――― |
| :同上。何もかもキアラに奪い尽くされ、彼女に隷属してでも生き延びようとした彼に対して、吐き気を催すような慈愛とともに「解放」された結果。 | | :同上。何もかもキアラに奪い尽くされ、彼女に隷属してでも生き延びようとした彼に対して、吐き気を催すような慈愛とともに「解放」された結果。 |
− | :当初の超然とした態度や命題はどこへやら消え失せ、魔神柱としての誇りを投げ捨ててまで求めた救いを無残に潰されて発狂し、自我の崩壊とともに幼児退行、そしてキアラからの愛を受けられなくなる事に恐怖しながらの消滅と、これまでのセラフィックスの職員達、ひいては平行世界での彼女の信徒たちとまったく同じ死に様であった。 | + | :当初の超然とした態度や命題はどこへやら消え失せ、魔神柱としての誇りを投げ捨ててまで求めた救いを無残に潰されて発狂し、自我の崩壊とともに幼児退行、そしてキアラからの愛を受けられなくなる事に恐怖しながらの消滅と、これまでのセラフィックスの職員達、ひいては並行世界での彼女の信徒たちとまったく同じ死に様であった。 |
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| ;「―――愚かな。時間神殿での戦いは、我らの中から脱落者を生み出した。<br/> 魔神ラウム。今は無き<RUBY><RB>統括局</RB><RT>ゲーティア</RT></RUBY>に代わっておまえに決を下す。<br/> “―――その妄想に滅びあれ。[[捕食遊星ヴェルバー|汝の回答は、一万四千年前に失敗した]]”と」 | | ;「―――愚かな。時間神殿での戦いは、我らの中から脱落者を生み出した。<br/> 魔神ラウム。今は無き<RUBY><RB>統括局</RB><RT>ゲーティア</RT></RUBY>に代わっておまえに決を下す。<br/> “―――その妄想に滅びあれ。[[捕食遊星ヴェルバー|汝の回答は、一万四千年前に失敗した]]”と」 |
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| == メモ == | | == メモ == |
| *TYPE-MOON史上に残るレベルで'''「やらかしてしまった」'''キャラクター。 | | *TYPE-MOON史上に残るレベルで'''「やらかしてしまった」'''キャラクター。 |
− | **具体的に言うと『Fate/Grand Order』のキアラが奇跡的な出会いによってまっとうなセラピストとして活動していたことと、ゼパルがキアラの善性をを平然と消してしまったこと、ムーンセルのキアラの経歴を知って大変有効なので同期したこと、その結果キアラはビーストⅢに変貌し、最終的にはキアラもゼパルもセラフィックスの職員も破滅してしまった。事の端末を聞いた[[BB]]からはゼパルの最期を'''因果応報と結論付けている'''<ref group = "出" name = "『深海電脳楽土 SE.RA.PH』 -閉幕-"/>。 | + | **具体的に言うと『Fate/Grand Order』のキアラが奇跡的な出会いによってまっとうなセラピストとして活動していたことと、ゼパルがキアラの善性をを平然と消してしまったこと、ムーンセルのキアラの経歴を知って大変有効なので同期したこと、その結果キアラはビーストⅢに変貌し、最終的にはキアラもゼパルもセラフィックスの職員も破滅してしまった。事の端末を聞いた[[BB]]からはゼパルの最期を'''因果応報と結論付けている'''<ref group = "出" name = "『深海電脳楽土 SE.RA.PH』-閉幕-"/>。 |
| ***『深海電脳楽土 SE.RA.PH』の事件を虚数事象としてなかった事にし、セラフィックスの職員を全員助けたものの、事件の元凶であるゼパルとビーストⅢ/Rとして顕現したキアラは<del>てめーらはだめだと言わんばかりに</del>除外させた<ref group = "出" name = "竹箒日記2017/5/12"/>。 | | ***『深海電脳楽土 SE.RA.PH』の事件を虚数事象としてなかった事にし、セラフィックスの職員を全員助けたものの、事件の元凶であるゼパルとビーストⅢ/Rとして顕現したキアラは<del>てめーらはだめだと言わんばかりに</del>除外させた<ref group = "出" name = "竹箒日記2017/5/12"/>。 |
| ***後に『禁忌降臨庭園 セイレム』で再登場しており、同じく特使であるラウムとのやり取りがあったが、これまでの行動に対する皮肉へと捉えられてしまうのがなんとも。 | | ***後に『禁忌降臨庭園 セイレム』で再登場しており、同じく特使であるラウムとのやり取りがあったが、これまでの行動に対する皮肉へと捉えられてしまうのがなんとも。 |
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| ***また、この時の福袋を目当てにFGOのプレイを開始したマスターも少なくなかったものの、長続きせずにやめてしまう人もまた少なくなかった。その中で明らかに福袋から引いたであろうキアラをオール枠のサポートサーヴァントに設定したまま最終ログイン日が延びていくフレンドを見たマスター達は<del>きっとキアラに堕落させられて人理救済に失敗したに違いないと</del>哀しみに暮れた。 | | ***また、この時の福袋を目当てにFGOのプレイを開始したマスターも少なくなかったものの、長続きせずにやめてしまう人もまた少なくなかった。その中で明らかに福袋から引いたであろうキアラをオール枠のサポートサーヴァントに設定したまま最終ログイン日が延びていくフレンドを見たマスター達は<del>きっとキアラに堕落させられて人理救済に失敗したに違いないと</del>哀しみに暮れた。 |
| *彼が抱いた「人類を情報として管理する」という命題は、彼およびキアラの消滅後、ビーストたちの影響を受けていた[[BB/GO]]によって一時的ではあるものの引き継がれていた。 | | *彼が抱いた「人類を情報として管理する」という命題は、彼およびキアラの消滅後、ビーストたちの影響を受けていた[[BB/GO]]によって一時的ではあるものの引き継がれていた。 |
− | | + | ==脚注== |
| ===注釈=== | | ===注釈=== |
| <references group = "注"/> | | <references group = "注"/> |