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| 特技 =  
 
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; stay night
 
; stay night
: 家事全般<br />マッサージ
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: 家事全般、マッサージ
 
; Zero
 
; Zero
 
: 我慢比べ
 
: 我慢比べ
 
| 好きな物 =  
 
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; stay night
 
; stay night
: 甘いもの<br />怪談
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: 甘いもの、怪談
 
; Zero
 
; Zero
: お菓子<br />恐い話
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: お菓子、恐い話
 
| 苦手な物 =  
 
| 苦手な物 =  
 
; stay night
 
; stay night
: 体育<br />体重計
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: 体育、体重計
 
; Zero
 
; Zero
 
: 運動
 
: 運動
 
| 天敵 =  
 
| 天敵 =  
 
; stay night
 
; stay night
: [[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン|イリヤ]]<br />[[遠坂凛]]
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: [[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン|イリヤ]][[遠坂凛]]
 
; Zero
 
; Zero
 
: [[間桐慎二]]
 
: [[間桐慎二]]
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;略歴
 
;略歴
 
:[[遠坂凛]]の実妹。遠坂家の次女として生まれたが、[[間桐家]]に養子に出された。
 
:[[遠坂凛]]の実妹。遠坂家の次女として生まれたが、[[間桐家]]に養子に出された。
:表向きは遠坂と間桐の同盟が続いていることの証。裏では、[[間桐臓硯]]にとっては断絶寸前だった家系を存続させるために、[[魔術]]の才能がある子供(というよりは胎盤)を求めていたという事情があった。
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:表向きは遠坂と間桐の同盟が続いていることの証。裏では、[[間桐臓硯]]にとっては断絶寸前だった家系を存続させるために、[[魔術]]の才能がある子供(というよりは胎盤)を求めていたという事情があった。また[[遠坂時臣]]にとっては一子相伝である魔道の家において二人目の子供には魔術を伝えられず、そして凛と桜の姉妹は共に魔道の家門の庇護が不可欠であるほど希少な才能を生まれ持っていたため、双方の未来を救うための方策でもあった。間桐家に入って以後は、遠坂との接触は原則的に禁じられる。
:また[[遠坂時臣]]にとっては一子相伝である魔道の家において二人目の子供には魔術を伝えられず、そして凛と桜の姉妹は共に魔道の家門の庇護が不可欠であるほど希少な才能を生まれ持っていたため、双方の未来を救うための方策でもあった。
+
:しかしながら「間桐の後継者」の実態は間桐臓硯の手駒であり、桜の素質に合わない魔術修行や体質改変を目的とした肉体的苦痛を伴う調整、義理の兄である慎二からの虐待を受けて育つ。だがある頃に、士郎の懸命な姿を見て彼に憧れを抱く。第五次[[聖杯戦争]]ではマスターに選ばれ[[メドゥーサ|ライダー]]を召喚したものの、参加を拒否。臓硯が許可したため意欲を見せた慎二にマスターの権限を譲渡する。
:間桐家に入って以後は、遠坂との接触は原則的に禁じられる。
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:しかしながら「間桐の後継者」の実態は間桐臓硯の手駒であり、桜の素質に合わない魔術修行や体質改変を目的とした肉体的苦痛を伴う調整、義理の兄である慎二からの虐待を受けて育つ。
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:だがある頃に、士郎の懸命な姿を見て彼に憧れを抱く。
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:第五次[[聖杯戦争]]ではマスターに選ばれ[[メドゥーサ|ライダー]]を召喚したものの、参加を拒否。臓硯が許可したため意欲を見せた慎二にマスターの権限を譲渡する。
      
;人物
 
;人物
:士郎と出会った頃は、間桐家での魔術の修行の影響や虐待のせいで、暗く、笑うこともなかった。だが、[[藤村大河]]などの影響を受け、徐々に明るい性格に変わっていった。
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:控えめで、流されやすい気質と我慢強さを持つ。士郎と出会った頃は、間桐家での魔術の修行の影響や虐待のせいで、暗く、笑うこともなかった。だが、[[藤村大河]]などの影響を受け、徐々に明るい性格に変わっていった。
:しかし、根底に姉に対する劣等感と穢れた魔術師である自身を嫌悪している部分があり、完全に吹っ切れている訳ではない。HFルートで士郎と両想いになったあとはそれが顕著で、「本当の自分を知られたくない」という思いから歪んでいってしまった。
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:しかし、根底に姉に対する劣等感と穢れた魔術師である自身を嫌悪している部分があり、完全に吹っ切れている訳ではない。HFルートで士郎と両想いになったあとはそれが顕著で、「本当の自分を知られたくない」という思いから歪んでいってしまった。他者に対する依存心が強く、自身を間桐から救い上げてくれる「誰か」を強く望んでいた。
:他者に対する依存心が強く、自身を間桐から救い上げてくれる「誰か」を強く望んでいた。
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:『hollow ataraxia』では控えめで優しい性格こそ変わっていないものの、許容できない言葉や行動に対してはたとえ相手が家族(間桐家並びに衛宮家も)であっても震え上がらせるほどの怒りを見せる他、部活動などでは殻然とした態度を見せ、ここぞという時には積極的になるなど、したたかな面が強くなっている。
:『hollow ataraxia』では控えめで優しい性格こそ変わっていないものの、許容できない言葉や行動に対してはたとえ相手が家族(間桐家も衛宮家も)であっても震え上がらせるほどの怒りを見せる他、部活動などでは殻然とした態度を見せ、ここぞという時には積極的になるなど、したたかな面が強くなっている。
   
:また、姉が典型的な魔術師で科学や機械に疎いのとは対照的に、魔術師の常識には疎いが一般的な現代人と同レベルには機械を扱え、一般的な常識は備えているなどの差を見られる。
 
:また、姉が典型的な魔術師で科学や機械に疎いのとは対照的に、魔術師の常識には疎いが一般的な現代人と同レベルには機械を扱え、一般的な常識は備えているなどの差を見られる。
    
;能力
 
;能力
:魔術師・遠坂の血を色濃く受け継いでおり、魔術回路の数・質を始めとした高い魔術の素養、「架空元素・虚数」という極めて稀有な属性を持って生まれている(魔道の家門の庇護が無ければホルマリン漬けの標本にされていた、と言われるのは、この持って産まれた属性による)。
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:魔術師・遠坂の血を色濃く受け継いでおり、魔術回路の数・質を始めとした高い魔術の素養、「架空元素・虚数」という極めて稀有な属性を持って生まれている<ref group="注">魔道の家門の庇護が無ければホルマリン漬けの標本にされていた、と言われるのは、この持って産まれた属性による</ref>。
:しかし間桐の魔術は水属性であるため生まれながらの虚数属性を活かす修行は全く受けず、強引に属性を変えるための蟲による調練にさらされてきた。一応間桐の魔術である吸収や束縛といった魔術の行使は可能だが生来の属性でないため素質に見合った力は発揮できない。
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:しかし間桐の魔術は水属性であるため生まれながらの虚数属性を活かす修行は全く受けず、強引に属性を変えるための蟲による調練にさらされてきた。一応間桐の魔術である吸収や束縛といった魔術の行使は可能だが生来の属性でないため素質に見合った力は発揮できない。また、体内の刻印虫のせいで常時魔力不足に陥っているため、身体に修めた魔術を自らの意思で行使することもできず、誇りも見返りもない艱難にだけ晒され続けている状態であった。
:また、体内の刻印虫のせいで常時魔力不足に陥っているため、身体に修めた魔術を自らの意思で行使することもできず、誇りも見返りもない艱難にだけ晒され続けている状態であった。
   
:ただ魔術を使うだけの道具にしたてあげる、という臓硯の魔術教育の方針から「魔術は身体に覚えさせるもの」という修業を受けてきたため、魔術に関しての知識は偏っており、「[[キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ|ゼルレッチ]]」を知らないなど、魔術行使のための知識はともかく魔術界における常識には疎い。
 
:ただ魔術を使うだけの道具にしたてあげる、という臓硯の魔術教育の方針から「魔術は身体に覚えさせるもの」という修業を受けてきたため、魔術に関しての知識は偏っており、「[[キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ|ゼルレッチ]]」を知らないなど、魔術行使のための知識はともかく魔術界における常識には疎い。
:実はマキリ流の聖杯を作成することを目的とした臓硯の実験により、第四次聖杯戦争の小聖杯の欠片を触媒に生み出された刻印虫が体内に埋め込まれている。臓硯としてはあくまで実験であり実際に桜を小聖杯として使うつもりはなく、時間を掛けて小聖杯になりつつ天寿を全う出来るように調整しているため、本来ならば聖杯としての機能は覚醒しないが、桜ルートでは覚醒してしまう。しかも聖杯の中の存在が小聖杯である桜を通して睡眠時など桜の意識が薄い時に彼女を使い、無差別に生物の生命力や肉体を溶解し吸収する「影」として出現するようになってしまう。
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:実はマキリ流の聖杯を作成することを目的とした臓硯の実験により、第四次聖杯戦争の小聖杯の欠片を触媒に生み出された刻印虫が体内に埋め込まれている。臓硯としてはあくまで実験であり実際に桜を小聖杯として使うつもりはなく、時間を掛けて小聖杯になりつつ天寿を全う出来るように調整しているため、本来ならば聖杯としての機能は覚醒しないが、桜ルートでは覚醒してしまう。しかも聖杯の中の存在が小聖杯である桜を通して睡眠時など桜の意識が薄い時に彼女を使い、無差別に生物の生命力や肉体を溶解し吸収する「影」として出現するようになってしまう。使い魔として影の小人を操る。これは本来なら肩に乗れる大きさだが、桜ルートでは魔力の過供給で巨大化する。
:使い魔として影の小人を操る。これは本来なら肩に乗れる大きさだが、桜ルートでは魔力の過供給で巨大化する。
   
:『hollow ataraxia』ではライダーの手ほどきの元、本来の資質にあった魔術の修行を行い、目に見えぬ不確定を以て対象を拘束する、虚数の魔術特性魔術の行使が可能になっており、相手が幽世のモノであれば容易く彼岸に返す暗黒の渦として使用可能。しかし半年ではまだ虚数属性の魔術師としての下地は出来ておらず自身の深層意識(イド)を剥き出しにし、最も暗い負の面を刃にすることでしか魔術を攻撃手段とすることが出来ておらず、自身の暗黒面に引き込まれる危険性がある。主に桜色の刃として使用する他、弓道部だからか左腕に弓掛と弓を形成し、矢として射出する。
 
:『hollow ataraxia』ではライダーの手ほどきの元、本来の資質にあった魔術の修行を行い、目に見えぬ不確定を以て対象を拘束する、虚数の魔術特性魔術の行使が可能になっており、相手が幽世のモノであれば容易く彼岸に返す暗黒の渦として使用可能。しかし半年ではまだ虚数属性の魔術師としての下地は出来ておらず自身の深層意識(イド)を剥き出しにし、最も暗い負の面を刃にすることでしか魔術を攻撃手段とすることが出来ておらず、自身の暗黒面に引き込まれる危険性がある。主に桜色の刃として使用する他、弓道部だからか左腕に弓掛と弓を形成し、矢として射出する。
    
== バリエーション / コスチューム ==
 
== バリエーション / コスチューム ==
 
=== 黒桜 ===
 
=== 黒桜 ===
「この世全ての悪」アンリマユの汚染により桜が変貌した状態。自分がバケモノであると受け入れて適合して黒化した状態。一種の「反転」存在。<br>桜ルートにおいて彼女の体内の欠片が大聖杯内のアヴェンジャー「この世すべての悪」による汚染を受けていたことで士郎への想いからアヴェンジャーと繋がってしまい、本来単なる実験で“機能しない聖杯”として調整されていたはずの桜が小聖杯としての力と、アンリマユの力を受ける黒い聖杯として覚醒してしまう。<br>小聖杯に影響を与えるアンリマユの呪いによる精神への影響、小聖杯が吸収する強大な英霊の魂の器としての魂と肉体への負荷は聖杯戦争が進行するごとに高まって桜の精神・人格を削いでいき、臓硯の策略で[[間桐慎二]]を殺害してしまったことで最後のタガが外れて変貌した。<br>アンリマユが与える負の感情の影響も強いが、桜自身もその境遇から内心への周りへの負の感情を押し込めており、その暗黒面の発露、壊れて自棄になった桜自身でもある。
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「この世全ての悪」アンリマユの汚染により桜が変貌した状態。自分がバケモノであると受け入れて適合して黒化した状態。一種の「反転」存在。桜ルートにおいて彼女の体内の欠片が大聖杯内のアヴェンジャー「この世すべての悪」による汚染を受けていたことで士郎への想いからアヴェンジャーと繋がってしまい、本来単なる実験で“機能しない聖杯”として調整されていたはずの桜が小聖杯としての力と、アンリマユの力を受ける黒い聖杯として覚醒してしまう。
 +
 
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小聖杯に影響を与えるアンリマユの呪いによる精神への影響、小聖杯が吸収する強大な英霊の魂の器としての魂と肉体への負荷は聖杯戦争が進行するごとに高まって桜の精神・人格を削いでいき、臓硯の策略で[[間桐慎二]]を殺害してしまったことで最後のタガが外れて変貌した。アンリマユが与える負の感情の影響も強いが、桜自身もその境遇から内心への周りへの負の感情を押し込めており、その暗黒面の発露、壊れて自棄になった桜自身でもある。
    
見た目は白髪に変化し、黒に赤い縦縞のアンリマユの影を身に纏う。アンリマユから魔力を引き出すことで魔力量は億どころか兆に達し、実質無尽蔵。桜自身の「虚数」、間桐の「吸収」を掛け合わせた「影」を使役し、ありとあらゆる生物を溶解し、吸収する魔術を使う。聖杯であるため特に聖杯の力で括られたサーヴァントに有効で、正純に近い英霊ほど影には抗えず近づくだけでも影響が出る。影を布のように伸ばした触手による攻撃や、影による使い魔を無数操る。使い魔は膨大な魔力により肥大化しており一体一体が宝具並。しかし魔術を行使する桜自体の魔術回路の限界で一度に扱えるのは数値にすれば1000程度で遠坂凛と同等。
 
見た目は白髪に変化し、黒に赤い縦縞のアンリマユの影を身に纏う。アンリマユから魔力を引き出すことで魔力量は億どころか兆に達し、実質無尽蔵。桜自身の「虚数」、間桐の「吸収」を掛け合わせた「影」を使役し、ありとあらゆる生物を溶解し、吸収する魔術を使う。聖杯であるため特に聖杯の力で括られたサーヴァントに有効で、正純に近い英霊ほど影には抗えず近づくだけでも影響が出る。影を布のように伸ばした触手による攻撃や、影による使い魔を無数操る。使い魔は膨大な魔力により肥大化しており一体一体が宝具並。しかし魔術を行使する桜自体の魔術回路の限界で一度に扱えるのは数値にすれば1000程度で遠坂凛と同等。
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;「桜、幸せ?」(凛)<br>「はい」(桜)
 
;「桜、幸せ?」(凛)<br>「はい」(桜)
 
:Heaven's Feelトゥルーエンドのエピローグ。短いがその言葉に全てが込められた姉からの質問に対して桜は満面の笑みで答える。
 
:Heaven's Feelトゥルーエンドのエピローグ。短いがその言葉に全てが込められた姉からの質問に対して桜は満面の笑みで答える。
:「いつか自分の前以外でも笑えるように」と願った士郎の願いが叶ったことを象徴するシーン
+
:「いつか自分の前以外でも笑えるように」と願った士郎の願いが叶ったことを象徴するシーン。
 
:長かった夜は明け、物語はその幕を閉じる。
 
:長かった夜は明け、物語はその幕を閉じる。
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== メモ ==
 
== メモ ==
 
*立ち絵数は全ヒロイン中最多。
 
*立ち絵数は全ヒロイン中最多。
*桜が黒桜となってしまうのは、桜ルートのみ。セイバールートや凛ルートでも桜が「マキリの杯」であることに違いはないが、完成されることはない。<br>桜ルートで彼女が黒く染まったのは、士郎に選ばれたから。セイバールートや凛ルートでの士郎は桜にとって「手に入らなかったもの」だが、桜ルートでの士郎は手に入った後の「失くしたくないもの」であるため、凛へのネガティブな感情などが一気に爆発。
+
*桜が黒桜となってしまうのは、HFルートのみ。FateルートやUBWルートでも桜が「マキリの杯」であることに違いはないが、完成されることはない。HFルートで彼女が黒く染まったのは、士郎に選ばれたから。FateルートやUBWルートでの士郎は桜にとって「手に入らなかったもの」だが、HFルートでの士郎は手に入った後の「失くしたくないもの」であるため、凛へのネガティブな感情などが一気に爆発し、“この世全ての悪”の成長を促した<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』130-136ページ">『Fate/complete material Ⅲ』130-136ページ「奈須きのこ・一問一答」より。</ref>。
**この一件もあったことからか、半年後の『hollow』では弓道部の部長としての一面や友人を持ち始め徐々に外交的にもなり始めるなど、精神的にも成長している姿も見える。
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**だが、最後には彼女が強く憧れ、同時に妬んだ姉の献身と士郎の意志により、救いの道へと引き戻された。この一件もあったことからか、半年後の『hollow』では弓道部の部長としての一面や友人を持ち始め徐々に外交的にもなり始めるなど、精神的にも成長している姿も見える。
 +
**HFルートで桜は黒化したことで“霊長に対する脅威”となったと思われるが、まだあの段階では霊長の抑止力は作動していない<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』130-136ページ"/>。
 
*深い悲しみと闇を抱えたヒロインだが、士郎にとっては日常の象徴であり、「人間の振りをしているロボット」と呼ばれる彼を人間に戻すことの出来る唯一のヒロインである。
 
*深い悲しみと闇を抱えたヒロインだが、士郎にとっては日常の象徴であり、「人間の振りをしているロボット」と呼ばれる彼を人間に戻すことの出来る唯一のヒロインである。
*アニメ版(Fateルート)では、桜が魔術師であることに気付いた[[メディア|キャスター]]に拉致され、聖杯降霊の拠り代にされそうになるというオリジナルエピソードがある。その時に着ていたボンデージ衣装はセイバーに着替えさせたのと同じ理由でキャスターが用意したという設定である。この設定は奈須きのこが「空気の読めない桜らしい姿」という理由から発案し、武内崇がデザインしたものである。2007年(ゲーマガ)に奈須がそれを明かすまではアニメスタッフのオリジナルという噂が広まってしまっており、批判の対象になっていた。<br>奈須は「空気を読めないのは僕でした」と反省していたが、武内は「お気に入りは桜のボンテージ衣装」と答える等、好印象を持っている事が伺える。この批判を踏襲してか、この頃の奈須はアニメの脚本会議には毎回出席していたと強調する姿が見られた。
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*アニメ版(Fateルート)では、桜が魔術師であることに気付いた[[メディア|キャスター]]に拉致され、聖杯降霊の拠り代にされそうになるというオリジナルエピソードがある。その時に着ていたボンデージ衣装はセイバーに着替えさせたのと同じ理由でキャスターが用意したという設定である。この設定は奈須きのこが「空気の読めない桜らしい姿」という理由から発案し、武内崇がデザインしたものである。2007年(ゲーマガ)に奈須がそれを明かすまではアニメスタッフのオリジナルという噂が広まってしまっており、批判の対象になっていた。奈須は「空気を読めないのは僕でした」と反省していたが、武内は「お気に入りは桜のボンテージ衣装」と答える等、好印象を持っている事が伺える。この批判を踏襲してか、この頃の奈須はアニメの脚本会議には毎回出席していたと強調する姿が見られた。
 
*『Fate/side side materiale 3』によると没プロットでは天の杯の中で融合七英霊として猛威を奮う構想があったとか。少年の夢が……。
 
*『Fate/side side materiale 3』によると没プロットでは天の杯の中で融合七英霊として猛威を奮う構想があったとか。少年の夢が……。
*黒桜の衣装、実ははいてない。それどころか服を着てすらいない。
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*黒桜のコンセプトは、ギルガメッシュとは違う「負の象徴としての立ち位置」の桜であるが、あからさまな悪人ではなく、犠牲者、生贄として見て欲しかった事を奈須氏はコメントした<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅱ』26-41ページ">『Fate/complete material Ⅱ』26-41ページ「間桐桜」より。</ref>。
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**プロットでは初期段階から「桜がボス化する」というものがあって、そのキャラクターが『月姫』の[[琥珀]]、『空の境界』の[[浅上藤乃]]の系譜であるという段階で、彼女の精神が最後に止むところまで固まった。デザイン面ではまず黒桜の影から入り、武内氏が黒桜のラフを出したところを一発でOKを出した<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅱ』26-41ページ"/>。
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***黒化するのであればデザインも大幅に変えたほうがいいだろうということで、ボスキャラを臭わせる衣装をイメージして描いたとのこと。また、桜の紋様には呪いのイメージを込めていた。イリヤには全身にタトゥーみたいな紋様が入るので、その対比として桜はもっと恨み節の呪詛みたいなものが張り付いているイメージだとか<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅱ』26-41ページ"/>。
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**余談ではあるが、実ははいてない。それどころか服を着てすらいない。そして裸足であるのだが、日本のオバケをイメージだとか<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅱ』26-41ページ"/>。
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*黒桜の影<del>黒ウィンナー</del>は奈須氏から「(HFルートでは)登場人物たちが“まったく訳のわからないモノ”に殺されるシチュエーションにしたい」という要望があったため、デザインされた事を武内氏が語った。
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**また、スプラッタな怪物ではなく幾何学的なビジターといった二次元的なモノにしようと「テルテル坊主が怖くなったイメージで」と描いてもらったところ一発でゴーサインを下った。
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***当時はまだシナリオが上がっていない頃ということもあってか、スタッフの間も意見が割れたような空気もあったものの説得する形で採用した。これは、奈須氏がホラー映画『リング』がテレビから出てくるシーンを見て「肉を持ったヒトガタの生物なら倒せない道理はない」と思い「そういうもの」じゃない怖さを欲したのが元である<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅱ』26-41ページ"/>。
 
*発売前人気投票ではバーサーカーと同票だった。サーヴァントであるライダーに毎回人気投票で負けているのが半ばお約束になっていたが、『TYPE-MOON 10周年記念オールキャラクター人気投票』では8位を獲得。遂にライダー(23位)に勝利した。
 
*発売前人気投票ではバーサーカーと同票だった。サーヴァントであるライダーに毎回人気投票で負けているのが半ばお約束になっていたが、『TYPE-MOON 10周年記念オールキャラクター人気投票』では8位を獲得。遂にライダー(23位)に勝利した。
*お母さんの葵、お姉さんの凛は似通った体型なのに、桜だけナイスバディとなっている。間桐の蟲の影響?ただし、桜自身は「太っている」と認識<ref>体重計が苦手なのもこのため</ref>。二重の意味で姉の歯がぎりぎり言いそう。<br>ちなみに身長体重をBMI(肥満度)に当てはめれば18.9(18.5以下で「痩せている」)と、どう考えても世の女性方が羨ましがるくらいの数値なのだが。
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*お母さんの葵、お姉さんの凛は似通った体型なのに、桜だけナイスバディとなっている。間桐の蟲の影響?ただし、桜自身は「太っている」と認識<ref group="注">体重計が苦手なのもこのため。</ref>。二重の意味で姉の歯がぎりぎり言いそう。<br>ちなみに身長体重をBMI(肥満度)に当てはめれば18.9(18.5以下で「痩せている」)と、どう考えても世の女性方が羨ましがるくらいの数値なのだが。
 
**「太っている」という意識は弓道部の練習で身体をよく動かしており、食事量が多いことから。衛宮家の食欲魔人第三位は実は桜。
 
**「太っている」という意識は弓道部の練習で身体をよく動かしており、食事量が多いことから。衛宮家の食欲魔人第三位は実は桜。
 
**『hollow』では姉に勝る胸を誇っていたが、すぐに[[リーゼリット|上には上がいる]]ことを思い知らされ、姉と同じ気分を味わうことになる。
 
**『hollow』では姉に勝る胸を誇っていたが、すぐに[[リーゼリット|上には上がいる]]ことを思い知らされ、姉と同じ気分を味わうことになる。
332行目: 334行目:  
*桜がいつもつけている髪のリボンは、幼い頃に凛からもらったもの。黒桜の衣装(?)も<del>裸</del>リボンがモチーフになっている。<br />ちなみに、魔術にとって髪は重要な意味を持つ部位であり、特に女性魔術師の髪留めは必ず魔術品である。微々たるものだが、このリボンにも魔力が蓄えられている。
 
*桜がいつもつけている髪のリボンは、幼い頃に凛からもらったもの。黒桜の衣装(?)も<del>裸</del>リボンがモチーフになっている。<br />ちなみに、魔術にとって髪は重要な意味を持つ部位であり、特に女性魔術師の髪留めは必ず魔術品である。微々たるものだが、このリボンにも魔力が蓄えられている。
 
*凛の言葉によれば、純粋な日本人ではなくクォーター。両親の時臣か葵のどちらかがハーフということになる。
 
*凛の言葉によれば、純粋な日本人ではなくクォーター。両親の時臣か葵のどちらかがハーフということになる。
*髪と目の色を変えられたと本人や言峰綺礼は言うが、文では凛と同じく黒髪だったりする。桜の目の色については言及無し。
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*間桐の魔術になじませるため臓硯から蟲を使って弄られており、その影響により目も髪も色が変わってしまっている<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅱ』26-41ページ"/>。髪と目の色を変えられたと本人や言峰綺礼は言うが、文では凛と同じく黒髪だったりする。桜の目の色については言及無し。
 
**絵では髪色が紫になっているだけでなく、髪質も跳ねがなくなっていて、遠坂家の面影はすっかり薄れている。
 
**絵では髪色が紫になっているだけでなく、髪質も跳ねがなくなっていて、遠坂家の面影はすっかり薄れている。
 
*携帯サイトで2011年12月〜2012年1月に募集された「第2回マイBESTキャラ投票」女性キャラ部門で、初めて凛を順位で上回った(桜4位、凛7位)。『Zero』でのショッキングな登場が票を呼んだのだろうか。
 
*携帯サイトで2011年12月〜2012年1月に募集された「第2回マイBESTキャラ投票」女性キャラ部門で、初めて凛を順位で上回った(桜4位、凛7位)。『Zero』でのショッキングな登場が票を呼んだのだろうか。
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*「天敵」が第四次の頃は慎二となっているが、第五次では慎二は含まれていない。
 
*「天敵」が第四次の頃は慎二となっているが、第五次では慎二は含まれていない。
 
**変更された詳しい理由は不明だが、幼い頃は慎二には桜こそが間桐の真の後継者であるとは知られていなかったが、第五次の頃には知られているという、関係の変化は存在する。ただ、慎二からの暴力は幼い頃に比べエスカレートしている。桜に限らず「天敵」の定義そのものが明らかではないため、これらの事実だけでは理由はうかがい知れない。
 
**変更された詳しい理由は不明だが、幼い頃は慎二には桜こそが間桐の真の後継者であるとは知られていなかったが、第五次の頃には知られているという、関係の変化は存在する。ただ、慎二からの暴力は幼い頃に比べエスカレートしている。桜に限らず「天敵」の定義そのものが明らかではないため、これらの事実だけでは理由はうかがい知れない。
**『Zero』の頃の慎二は聖杯戦争に巻き込まれないよう海外に遊学に出されていたためもあり、桜と絡むシーンは描かれていない。なお、「ひょっとして面識自体がないのでは?」と言われることもあるが、慎二の遊学期間は明言されていないため不明。なお、正確なところは不明だが、桜が養子に出されてから第四次聖杯戦争が始まるまでに少なくとも一年の時間が経っている<ref>雁夜が間桐の家に戻って調練を受けた期間。また、雁夜が葵から養子の件を聞かされたのは、三ヶ月ぶりに会った際</ref>。
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**『Zero』の頃の慎二は聖杯戦争に巻き込まれないよう海外に遊学に出されていたためもあり、桜と絡むシーンは描かれていない。なお、「ひょっとして面識自体がないのでは?」と言われることもあるが、慎二の遊学期間は明言されていないため不明。なお、正確なところは不明だが、桜が養子に出されてから第四次聖杯戦争が始まるまでに少なくとも一年の時間が経っている<ref group="注">雁夜が間桐の家に戻って調練を受けた期間。また、雁夜が葵から養子の件を聞かされたのは、三ヶ月ぶりに会った際。</ref>。
 
*『hollow』では自室にライダーから教えられた魔術で結界を張ってあり、臓硯が慎二に「おぬしたちでは生きて帰れぬから気をつけろ」と忠告するほど強力。直接攻撃を加えるものではなかったが、特定の条件下でのみ起動するというそれなりに手の込んだものである。
 
*『hollow』では自室にライダーから教えられた魔術で結界を張ってあり、臓硯が慎二に「おぬしたちでは生きて帰れぬから気をつけろ」と忠告するほど強力。直接攻撃を加えるものではなかったが、特定の条件下でのみ起動するというそれなりに手の込んだものである。
 
*料理をはじめとする家事のスキルは衛宮邸に通うようになってから身につけたもの。士郎はそっち方面の師匠にあたる。<br />なお、桜に家事スキルがなかった頃は、間桐邸では家政婦を雇っていた。『hollow』では解雇して、桜(と一応は慎二)が家事をしている。
 
*料理をはじめとする家事のスキルは衛宮邸に通うようになってから身につけたもの。士郎はそっち方面の師匠にあたる。<br />なお、桜に家事スキルがなかった頃は、間桐邸では家政婦を雇っていた。『hollow』では解雇して、桜(と一応は慎二)が家事をしている。
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== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
<references />
+
===注釈===
 +
<references group = "注"/>
 +
 
 +
===出典===
 +
<references group = "出"/>
    
== リンク ==
 
== リンク ==
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