差分
→話題まとめ
*原典であるホメロスの『オデュッセイア』では、「魔女」と呼称されている場面はほとんどなく、一般的には「女神」と呼ばれている。実際に、ギリシア神話の神の系統では、キルケーは太陽神ヘーリオスを父に持ち、女神ペルセーイスを母に持つという完璧な神の血筋である。母系ではティーターン十二神の長兄である海神オケアノスの孫娘にあたり<ref>「オケアノスのキャスター」の由来でもある。</ref>、父系ではティーターン十二神の一人であるヒュペリーオーンの孫娘に当たる存在である(但し、「ヒュペリーオーン」が「ヘーリオス」の別名であるという説もある)。その為、本作にサーヴァントとして登場するキルケーに「神性」スキルがないことに疑問を抱く声も存在する。
*原典であるホメロスの『オデュッセイア』では、「魔女」と呼称されている場面はほとんどなく、一般的には「女神」と呼ばれている。実際に、ギリシア神話の神の系統では、キルケーは太陽神ヘーリオスを父に持ち、女神ペルセーイスを母に持つという完璧な神の血筋である。母系ではティーターン十二神の長兄である海神オケアノスの孫娘にあたり<ref>「オケアノスのキャスター」の由来でもある。</ref>、父系ではティーターン十二神の一人であるヒュペリーオーンの孫娘に当たる存在である(但し、「ヒュペリーオーン」が「ヘーリオス」の別名であるという説もある)。その為、本作にサーヴァントとして登場するキルケーに「神性」スキルがないことに疑問を抱く声も存在する。
**型月では、信仰を失った神霊は精霊に降格してしまうという設定がある。キルケーは正確には下級女神に格落ちした「ニュンペー」と呼ばれる存在であり、「精霊に格落ちした神霊」であるがゆえに「神性」を持たないという可能性が考えられる。
**型月では、信仰を失った神霊は精霊に降格してしまうという設定がある。キルケーは正確には下級女神に格落ちした「ニュンペー」と呼ばれる存在であり、「精霊に格落ちした神霊」であるがゆえに「神性」を持たないという可能性が考えられる。
***但し、ギリシア神話原典において「信仰を持たない」「降格された下級神霊」はゴルゴーン姉妹にも当て嵌まることであるため、これだけではキルケーが「神性」を持たない理由としてはやはり不十分であり、ましてや神の血筋に人間や怪物の血が混ざり込んだ「混血」の英雄にすら「神性」を持つサーヴァントとして現界したものが多くいる中で、完璧な神の血筋を持つキルケーに「神性」が無いことにはやはり疑問が残る。
***但し、ギリシア神話原典において「信仰を持たない」「降格された下級神霊」はゴルゴーン姉妹にも当て嵌まることであるため、これだけではキルケーが「神性」を持たない理由としてまだ不十分であり、ましてや神の血筋に人間や怪物の血が混ざり込んだ「混血」の英雄にすら「神性」持ちサーヴァントとなった者が多い中で、完璧な神の血筋を持つキルケーに「神性」が無いことにはやはり疑問が残る。
***本作では「神性」の代わりに「陣地作成」「道具作成」をクラススキルに持っており、サーヴァントとして現界した際、「女神」としてではなく、「魔女」としての反英雄の側面が強調されたの可能性もあるが、詳細は不明。
***本作では「神性」の代わりに「陣地作成」「道具作成」をクラススキルに持っており、サーヴァントとして現界した際、「女神」としてではなく、「魔女」としての反英雄の側面が強調された可能性もあるが、詳細は不明。
;「五本指」の一角か
;神代の五大魔術師
*メディアは、ヘカテーより魔術を教授された神代の魔女であり、その魔術の腕は型月世界において五本の指に入るとされているが、ストーリー上メディアを超える存在と明言されている[[ソロモン|魔術王]]以外、他に五本指に入る三人については未だに言及されていない。しかし、'''キルケーはメディアの叔母であると同時に、同じくヘカテーを師に持つメディアの姉弟子に当たる存在でもある為、彼女も五本指に入る一人である可能性は極めて高い'''。
*メディアは、ヘカテーより魔術を教授された神代の魔女であり、その魔術の腕は型月世界において五本の指に入るとされているが、ストーリー上メディアを超える存在と明言されている[[ソロモン|魔術王]]以外、他に五本指に入る三人については未だに言及されていない。しかし、'''キルケーはメディアの叔母であると同時に、同じくヘカテーを師に持つメディアの姉弟子に当たる存在でもある為、彼女も五本指に入る一人である可能性は極めて高い'''。
**ホメロスの『オデュッセイア』では、「恐ろしい女神」「女王の如く」と描写され、風を起こしてオデュッセウス達の船を送りだしたりと、魔法薬以外にも天候を操る能力を持つことが示唆されている。
**ホメロスの『オデュッセイア』では、「恐ろしい女神」「女王の如く」と描写され、風を起こしてオデュッセウス達の船を送りだしたりと、魔法薬以外にも天候を操る能力を持つことが示唆されている。
**一方で、古代ローマの詩人オウィディウスの『メタモルポーセース』では、キルケーの超然とした地位と実力について更に詳しく紹介されている。林や川のニュンペー達からは「主人」と崇められ恐れられ、「王宮」と呼ばれる場所に君臨する女王の如く神威を振舞う恐ろしい女神であり、暗雲と霧を駆除し、天を晴れさせることもできれば、月光を曇らせ、暗黒神ニュクスや魔神ヘカテーを召喚し、大地をも揺るがすことすらもできるという。
**一方で、古代ローマの詩人オウィディウスの『メタモルポーセース』では、キルケーの超然とした地位と実力について更に詳しく紹介されている。林や川のニュンペー達からは「主人」と崇められ恐れられ、「王宮」と呼ばれる場所に君臨する女王の如く神威を振舞う恐ろしい女神であり、暗雲と霧を駆除し、天を晴れさせることもできれば、月光を曇らせ、暗黒神ニュクスや魔神ヘカテーを召喚し、大地をも揺るがすことすらもできるという。
***しかし、ステータスをみると、「陣地作成」「道具作成」「高速神言」ともにAランクであるメディアと比べ、彼女は何故か「道具作成」以外はBランクであり、意外にも妹弟子(ストーリー上では教え子にすら当たる存在)に紙一重負けている<ref>もっとも、亜種特異点Ⅳで初登場した時にメディアをいとも簡単に眠らせて出し抜き、事を知った当時居合わせた全員を驚愕させたことから、彼女の真の実力はやはり侮れないとも言えるが。</ref>。
***しかし本作のステータスを見ると、「陣地作成」「道具作成」「高速神言」ともにAランクであるメディアと比べ、彼女は何故か「道具作成」以外はBランクであり、意外にも妹弟子(ストーリー上では教え子にすら当たる存在)に紙一重負けている<ref>もっとも、亜種特異点Ⅳで初登場した時にメディアをいとも簡単に眠らせて出し抜き、事を知った当時居合わせた全員を驚愕させたことから、彼女の真の実力はやはり侮れないとも言えるが。</ref>。
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== 脚注 ==
== 脚注 ==
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