差分

7,310 バイト追加 、 2018年5月11日 (金) 12:33
使用者の追加、八一号聖杯爆弾の記述、根源到達絡みの追加
42行目: 42行目:     
==八一号聖杯爆弾==
 
==八一号聖杯爆弾==
[[Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚‎|帝都聖杯奇譚]]における聖杯。大聖杯を元に造られた魔導兵器。<br>[[織田信長|魔人アーチャー]]が確保した大聖杯の本質を見抜き、願望機として使うのが難しい事から変な思い切りの良さを発揮して81のパーツに解体し、再構成。<br>その結果、大聖杯が有する膨大な魔力を余すところなく爆発による破壊力に転化し、一発で戦局を逆転させうる戦略兵器として新生した。<br>「'''信じて作った大聖杯がなんか爆弾にされていた'''」とか、必死に聖杯を取りあっていた御三家にとっては涙目の結末である。<br>汚染聖杯を人を殺すために使うという合理的かつ身も蓋もない使い道であるがそのシンプルな運用からか大聖杯にありがちなイレギュラーや欠陥も補完されており隙が無い。<br>敵国であるアメリカどころか日本以外全てを吹き飛ばしかねないほどの危険物である。
+
[[Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚‎|帝都聖杯奇譚]]における聖杯。大聖杯を元に造られた魔導兵器。『コハエースEX』の用語辞典に<br>[[織田信長|魔人アーチャー]]が確保した大聖杯の本質を見抜き、<b>「アレ?これ、いわゆる願望機的に使うの難しくね?うーん、じゃあ、是非もないから爆弾に!!」</b>と願望機として使うのが難しい事から変な思い切りの良さを発揮して81のパーツに解体し、再構成。<br>その結果、大聖杯が有する膨大な魔力を余すところなく爆発による破壊力に転化し、一発で戦局を逆転させうる戦略兵器として新生した。<br>「'''信じて作った大聖杯がなんか爆弾にされていた'''」とか、必死に聖杯を取りあっていた御三家にとっては涙目の結末である。<br>汚染聖杯を人を殺すために使うという合理的かつ身も蓋もない使い道であるがそのシンプルな運用からか大聖杯にありがちなイレギュラーや欠陥も補完されており隙が無い。<br>敵国であるアメリカどころか日本以外全てを吹き飛ばしかねないほどの危険物である。
    
==『Grand Order』の聖杯==
 
==『Grand Order』の聖杯==
現状、三種類が登場している。<br>一つは黒幕によって、人理定礎崩壊のために各特異点を形成したもの。[[レオナルド・ダ・ヴィンチ|ダ・ウィンチちゃん]]によると聖杯は空間における魔力の使用方法を決める<ruby><rb>法</rb><rt>のり</RT></RUBY>であり、世界のルールとも言え本来カタチの無いものだとか、しかし何故か[[レフ・ライノール|レフ]]は聖杯を結晶化して所持していた。<br>二つ目は第3章で[[フランシス・ドレイク|ドレイク]]がポセイドンをしばいてぶん取った正真正銘の聖杯。英霊でない頃の生前のドレイクはこれを持つためにサーヴァントとも戦える戦闘能力を持つ。また、英霊のスキルを治すことは出来ないらしい。<br>
+
:現状、三種類が登場している。<br>
そして、『Grand Order』の世界にも「冬木の聖杯」は存在している。2004年の聖杯戦争がこの世界における最初の聖杯戦争であり、したがって[[アンリマユ]]による汚染も発生していない。聖杯戦争に勝利した[[マリスビリー・アニムスフィア]]がアインツベルンの大聖杯による根源到達を目的としていなかったために、小聖杯の願望器としての機能のみが利用された。
+
:一つは[[黒幕|ゲーティア]]によって、人理定礎崩壊のために各特異点を形成したもの。[[レオナルド・ダ・ヴィンチ|ダ・ウィンチちゃん]]によると聖杯は空間における魔力の使用方法を決める<ruby><rb>法</rb><rt>のり</RT></RUBY>であり、世界のルールとも言え本来カタチの無いものだとか、しかし何故か[[レフ・ライノール|レフ]]は聖杯を結晶化して所持していた。<br>
 +
 
 +
二つ目は第3章で[[フランシス・ドレイク|ドレイク]]がポセイドンをしばいてぶん取った正真正銘の聖杯。英霊でない頃の生前のドレイクはこれを持つためにサーヴァントとも戦える戦闘能力を持つ。また、英霊のスキルを治すことは出来ないらしい。<br>
 +
 
 +
そして、『Grand Order』の世界にも「冬木の聖杯」は存在している。2004年の聖杯戦争がこの世界における最初の聖杯戦争であり、したがって[[アンリマユ]]による汚染も発生していない。聖杯戦争に勝利した[[マリスビリー・アニムスフィア]]がアインツベルンの大聖杯による根源到達を目的としていなかったために、小聖杯の願望器としての機能のみが利用された。その後、「セイバーとそのマスターが勝利したこと」という情報操作が行われている。
 +
 
 +
この際、マリスビリーはカルデアスを完成させるために資金を、当時マリスビリーが呼びだした[[キャスター|ソロモン]]は自分の時代になかった「ロマン」に関心を持ち「[[人間|ロマニ・アーキマン]]として受肉する」という願いを叶えていた。なおこのくだりは終局特異点のアバンタイトルの回想のみで語られており、[[カルデアのマスター|主人公 (Grand Order)]]や[[マシュ・キリエライト]]、[[レオナルド・ダ・ヴィンチ]]が両者の願いを知っているかどうかは2018年5月現時点のシナリオでは詳細不明である。
    
[[ラーマ]]の幕間の物語では、普通の聖杯戦争ならば「[[シータ]]が攫われなかった過去に変えてほしい」という過去を変える願いも叶えられるかもしれないが、後から手を加えれば、シータは攫われずとも呪いは解けないまま、あるいは救われた分の反動が、[[ラーマ]]の国を違うものにしてしまうかもしれないなど、色々な歪みが生まれる可能性があると[[ロマニ・アーキマン]]が語っている。
 
[[ラーマ]]の幕間の物語では、普通の聖杯戦争ならば「[[シータ]]が攫われなかった過去に変えてほしい」という過去を変える願いも叶えられるかもしれないが、後から手を加えれば、シータは攫われずとも呪いは解けないまま、あるいは救われた分の反動が、[[ラーマ]]の国を違うものにしてしまうかもしれないなど、色々な歪みが生まれる可能性があると[[ロマニ・アーキマン]]が語っている。
60行目: 66行目:  
:[[フェイト/タイガーころしあむ]]参照。
 
:[[フェイト/タイガーころしあむ]]参照。
 
;[[聖杯の泥]]
 
;[[聖杯の泥]]
:
      +
== 主な聖杯入手者・勝利者 ==
 +
;[[衛宮士郎]]
 +
:第五次聖杯戦争([[Fate/stay night]])における勝利者。願いは「聖杯戦争を終わらせる」こと。
 +
:ルートに応じて恋した相手、剣を振るう理由に変化はあれど各エンディングでは大聖杯による最悪の事態を防ぐ事となる。
 +
;[[衛宮切嗣]]
 +
:第四次聖杯戦争([[Fate/Zero]]における大聖杯到達者。願いは「恒久的な世界平和」。
 +
:しかし汚染された大聖杯では「[[妻|アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]と[[娘|イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]]と自分以外の人間を泥で皆殺しにする事」でしか彼の願いは叶えられなかった。彼は自らの「大を救うべく小を切り捨てる」生き方と人類としての尊厳に殉じ、泣きながら娘を捨てて泥に汚染された妻の呪いを背負いこむ事になる。
 +
;[[天草四郎時貞]]
 +
:聖杯大戦([[Fate/Apocrypha]])における最初の大聖杯到達者。願いは「第三魔法の適用」。
 +
:届かぬ星に向かって、歯を食い縛りながら手を伸ばした者。
 +
:大聖杯の中にもぐりこみ[[ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン]]に、第三魔法を叶え続けるよう改造を施す。だが彼のその手段は「自分一人が立ち上がれば、それでいいと思う世界。安易な救済」として[[もう一人のルーラー|ジャンヌ・ダルク]]と[[彼女が恋した少年|ジーク]]によって奪われる。
 +
;[[ジーク]]
 +
:聖杯大戦([[Fate/Apocrypha]])における最後の勝利者。願いは「人類の手から大聖杯を持ち去ること」。
 +
:星を撃ち落とした側。Fate史上類を見ない'''「(汚染されていない)大聖杯の管理者」'''
 +
:天草四郎時貞を止めようと第二宝具を使用して[[ルーラー|ジャンヌ・ダルク]]を倒された怒りから天草四郎時貞を倒し、邪竜となって大聖杯を抱えて人間の手に届かない所まで持ち去る。ノベル版の時点で天草に対する罪悪感と共感も抱いていたが、ジャンヌが信じた人類を信じたいと想い、誰かを長い間待ち続けた。
 +
;[[藤村大河]]
 +
:あたまのわるい結界([[フェイト/タイガーころしあむ]])における虎聖杯の元凶。願いは「みんなの願いを叶えて」
 +
:虎縞の水筒を元にした小聖杯・虎聖杯だが、分割や修復が可能、日常レベルの願いを叶えられる。ギャグ時空ながらFate史上類を見ない'''聖杯を「みんなが楽しく幸せに過ごせる世界」のため'''に使用した人間。
 +
;[[岸波白野]]
 +
:月の聖杯戦争([[Fate/EXTRA]])におけるムーンセル到達者。
 +
:[[Fate/EXTRA]]においては「ムーンセルの永久封印」をして自らとサーヴァントの存在を犠牲にしてムーンセルを奪い取る。[[トワイス・H・ピースマン]]を明確に否定出来なかった場合は彼の理想の後を継ぐ事となる。
 +
:[[Fate/EXTELLA]]においては願いの設定刷新が行なわれており「役割を終えたものをデリートせず新たな存在意義を探す」というムーンセルの運営方針の変革を行っている。彼/彼女は「ムーンセルの管理者」としてレガリアを賜り、遊星ヴェルバーの襲来に備えてムーンセルと協力体制を敷く事となる。
 +
;[[沖田総司]]
 +
:願いは「今度こそ誠の旗を掲げ最後まで共に戦いぬく事」。
 +
:だが、実際は[[キャスター|マックスウェル]]に対する抑止力、人類の守護者として[[アーチャー|織田信長]]を初めとした5騎の霊基をくべた小聖杯を使う事によって[[魔神セイバー]]に変身。人類の守護者としての使命を全うする。
 +
:[[マリスビリー・アニムスフィア]]
 +
:願いは「疑似地球環境モデル・カルデアス」の完成とそれに必要な資金源の調達。
 +
:『Grand Order』における2004年の冬木の聖杯戦争においてキャスター・[[ソロモン]]と共に参戦。アインツベルンの理論に乗るなどあり得ないとして大聖杯を放棄し、カルデアスの完成のために小聖杯に対して莫大な資金を願う。
 +
;[[ソロモン]]
 +
:願いは「[[人間|ロマニ・アーキマン]]になること」。
 +
:マリスビリーのサーヴァントであり、大聖杯の到達の為に自分自身の英霊も自害させる必要はないため彼の願いもかなえても良いと言われた。
 +
:自分の生きていた時代にはなかったロマンという概念を知りたかったが、全ての力を喪った人間に戻る刹那に「[[人類悪の顕現|ゲーティア]]を見てしまい、その収拾をつける事にその人生を捧げる事になってしまう。
 
== メモ ==
 
== メモ ==
 
*奈須きのこ氏曰わく『Fate/EXTRA』は『Fate/stay night』世界の1970年代から分岐した世界観だが、ムーンセルがあるのはあくまでも『EXTRA』世界だけで、『stay night』には存在しないとの事。
 
*奈須きのこ氏曰わく『Fate/EXTRA』は『Fate/stay night』世界の1970年代から分岐した世界観だが、ムーンセルがあるのはあくまでも『EXTRA』世界だけで、『stay night』には存在しないとの事。
86行目: 123行目:  
:ただ、イリヤや汚染聖杯の事がある以上、『stay night』本編の設定まで変更されたとは考えにくい。「『Zero』と『Apocrypha』はパラレルワールドなので、本編と聖杯の設定が違う」と考えておいた方が良いだろう。
 
:ただ、イリヤや汚染聖杯の事がある以上、『stay night』本編の設定まで変更されたとは考えにくい。「『Zero』と『Apocrypha』はパラレルワールドなので、本編と聖杯の設定が違う」と考えておいた方が良いだろう。
 
-->
 
-->
 +
 +
;根源到達のための手段
 +
:本来は「七騎の英霊の霊基をくべて孔を固定し、根源に到達する」という目的のために創られた大聖杯だが、根源到達のための目的として使用しようとしていた魔術師・マスターは各劇中で見ても数えるほどしかいない。
 +
:Fateシリーズにおける事実上の原点とも呼べる<b>『stay night』の登場マスター・サーヴァントは誰一人として根源到達のために大聖杯を使いたいなど考えていない</b>。
 +
:[[間桐臓硯]]ですら忘却の果てに「不老不死」という願い、しかし本来の願いは「人類の救済」「ユスティーツァとの再会」であったが故に根源到達など眼中にない、興味のあるのは遠坂くらいだと[[衛宮士郎]]に劇中で語っている。
 +
:その遠坂の末裔である[[遠坂凛]]も土地の管理者として犠牲を抑える、もしくは[[怪物に成り果てた妹|間桐桜]]のケジメをつけるため3ルート全てにおいて大聖杯を破壊しようとする衛宮士郎に協力する事となる。[[Fate/unlimited codes]]の凛ルートでは聖杯を手に入れるが「今の人類には身に余るもの」として封印している。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
81

回編集