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第三虚構世界。Serial Phantasm。
 
第三虚構世界。Serial Phantasm。
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規模が巨大になったムーンセルが自身を運営するために作った“月を回す都市型エンジン”。要はムーンセルが後から増築した追加エンジン、追加レイヤーである<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』196ページ">『Fate/EXTRA material』196ページ「SE.RA.PH」より。</ref><ref group="出" name="『Fate/EXTELLA material』196ページ">『Fate/EXTELLA material』110ページ「SE.RA.PH」より。</ref>。細菌から人間に至るまで、何兆、何京もの生命の記憶が保存されている。ムーンセル・オートマトンの表層世界。いわば電脳世界だが、スーパーコンピュータや有機ネットワークなどのものとはそれこそ桁が違う。通常の電脳世界では英霊の再現をしようとすれば一体でも即座にリソースを使い果たしてシステムダウンするのだが、それが霊子虚構世界では100体以上が存在している。そのうえ極めて精巧なNPCの作りこみや世界そのもののモデリングなども一般的な電脳世界の比ではない。
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規模が巨大になったムーンセルが自身を運営するために作った“月を回す都市型エンジン”。要はムーンセルが後から増築した追加エンジン、追加レイヤーである<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』196ページ">『Fate/EXTRA material』196ページ「SE.RA.PH」より。</ref><ref group="出" name="『Fate/EXTELLA material』110ページ">『Fate/EXTELLA material』110ページ「SE.RA.PH」より。</ref>。細菌から人間に至るまで、何兆、何京もの生命の記憶が保存されている。ムーンセル・オートマトンの表層世界。いわば電脳世界だが、スーパーコンピュータや有機ネットワークなどのものとはそれこそ桁が違う。通常の電脳世界では英霊の再現をしようとすれば一体でも即座にリソースを使い果たしてシステムダウンするのだが、それが霊子虚構世界では100体以上が存在している。そのうえ極めて精巧なNPCの作りこみや世界そのもののモデリングなども一般的な電脳世界の比ではない。
    
人間の視点ではムーンセルのネットワークは光としか認識できないが、魂を霊子化できる魔術師なら情報として知覚し、一ユニットとして参加することができる。故にこれにアクセスできるのは魔術師(ウィザード)だけ。ムーンセル・オートマトンは自らに接触できる人々(=霊子ハッカー)に対してこれへのアクセスを許可した。これに入場する際にはあらゆる記憶が削除され、修正された記憶が返却される。入場時に記憶を消され月海原学園の一生徒として日常を送るが、その中で四日間のタイムリミットまでに自我を呼び起こし自分を取り戻した者だけがマスターとして聖杯戦争本戦に参加する。この予選通過者には本来の記憶が返却されるが、予選を通過できなかった者は精神の死を迎える<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』218ページA">『Fate/EXTRA material』218ページ「予選」より。</ref>。腕が確かな霊子ハッカーならば侵入はたやすいが、脱出できるのは聖杯戦争に勝ち抜いたただ一人だけで、聖杯戦争のルール上敗北すると霊子化した魂ごとデリートされる。
 
人間の視点ではムーンセルのネットワークは光としか認識できないが、魂を霊子化できる魔術師なら情報として知覚し、一ユニットとして参加することができる。故にこれにアクセスできるのは魔術師(ウィザード)だけ。ムーンセル・オートマトンは自らに接触できる人々(=霊子ハッカー)に対してこれへのアクセスを許可した。これに入場する際にはあらゆる記憶が削除され、修正された記憶が返却される。入場時に記憶を消され月海原学園の一生徒として日常を送るが、その中で四日間のタイムリミットまでに自我を呼び起こし自分を取り戻した者だけがマスターとして聖杯戦争本戦に参加する。この予選通過者には本来の記憶が返却されるが、予選を通過できなかった者は精神の死を迎える<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』218ページA">『Fate/EXTRA material』218ページ「予選」より。</ref>。腕が確かな霊子ハッカーならば侵入はたやすいが、脱出できるのは聖杯戦争に勝ち抜いたただ一人だけで、聖杯戦争のルール上敗北すると霊子化した魂ごとデリートされる。
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人間を知るために行われた『月の聖杯戦争』も、このSE.RA.PHを利用して行われた。しかしムーンセルに人間の善悪の基準は分からず、“公正な判断基準”として、生存競争によるふるい落としを選択した。128人のマスターをSE.RA.PHに招いて聖杯を商品として競い合わせる。生存の手段も人間としての品質も問わず、ただ生き残れば“優れた人間”として評価する<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント第一幕(1/6)">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第一幕「スワンレイク・リターンズ(1/6)」より。</ref>。
 
人間を知るために行われた『月の聖杯戦争』も、このSE.RA.PHを利用して行われた。しかしムーンセルに人間の善悪の基準は分からず、“公正な判断基準”として、生存競争によるふるい落としを選択した。128人のマスターをSE.RA.PHに招いて聖杯を商品として競い合わせる。生存の手段も人間としての品質も問わず、ただ生き残れば“優れた人間”として評価する<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント第一幕(1/6)">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第一幕「スワンレイク・リターンズ(1/6)」より。</ref>。
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ほぼ全員が似たような容姿なのはアクセスに使用したアバターが似たようなものだからで、遠坂凛や間桐慎二がそれらと一線を画す容姿をしているのはカスタムアバターを使用しているため。カスタムアバターを使用できるのは特に腕のよい魔術師に限られる。中にはいわゆる3D酔いをするマスターもいる。SE.RA.PHはムーンセル内に点在し、中には既に旧型として廃棄されたものの、未だに崩壊していない独自領域もあったが<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』196ページ"/>、『EXTELLA』において新SE.RA.PHになったことで点在していた領域は融合、今は衝突を繰り返しながら『開かれた、ひとつの大きな世界』になろうとしている<ref group="出" name="『Fate/EXTELLA material』196ページ"/>。
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ほぼ全員が似たような容姿なのはアクセスに使用したアバターが似たようなものだからで、遠坂凛や間桐慎二がそれらと一線を画す容姿をしているのはカスタムアバターを使用しているため。カスタムアバターを使用できるのは特に腕のよい魔術師に限られる。中にはいわゆる3D酔いをするマスターもいる。SE.RA.PHはムーンセル内に点在し、中には既に旧型として廃棄されたものの、未だに崩壊していない独自領域もあったが<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』196ページ"/>、『EXTELLA』において新SE.RA.PHになったことで点在していた領域は融合、今は衝突を繰り返しながら『開かれた、ひとつの大きな世界』になろうとしている<ref group="出" name="『Fate/EXTELLA material』110ページ"/>。
    
『Last Encore』ではSE.RA.PH崩壊から約1000年が経過した。西暦3020年において地上の人口は10万を切り、じき滅亡域に到達する。文明圏を維持することが人の証であると仮定すると、SE.RA.PHにいるマスターが最後の人類。つまりSE.RA.PHが崩壊すると人類は宇宙から消えることになる<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第4話">『Fate/EXTRA Last Encore』第4話「顔のない王」より。</ref><ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 04">[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/04.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 04]より。</ref>。そのためなのか、人類に対する振る舞いも変質しており、従来は「アクセスしてきた存在を捕らえて逃がさない」だけのはずのものが、「少しでも適性のある人類は無差別に捕らえて逃がさない」という危険極まりないものになってしまっている<ref group = "注">『Fate/Grand Order』においてBBが「地球人類の総数が3%を切ったらディストピア管理モードに移行する」と物騒な事を言っていたが、本当にそうなった可能性もある。</ref><ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第1話">『Fate/EXTRA Last Encore』第1話「今は旧き辺獄の底」より。</ref>。SE.RA.PHは本来人間観察のために作られたものであるが、やはりムーンセルは機械に過ぎず、管理するのみで人の内面までは理解しなかった。故に人間を招き入れて行動を記録したが、その際に生じた人間の事象に対する反応・感情を理解せず切り捨ててしまった。これによりSE.RA.PH最下層のさらに下には廃棄された人間の感情、憎念が溜まるようになった。地上世界において死後の世界は物理的に存在しないか、観察不可能な物ものであったがSE.RA.PHにおいては量子的に実現し、そして1000年という時間を経て死者の憎念が亡霊の如くして歩き回る事例さえも出てきた<ref group = "注">なおこの時ハクノはラニに亡霊が誰のことを指すのかを質問したが、彼女は何も答えようとしなかった。</ref><ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第5話">『Fate/EXTRA Last Encore』第5話「祈りの弓」より</ref>。
 
『Last Encore』ではSE.RA.PH崩壊から約1000年が経過した。西暦3020年において地上の人口は10万を切り、じき滅亡域に到達する。文明圏を維持することが人の証であると仮定すると、SE.RA.PHにいるマスターが最後の人類。つまりSE.RA.PHが崩壊すると人類は宇宙から消えることになる<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第4話">『Fate/EXTRA Last Encore』第4話「顔のない王」より。</ref><ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 04">[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/04.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 04]より。</ref>。そのためなのか、人類に対する振る舞いも変質しており、従来は「アクセスしてきた存在を捕らえて逃がさない」だけのはずのものが、「少しでも適性のある人類は無差別に捕らえて逃がさない」という危険極まりないものになってしまっている<ref group = "注">『Fate/Grand Order』においてBBが「地球人類の総数が3%を切ったらディストピア管理モードに移行する」と物騒な事を言っていたが、本当にそうなった可能性もある。</ref><ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第1話">『Fate/EXTRA Last Encore』第1話「今は旧き辺獄の底」より。</ref>。SE.RA.PHは本来人間観察のために作られたものであるが、やはりムーンセルは機械に過ぎず、管理するのみで人の内面までは理解しなかった。故に人間を招き入れて行動を記録したが、その際に生じた人間の事象に対する反応・感情を理解せず切り捨ててしまった。これによりSE.RA.PH最下層のさらに下には廃棄された人間の感情、憎念が溜まるようになった。地上世界において死後の世界は物理的に存在しないか、観察不可能な物ものであったがSE.RA.PHにおいては量子的に実現し、そして1000年という時間を経て死者の憎念が亡霊の如くして歩き回る事例さえも出てきた<ref group = "注">なおこの時ハクノはラニに亡霊が誰のことを指すのかを質問したが、彼女は何も答えようとしなかった。</ref><ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第5話">『Fate/EXTRA Last Encore』第5話「祈りの弓」より</ref>。
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;試写室
 
;試写室
:ハクノが失意の中で辿り着いた記録。
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:「生者でも白野でもなく、あるマスターの要素を持った死の総体に過ぎない」事実を知ったハクノが失意の中で辿り着いた記録。[[ネロ・クラウディウス|セイバー]]に対して「俺は憎しみしかない」「君は憎しみを知らない」という吐露に反応した<ruby>誰か</rb><rt>白野</RT></RUBY>の余計なお世話<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第8話"/><ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 09">[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/09.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 09]より。</ref>。「ウィザードでもマスターでもなく過去に存在した人間の再現データ、NPCに過ぎない」者がハクノにマスターとして一番大事なものをここで思い出させようと用意した<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第9話">『Fate/EXTRA Last Encore』第9話「招き蕩う黄金劇場」より。</ref>。
:「君は憎しみを知らない」という吐露に反応した誰かの余計なお世話。
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:1000年前に行われた聖杯戦争では校舎の中にあった視聴覚室であったとされるが、今はやきそばパンだけが残されている<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 09"/><ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第9話"/>。
:1000年前に行われた聖杯戦争では校舎の中にあった視聴覚室であったとも。
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:今はやきそばパンだけが残されている。
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;無限の――
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:無人の第六階層。勝者を輩出する事なく、敗者を決定する事なく、ただ戦いに破れたそれぞれの遺体が、'''無限の残骸'''の如く積み重なる、実力伯仲だった二名のマスターの戦いの末路。
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:1000年前の聖杯戦争で遠坂リンとラニ=Ⅷはこのフロアで対決したが、互いにサーヴァントを失い、互いに致命傷を与えた両名は、どっちが勝ったのかを判別できず『勝者でもなく敗者でもない者』としてカウント、完全なる引き分けという結果に終わった。仮死状態にある両者は保護された。そのタイミングでトワイス・ピースマンの手で聖杯戦争が事実上停止し、ムーンセルは第六階層でもっとも優れたマスターであるリンとラニをフロアマスターとして選んだ。しかし、リソースを制限された第六階層が機能をフル動員してフロアを維持し、保護状態にあったリンとラニをフロア中枢の補助装置として組み込み、魂さえ停止した微睡の中で自己を第六階層そのものであり同時にマスターであると再定義、第六階層は彼女たちの世界に再構成された<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第10話">『Fate/EXTRA Last Encore』第10話「無限の残骸」より。</ref><ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 10">[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/10.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 10]より。</ref>。
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:リンとラニが自分たちの状態(フロア化している)事を把握するまで数十年のラグがあり、その間、第六階層にいた数少ないマスターたちは第七階層に向かったか、下層に避難した<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 10"/>。
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:死の直前でフロアと同化したリンとラニの本体(オリジナル)の意識は、いまだ『聖杯戦争』のただ中にある。彼女たちは霧のかかった意識のまま、本能に従い、代理となる分身(アバター)を作成。勝敗を明らかにする為、対戦相手を殺し第七階層に上がるという当初の目的の為に戦闘を再開したのだが、すでにムーンセルは私たちに引き分けの判定を与えていた為に、何年、何十年、何百年と戦いを繰り返しても彼女たちが勝者としてフロアから開放される時は来ず、500年の殺し合いが続き、彼女たちもようやく状況を諦めた。自分たちではもう判定は覆らない。片方を殺したところで片方が勝者になる事はない。オリジナルに意識はなく、分身を介して活動することしかできないが、無数の分身を量産し殺し合わせる生体ユニットとして活動し続ける事で摩耗し、彼女達はムーンセルが終了の判定を下すことで第六階層まであがってきたマスターと戦い、これを倒して勝者としてカウントされるか、倒されて敗者としてカウントされるかだけである<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第10話"/><ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 10"/>。
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:第六階層の中心にあるドーム「心臓世界アストライア」にリンとラニの本体が安置されているが、分身たちはこのドームに入る事を本能的に恐れている。いかに代理といえ、分身(借り物)が本物に近づき、これを直視しようとした時、自己矛盾により砕け散る可能性があった為だ。また、分身たちでは本体に干渉する事はできないため、自殺する事も叶わなかった。 フロアの心臓部分であり、この天秤の上からどちらかが欠けた時、第六階層は崩壊する。分身たちの行いはすべて、眠り続ける本体にフィードバックされる構造になっており、分身たちは消滅の際、蓄積した情報・記憶を本体に送り届ける<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 10"/>。
 
==関連==
 
==関連==
 
;ヴィーナス・スタチュー
 
;ヴィーナス・スタチュー
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:SE.RA.PHでは肉体の死と精神の死が別物のため、肉体が死のうとも精神が死に切らなければ精神活動も呪いとして蓄積される。熾天の檻が閉ざされ、聖杯戦争が終わった事で死者の無念を分解する浄化機能がなくなり死を放置する事になった。そこから生まれたものがデッドフェイスである<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第8話"/><ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 08"/>。
 
:SE.RA.PHでは肉体の死と精神の死が別物のため、肉体が死のうとも精神が死に切らなければ精神活動も呪いとして蓄積される。熾天の檻が閉ざされ、聖杯戦争が終わった事で死者の無念を分解する浄化機能がなくなり死を放置する事になった。そこから生まれたものがデッドフェイスである<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第8話"/><ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 08"/>。
 
:個体差はあるらしく、生者のまま死人になり過ぎて生きながら死んでいる者、死者でありながら動き回って死にながら生きている者がデッドフェイスになるが<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第7話"/>、死を迎えながら死に切れない精神情報は電光の仮面となり、死した肉体を動かし、いずれ肉体すら悪性情報に変質させ、その素顔を死の貌に塗り替えてしまう。満足な終わりを迎えた肉体すら汚染し「動く死人」に変わってしまった時、その生命意義は全て失われ、フロアを彷徨うだけの災害となる<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 08"/>。
 
:個体差はあるらしく、生者のまま死人になり過ぎて生きながら死んでいる者、死者でありながら動き回って死にながら生きている者がデッドフェイスになるが<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第7話"/>、死を迎えながら死に切れない精神情報は電光の仮面となり、死した肉体を動かし、いずれ肉体すら悪性情報に変質させ、その素顔を死の貌に塗り替えてしまう。満足な終わりを迎えた肉体すら汚染し「動く死人」に変わってしまった時、その生命意義は全て失われ、フロアを彷徨うだけの災害となる<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 08"/>。
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:作中では[[主人公 (EXTRA)#岸浪ハクノ|岸浪ハクノ]]と[[ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ]]が死相となっている。
    
;[[捕食遊星ヴェルバー]]
 
;[[捕食遊星ヴェルバー]]
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;フロアマスター
 
;フロアマスター
 
:各階層の仕組みがそれぞれ独立したものになって、階層に残ったマスターが自動的になったもの。その時に生存していたもの、あるいはその階層の戦歴の中でもっとも優れたマスターが選ばれる<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第3話"/>。
 
:各階層の仕組みがそれぞれ独立したものになって、階層に残ったマスターが自動的になったもの。その時に生存していたもの、あるいはその階層の戦歴の中でもっとも優れたマスターが選ばれる<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第3話"/>。
:第一階層は[[間桐シンジ]]が該当する。
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:第一階層は[[間桐シンジ]]、第二階層は[[ダン・ブラックモア]]、第三階層は[[ありす]]、第五階層は[[ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ]]が該当する。
    
;ムーンクランチ
 
;ムーンクランチ
 
:ムーンセルの魔力を使いレガリアをマスターがイメージする新たな鎧へと形態変化させる能力。
 
:ムーンセルの魔力を使いレガリアをマスターがイメージする新たな鎧へと形態変化させる能力。
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:レガリアの力でまとう、サーヴァントの霊基拡張礼装。ビッグクランチのムーンセル版と称されるとおり、月内部のすべての疑似霊子を収束したものを意味する<ref group="出" name="『Fate/EXTELLA material』114-115ページ">『Fate/EXTELLA material』114-115ページ「ムーンクランチ」より。</ref>。
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:ネロはローマの剣闘士と新帝国の姫を思わせるもの、玉藻の前は傾国の美女のリッチさと太極をモチーフにしたもの。
    
;ムーンドライブ
 
;ムーンドライブ
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;レガリア
 
;レガリア
:「王の指輪」とも言われる、月の聖杯戦争の勝者に与えられる勝利者の証。
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:「王の指輪」とも言われる、月の聖杯戦争の勝者に与えられる勝利者の証。本来であれば王冠タイプがそれらしいが、携帯しやすいように指輪タイプになっている<ref group="出" name="『Fate/EXTELLA material』117ページ">『Fate/EXTELLA material』117ページ「レガリア」より。</ref>。
:「レガリアの王権は絶対」と言われる通り、マスターを持たない他のサーヴァントを従える力を持つ他、ムーンセルのシステム更新に必要だが、不慮の事故で分割され、ネロと玉藻の前が所有した状態になっている。
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:「レガリアの王権は絶対」と言われる通り、ムーンセルの機能を自由に使える王権、権能のようなものであり<ref group="出" name="『Fate/EXTELLA material』117ページ"/>、マスターを持たない他のサーヴァントを従える力を持つ他、ムーンセルのシステム更新に必要だが、不慮の事故で分割され、ネロと玉藻の前が所有した状態になっている。
 
:それ自体が圧倒的な魔力を秘めており、『さんぽけ ~三国志大戦ぽけっと~』とのコラボイベントでは主要キャラクター達が三国志の世界へ飛ばされた結果レガリアも「玉璽」となって流れ着き、現地の董卓が使用した結果凄まじい力を手に入れた<ref group = "注">具体的に言うと、サーヴァント級数人がかりで「少々有利」レベルで、アルテラが『涙の星、軍神の剣』を全力で叩き込んでようやく玉璽が剥がれて本体は無傷だった程。</ref>。
 
:それ自体が圧倒的な魔力を秘めており、『さんぽけ ~三国志大戦ぽけっと~』とのコラボイベントでは主要キャラクター達が三国志の世界へ飛ばされた結果レガリアも「玉璽」となって流れ着き、現地の董卓が使用した結果凄まじい力を手に入れた<ref group = "注">具体的に言うと、サーヴァント級数人がかりで「少々有利」レベルで、アルテラが『涙の星、軍神の剣』を全力で叩き込んでようやく玉璽が剥がれて本体は無傷だった程。</ref>。
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:また、ムーンセルが対ヴェルバー対策に作ったシステムとしての側面を持つ。遊星到来時、ムーンセルは完全コールドスリープに入り、外部からの侵入を完全にシャットアウトする。その際、内部のセキュリティを信頼できるAIかサーヴァントに一任し、その証としてレガリアを授ける<ref group="出" name="『Fate/EXTELLA material』117ページ"/>。
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:完全なレガリアを破壊できるのはその持ち主と、現状ではアンチセルであるセファールだけとされるが、何らかの事故で分割した場合において破壊は容易となる<ref group="出" name="『Fate/EXTELLA material』117ページ"/>。
    
==人物==
 
==人物==
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