差分

262行目: 262行目:  
:堂々と真名を名乗り、セイバーとランサーを幕下に加えようと勧誘したその動機は、戦略的思惑ではなくその場のノリだという征服王。両英雄に拒否されるのは当然の事、ウェイバーは逆上し、[[衛宮切嗣]]らは本気で呆れ果てるなど、まざまざとその奔放さを見せ付ける。
 
:堂々と真名を名乗り、セイバーとランサーを幕下に加えようと勧誘したその動機は、戦略的思惑ではなくその場のノリだという征服王。両英雄に拒否されるのは当然の事、ウェイバーは逆上し、[[衛宮切嗣]]らは本気で呆れ果てるなど、まざまざとその奔放さを見せ付ける。
   −
;「いいんだよ、それで。こんなモノ見せられて眉一つ動かさぬ奴がいたら、余がブン殴っておるわい。<br>むしろ貴様の判断を讃えるぞ、坊主。キャスターとそのマスターを真っ先に仕留めるという方針は"良し"だ。成る程、こういう連中とあっては、一分一秒生き長らえさせておくのも胸糞悪い」
+
;「いいんだよ、それで。こんなモノ見せられて眉一つ動かさぬ奴がいたら、余がブン殴っておるわい。<br> むしろ貴様の判断を讃えるぞ、坊主。キャスターとそのマスターを真っ先に仕留めるという方針は"良し"だ。成る程、こういう連中とあっては、一分一秒生き長らえさせておくのも胸糞悪い」
 
:キャスターの工房を発見し、突撃を敢行するライダーとウェイバー。その先で見たものは、口にするのもおぞましい、殺戮と冒涜と狂気の産物達だった。<br>聖杯戦争を「残虐無比の殺し合い」と覚悟を決めていたウェイバーにとってさえ、その許容を超え、這いつくばり嘔吐する彼に対して、ライダーはいつもの彼らしくもなく、淡々と、冷静にその在り方を是とする。<br>そこにあるのは、底冷えするほどの怒り。敵であっても一定の敬意を払い、征服するとも貶める事も辱める事もしようとしなかった彼が、唯一、「胸糞悪い」とまで評した「悪」であった。
 
:キャスターの工房を発見し、突撃を敢行するライダーとウェイバー。その先で見たものは、口にするのもおぞましい、殺戮と冒涜と狂気の産物達だった。<br>聖杯戦争を「残虐無比の殺し合い」と覚悟を決めていたウェイバーにとってさえ、その許容を超え、這いつくばり嘔吐する彼に対して、ライダーはいつもの彼らしくもなく、淡々と、冷静にその在り方を是とする。<br>そこにあるのは、底冷えするほどの怒り。敵であっても一定の敬意を払い、征服するとも貶める事も辱める事もしようとしなかった彼が、唯一、「胸糞悪い」とまで評した「悪」であった。
  
1,017

回編集