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| ;人物 | | ;人物 |
− | :幼年兵時代の壮絶な経験から人間性を喪失しており、今の人格は殻の機能に過ぎない。「とうに自身の生命など無く、今の自分は切嗣の拾ったもの。ならば彼が自由に使い捨てればいい」と自身を切嗣の部品と割り切っている。人間性を剥奪され育ったため「確立された自我」が無い。そのため自身の境遇、過去にすら悲しみも怒りも懐いていない。<br>理想も悲願も無い、その心には焼き尽くされた焦土のように空虚な洞があるだけの彼女は切嗣と真逆だった。だが戦士としての両者は相似していた。人同士が戦う場において残忍さは稀有なものではないと、切嗣はもちろん舞弥もただ事実をありのまま理解している。ソラウを生け捕りにする理由を察しても彼女に対し同情も憐憫も皆無であった。<br>一切の感情が欠如しており、ただ人間の殻をかぶり冷徹に任務をこなす、機械か[[使い魔]]のようなモノ。そして時として切嗣以上に的確かつ容赦ない判断を下す事ができる。<br>舞弥自身、その辛うじて人として体裁を保つ人格すら自身の「機能」としてしか捉えていないが、最期を看取るときにそれが間違いであったことを知る。 | + | :色白の端整な美人。幼年兵時代の壮絶な経験から人間性を喪失しており、今の人格は殻の機能に過ぎない。「とうに自身の生命など無く、今の自分は切嗣の拾ったもの。ならば彼が自由に使い捨てればいい」と自身を切嗣の部品と割り切っている。人間性を剥奪され育ったため「確立された自我」が無い。そのため自身の境遇、過去にすら悲しみも怒りも懐いていない。<br>理想も悲願も無い、その心には焼き尽くされた焦土のように空虚な洞があるだけの彼女は切嗣と真逆だった。だが戦士としての両者は相似していた。人同士が戦う場において残忍さは稀有なものではないと、切嗣はもちろん舞弥もただ事実をありのまま理解している。ソラウを生け捕りにする理由を察しても彼女に対し同情も憐憫も皆無であった。<br>一切の感情が欠如しており、ただ人間の殻をかぶり冷徹に任務をこなす、機械か[[使い魔]]のようなモノ。そして時として切嗣以上に的確かつ容赦ない判断を下す事ができる。<br>舞弥自身、その辛うじて人として体裁を保つ人格すら自身の「機能」としてしか捉えていないが、最期を看取るときにそれが間違いであったことを知る。 |
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| ;能力 | | ;能力 |
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| == 人間関係 == | | == 人間関係 == |
| ;[[衛宮切嗣]] | | ;[[衛宮切嗣]] |
− | :師であり親のようなものでもある。自身の全てを預けた相手。 | + | :師であり親のようなものでもある。自身の全てを預けた相手。<br>戦場を共にしてきた彼女は切嗣のもっとも血塗られた側面も知っている。 |
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| ;[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]] | | ;[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]] |
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| == 名台詞 == | | == 名台詞 == |
| === Fate/Zero === | | === Fate/Zero === |
| + | ;「マダム、いけない!」 |
| + | :身を隠し掩護に徹すると打ち合わせたはずの彼女が姿を現したことに驚き狼狽し恐怖した。アイリスフィールを案じてのことではない。 |
| + | :今の切嗣が妻を喪うことになる事態は彼を護ると誓った身にとってはこれほど絶望的な危機はなかったから。故に己の絶体絶命より彼女の窮地の方が舞弥にとってはるかに問題だった。 |
| + | |
| ;「私が、この命に代えてでも――アイリスフィール、最後まで貴女をお守りいたします。だからどうか、衛宮切嗣のために死んでください。あの人の<ruby><rb>理想</rb><rt>ユメ</rt></ruby>を叶えるために」 | | ;「私が、この命に代えてでも――アイリスフィール、最後まで貴女をお守りいたします。だからどうか、衛宮切嗣のために死んでください。あの人の<ruby><rb>理想</rb><rt>ユメ</rt></ruby>を叶えるために」 |
| :アイリスフィールが倒れてしまった理由が、聖杯として満ちていくためにその人間である部分が剥がれ落ちていっているからだと告白を受けて。 | | :アイリスフィールが倒れてしまった理由が、聖杯として満ちていくためにその人間である部分が剥がれ落ちていっているからだと告白を受けて。 |
| :ヒトとして生まれながらも道具として生きた舞弥だからこそ、道具として造られながらヒトとして生きたアイリスフィールの末路を「良し」と認めた言葉。 | | :ヒトとして生まれながらも道具として生きた舞弥だからこそ、道具として造られながらヒトとして生きたアイリスフィールの末路を「良し」と認めた言葉。 |
| + | |
| + | ;「やっと、戻りましたね。昔のあなたの顔に」 |
| + | :11年前に出会って戦場を共にしていた頃の彼女の知る衛宮切嗣の顔だった。アインツベルンでの暮らしで鈍っていく切嗣を舞弥は9年間どう思っていたのだろうか。 |
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| ;「マダム、貴方は初めて見た世界を美しいと感じて、そこに生きる人々を幸せだと思ったのかもしれない。でも私に言わせれば、あの冬の城から一歩も出ないで暮らしていた貴方の方こそ羨ましかった。この世界の醜さも、おぞましさも、何ひとつ見ることもなく済んだなんて」 | | ;「マダム、貴方は初めて見た世界を美しいと感じて、そこに生きる人々を幸せだと思ったのかもしれない。でも私に言わせれば、あの冬の城から一歩も出ないで暮らしていた貴方の方こそ羨ましかった。この世界の醜さも、おぞましさも、何ひとつ見ることもなく済んだなんて」 |
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| ;「機械は、人間より頑強ですが、機械であるが故の限界もある。<br> 一方で、人間は限りなく脆弱ですが、時としてあらゆる限界を超越した殺戮の達人。<br> 所謂、英雄と呼ばれる例外的な存在も現れる事があります。<br> そういった少数のイレギュラーについては、度外視していいでしょう。<br> 大多数の兵士にとって、まずは生き延びるためだけに、弱点を克服する事が最優先です。」 | | ;「機械は、人間より頑強ですが、機械であるが故の限界もある。<br> 一方で、人間は限りなく脆弱ですが、時としてあらゆる限界を超越した殺戮の達人。<br> 所謂、英雄と呼ばれる例外的な存在も現れる事があります。<br> そういった少数のイレギュラーについては、度外視していいでしょう。<br> 大多数の兵士にとって、まずは生き延びるためだけに、弱点を克服する事が最優先です。」 |
| ;「だから人は、戦場において、心を捨てて機械になる。私もそういった凡人の一人です」 | | ;「だから人は、戦場において、心を捨てて機械になる。私もそういった凡人の一人です」 |
− | :上記と同じCDにて、人と機械はどちらが戦場ではより優秀なのかという切嗣への返答。戦場にいて生き抜くためには心など人を殺すことを躊躇させ、殺される可能性を上げるだけの不要な物でしかない。 | + | :同上。人と機械はどちらが戦場ではより優秀なのだろうかという切嗣への返答。 |
| + | :戦場で生き抜くためには心など人を殺すことを躊躇させ、殺される可能性を上げるだけの不要な物でしかない。 |
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| == メモ == | | == メモ == |
| *彼女の銃のチョイスは切嗣とは対照的に、いたってマトモ。キャレコ短機関銃だけは戦場の定番とは言い難いが、これは切嗣とサイドアームを共通化した方が、整備や運用の面で都合がいいからだろう。 | | *彼女の銃のチョイスは切嗣とは対照的に、いたってマトモ。キャレコ短機関銃だけは戦場の定番とは言い難いが、これは切嗣とサイドアームを共通化した方が、整備や運用の面で都合がいいからだろう。 |
| *魔術師の使い魔は当然、主たる魔術師と視覚を共有したりするなど魔術的な情報伝達の手段が組み込まれている。本来であれば、使い魔にCCDカメラを仕込むなどという必要はない。しかしそこは「魔術師殺し」の助手。敵の魔術師が魔術的な幻惑や結界迷彩で使い魔対策をとっていても、現代技術であればその穴をつける可能性があるためのカメラである。また、カメラの映像であれば、切嗣への客観的な情報の受け渡しが容易であり、再検証も効率的に行える。舞弥自身がその場では気づかなかったかもしれないことを、切嗣が、もしくは映像を再確認した舞弥自身が、後々になって気づくかもしれないというメリットが考えられる。これがゆえに、カメラの重量で使い魔の動きが鈍ることを承知で、舞弥は「CCDカメラ付き蝙蝠」を使い魔として使役している。 | | *魔術師の使い魔は当然、主たる魔術師と視覚を共有したりするなど魔術的な情報伝達の手段が組み込まれている。本来であれば、使い魔にCCDカメラを仕込むなどという必要はない。しかしそこは「魔術師殺し」の助手。敵の魔術師が魔術的な幻惑や結界迷彩で使い魔対策をとっていても、現代技術であればその穴をつける可能性があるためのカメラである。また、カメラの映像であれば、切嗣への客観的な情報の受け渡しが容易であり、再検証も効率的に行える。舞弥自身がその場では気づかなかったかもしれないことを、切嗣が、もしくは映像を再確認した舞弥自身が、後々になって気づくかもしれないというメリットが考えられる。これがゆえに、カメラの重量で使い魔の動きが鈍ることを承知で、舞弥は「CCDカメラ付き蝙蝠」を使い魔として使役している。 |
− | *実は極度の甘党。ケーキバイキングに現れては仏頂面のまま黙々とスイーツを食す謎の女として店員に都市伝説扱いされていたそうだ。 | + | *実は極度の甘党。ケーキバイキングに現れては'''仏頂面'''のまま黙々とスイーツを食す謎の女として店員に都市伝説扱いされていたそうだ。 |
| **「Fate/Zero アンソロジードラマCD Vol.1」に収録されている「イートイン泰山」では、冬木ハイアット・ホテルのケーキバイキングをいたく気に入ったが、そのホテルは切嗣の指令で[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|ケイネス]]暗殺のために爆破された。<br>なお、「甘党」「都市伝説」の設定は本編で触れられてこそいないがZero materialに記載がある。これを受けて「イートイン泰山」のシナリオが書かれたわけだが、これはあくまで「アンソロジードラマCD」であり、本編の裏で本当にこういったエピソードがあったのかどうかは定かではない。 | | **「Fate/Zero アンソロジードラマCD Vol.1」に収録されている「イートイン泰山」では、冬木ハイアット・ホテルのケーキバイキングをいたく気に入ったが、そのホテルは切嗣の指令で[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|ケイネス]]暗殺のために爆破された。<br>なお、「甘党」「都市伝説」の設定は本編で触れられてこそいないがZero materialに記載がある。これを受けて「イートイン泰山」のシナリオが書かれたわけだが、これはあくまで「アンソロジードラマCD」であり、本編の裏で本当にこういったエピソードがあったのかどうかは定かではない。 |
| *「切嗣を愛しているのか?」という質問は、「内臓に脳を愛してるか」と問うのと同義。 | | *「切嗣を愛しているのか?」という質問は、「内臓に脳を愛してるか」と問うのと同義。 |
− | **虚淵曰く、おそらく愛情という概念を理解せず切嗣に尽してたがそれは献身とも違う。だって「捧げるべき自分が無い」 | + | **虚淵氏曰く、おそらく愛情という概念を理解せず切嗣に尽してたがそれは献身とも違う。だって「捧げるべき自分が無い」 |
| + | **また虚淵氏的綾波の系譜。生に執着するほど人生経験を積んでいないため精神年齢が低くすぎる、ゆえに愛に死ぬ女らしい。 |
| *「魔術師」としての技量は[[黒桐鮮花]]に毛が生えた程度。ただし、「プロの殺し屋」としての使い方ができるため、遥かに危険。 | | *「魔術師」としての技量は[[黒桐鮮花]]に毛が生えた程度。ただし、「プロの殺し屋」としての使い方ができるため、遥かに危険。 |
| **相手が全盛期の綺礼だったこともあり、劇中での戦闘ではいいところがない。初戦、二戦目ともに完全に遅れをとる。護衛対象であったアイリスフィールも完全には守りきれず、もしアイリに「全て遠き理想郷」が埋め込まれていなければ、アイリは早々に死亡していただろう。 | | **相手が全盛期の綺礼だったこともあり、劇中での戦闘ではいいところがない。初戦、二戦目ともに完全に遅れをとる。護衛対象であったアイリスフィールも完全には守りきれず、もしアイリに「全て遠き理想郷」が埋め込まれていなければ、アイリは早々に死亡していただろう。 |