; 「ずっと……ずっと、そう考えていた。おまえがいるからこそ、私はあの矢を放てたのだと。<br/>卑怯で、戦士の道から外れた振る舞いは――――。<br/>何もかも、<ruby><rb>おまえの責任だと</rb><rt>・・・・・・・・</rt></ruby>。<br>……あの時の私は、ただひたすらに楽になりたかった。永劫続くかと思われたカルナとの戦い。<br/>自分という存在が、あまりに矮小で戦士に相応しくないという絶望感と諦観。<br/> だが、受け入れなければならなかった。どれほど否定しようとも、あの矢を放ったのは――――。」<br/> 「――――あの矢を放ったのは、俺だ。<br/> あの矢を握り、あの矢を番え、あの矢を放ったのは、このアルジュナだ。」 | ; 「ずっと……ずっと、そう考えていた。おまえがいるからこそ、私はあの矢を放てたのだと。<br/>卑怯で、戦士の道から外れた振る舞いは――――。<br/>何もかも、<ruby><rb>おまえの責任だと</rb><rt>・・・・・・・・</rt></ruby>。<br>……あの時の私は、ただひたすらに楽になりたかった。永劫続くかと思われたカルナとの戦い。<br/>自分という存在が、あまりに矮小で戦士に相応しくないという絶望感と諦観。<br/> だが、受け入れなければならなかった。どれほど否定しようとも、あの矢を放ったのは――――。」<br/> 「――――あの矢を放ったのは、俺だ。<br/> あの矢を握り、あの矢を番え、あの矢を放ったのは、このアルジュナだ。」 |