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;人物
 
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: 悲劇から闘争から多くの人間を救うことを自身に課しているが、幼き日の出来事から私情を排し、救う優先順を命の数で判断することを信条とする。目標を達することでより多くの命が救えると判断したならば無関係の人間、さらには自分の近しい人や愛する人間すら利用し切り捨て巻き添えにすることも厭わない。自身を冷酷な戦闘機械として扱うが、「冷酷である」という人格を用意したわけではなく普通の人間と変わらない、むしろ普通より繊細な感情を持ち続けており、あくまで自分の意志で非情な思考と行動を貫こうとしていた。<br>幼き日は「正義の味方」に憧れていたが、アリマゴ島の惨劇の後からの過酷な日々で早々に憧れを消失しており、遂には正義を憎むまでになっていたが、それまでに犠牲や代償に失ってきた人々を無価値にしたくないという一心から止まることが出来ず深みに嵌っていった。<br>「戦場こそ地獄」「流血は悪」という考えからやり場のない怒りと嘆きを「英雄」という構造そのものに抱いているが、これは自身がかつて「正義の味方」に憧れ、絶望したが故の反動とも言えるもので、自身のやり方でも闘争が終わらないことは理解しており、それ故に人類という種全体が抱える「闘争」全てを終わらせるための奇跡を求め、アインツベルンの誘いに乗り聖杯戦争に参加することとなる。<br>魔術師としての彼を言葉で表すならば異端であり外道。戦闘に赴く場合は幾重にも張り巡らせた策・謀略と罠で「絶対に勝てる状況」を作ってから。戦いにおいても確実に相手を葬ることを第一とし、そのためなら狙撃、毒殺、公衆の面前での爆殺、人質作戦、だまし討ちなど徹底して手段を問わない。<br>魔術師としてだけでなくガンマンとしても異端であり、第四次聖杯戦争で使った銃を見ても「コストが高すぎる」「重すぎる」「スコープが銃本体より大きい」「照準が付けにくい」「連射ができない」など、「一般人」の戦場での実用性には致命的な欠陥を抱えたゲテモノ揃いである。<br>しかしこれらは全て、尋常な戦場にあらず条理の外にある魔術師を殺すための「魔術師殺し」衛宮切嗣としての装備であり、同時に彼の[[魔術礼装]]たる「起源弾」を最大に引き出すための「魔術師」衛宮切嗣の装備でもある。相手がどのような魔術を使うかも解らない状況での遭遇戦が多いであろう聖杯戦争で、「機動力」を損なわず「狙撃」「制圧射撃」「大口径弾使用による標的の沈黙」を行う事を想定すれば彼の銃のチョイスは非常に理に敵うものである。<br>その外道戦術で戦いを生き抜き、まだその腕前を買われてアインツベルンに招かれたが、愛する妻子を得て過ごした9年間の平和な生活で危うく脆弱に変化しており、聖杯戦争に勝ち残るために、かつての非情な思考と行動だけの自分に戻ろうとするだけでも相当な無理を強いられていた。これまで犠牲にしてきた人々を無駄にしたくないという想い、自分が負ければ聖杯戦争の過程で死ぬ妻の命が無駄になってしまうこと、勝たなければ娘が次の聖杯戦争で聖杯にされてしまうこと、そういった情のために勝とうと非情で在ろうとする矛盾、その他諸々から精神は軋みを上げており、自分を保つだけでも精一杯であった。セイバーへの拒絶もその弱さ故である。<br>第四次聖杯戦争を経てからは冷酷な戦闘機械としての顔は影を潜め、病院で初めて切嗣と会話した士郎から見た切嗣の第一印象は「とにかくうだつのあがらない、頼りなさそうなヤツ」であった。晩年は背広姿ではなく着物姿でいることも多く、穏やかな若隠居のような存在であった。
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: 悲劇から闘争から多くの人間を救うことを自身に課しているが、幼き日の出来事から私情を排し、救う優先順を命の数で判断することを信条とする。目標を達することでより多くの命が救えると判断したならば無関係の人間、さらには自分の近しい人や愛する人間すら利用し切り捨て巻き添えにすることも厭わない。自身を冷酷な戦闘機械として扱うが、「冷酷である」という人格を用意したわけではなく普通の人間と変わらない、むしろ普通より繊細な感情を持ち続けており、あくまで自分の意志で非情な思考と行動を貫こうとしていた。<br>幼き日は「正義の味方」に憧れていたが、アリマゴ島の惨劇の後からの過酷な日々で早々に憧れを消失しており、遂には正義を憎むまでになっていたが、それまでに犠牲や代償に失ってきた人々を無価値にしたくないという一心から止まることが出来ず深みに嵌っていった。<br>「戦場こそ地獄」「流血は悪」という考えからやり場のない怒りと嘆きを「英雄」という構造そのものに抱いているが、これは自身がかつて「正義の味方」に憧れ、絶望したが故の反動とも言えるもので、自身のやり方でも闘争が終わらないことは理解しており、それ故に人類という種全体が抱える「闘争」全てを終わらせるための奇跡を求め、アインツベルンの誘いに乗り聖杯戦争に参加することとなる。<br>魔術師としての彼を言葉で表すならば異端であり外道。戦いにおいては確実に相手を葬ることを第一とし、慎重に的確に最低限のリスクで敵を仕留める。必要であれば狙撃、毒殺、公衆の面前での爆殺、人質作戦、だまし討ちなど徹底して手段を問わない。<br>魔術師としてだけでなくガンマンとしても異端であり、第四次聖杯戦争で使った銃を見ても「コストが高すぎる」「重すぎる」「スコープが銃本体より大きい」「照準が付けにくい」「連射ができない」など、「一般人」の戦場での実用性には致命的な欠陥を抱えたゲテモノ揃いである。<br>しかしこれらは全て、尋常な戦場にあらず条理の外にある魔術師を殺すための「魔術師殺し」衛宮切嗣としての装備であり、同時に彼の[[魔術礼装]]たる「起源弾」を最大に引き出すための「魔術師」衛宮切嗣の装備でもある。相手がどのような魔術を使うかも解らない状況での遭遇戦が多いであろう聖杯戦争で、「機動力」を損なわず「狙撃」「制圧射撃」「大口径弾使用による標的の沈黙」を行う事を想定すれば彼の銃のチョイスは非常に理に敵うものである。<br>その外道戦術で戦いを生き抜き、その腕前を買われてアインツベルンに招かれたが、愛する妻子を得て過ごした9年間の安らぎと優しさのある平和な生活で危うく脆弱に変化しており、聖杯戦争に勝ち残るために、かつての非情な思考と行動だけの自分に戻ろうとするだけでも相当な無理を強いられていた。これまで犠牲にしてきた人々を無駄にしたくないという想い、自分が負ければ聖杯戦争の過程で死ぬ妻の命が無駄になってしまうこと、勝たなければ娘が次の聖杯戦争で聖杯にされてしまうこと、そういった情のために勝とうと非情で在ろうとする矛盾、その他諸々から精神は軋みを上げており、自分を保つだけでも精一杯であった。セイバーへの拒絶もその弱さ故である。<br>第四次聖杯戦争を経てからは冷酷な戦闘機械としての顔は影を潜め、病院で初めて切嗣と会話した士郎から見た切嗣の第一印象は「とにかくうだつのあがらない、頼りなさそうなヤツ」であった。晩年は背広姿ではなく着物姿でいることも多く、穏やかな若隠居のような存在であった。
    
;能力
 
;能力
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;[[ナタリア・カミンスキー]]
 
;[[ナタリア・カミンスキー]]
:賞金稼ぎもしくは情報屋で生計を立てるフリーの魔術師。切嗣が母親のように想った女性。<br>切嗣に賞金稼ぎのノウハウを教えたり魔術道具を与え、起源弾を製作したのも彼女。
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:賞金稼ぎもしくは情報屋で生計を立てるフリーの魔術師。アリマゴ島での一件で出会いそれ以降、生活を共にする。切嗣が母親のように想った女性。<br>切嗣に賞金稼ぎのノウハウを教えたり魔術道具を与え、起源弾を製作したのも彼女。
    
;[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]
 
;[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]
:最愛の妻。初めて出会ったのは培養槽越しでその時目を開けた彼女の瞳の緋色の奥底に魅入られた。<br>馴れ初めはアイリスフィールが培養槽から出た後から。彼女を犠牲にすることは子が生まれる前から何度も二人の間で話され、そのたび泣き、呪う切嗣を彼女は赦し励ましてきた。
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:最愛の妻。初めて出会ったのは培養槽越しでその時目を開けた彼女の瞳の緋色の奥底に魅入られその瞬間が焼き付いた。<br>馴れ初めは彼女が培養槽から出た後から。彼女を犠牲にすることは子が生まれる前から何度も二人の間で話され、そのたび泣き、呪う切嗣を彼女は赦し励ましてきた。
 
;[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]]
 
;[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]]
 
:最愛の娘。生まれた時に誰より愛おしい、世界を滅ぼしても守りたいと思った我が子。無茶な調整を受けた身の上を不遇と思わないぐらい幸多き人生であってほしいと願っている。<br>だがもし、自身が懐く理想が愛娘の犠牲を求めるならどうするか――最初から解っていた。
 
:最愛の娘。生まれた時に誰より愛おしい、世界を滅ぼしても守りたいと思った我が子。無茶な調整を受けた身の上を不遇と思わないぐらい幸多き人生であってほしいと願っている。<br>だがもし、自身が懐く理想が愛娘の犠牲を求めるならどうするか――最初から解っていた。
 
;[[久宇舞弥]]
 
;[[久宇舞弥]]
:戦場で拾った少女。おそらく彼の生涯で父親に次いで付き合いが長い。自分と居れば遠からず死ぬと最初から確信を持ち「道具」として使い切ろうと戦いの技術や知識を教え込んだ助手であり相棒。<br>実際に総身を血に染め最期を迎えようとしてる状態を目にするまでその姿はいつか見るだろう「当然の末路」と達観していた。
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:戦場で拾った少女。衛宮切嗣という機械をより機械らしく動作させるための補助機械。<br>自分と居れば遠からず死ぬと最初から確信を持ち「道具」として使い切ろうと戦いの技術や知識を教え込んだ助手であり相棒。<br>実際に総身を血に染め最期を迎えようとしてる状態を目にするまでその姿はいつか見るだろう「当然の末路」と達観していた。おそらく彼の生涯で父親に次いで付き合いが長い。
 
;[[セイバー]]
 
;[[セイバー]]
 
:第四次聖杯戦争で契約していたサーヴァント。<br>目指した場所は同じながらも行動指針は真逆であり、結局相容れることはなかった。
 
:第四次聖杯戦争で契約していたサーヴァント。<br>目指した場所は同じながらも行動指針は真逆であり、結局相容れることはなかった。
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:近所に住んでいる少女。切嗣を慕ってしばしば家を訪れていた。
 
:近所に住んでいる少女。切嗣を慕ってしばしば家を訪れていた。
 
;[[ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン]]
 
;[[ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン]]
:アイリの創造者で、一応「舅」と呼べる存在。だがお互いに相手を利用する腹積もりで、聖杯戦争後完全に絶縁する。
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:アイリの創造者で、一応「舅」と呼べる存在。由緒正しい魔術師の家系であるため、アインツベルンに電話線と発電機を要求したときは一悶着あったらしい。<br>お互いに相手を利用する腹積もりで、聖杯戦争後完全に絶縁する。 
    
===とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦===
 
===とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦===
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;「もし僕が今ここで、何もかも抛り投げて逃げ出すと決めたら――アイリ、君は一緒に来てくれるか?」
 
;「もし僕が今ここで、何もかも抛り投げて逃げ出すと決めたら――アイリ、君は一緒に来てくれるか?」
:考え得る限りにおいて、衛宮切嗣が絶対に口にするはずがない言葉だった。そのためアイリは驚きのあまり言葉を失った。そしてこの男がどれほどの瀬戸際に追い詰められているかをこのとき理解したのだ。
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:掠れた弱々しい声で、考え得る限りにおいて、衛宮切嗣が絶対に口にするはずがないことを問われてアイリは驚きのあまり言葉を失った。そして切嗣がどれほどの瀬戸際に追い詰められているかをこの会話の中で理解した。
    
;「いいや。そこのサーヴァントには話すことなど何もない。栄光だの名誉だの、そんなものを嬉々としてもてはやす殺人者には、何を語り聞かせても無駄だ」
 
;「いいや。そこのサーヴァントには話すことなど何もない。栄光だの名誉だの、そんなものを嬉々としてもてはやす殺人者には、何を語り聞かせても無駄だ」
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;「正気の沙汰じゃない。いくらホムンクルスとはいえ、あんたが手ずから作った娘だろうが!」
 
;「正気の沙汰じゃない。いくらホムンクルスとはいえ、あんたが手ずから作った娘だろうが!」
:身を守る事も満足に出来ない欠陥品なら叩き壊して違う器を用意して貰った方がいいとアイリに言っておきながら、このあと狼や怨霊もいる吹雪の中迎えに行った。<br>優しさは性分であり長所であるが、その場の感情で動き過ぎではないだろうか。
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:口先ばかりで身を守る事も満足に出来ない欠陥品なら叩き壊して違う器を用意して貰った方がいいとアイリに言っておきながらこの後、狼や怨霊のいる極寒の吹雪の中迎えに行った。<br>情を捨てきれない優しさは性分であり長所であるだろうが、その場の感情で動き過ぎでは。
    
;「君は、自分の価値、存在意義についてはあくまで理屈の上では認識しているようだが<br> この世に生まれ落ちた事、自分に課された使命について、喜びや誇りを感じるか?<br> 今回蔑ろにされたのは、君のそういう部分なんだよ」
 
;「君は、自分の価値、存在意義についてはあくまで理屈の上では認識しているようだが<br> この世に生まれ落ちた事、自分に課された使命について、喜びや誇りを感じるか?<br> 今回蔑ろにされたのは、君のそういう部分なんだよ」
:使命を果たすことも出来ず死にかけた原因である切嗣とアハト翁に怒りを懐かないその在り方を否定し、闘争には怒りの感情が必要だと説明する。
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:使命を果たすことも出来ず死にかけた原因である切嗣とアハト翁に怒りを懐かないその在り方を否定した。<br>そして、強くなるために怒りという感情を身に付けなければならない。それこそが闘争という行いの根幹にあるからだと説明した。
    
;「それならまず、君は自分自身に関心を持て。君の人生とその舞台となる世界に喜びを探せ。<br> そしてそれらを損なう出来事を決して許してはならない。そうすれば、君は怒りという感情を手に入れられるはずだ。」
 
;「それならまず、君は自分自身に関心を持て。君の人生とその舞台となる世界に喜びを探せ。<br> そしてそれらを損なう出来事を決して許してはならない。そうすれば、君は怒りという感情を手に入れられるはずだ。」
 
;「まったく!こんなところから面倒を見なきゃならないなんて…分かった!僕が教えてやる。<br> そうだな、まずは君の、あぁ…一々こんな呼び方ってのがまず無い。<br> 君には、名前は無いのか?器とかホムンクルスとかじゃなく、君固有の呼び名は?」
 
;「まったく!こんなところから面倒を見なきゃならないなんて…分かった!僕が教えてやる。<br> そうだな、まずは君の、あぁ…一々こんな呼び方ってのがまず無い。<br> 君には、名前は無いのか?器とかホムンクルスとかじゃなく、君固有の呼び名は?」
:切嗣は後に思い知る。死に追いやる相手に感情を与えようとした自分の愚かさと残酷さを。
+
:切嗣は後に思い知る。死に追いやる相手に感情を与えて命への執着や未練を教え込もうとしていた自身の愚かさと残酷さを。
    
;「……君が望むなら、運命に背を向けることだって出来るんだ」
 
;「……君が望むなら、運命に背を向けることだって出来るんだ」
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:自身が積み上げてきた屍の山を無意味にしないために聖杯を手に入れ願望を叶える。それは彼女を殺すということ。<br>そんな相手を愛せないし、愛しては駄目だと愛されることすら拒んだ。だがこれすでに愛していると告白しているようなもんである。
 
:自身が積み上げてきた屍の山を無意味にしないために聖杯を手に入れ願望を叶える。それは彼女を殺すということ。<br>そんな相手を愛せないし、愛しては駄目だと愛されることすら拒んだ。だがこれすでに愛していると告白しているようなもんである。
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;「君を救えない僕も、希望を持たない君も、愛し合うことなど不可能な生き物なんだ。<br> 現に、君は僕を愛すると言いながら、結局未だに、君自身を愛することが出来ていない。<br> 滅びることに悲しみの感情を懐かないのが、その証拠だ。」
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;「救いがない。希望がない。僕たちは互いに…未来がない。」
:愛情とは相手に救済と希望を願い祈りを託すこと。救いも希望も無い、互いに未来が無い自分たちはそれが出来ないと心境を吐露した。
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;「愛情とはね、相手に救済と希望を願い、祈りを託すことなんだ。君を救えない僕も、希望を持たない君も、愛し合うことなど不可能な生き物なんだ。<br> 現に、君は僕を愛すると言いながら、結局未だに、君自身を愛することが出来ていない。<br> 滅びることに悲しみの感情を懐かないのが、その証拠だ。」
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:この頃はまだ20歳ぐらいである。なのになぜここまで愛について語れるのだろう。
    
;「ああ、そうか…どうやら僕は、君には敵わないようだ。」
 
;「ああ、そうか…どうやら僕は、君には敵わないようだ。」
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*魔術回路を励起させると術者の体温に独特の変化パターンが表れることを発見しており、体温の探知に魔術を用いないことで、魔術師相手に完全な不意討ちや策敵を可能にする応用戦術を編み出した。ワルサー狙撃銃に、携行性を損なうのを承知で熱感知スコープを取り付けているのはこのためである。
 
*魔術回路を励起させると術者の体温に独特の変化パターンが表れることを発見しており、体温の探知に魔術を用いないことで、魔術師相手に完全な不意討ちや策敵を可能にする応用戦術を編み出した。ワルサー狙撃銃に、携行性を損なうのを承知で熱感知スコープを取り付けているのはこのためである。
 
*「人生のあらゆる局面で女性を惹きつけ、なおかつその悉くを不幸な末路に追いやってしまう」というジンクスを有している。その魔手から逃れられたのは[[藤村大河]]ただ一人。
 
*「人生のあらゆる局面で女性を惹きつけ、なおかつその悉くを不幸な末路に追いやってしまう」というジンクスを有している。その魔手から逃れられたのは[[藤村大河]]ただ一人。
*大河を可愛がっていたのは[[シャーレイ|初恋の女性]]に似た雰囲気があったためらしい。
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**『Fate/Zero material』によると大河は[[シャーレイ|初恋の女性]]にどこか似た雰囲気があったため必要以上に甘やかしてしまったとか。
 
*『Fate/Zero』著者・虚淵氏によれば、「正義の味方」としての格は[[アーチャー|同姓の英霊]]より大いに劣るとのこと。
 
*『Fate/Zero』著者・虚淵氏によれば、「正義の味方」としての格は[[アーチャー|同姓の英霊]]より大いに劣るとのこと。
*切嗣は多数を守るという理想を追求していった結果正義の味方を諦め、士郎(アーチャー)は正義の味方になるために多数を守る理想を追求していった。ただし、どちらも自分の情を入れない点で共通している。また切嗣は初期に憧れを喪失し、正義を呪うまでになりながら「今までの犠牲を無駄にしたくない」という一心から深みに嵌っていった。
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**切嗣は多数を守るという理想を追求していった結果正義の味方を諦め、士郎(アーチャー)は正義の味方になるために多数を守る理想を追求していった。ただし、どちらも自分の情を入れない点で共通している。
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**『Fate/Zero material』によれば、切嗣は初期に憧れを喪失し、正義を呪うまでになりながら「今までの犠牲を無駄にしたくない」という一心から深みに嵌っていった。そんな後ろ向きな姿勢なために[[アーチャー|同姓の英霊]]と比べると多いに劣ると語られている。
 
*第四次聖杯戦争終了後から死亡するまでの間に大聖杯の位置を探り当てており、次の聖杯戦争が行われるだろう約六十年後までに大聖杯を破壊しようと仕掛けを施していた。目算では、三十~四十年もあれば破壊できるだけの魔力の「瘤」ができる筈だった。<br>ただし、第五次は第四次の十年後という、切嗣の予想外に短い期間の後に起こってしまったため、この仕掛けが効果を発揮することはなかった。<br>さらに、桜ルートでは凛と桜の死闘によって洞窟が破壊されたため、仕掛けじたいが完全に無用のものと化した。
 
*第四次聖杯戦争終了後から死亡するまでの間に大聖杯の位置を探り当てており、次の聖杯戦争が行われるだろう約六十年後までに大聖杯を破壊しようと仕掛けを施していた。目算では、三十~四十年もあれば破壊できるだけの魔力の「瘤」ができる筈だった。<br>ただし、第五次は第四次の十年後という、切嗣の予想外に短い期間の後に起こってしまったため、この仕掛けが効果を発揮することはなかった。<br>さらに、桜ルートでは凛と桜の死闘によって洞窟が破壊されたため、仕掛けじたいが完全に無用のものと化した。
 
*士郎に「魔術回路を逐一作り直す」「強化魔術」という非効率な魔術を教えたのはワザと。本心では魔術を教えたくなかったが、強さを求める士郎を納得させるために、成果の出ない方法を教えた。<br>しかし士郎はこの使い物にならない魔術の訓練を5年以上も続け、ある未来においては[[アーチャー|自分だけの境地]]に辿り着いてしまうこととなる。
 
*士郎に「魔術回路を逐一作り直す」「強化魔術」という非効率な魔術を教えたのはワザと。本心では魔術を教えたくなかったが、強さを求める士郎を納得させるために、成果の出ない方法を教えた。<br>しかし士郎はこの使い物にならない魔術の訓練を5年以上も続け、ある未来においては[[アーチャー|自分だけの境地]]に辿り着いてしまうこととなる。
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*切嗣の死後、コンテンダーと「起源弾」がどうなったかは不明。Fateルートにおいて、士郎とセイバーが家中を探し尽くしたが武器らしいものが見つかる事はなかった。
 
*切嗣の死後、コンテンダーと「起源弾」がどうなったかは不明。Fateルートにおいて、士郎とセイバーが家中を探し尽くしたが武器らしいものが見つかる事はなかった。
 
*手先が器用で銃の整備などは手早くこなせるのだが、精密機器の修理が実は苦手である。これは「起源弾」の説明にある通り、切嗣の起源が「切断」と「結合」=「不可逆の変質」であるため。<br>僅かな構造の変質さえ致命的となる精密機器は、彼が手を加えれば加える程、直るどころか逆に壊れていってしまうのである。また、彼の起源とはまるで無関係だがとは荷物の整理なども苦手なようで、士郎曰く「さんざん散らかしながら」無理やり詰め込むといった有様だったという。
 
*手先が器用で銃の整備などは手早くこなせるのだが、精密機器の修理が実は苦手である。これは「起源弾」の説明にある通り、切嗣の起源が「切断」と「結合」=「不可逆の変質」であるため。<br>僅かな構造の変質さえ致命的となる精密機器は、彼が手を加えれば加える程、直るどころか逆に壊れていってしまうのである。また、彼の起源とはまるで無関係だがとは荷物の整理なども苦手なようで、士郎曰く「さんざん散らかしながら」無理やり詰め込むといった有様だったという。
*ナタリアの影響で煙草を愛飲していたが、アインツベルンに入ってからは吸いなれた銘柄が手に入らなくなったという理由もあるが、それ以上にアイリとイリヤへの心遣いで禁煙していた。<br>だが聖杯戦争のため冬木に入った際に戦争の本番ということで昔の習慣のままなんとなく買い吸い出した。10年近く吸ってなかったというのに、その味わいは切嗣にとってコンテンダーの感触と同様に慣れ親しんだものだった。
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*ナタリアの影響で煙草を愛飲していたが、アインツベルンに入ってからは吸いなれた銘柄が手に入らなかったという理由もあるが、それ以上にアイリとイリヤへの心遣いで禁煙していた。<br>だが聖杯戦争のため冬木に入った際に戦争の本番ということで昔の習慣のままなんとなく買い吸い出した。10年近く吸ってなかったというのに、その味わいは切嗣にとってコンテンダーの感触と同様に慣れ親しんだものだった。
 
*舞弥とは愛人関係、かどうかは言葉の定義次第。切嗣にとってアイリを聖杯完成の犠牲にするのは誰が何と言おうと「妻の愛情に対する裏切り」以外の何者でもなかったので、その裏切りにおいて躊躇しない自分を求めていた。彼にとって舞弥との肉体関係は裏切りの予行練習であり、自分を強く保つための一種の自虐行為。浮気の理由としては下の下だが、当の舞弥がそれを良しとしてるので、限りなくネガティブスパイラルだった。
 
*舞弥とは愛人関係、かどうかは言葉の定義次第。切嗣にとってアイリを聖杯完成の犠牲にするのは誰が何と言おうと「妻の愛情に対する裏切り」以外の何者でもなかったので、その裏切りにおいて躊躇しない自分を求めていた。彼にとって舞弥との肉体関係は裏切りの予行練習であり、自分を強く保つための一種の自虐行為。浮気の理由としては下の下だが、当の舞弥がそれを良しとしてるので、限りなくネガティブスパイラルだった。
 
*イリヤには裏切ったと誤解されたまま亡くなったが、切嗣本人はイリヤの事を溺愛している。もしイリヤに恋人が出来たら、容赦なく排除するらしい。それは例え士郎でも例外では無いとか。<br>ちなみにこれはカーニバルファンタズムでの発言である。
 
*イリヤには裏切ったと誤解されたまま亡くなったが、切嗣本人はイリヤの事を溺愛している。もしイリヤに恋人が出来たら、容赦なく排除するらしい。それは例え士郎でも例外では無いとか。<br>ちなみにこれはカーニバルファンタズムでの発言である。
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