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12 バイト追加 、 2018年7月12日 (木) 20:27
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:そんな彼が目指したのは、「原初の人類を創造した、神の御業の再現」。この世のすべての悲しみを払い、地上に楽園をもたらす存在を創る。かつて、神が原初の人類「アダム」を創造したように。人間嫌いの厭世家であったアヴィケブロンは彼なりに世界を、そして人類を救済しようとしていた。
 
:そんな彼が目指したのは、「原初の人類を創造した、神の御業の再現」。この世のすべての悲しみを払い、地上に楽園をもたらす存在を創る。かつて、神が原初の人類「アダム」を創造したように。人間嫌いの厭世家であったアヴィケブロンは彼なりに世界を、そして人類を救済しようとしていた。
 
:彼の聖杯への願いは少し複雑で、「己の宝具である『<ruby>王冠・叡智の光<rb></rb><rt>ゴーレム・ケテルマルクト</rt></ruby>』の完成」を望んで聖杯大戦に身を投じる。ただ宝具として完成させたのでは「未完成」であり、これにはカバラの考えが大きく影響している。
 
:彼の聖杯への願いは少し複雑で、「己の宝具である『<ruby>王冠・叡智の光<rb></rb><rt>ゴーレム・ケテルマルクト</rt></ruby>』の完成」を望んで聖杯大戦に身を投じる。ただ宝具として完成させたのでは「未完成」であり、これにはカバラの考えが大きく影響している。
::そもそもゴーレムとはカバラの術の一つであり、名は“胎児”や“形作られざるもの”などを意味する。即ち、神が原初の人間の創造した際の秘術を再現するための魔術であり、単に強力な兵器として力を振るうだけの物は決して彼が求める「完成された存在」ではない。『苦難に満ちた我々を、再びエデンの園へと導く偉大なる王』、それこそがアヴィケブロンが究極のゴーレムに求める役割である。
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:そもそもゴーレムとはカバラの術の一つであり、名は“胎児”や“形作られざるもの”などを意味する。即ち、神が原初の人間の創造した際の秘術を再現するための魔術であり、単に強力な兵器として力を振るうだけの物は決して彼が求める「完成された存在」ではない。『苦難に満ちた我々を、再びエデンの園へと導く偉大なる王』、それこそがアヴィケブロンが究極のゴーレムに求める役割である。
::その深遠な目的から、常に「より良い宝具(モノ)を作りたい」と願う探究者で、理想的な魔術回路をもったホムンクルスの脱走により、宝具の炉心に使える生贄が[[ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア|ゴルド]]しか居ないことを残念に思っていた。
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:その深遠な目的から、常に「より良い宝具(モノ)を作りたい」と願う探究者で、理想的な魔術回路をもったホムンクルスの脱走により、宝具の炉心に使える生贄が[[ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア|ゴルド]]しか居ないことを残念に思っていた。
::だがその在り方は魂や信念、誇りや技を注ぎ込む「職人」とは決定的に異なり、彼の内にあるのは人が信じ仰ぎ見る物、最上の存在を造りだそうという「信仰心」のみである。宝具の完成に魔術師を『炉心』にすることに躊躇いはあるが、悲願のためには全てを犠牲にする覚悟がある。
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:だがその在り方は魂や信念、誇りや技を注ぎ込む「職人」とは決定的に異なり、彼の内にあるのは人が信じ仰ぎ見る物、最上の存在を造りだそうという「信仰心」のみである。宝具の完成に魔術師を『炉心』にすることに躊躇いはあるが、悲願のためには全てを犠牲にする覚悟がある。
:彼にとって自らを尊敬するロシェと共に戦うのは決して悪くはない気分だった。しかしそれでも人生の全てを投げ打った己の希望が手の届く所にあるという誘惑には逆らえず、「アダム」を生誕させるべくそれまで培ったすべてを、そして遂には自分のマスターをも手に掛けた。<br>だがその選択の代償として、自身が生前疎み避けた「自身の利益のため、弱者を食い物にする不完全な人間」と同類だった事を悟った彼は、本当は宝具がもたらす楽園を見てみたいという未練を抱きつつも、自らの命を差し出して裏切りへの対価を払ったのだ。<ref>http://fate-apocrypha.com/sp/character/?chara=black_caster</ref>
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:彼にとって自らを尊敬するロシェと共に戦うのは決して悪くはない気分だった。しかしそれでも人生の全てを投げ打った己の希望が手の届く所にあるという誘惑には逆らえず、「アダム」を生誕させるべくそれまで培ったすべてを、そして遂には自分のマスターをも手に掛けた。<br>だがその選択の代償として、自身が生前疎み避けた「自身の利益のため、弱者を食い物にする不完全な人間」と同類だった事を悟った彼は、本当は宝具がもたらす楽園を見てみたいという未練を抱きつつも、自らの命を差し出して裏切りへの対価を払ったのだ。<ref group = "出">http://fate-apocrypha.com/sp/character/?chara=black_caster</ref>
 
;能力
 
;能力
 
:魔術基盤の一つであるカバラを紡ぎ「ゴーレム」を鋳造することに特化した[[魔術師]]。
 
:魔術基盤の一つであるカバラを紡ぎ「ゴーレム」を鋳造することに特化した[[魔術師]]。
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:またゴーレムの術式を応用することで、壁に手を付けて周囲の会話を盗み聞きする能力も見せた。ただし、特定の情報を拾うには不向きな手段なので、情報を獲得出来るかは運が絡む。
 
:またゴーレムの術式を応用することで、壁に手を付けて周囲の会話を盗み聞きする能力も見せた。ただし、特定の情報を拾うには不向きな手段なので、情報を獲得出来るかは運が絡む。
 
:『Grand Order』の通常戦闘の際に出現するゴーレムは、一時的な戦闘に使用するだけのもので、耐久力は全くない。
 
:『Grand Order』の通常戦闘の際に出現するゴーレムは、一時的な戦闘に使用するだけのもので、耐久力は全くない。
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== ステータス ==
 
== ステータス ==
 
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