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84 バイト除去 、 2013年7月20日 (土) 13:08
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;「アンデルセン。(主人公の名前)さんは真剣にジナコさんを案じているのです。」<br />「それをなんですか。もっと酷い目にあわないか、さらなる裏目を引かないか、などと期待するなんて……。」<br />「……ああ、本当に辛い話です。あらがえばあらがうほど嵌まっていく……」<br />「底なし沼に飲まれた美男子(美少女)の苦悩は、禁断の蜜のよう———私も、ずぶりと溺れてしまいたい———」
 
;「アンデルセン。(主人公の名前)さんは真剣にジナコさんを案じているのです。」<br />「それをなんですか。もっと酷い目にあわないか、さらなる裏目を引かないか、などと期待するなんて……。」<br />「……ああ、本当に辛い話です。あらがえばあらがうほど嵌まっていく……」<br />「底なし沼に飲まれた美男子(美少女)の苦悩は、禁断の蜜のよう———私も、ずぶりと溺れてしまいたい———」
:真面目にアンデルセンを諌めてくれたと思いきや、段々頬を染めてアレな妄想に浸り始めるキアラ。あまりの酷さにアンデルセンすら言葉を失い、フォローに回っている。<br />なお、アンデルセンは「主人公を題材にしたら面白そう」と言っただけで、もっと苦しめとかは言っていない。つまりその部分はキアラの(もっと主人公の悩ましい姿を見たいという)本音である。<br />ダメだこの{{rb(性職者,おんな)}}、早くなんとかしないと……
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:真面目にアンデルセンを諌めてくれたと思いきや、段々頬を染めてアレな妄想に浸り始めるキアラ。あまりの酷さにアンデルセンすら言葉を失い、フォローに回っている。<br />なお、アンデルセンは「主人公を題材にしたら面白そう」と言っただけで、もっと苦しめとかは言っていない。つまりその部分はキアラの(もっと主人公の悩ましい姿を見たいという)本音である。<br />ダメだこの性職者(おんな)、早くなんとかしないと……
    
;「間違っても合意いたしませんっ。裸で走り回る為に魔力を使うなど。貴方の宝具はストーリーキングですか。」
 
;「間違っても合意いたしませんっ。裸で走り回る為に魔力を使うなど。貴方の宝具はストーリーキングですか。」
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:人を超え神になろうとするなど愚かだ、と味方サーヴァントに対する答え。この答えに四者一様に絶句していた。<br />これが人間の欲望の窮て。
 
:人を超え神になろうとするなど愚かだ、と味方サーヴァントに対する答え。この答えに四者一様に絶句していた。<br />これが人間の欲望の窮て。
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;「'''済度の時です。生きとし生ける者、全ての苦痛を招きましょう<br />———ああぁ、あ———あ———!!!——<br />{{rb(衆生,シュジョウ)}}、{{rb(無辺,ムヘン)}}、{{rb(誓願,セイガン)}}度、{{rb(歓喜,カンキ)}}、{{rb(離垢,リク)}}、{{rb(明地,ミョウチ)}}、{{rb(焔,エン)}}、{{rb(難勝,ナンショウ)}}、{{rb(現前,ゲンゼン)}}、{{rb(遠行,オンギョウ)}}、{{rb(不動,フドウ)}}、{{rb(善想,ゼンソウ)}}、{{rb(法雲,ホウウン)}}<br />十万億土の彼方を焦がし、共に浄土に参りましょうや———!'''」
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;「'''済度の時です。生きとし生ける者、全ての苦痛を招きましょう<br />———ああぁ、あ———あ———!!!——<br /><br />衆生(シュジョウ)、無辺(ムヘン)、誓願(セイガン)度、歓喜(カンキ)、離垢(リク)、明地(ミョウチ)、焔(エン)、難勝(ナンショウ)、現前(ゲンゼン)、遠行(オンギョウ)、不動(フドウ)、善想(ゼンソウ)、法雲(ホウウン)<br />十万億土の彼方を焦がし、共に浄土に参りましょうや———!'''」
 
:最終宝具、発動。<br />すべてをその欲望によって構成された闇黒に飲み込む。「魔性菩薩」の業。
 
:最終宝具、発動。<br />すべてをその欲望によって構成された闇黒に飲み込む。「魔性菩薩」の業。
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*ギルガメッシュからは「多数の幸福の為に人の世を救おうという愚者」と「己の欲の在り方に苦悩しながらついには自らの業を良しとし答えを求め続けた馬鹿者」の両端が和合した者と評された。だが彼女の言う「救い」は究極の自己愛に基づく物、己の欲に苦悩など感じたことはなく誰よりも欲望に忠実、しかしその欲望の真の根源に当の彼女自身その最期の瞬間まで気付けなかった…といった具合に彼女の本性は英雄王にすら計り知れないものであり、この推測は全くの的外れであった。<br />'''英雄王赤っ恥'''。まぁ彼の見立てや推測が外れるのはいつものことである。
 
*ギルガメッシュからは「多数の幸福の為に人の世を救おうという愚者」と「己の欲の在り方に苦悩しながらついには自らの業を良しとし答えを求め続けた馬鹿者」の両端が和合した者と評された。だが彼女の言う「救い」は究極の自己愛に基づく物、己の欲に苦悩など感じたことはなく誰よりも欲望に忠実、しかしその欲望の真の根源に当の彼女自身その最期の瞬間まで気付けなかった…といった具合に彼女の本性は英雄王にすら計り知れないものであり、この推測は全くの的外れであった。<br />'''英雄王赤っ恥'''。まぁ彼の見立てや推測が外れるのはいつものことである。
 
**一応、この例示の象徴である[[衛宮切嗣|2]][[言峰綺礼|名]]も「自分の人生に価値を見出せないから他者に依存する」という点はキアラと同じと言える。が、いずれも自分という物の存在を認められず否定に走るが故の彼らと、自分を第一に考えている彼女とは決定的にスタンスが異なる。
 
**一応、この例示の象徴である[[衛宮切嗣|2]][[言峰綺礼|名]]も「自分の人生に価値を見出せないから他者に依存する」という点はキアラと同じと言える。が、いずれも自分という物の存在を認められず否定に走るが故の彼らと、自分を第一に考えている彼女とは決定的にスタンスが異なる。
*彼女が扱うコードキャストは作中で言及されているようにかなり特殊で、旧校舎に出現したリップを迎撃する際に使用した術式を見て主人公のサーヴァントは、あれはもはや「{{rb(霊子ハッカー,ウィザード)}}」ではなく「{{rb(魔術師,メイガス)}}」の域にあると称した。<br />EXTRA世界における「メイガス」とは旧時代の魔術師を指す言葉で、世界的な魔力枯渇に陥った現在では衰退した存在である。<br />両者にどれほどの差異があるかは不明だが、キアラが用いる術式が極めて特異かつ優れていることはうかがい知れる。
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*彼女が扱うコードキャストは作中で言及されているようにかなり特殊で、旧校舎に出現したリップを迎撃する際に使用した術式を見て主人公のサーヴァントは、あれはもはや「霊子ハッカー(ウィザード)」ではなく「魔術師(メイガス)」の域にあると称した。<br />EXTRA世界における「メイガス」とは旧時代の魔術師を指す言葉で、世界的な魔力枯渇に陥った現在では衰退した存在である。<br />両者にどれほどの差異があるかは不明だが、キアラが用いる術式が極めて特異かつ優れていることはうかがい知れる。
 
*生まれ育った教団は山深い文明を一切拒絶する土地に存在し、所謂「'''山育ち'''」である。<br />その証拠に、魔人となる前の時点でも、崩壊寸前とは言え神霊を元に造られ通常のサーヴァントより桁外れに強いパッションリップを'''素手で殺す'''というとんでもないことをしている。<br />またアンデルセンの特性上戦闘は彼女が行うしかないため、行く手を阻んだサーヴァントやエネミーは全て彼女が倒したということになる。<br />アンデルセンのサポートはあっただろうが、なんとも恐ろしい話である。…が、彼女が言うには「地上で身体を殺された」らしいので、'''そんな桁外れの戦闘能力を有する彼女を手にかけた何者かがリアル(現実世界)に存在しているという事になる'''。二重の意味で何とも恐ろしい話である。
 
*生まれ育った教団は山深い文明を一切拒絶する土地に存在し、所謂「'''山育ち'''」である。<br />その証拠に、魔人となる前の時点でも、崩壊寸前とは言え神霊を元に造られ通常のサーヴァントより桁外れに強いパッションリップを'''素手で殺す'''というとんでもないことをしている。<br />またアンデルセンの特性上戦闘は彼女が行うしかないため、行く手を阻んだサーヴァントやエネミーは全て彼女が倒したということになる。<br />アンデルセンのサポートはあっただろうが、なんとも恐ろしい話である。…が、彼女が言うには「地上で身体を殺された」らしいので、'''そんな桁外れの戦闘能力を有する彼女を手にかけた何者かがリアル(現実世界)に存在しているという事になる'''。二重の意味で何とも恐ろしい話である。
 
*容姿、雰囲気ともに「エロス」を体現したかのようなキアラ。そのスリーサイズは歴代最高峰だった[[リーゼリット]]すら上回る魅惑のボディ。
 
*容姿、雰囲気ともに「エロス」を体現したかのようなキアラ。そのスリーサイズは歴代最高峰だった[[リーゼリット]]すら上回る魅惑のボディ。
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;謎の宗派
 
;謎の宗派
:キアラが(一応)信仰する真言立川流は実在した真言密教の宗派で、その教義とは'''性交を通じて悟りを得る'''というものである。これだけだと非常にいかがわしい宗派に思えるが、元来、密教は人間が行う営み全てを肯定する宗教であり、特に新たな命を生み出す性交を神聖視する風潮がある(密教に限らず、性交を神聖視する宗教は洋の東西を問わず多数存在する)。しかし、日本には密教の教義は部分的にしか伝わっておらず、他の仏教と同一視されてしまっている。<br />立川流では、特別に選ばれた髑髏を本尊とする為の儀式があるが、その儀式を行っている間は'''本尊の前で絶え間なく真言を唱えながら性交を続けなければならず、しかも儀式が完了する7年間ずっと行わなければならない'''という非常にハードな行である。無論、ただ性交するのではなく本来は悟りを得る為の儀式であり、悟りを得られればもはや髑髏本尊は必要なくなってしまう。更に立川流は男女ともに悟りを得て仏になると説いており、この点において「女性は悟りを得られない」とした既存の宗派とは一線を課している。<br />ただし、これらの教義や儀式の内容は俗説の部分が大半を占めてしまっており、本来の教義は現在に至るまでほとんど伝わっていない。と言うのも、立川流は他の宗派から弾圧されて経典のほぼ全てが焚書の憂き目にあっており、現在に伝わっている資料は弾圧した側の資料だけである(ぶっちゃけると、「かつて真言立川流という宗派があった」という事しか判っていない)。その資料にも多数の誤記が散見されており、この宗派の実像をますます不鮮明にしてしまっている。<br />一応、信頼できる部分のみを抜き出すと、成立したのは12世紀の初めで、真言密教と陰陽道を掛け合わせたものと言われている。全盛期を迎えたのは14世紀の半ば頃で、後醍醐天皇が立川流に帰依した事で大きな後ろ盾を獲得し、一時は真言密教の9割の僧侶が立川流に帰依したと言われている。しかし、後醍醐天皇が建武の親政に失敗した事を切っ掛けに凋落の一途をたどり、遂には真言密教の総本山を称する高野山によって徹底的な弾圧が行われ、経典もあらかた焚書となってしまった。その後は細々と教義が伝えられたが、江戸時代の弾圧で完全に断絶したとされている。ただ、その独特の教義は日本の仏教界に大きな影響をあたえ、現在に至っているとされている。\n//== 商品情報 ==
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:キアラが(一応)信仰する真言立川流は実在した真言密教の宗派で、その教義とは'''性交を通じて悟りを得る'''というものである。これだけだと非常にいかがわしい宗派に思えるが、元来、密教は人間が行う営み全てを肯定する宗教であり、特に新たな命を生み出す性交を神聖視する風潮がある(密教に限らず、性交を神聖視する宗教は洋の東西を問わず多数存在する)。<br />しかし、日本には密教の教義は部分的にしか伝わっておらず、他の仏教と同一視されてしまっている。<br />立川流では、特別に選ばれた髑髏を本尊とする為の儀式があるが、その儀式を行っている間は'''本尊の前で絶え間なく真言を唱えながら性交を続けなければならず、しかも儀式が完了する7年間ずっと行わなければならない'''という非常にハードな行である。<br />無論、ただ性交するのではなく本来は悟りを得る為の儀式であり、悟りを得られればもはや髑髏本尊は必要なくなってしまう。更に立川流は男女ともに悟りを得て仏になると説いており、この点において「女性は悟りを得られない」とした既存の宗派とは一線を課している。<br />ただし、これらの教義や儀式の内容は俗説の部分が大半を占めてしまっており、本来の教義は現在に至るまでほとんど伝わっていない。<br />と言うのも、立川流は他の宗派から弾圧されて経典のほぼ全てが焚書の憂き目にあっており、現在に伝わっている資料は弾圧した側の資料だけである(ぶっちゃけると、「かつて真言立川流という宗派があった」という事しか判っていない)。その資料にも多数の誤記が散見されており、この宗派の実像をますます不鮮明にしてしまっている。<br />一応、信頼できる部分のみを抜き出すと、成立したのは12世紀の初めで、真言密教と陰陽道を掛け合わせたものと言われている。全盛期を迎えたのは14世紀の半ば頃で、後醍醐天皇が立川流に帰依した事で大きな後ろ盾を獲得し、一時は真言密教の9割の僧侶が立川流に帰依したと言われている。<br />しかし、後醍醐天皇が建武の親政に失敗した事を切っ掛けに凋落の一途をたどり、遂には真言密教の総本山を称する高野山によって徹底的な弾圧が行われ、経典もあらかた焚書となってしまった。その後は細々と教義が伝えられたが、江戸時代の弾圧で完全に断絶したとされている。ただ、その独特の教義は日本の仏教界に大きな影響をあたえ、現在に至っているとされている。
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