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| カルデア前所長[[マリスビリー・アニムスフィア]]の虎の子の財産。 | | カルデア前所長[[マリスビリー・アニムスフィア]]の虎の子の財産。 |
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− | 北海に建設された、[[アニムスフィア家]]所有の海洋油田基地。カルデア運営の予算を決する資金源の一つで別部署のようなものであるため、セラフィックスのスタッフは全員がカルデア所属となる。半潜水移動式のプラットフォームで、100名以上のスタッフが昼夜交代制で運営している。カルデア本部とは遠く離れた施設であるが、カルデアとはメールレターやビデオフォンを使用した定時連絡をしていた。あちらの様子を知っているのはカルデア創立時からいるスタッフのみであるが、その古参スタッフもレフの破壊工作によって尽く命を落としており、第一部後にあたる『深海電脳楽土 SE.RA.PH』の時点でセラフィックスと連絡を取り合うスタッフは、ここ数年の通信で交友を深めた通信友達であった<ref group = "出" name = "CCCコラボイベントプロローグ">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』 プロローグより。</ref>。 | + | 北海に建設された、[[アニムスフィア家]]所有の海洋油田基地。カルデア運営の予算を決する資金源の一つで別部署のようなものであるため、セラフィックスのスタッフは全員がカルデア所属となる。半潜水移動式のプラットフォームで、100名以上のスタッフが昼夜交代制で運営している。カルデア本部とは遠く離れた施設であるが、カルデアとはメールレターやビデオフォンを使用した定時連絡をしていた。あちらの様子を知っているのはカルデア創立時からいるスタッフのみであるが、その古参スタッフもレフの破壊工作によって尽く命を落としており、第一部後にあたる『深海電脳楽土 SE.RA.PH』の時点でセラフィックスと連絡を取り合うスタッフは、ここ数年の通信で交友を深めた通信友達であった<ref group = "出" name = "CCCコラボイベントプロローグ">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』 プロローグ。</ref>。 |
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− | 賃金の低い通常職員とカルデアから派遣された特権職員、昼のスタッフと夜のスタッフ、そして石油資源と魔術資源が混在しており、記録を残した療法士は「軋轢が生まれるのも当然」「建物も人間関係も複雑に入り組んでいた」と記している。加えて海洋油田基地という特殊かつ海上での過酷な作業環境はまっとうな人間の精神では到底耐え切れるものではなく、精神的に追い詰められた職員は跡を絶たなかった<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント第一幕(6/6)">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第一幕「スワンレイク・リターンズ(6/6)」より。</ref>。 | + | 賃金の低い通常職員とカルデアから派遣された特権職員、昼のスタッフと夜のスタッフ、そして石油資源と魔術資源が混在しており、記録を残した療法士は「軋轢が生まれるのも当然」「建物も人間関係も複雑に入り組んでいた」と記している。加えて海洋油田基地という特殊かつ海上での過酷な作業環境はまっとうな人間の精神では到底耐え切れるものではなく、精神的に追い詰められた職員は跡を絶たなかった<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント第一幕(6/6)">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第一幕「スワンレイク・リターンズ(6/6)」。</ref>。 |
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− | 以前から不可視領域の原因の一つと推測したフラウロスがこの拠点の存在を報告しており、それを受けた[[ゼパル]]は玉座での決戦の後にセラフィックスを活動拠点とした<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント-閉幕-">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』 -閉幕-より。</ref>。これにより『深海電脳楽土 SE.RA.PH』においてセラフィックスは特異点化した上にマリアナ海溝に沈んでおり、外界との連絡も取れず、作中開始時点から数時間後には10,000mまで沈没して、その水圧によりバラバラにされてしまうという状況に<ref group = "出" name = "CCCコラボイベントプロローグ"/>。 | + | 以前から不可視領域の原因の一つと推測したフラウロスがこの拠点の存在を報告しており、それを受けた[[ゼパル]]は玉座での決戦の後にセラフィックスを活動拠点とした<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント-閉幕-">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』 -閉幕-。</ref>。これにより『深海電脳楽土 SE.RA.PH』においてセラフィックスは特異点化した上にマリアナ海溝に沈んでおり、外界との連絡も取れず、作中開始時点から数時間後には10,000mまで沈没して、その水圧によりバラバラにされてしまうという状況に<ref group = "出" name = "CCCコラボイベントプロローグ"/>。 |
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− | セラフィックス内部も地獄と化していき、所長であるヒデヤス・アジマと副所長は処刑され、薬が切れたことで役に立たなくなった医者たちは殺され、ベックマンに逆らった職員は外の怪物への生贄に選ばれた。洗浄エリアの鍵を落としてしまった、多くを食べる、水をこぼした、異邦人だから、気に食わないから、そんな理由で殺された者がいた<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント第一幕(2/6)">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第一幕「スワンレイク・リターンズ(2/6)」より。</ref>。ここに召喚されたヴラド三世や鈴鹿御前は、殺された職員に対して「全員自業自得」とまで言い切っていた。 | + | セラフィックス内部も地獄と化していき、所長であるヒデヤス・アジマと副所長は処刑され、薬が切れたことで役に立たなくなった医者たちは殺され、ベックマンに逆らった職員は外の怪物への生贄に選ばれた。洗浄エリアの鍵を落としてしまった、多くを食べる、水をこぼした、異邦人だから、気に食わないから、そんな理由で殺された者がいた<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント第一幕(2/6)">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第一幕「スワンレイク・リターンズ(2/6)」。</ref>。ここに召喚されたヴラド三世や鈴鹿御前は、殺された職員に対して「全員自業自得」とまで言い切っていた。 |
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− | 実はセラフィックスは石油採掘と見せかけて霊脈を探索していただけでなく、「人理継続」という理念によってある実験のために創られた施設でもある。海洋油田基地として機能している表側とは別に、内部には秘匿された魔術工房である裏側があり、その裏側を使うことを許された人間はセラフィックスの持ち主、アニムスフィア直属の人間だけである。これは他のロードたちの目を欺く手段であり、実験に必要な条件が海底にしかなかったからでもある。また港から運ばれる機材の中には一般職員では知りえないものが含まれており<ref group = "注">具体的に言えば、補充された数名の人間の魔術回路の質と量、構成のみならず、レイシフト適正までも調べており、負荷により損傷されれば廃棄し、ある一定以上の適正を有する素体を補充するように命令された。</ref>、石油を掘るという作業に見せかけて霊脈(レイライン)を探査する秘匿施設も存在した<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント第三幕(3/3)">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第三幕「ナッツ・クラッカーをもう一度(3/3)」より。</ref>。 | + | 実はセラフィックスは石油採掘と見せかけて霊脈を探索していただけでなく、「人理継続」という理念によってある実験のために創られた施設でもある。海洋油田基地として機能している表側とは別に、内部には秘匿された魔術工房である裏側があり、その裏側を使うことを許された人間はセラフィックスの持ち主、アニムスフィア直属の人間だけである。これは他のロードたちの目を欺く手段であり、実験に必要な条件が海底にしかなかったからでもある。また港から運ばれる機材の中には一般職員では知りえないものが含まれており<ref group = "注">具体的に言えば、補充された数名の人間の魔術回路の質と量、構成のみならず、レイシフト適正までも調べており、負荷により損傷されれば廃棄し、ある一定以上の適正を有する素体を補充するように命令された。</ref>、石油を掘るという作業に見せかけて霊脈(レイライン)を探査する秘匿施設も存在した<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント第三幕(3/3)">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第三幕「ナッツ・クラッカーをもう一度(3/3)」。</ref>。 |
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| 天球シミュレーター室、システム・アニムスフィアは放棄されたものの、セラフィックスに根付いた魔神ゼパルによって再利用されている。ここはカルデアの管制室に酷似しており、コフィンもその機能を保っている。電源を入れれば何年前に死亡した魔術師であっても生体回路として何度も使用できたことでSE.RA.PHの動力源の役目を果たすが、その電源もエミヤ・オルタに完膚なきまでに破壊された<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント-閉幕-"/>。 | | 天球シミュレーター室、システム・アニムスフィアは放棄されたものの、セラフィックスに根付いた魔神ゼパルによって再利用されている。ここはカルデアの管制室に酷似しており、コフィンもその機能を保っている。電源を入れれば何年前に死亡した魔術師であっても生体回路として何度も使用できたことでSE.RA.PHの動力源の役目を果たすが、その電源もエミヤ・オルタに完膚なきまでに破壊された<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント-閉幕-"/>。 |
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− | ムーンセルから送り込まれたBBと、カルデア本部からレイシフトしてきた主人公たちの手により、ビーストが討伐されたことで事件は収束したものの、そのビーストの身体とともにプラントは完全に粉砕・消滅し、内部で確認された生存者も既に全滅。主人公の当初の目的のひとつであった救援任務は完全に失敗という結果に終わった。しかしBBの手によって以上の数ヶ月間が「虚数事象」として破棄されたことで、スタッフのほぼ全てはセラフィックスでの事件を経験しなかったという形に修正されて生存が保たれた<ref group = "注">竹箒日記の記述による。なお、ゼパルとキアラはこの処理対象に含まれていない。[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201705.html 竹箒日記2017/5/12]</ref>。主人公がセラフィックスから帰還した時には、ダ・ヴィンチから『一月初めにセラフィックスは解体されて跡形もなくなっている』ことが語られている<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント終幕(2/2)">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』終幕「刻を裂くパラディオン(2/2)」より。</ref>。 | + | ムーンセルから送り込まれたBBと、カルデア本部からレイシフトしてきた主人公たちの手により、ビーストが討伐されたことで事件は収束したものの、そのビーストの身体とともにプラントは完全に粉砕・消滅し、内部で確認された生存者も既に全滅。主人公の当初の目的のひとつであった救援任務は完全に失敗という結果に終わった。しかしBBの手によって以上の数ヶ月間が「虚数事象」として破棄されたことで、スタッフのほぼ全てはセラフィックスでの事件を経験しなかったという形に修正されて生存が保たれた<ref group = "注">竹箒日記の記述による。なお、ゼパルとキアラはこの処理対象に含まれていない。[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201705.html 竹箒日記2017/5/12]</ref>。主人公がセラフィックスから帰還した時には、ダ・ヴィンチから『一月初めにセラフィックスは解体されて跡形もなくなっている』ことが語られている<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント終幕(2/2)">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』終幕「刻を裂くパラディオン(2/2)」。</ref>。 |
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| ===事件の経緯と末路=== | | ===事件の経緯と末路=== |
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| :しかし、トラパインが情報分解されながらも単身で通信室に到達し、BBの助けを得てカルデアにSOSを送った。救難信号を受けたカルデアは、BBのガイドを経てセラフィックスへのレイシフトを決行する<ref group = "出" name = "CCCコラボイベントプロローグ" />。 | | :しかし、トラパインが情報分解されながらも単身で通信室に到達し、BBの助けを得てカルデアにSOSを送った。救難信号を受けたカルデアは、BBのガイドを経てセラフィックスへのレイシフトを決行する<ref group = "出" name = "CCCコラボイベントプロローグ" />。 |
| :亜種特異点と化したセラフィックスに突入した[[主人公 (Grand Order)|主人公]]は連れ立ったサーヴァントを引き離されるという窮地に陥るも、遭遇したメルトリリスとともにセラフィックス内にいたサーヴァントのうち何人かを仲間に加えつつ各部の調査を進めていった。最終的にBBの工作を決め手とし、ビーストⅢ/R・キアラとの対決をなんとか制したが、沈降するセラフィックスを止める術は最早なく、メルトリリスに止めを刺されて分解されゆくSE.RA.PHキアラ諸共海の藻屑と消えた<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント終幕(2/2)"/>。 | | :亜種特異点と化したセラフィックスに突入した[[主人公 (Grand Order)|主人公]]は連れ立ったサーヴァントを引き離されるという窮地に陥るも、遭遇したメルトリリスとともにセラフィックス内にいたサーヴァントのうち何人かを仲間に加えつつ各部の調査を進めていった。最終的にBBの工作を決め手とし、ビーストⅢ/R・キアラとの対決をなんとか制したが、沈降するセラフィックスを止める術は最早なく、メルトリリスに止めを刺されて分解されゆくSE.RA.PHキアラ諸共海の藻屑と消えた<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント終幕(2/2)"/>。 |
− | : 主人公がレイシフトしてきた時点で、セラフィックスの職員はマーブル・マッキントッシュに化けていたキアラと管制室に潜伏していたアーノルド以外は既に全滅。アーノルドも、天体室の電源が破壊されてキアラが本性を現す少し前に、主人公と同時期に送り込まれていた[[エミヤ〔オルタ〕]]に"マーブル"ともども殺害されていた<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント第四幕(3/4)">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第四幕「沈める森の美女(3/4)」より。</ref>。 | + | : 主人公がレイシフトしてきた時点で、セラフィックスの職員はマーブル・マッキントッシュに化けていたキアラと管制室に潜伏していたアーノルド以外は既に全滅。アーノルドも、天体室の電源が破壊されてキアラが本性を現す少し前に、主人公と同時期に送り込まれていた[[エミヤ〔オルタ〕]]に"マーブル"ともども殺害されていた<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント第四幕(3/4)">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第四幕「沈める森の美女(3/4)」。</ref>。 |
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| ==人物== | | ==人物== |
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| ;ホリイ | | ;ホリイ |
| :管制室に生きていたとされる職員の一人。マーブルによるとロッカーに籠ってモルヒネを打ち続けていたためモルヒネ中毒の兆候があり、作中の一週間前からロッカーの中で沈黙。 | | :管制室に生きていたとされる職員の一人。マーブルによるとロッカーに籠ってモルヒネを打ち続けていたためモルヒネ中毒の兆候があり、作中の一週間前からロッカーの中で沈黙。 |
− | :その後主人公たちがアーノルドと出会った際、薬の過剰摂取による昏睡状態に陥り、そのままロッカーの中で死亡していた。 | + | :その後薬の過剰摂取による昏睡状態に陥り、主人公たちがアーノルドと出会った時にはロッカーの中で死体となって見つかった。 |
| ;[[ビーストⅢ/R|殺生院キアラ]] | | ;[[ビーストⅢ/R|殺生院キアラ]] |
| :セラフィックスの一角にある教会に勤めていたセラピスト。 | | :セラフィックスの一角にある教会に勤めていたセラピスト。 |