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270 バイト追加 、 2014年8月3日 (日) 22:41
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::そもそも、たまたまキャスターとイチャつく主人公の姿が視えたというだけで、時間を操って主人公を自分の手元に呼び寄せるという行動自体滅茶苦茶である。この辺りが如何にもキャスターのオリジナルと言える。なお、キャスターが九尾状態になるとこの姿になるという訳では無い。
 
::そもそも、たまたまキャスターとイチャつく主人公の姿が視えたというだけで、時間を操って主人公を自分の手元に呼び寄せるという行動自体滅茶苦茶である。この辺りが如何にもキャスターのオリジナルと言える。なお、キャスターが九尾状態になるとこの姿になるという訳では無い。
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:TYPE-MOON における彼女の扱いは、太陽神であると同時に大日如来と同一視される天照大神の一側面が疑神化したものである。外見こそは人型で現在のキャスターと大差は無いが、その分御霊にあたる彼女とは謂わば幹と枝葉の関係。本作風に言えば、天照のアルターエゴ(金色白面)のアルターエゴ(玉藻の前・九尾)というところに近い。
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:TYPE-MOON において彼女は、仏と神が一体化した化身である。より正確には、無限仏「大日如来」と同一視される太陽神「天照大神」の、一側面が疑神化したものである。外見こそは人型で現在のキャスターと大差は無いが、その分御霊にあたる彼女とは謂わば幹と枝葉の関係。本作風に言えば、天照のアルターエゴ(金色白面)のアルターエゴ(玉藻の前・九尾)というところに近い。
    
:尊大な口調や巨人のような体躯など、プレイヤーの良く知るキャスターとはまるで異なる存在で性格も冷淡。本来なら全裸だったり、霊廟に入った時点で人間は燃え尽きたり、夢のない人間には巨大な太陽にしか見えなかったりする彼女の姿はキャスター的にはあまり好ましいとは言えないらしく、万が一自分の尻尾が増えた際には主人公の手でちぎってしまって欲しいと告げられる。
 
:尊大な口調や巨人のような体躯など、プレイヤーの良く知るキャスターとはまるで異なる存在で性格も冷淡。本来なら全裸だったり、霊廟に入った時点で人間は燃え尽きたり、夢のない人間には巨大な太陽にしか見えなかったりする彼女の姿はキャスター的にはあまり好ましいとは言えないらしく、万が一自分の尻尾が増えた際には主人公の手でちぎってしまって欲しいと告げられる。
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::だが、キャスターが九尾まで尾を増やした後に主人公と暮らすために8つの尾を捨てた時は、それぞれ1本づつが「キャス狐」に似た人格を得て、「主人公との同棲」という抜け駆けをしているオリジナルへの復讐を宣言し、主人公の奪還を狙うようになる。捨てられた尾にも記憶や主人公への思慕の情が一本一本に刻みつけられている執念深さがヤンデレたる所以なのでは・・・。
 
::だが、キャスターが九尾まで尾を増やした後に主人公と暮らすために8つの尾を捨てた時は、それぞれ1本づつが「キャス狐」に似た人格を得て、「主人公との同棲」という抜け駆けをしているオリジナルへの復讐を宣言し、主人公の奪還を狙うようになる。捨てられた尾にも記憶や主人公への思慕の情が一本一本に刻みつけられている執念深さがヤンデレたる所以なのでは・・・。
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:余談だが、ゲーム中では特に残る二大妖については触れられていないが、一般には「酒呑童子(鬼)」、「崇徳上皇(祟り神・天狗)」と言われる。
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:余談だが、残る二大妖についてゲーム中では特に触れられていないが、一般には「酒呑童子(鬼)」、「崇徳上皇(祟り神・天狗)」と言われる。
::崇徳上皇のみ討伐されずじまいになったが、現在、三大化生は各所で祀られている。なお、三大化生とは伝承における凶悪さの上位三体の意味であって、それ以上に強大とされる妖怪はいる(神霊に該当するが、酒呑童子の親とされる八岐大蛇や、国造りの神であるダイダラボッチ等)
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::崇徳上皇以外は討伐されたが、現在でも三大化生は各所で祀られ、信仰の対象として息づいている。なお、三大化生という定義は成立した時期や場所も不明で、彼ら以上に強大らしき妖怪もいる。(例えば、酒呑童子(=伊吹童子)の親とされる伊吹大明神(=八岐大蛇)。または、自然現象や土木工事の神格化であるダイダラボッチ等。)
::さらに余談だが、「[[Fate/Apocrypha]]」の[[坂田金時]]の話では、酒呑童子は美少女の姿に化けていたそうな。配下の茨木童子や玉藻の前といい、少女姿の変化は定番らしい。
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::さらに余談だが、「[[Fate/Apocrypha]]」の[[坂田金時]]の話では、酒呑童子は美少女の姿に化けていたそうな。配下の茨木童子や玉藻の前といい、実際の伝承においても妖怪は少女に化ける特長がある。
    
=== 関連 ===
 
=== 関連 ===
 
;殺生石
 
;殺生石
:玉藻の前が死後石に変じたもの。呪毒を帯び、近づく人や獣を中毒死させたという。ゲーム中ではこれを用いた技「常世咲き裂く大殺界(ヒガンバナセッショウセキ)」を使う。
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:玉藻の前が、退治された後に石へと変じたもの。邪気毒気を帯び、近づく人や獣を中毒死させたという。ゲーム中ではこれを用いた技「常世咲き裂く大殺界(ヒガンバナセッショウセキ)」を使う。
:那須高原にあった殺生石は後に玄翁和尚という高僧によって砕かれ、日本各地に飛散。大きなものは3つ、各地の高田と呼ばれる地に散ったが、その他の細かい残りはオサキ狐や犬神となって、術者に使役される[[使い魔]]となったとされる。彼女が「和風の使い魔は、のきなみ私の分身」と言っているのはこのことが由来と思われる。
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:那須高原にあった殺生石は、後に玄翁和尚という高僧が法事を行い成仏させた。しかし石は砕け、日本各地に飛散した。大きなものは3つ、各地の高田と呼ばれる地に散ったが、その他の細かい残りはオサキ狐や犬神となって、術者に使役される[[使い魔]]となったとされる。彼女が「和風の使い魔は、のきなみ私の分身」と言っているのはこの伝承が由来と思われる。
 
;アマテラスから稲荷明神へ
 
;アマテラスから稲荷明神へ
 
:Matrixの記述をそのまま引用すると、「アマテラス(垂迹)=(本地)大日如来(法身)=(報身)ダキニ天」。
 
:Matrixの記述をそのまま引用すると、「アマテラス(垂迹)=(本地)大日如来(法身)=(報身)ダキニ天」。
:大日如来は全宇宙・森羅万象と一体の仏だが太陽神の性格も持ち合わせている。よって本地垂迹という思想により、如来が本来の姿(本地)であり天照大神はその仮の姿(垂迹)である、と同一視された。さらに大日如来の徳の現れ(報身)がダキニ天となる。
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:大日如来は全宇宙・森羅万象と一体の仏だが、「大日」の名の通り太陽神の性格も持ち合わせている。よって本地垂迹という思想により、如来が本来の姿(本地)であり天照大神はその仮の姿(垂迹)である、と同一視された。さらに大日如来の徳の現れ(報身)がダキニ天となる。
:さらに、ダキニ天は白狐や野干に乗る姿で描かれることから、稲荷信仰と共存(習合)して、稲荷明神「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」と同一視される。
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:さらに、ダキニ天は白狐や野干に乗る姿で描かれることから、稲荷信仰と共存(習合)して、稲荷明神「ウカノミタマノカミ(宇迦之御魂神)」と同一視される。
 
:こうして、アマテラスの表情の一つとされる玉藻の前は、晴れて狐耳の良妻の姿をとるわけである。
 
:こうして、アマテラスの表情の一つとされる玉藻の前は、晴れて狐耳の良妻の姿をとるわけである。
  
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