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| == 真名:ナポレオン == | | == 真名:ナポレオン == |
− | : 可能性の男。 | + | : ナポレオン・ボナパルト。可能性の男であり、人々の期待によって生み出された英雄の偶像。 |
− | :人々の期待によって生み出された英雄の偶像。 | + | : 1804年5月、国会の議決と国民投票を経て初代フランス皇帝に即位。一時期はヨーロッパの大部分を支配するまでに至ったが、最終的には凋落した。 |
| + | : その波瀾万丈な生涯は、個人の願望と能力のみに依ったものではなく、人々の想いによってこそ導かれた。<br> 少なくとも、英霊の座は“そのような存在”として英雄ナポレオンを定義した。 |
| + | : ゆえに、現界した彼は常に「誰かの想いに応える男」として振る舞う。 |
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− | :初代フランス皇帝。 | + | : 生前の彼は「期待と願いに応える存在」だった。 |
− | :一時期はヨーロッパの大部分を支配するまでに至ったが、最終的には凋落した。 | + | : 多くの支持を受けて皇帝として立ち、一度はエルバに籠もった折にも皇帝を待望する声が高まれば舞い戻り、しかし人々が皇帝を否定すれば敗北した。 |
− | :その、波瀾万丈な生涯は、個人の願望と能力のみに依ったものではなく、人々の想いによってこそ導かれたのだ | + | : 英霊ナポレオンもまた、期待と願いに応え、想いに応え、己がすべき事を成し遂げる。 |
− | :――――少なくとも、“英霊の座”はそのような存在として英雄ナポレオンを定義した。 | + | : あらゆるナポレオン伝説を肯定し「人(霊長)の可能性を体現したサーヴァント」として彼は現界する。 |
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| + | : 曰く「彼の辞書に不可能の文字は無い」。<br> 曰く「ピラミッドの中で[[イスカンダル]]と出逢った」。<br> 曰く「ギザの大スフィンクスを砲撃で破壊した」。<br> 曰く「フランス革命は秘密結社の陰謀であり、それに深く関わった」。 |
| + | : 多くに応え続けた人生を過ごした男は「ナポレオンならそれくらいやるだろう」として語られた伝説のままに、多くの不可能を可能とする。その在り方は最早、ある種の超人とさえ呼べる。 |
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| + | : 生前の自分にまつわる事柄には執着しない。コルシカ、パリ、ワーテルロー。全ては過ぎ去った出来事。 |
| + | : サーヴァントとして現界した自分、姿形さえ生前のそれとは変化してしまった自分は「ナポレオン・ボナパルトと名付けられた偶像」であり、過去に執着する亡霊とはなるまい――― |
| + | : そう、彼は考える。人が「ナポレオン」に多くを夢見たならば、そう在るのみ。 |
| + | : 揺るぎない確信のもと、彼は現在と未来を生きる人々のために心身を捧げる。 |
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− | :ゆえに、現界した彼は常に「誰かの想い」に応える男として振る舞う。
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